【DNA婚活】遺伝子で結婚相手を選ぶ時代!
DNA婚活とは?「遺伝子で相手を選ぶ」に違和感を覚えた人へ
DNAで結婚相手を選ぶ、と聞いて、ちょっと引きませんでしたか?
占いと何が違うの、と思った人もいるかもしれません。

正直に言うと、私も「人間のすべてが遺伝子で決まる」とは思っていません。
でも、実家に帰るたびに思うんです。
父の口癖を、自分も気づかず使っている。
母が怒るときの理屈の組み立て方が、自分が彼女に苛立つときとそっくり。
やっぱり似てるな、と。
その「無視できない実感」と、「全部DNAで決められるのは嫌だ」という気持ちのあいだに、DNA婚活というサービスが立っています。
今日はそれを、できるだけ正直に整理してみます。
みなさんはDNAをどう思っていますか?
人間の全てがDNAで決まっていると思いますか?
私はそうは思っていません。
でも、家族って、やっぱり似てませんか?
そう、DNAって、ある程度、人間の生活や行動には関与していると思うのです。
DNA婚活というのは、ざっくり言えば、その「ある程度の関与」を婚活に取り込んでみよう、という発想のサービスです。
スイス発祥のシステムで、日本にも入ってきています。
ここで素直に言っておきたいんですが、私はこのサービスを「運命の魔法」として紹介する気はありません。
逆に、「遺伝子で人を選ぶなんて気持ち悪い」と一蹴する気もありません。
紹介所の現場にいると、年齢・年収・身長で延々と相手を絞り続けて、最後に「もうどれが正解か分からない」と泣きそうな顔で戻ってくる人が、本当にいるんです。
その人に向かって、「DNAで決めるなんてやめなさい」と言うのも、「DNA婚活こそ正解です」と言うのも、どちらも雑だと私は思っています。
だから今日は、過信もしないし、否定もしない。
ただ、自分の知っている範囲で、いいところと、引っかかるところを並べていきます。
DNA婚活で見るHLA遺伝子とは|できるだけやさしく訳します
ここから少しだけ、専門的な話に踏み込みます。
といっても、難しいことはしません。

取材で出会った理系出身の知人から教わった範囲で、できるだけ噛み砕いてお伝えします。
普通の婚活で相手を選ぶ手法を社会学的要素、DNAで選ぶことを生物学的要素と言います。
前者は年齢・外見・年収・趣味など。
後者は遺伝子、その中でもHLA遺伝子と呼ばれるもの。
DNA婚活が見ているのは、後者です。
人間のDNAは、情報量が膨大すぎて、全部の相性なんてチェックできません。
だから、ここだけ見ますよ、と一点に絞っているのがHLA遺伝子。
免疫系に関わる遺伝子で、多様であればあるほど免疫的に強くなれると考えられています。
ただ、婚活で重要なのはそこではなく、「異性が自分と異なるHLA遺伝子を持っている」とお互いに惹かれ合うというデータを、ヴェーデキント教授が発見したことです。
有名なのが、男性が数日着たTシャツのにおいを女性に嗅いでもらう実験。
すると女性は、自分と違うHLA遺伝子を持つ男性のにおいを「好ましい」と感じる傾向が出た、という話です。
これは一般に知られた研究として紹介されているもので、私の専門的な体験談ではありません。
理屈ではなく、鼻が先に選んでいた、というわけですね。
つまり、人間の本能の中にある「種を守る」という意志が、無意識のうちに相手選びに反映されているということなのです。
神秘的!
…と、ここで興奮してしまいそうになるので、一回落ち着きます。
正直に補足しておくと、ヴェーデキントの実験はとても有名ですが、その後の追試では「同じ結果が出た」「出なかった」が分かれていて、学会の中でも評価は割れていると聞きます。
だから「HLAで選べば絶対うまくいく」と言い切るのは、科学的に少し勇み足。
「無視はできないけど、絶対でもない」くらいが、正直なところです。
ここまでで「なんとなく分かった」なら、それで十分です。
それでもピンとこなかった人は、
「結婚の相性に関係している遺伝子を調べて、あなたに合った相手を見つけますよ!」
と覚えてください。それで十分です。
DNA婚活のメリット|条件で相手を絞り続けて疲れた人ほど効く理由
DNA婚活で出てくる相性結果は、だいたい5つの軸で示されます。
- 総合結果
- 魅力度
- 関心の種類(友達寄りか恋愛寄りか)
- 互いに惹かれ合う度(ゆっくり進む組かスピード婚タイプか)
- 妊娠の相性度

この中で、①〜④まではよくあるデータ婚活と一緒かもしれません。
ただし、DNA婚活ならではの新しさとして、⑤の妊娠の相性度はかなり興味深いポイントだと思います。
社会学的な条件検索では、まず出てこない軸ですからね。
ただ、私はこの5項目を「結婚の答え」として見ません。
むしろ、条件検索で疲れた人が、自分の物差しを少し休ませるための補助線として見ます。
スコアが満点に近かろうが低かろうが、それで結婚の良し悪しが決まるわけじゃない。
現場でも「数字を信じすぎて、目の