結婚相談所を探していると【心理カウンセリング】という言葉をよく見かけるようになりました。
ここでは結婚相談所で行われている心理カウンセリングについて説明します。
管理人は今まで10社以上の結婚相談所で心理カウンセリングを受けた経験があります。
正直に言って「良かった」ものから「意味わからん」というものまで様々でした。
まず最初に言っておきたいのは、
ほとんどの「心理カウンセラー」という資格は行政機関が発行している資格ではないということです。
心理カウンセラーの資格は、民間の団体が自分たちで決めたカリキュラムの講義を受けた人全員に与える、言わば表彰状みたいなもの。
厳しい試験ではなく、お金を出して授業を受けさえすればもらえることが多いのです。
私は今まで結婚相談所で働く数多くの自称「心理カウンセラー」と会ってきましたが、その中で尊敬できる人はたった2名でした。
では、私が尊敬している名カウンセラーと「意味わからん」という表彰状カウンセラーの違いはどんなものだったのか、具体的にお伝えします。
尊敬カウンセラーと表彰状カウンセラー、最初にやることは同じ。
クライアントの話を聞く、という作業です。
こちらの話を聞きながら、最近は心理学を取り上げる本やメディアも多いから聞いたこともあるだろう「ラポール」という信頼関係を作るわけです。
尊敬カウンセラーと表彰状カウンセラー、まずはその話の聞き方が、まったく違います。
表彰状カウンセラーは、こちらの言葉を教科書通り「ふ~ん、そうなのですね。〇〇〇〇なのですね。どうして岡田さんは〇〇〇〇なのでしょう?」といった感じの、こちらの言葉と同じ言葉で返してくる「ミラーリング」。
またはこちらの話すペースと同じ口調とスピードで相槌などをしてくれる「ペーシング」などなど。
「あ~それ、やってる人いるね~」「聞いたことあるわ~」
と、前にも誰かにやられたことがあるような技術を、堂々と使ってきます。
そうやって一つの問題を見つけると、その問題からこちらの心を深く掘り下げていってくれます。
カウンセリングしていて「なるほどねぇ……」という感じです。
逆に尊敬カウンセラーは、そういう私が知っているような技術は決して使いません。普通に会話をしています。何にも聞いてこないこともあります。
「へっ?これカウンセリング?」という感じだったりします。
でもカウンセリングの最後や、または別の日に「岡田さんて、〇〇〇〇〇ってとこありますね~」って言うのです。
「ええっ~~~! なんでわかるの?」
表彰状カウンセラーは、こちらの過去にあった大きな出来事を詳しく聞こうとしてきます。
こちらも、「あっ、その時のことが私の人生に影響してるのか」と思いながら話をしてしまいます。
尊敬カウンセラーは、「えっ、そこ、関係ある?」ってことを聞いてきます。
こちらが考えてもいなかったような場所、見当のつかない、意味が分からない場所に踏み込んできます。
結果、どこでどうやったのか分らない方法で、自分の知らなかった深層心理を見事に暴いてくれる。
尊敬カウンセラーに『最近の心理カウンセラーブーム』について聞くと「心配だ」と言います。
軽い気持ちでトラウマや深層心理を引き出すだけ出しておいて、治め方を知らないカウンセラーが増えているそうです。
また心理カウンセラーと名乗っている人の中には、本人が心を病んでいる人が非常に多いんです。
これは過去に自分の心の問題に向き合いたくて心理学を勉強し「たまたま資格を得た」という棚ボタカウンセラーが多いということ。
棚ボタカウンセラー本人が体調を崩しカウンセリングができなくなる、ということも頻繁に起きています。
心のトラウマや問題がある人だけでなくても、自分の心の性格を知っておくことはとても意味のあることです。
良い心理カウンセラーに相談することは、おススメです。