婚活は早く始めるに越したことはない

「年収が高い男性なら結婚できるかも」——そんな考えで婚活を始めた33歳女性が、実際のお見合いで直面した価値観の致命的なズレ。2名の相手から学んだリアルな教訓をお届けします。
印象に残った2人のお見合い相手
[quote_1]私は33歳のときに結婚相談所に入会しました。
お見合いをした正確な人数はもう覚えていないのですが、それなりの人数の方とはお会いしたと思います。
その中でも特に印象に残っている2名の方のお話をしたいと思います。
[quote_2]①経営者のAさん[quote_3]年齢は少し離れていたのですが、住んでいる場所が近かったことと、年収が高かったことからお見合いをお受けしました。
彼のプロフィールの学歴の欄は、空欄か高卒のどちらかだったと思います。[quote_4]お見合い中に学生時代の話になったとき、Aさんは関東の学校に通っていたけれど2年しか行かなかった、と話していました。
それで私は「大学を中退したのかな」と思いました。
[quote_5]私は国立大学卒で、プロフィールにも大学名を書いていました。
でも学歴は重視していないので、お相手が大学を中退していても気にしませんでした。
ただ、その後の彼の発言が引っかかったのです。
[quote_6]「ところで貴女は〇〇大学卒業ですよね?」と聞かれたので「そうです」と答えました。
すると彼は「まぁ、〇〇大学でも、出ないよりはね」と吐き捨てるように言ったのです。
[quote_7]学校名も明かさず、卒業もしていない方にそんな言われ方をする筋合いはあるのかなと思い、一気にやる気がなくなりました。
本音を言えばその時点で帰りたかったのですが、大人なので最後まで頑張ろうと思い直しました。
[quote_8]その後、映画の話になりました。どんな映画が好きかと聞かれたので「バック・トゥ・ザ・フューチャーが好きです。テレビで放送しているのを幼稚園の頃に見て、その時から……」と話し始めたところ、こちらが話し終わる前に「いや、幼稚園児にバック・トゥ・ザ・フューチャーはわからないでしょ(笑)」と遮られてしまいました。
[quote_9]まず、人の話の腰を折らないでほしいと思いました。
私は自分が話を遮られるととても嫌な気持ちになるので、相手の話は最後まで聞くようにしています。
でも彼は、相手が不快に思っても気にしない人のようでした。
[quote_10]それに、バック・トゥ・ザ・フューチャーは子どもにも十分わかる映画です。
むしろあれが理解できなかった幼少期を過ごしたんですね、と心の中で思ってしまいました。
[quote_11]そこから先はもう話すのが嫌になってしまい、うつむきがちに相槌を打つだけになりました。
そうしたらAさんから「緊張してますね~」と能天気に言われたのです。
[quote_12]いいえ、緊張しているのではありません。あなたに引いているだけです。「緊張はしてません」と一応言い返しましたが、Aさんは他人の表情や顔色を読めない方なのだなと思いました。
[quote_13]お見合いの後、Aさんからは仮交際希望の連絡が来ましたが、もちろんお断りしました。
いくら年収が高くても無理なものは無理で、お金とは結婚できないんだなと再確認させられたお見合いでした。
[quote_14]②夢破れて家業を継いだBさん[quote_15]年齢も住んでいる場所も近いBさんからお見合いを申し込まれて、すぐにOKしました。
今までは東京でミュージシャンを目指していたけれど、最近実家の仕事を継ぐために戻ってきたとのことでした。
実家がしっかりしている方は心からうらやましいなと思います。
[quote_16]ただ、最初の挨拶から少し違和感がありました。
たまたまBさんと私の苗字が一字違い(上野と上田のような感じです)だったのですが、彼は真っ先に「苗字が似てるから結婚しても違和感がないですね」と言ったのです。
[quote_17]まだ結婚するどころか、交際するとも決まっていないのに……と、開始5秒で少し引いてしまいました。
[quote_18]その後、お仕事の話になりました。
彼は取引先に自分で出向くことが多いそうで「最近は慣れてきたので△△まで35分くらいで行けるようになりました」と言いました。
[quote_19]そこへは高速道路を使っても1時間はかかる場所です。「どういうことですか?」と聞き返したところ、彼は「高速180kmくらいで走ってるんで。オービスもどこにあるか把握してるから捕まらないですし」と当たり前のように答えたのです。[quote_20]高速180km!?ゾッとするんだけど、というのが正直な気持ちでした。
私があっけに取られていると、Bさんは「ジェットコースターとか絶叫系が好きな人なら、乗ってて楽しいと思いますよ」と言ってのけたのです。
[quote_21]高速を180kmで走っていると聞いて「素敵」と思う婚活女性はいないと思います。
一般常識の問題ではなく、普通に道路交通法違反です。
私はそんな車に乗りたくありませんし、近くを走ってほしくもありません。
[quote_22]完全にやる気をなくしてまた相槌しか打たなくなった私に、Bさんも「緊張してるみたいだね」と言ってきました。
[quote_23]なぜ男性は、目の前の女性が喋らなくなるとすぐに「緊張している」と結論づけてしまうのでしょう。
緊張して話せない場合もあると思いますが、「もうあなたとは話したくないから省エネモードに入っているだけ」という場合もあるのです。
変なところでポジティブを発揮しないでほしいなと思いました。
[quote_24]Bさんの場合は、お見合いが終わった直後に私からアドバイザーさんに電話して、先方にクレームを入れてもらって終了しました。
価値観の違う人とは、お見合いの段階で「無理」とピンとくるものだなと感じた出来事でした。
岡田の分析
■ポイント1:高年収という条件だけでお見合いを受ける危うさ
Aさんのお見合いを受けた理由は「居住地が近い」「年収が高い」の2点でした。条件としては合理的ですが、実際に会ってみると相手を見下す発言、人の話を遮る態度、相手の表情を読めない鈍さなど、結婚生活では致命的な問題が次々と露呈しました。年収は重要な情報ですが、それは「家庭を経済的に支えられるかどうか」の一指標にすぎません。結婚生活で日常的に触れるのは、相手の言葉づかい、傾聴姿勢、相手への敬意です。条件で絞り込むこと自体は正しい戦略ですが、条件は「会う価値があるかどうか」の入口でしかなく、結婚相手としての適性は会話の中身で判断する必要があります。
学び:年収や居住地は「会う理由」にはなりますが、「結婚する理由」にはなりません。条件はスクリーニング、価値観は対面で見極める、と段階を分けて考えましょう。
■ポイント2:相手を見下す発言は「氷山の一角」
「〇〇大学でも、出ないよりはね」という一言は、それ単体では「失礼な発言」で済むかもしれません。けれども、お見合いという「最も自分を良く見せたい場」でこの発言が出てくる、という事実が重要です。普段の言動はこれ以上に率直に出ます。お見合いの場で相手をやんわり否定する人は、結婚後にも同じパターンで配偶者を否定し続けます。一度や二度の失言なら指摘して直してもらう余地もありますが、初対面の相手を見下す癖は人格の根に近い部分です。「気にしないようにすれば結婚できる」と考えるのではなく、「これが普段の姿の控えめなバージョン」と受け止めて判断するのが安全です。
学び:お見合いの場で出る失礼な発言は、結婚後に何倍にも増幅して現れます。一度引っかかった違和感は、メモに残してでも忘れないようにしましょう。
■ポイント3:「会話の遮り」が示すコミュニケーション能力
話の腰を折る、最後まで聞かずに結論を出す、自分の話に持っていく——こうした傾向は、結婚生活で最も摩耗するポイントです。夫婦の会話は「子どもの進路」「親の介護」「お金の使い道」など、結論を急がず最後まで聞く必要のあるテーマばかりです。相手の話を遮る癖がある人と暮らすと、相談したいことが相談できない関係に陥ります。お見合いという短い時間でも、話の遮り、被せ気味の発言、相手の文脈を無視した話題転換は観察できます。自分が話している最中に「いや、それは違うでしょ」と入ってくる相手は、結婚相手としては慎重に評価するべきです。
学び:お見合いで「話を最後まで聞いてくれたか」を必ずチェックしましょう。これは長い結婚生活でいちばん大事な能力の一つです。
■ポイント4:法令違反を「自慢」する相手は即終了でよい
Bさんの「高速180km」発言は、単なる無神経な発言ではありません。道路交通法違反であり、人命に関わる行為です。それを初対面の女性に「絶叫系が好きなら楽しめる」と笑って話すという感覚は、結婚相手としての適性以前の問題があります。さらに「苗字が似ているから結婚しても違和感がない」と開始数十秒で口にする距離感の詰め方も、相手の同意を得ないまま勝手にストーリーを進める傾向の現れです。この方が即座にアドバイザー経由でクレームを入れた判断は完全に正しく、こうした相手に「とりあえず仮交際してみる」と妥協する必要はまったくありません。
学び:法令違反、安全意識の欠如、合意なき距離詰めは、お見合い段階で「即終了」してよい明確な赤信号です。担当アドバイザーに状況を共有し、次に進みましょう。
2026年現在の視点
- オンラインお見合いが定着し、初回は画面越しで人柄を見極めるケースが増えました。「話の遮り」「相手を見下す発言」はオンラインでも十分に観察できます。違和感があれば対面前に交際終了を申し出てOKです。
- IBJなど大手連盟に加盟している相談所であれば、会員数とお見合い可能な相手の母数は十分に確保できます。「多くの会員と出会える」は今でも相談所選びの重要基準です。
- 個人代表の相談所を選ぶ場合は、担当カウンセラーの対応スピードと、お見合い後のフォロー体制を重視してください。今回のケースのように「アドバイザーに即連絡してクレームを入れてもらえる」関係が築けるかは、活動の質を大きく左右します。
- 33歳での婚活開始は、現在の婚活市場ではむしろ標準的なタイミングです。「遅すぎる」と思う必要はありません。ただし、20代後半よりお見合い数が絞られる傾向は事実なので、母数の大きい連盟への加盟有無は必ず確認しましょう。
- 料金相場は、初期費用10〜15万円、月会費1〜2万円、成婚料20〜30万円が一般的なレンジです。極端に安い相談所はサポート品質を、極端に高い相談所はその根拠を確認してください。
まとめ
- 条件(年収・居住地)は「会う理由」、価値観は「結婚する理由」と分けて考える
- お見合いの場での失礼な発言は、結婚後に増幅して現れると考えて判断する
- 「話を最後まで聞いてくれるか」は結婚生活で最重要のチェック項目
- 法令違反の自慢、安全意識の欠如、合意なき距離詰めは即終了の赤信号
- 違和感を覚えたら担当アドバイザーに即共有し、無理に交際を継続しない
今すぐできるアクションとして、次のお見合いの前に「自分にとって絶対に譲れない価値観」を3つだけ紙に書き出してみてください。会話中に判断に迷ったとき、その3つが軸になります。
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お見合いを重ねると、合わない相手を見抜く力が磨かれます。失敗も次の判断材料に。今日が一番若い日。焦らず、止まらず、一歩ずつ進みましょう。
管理人:岡田









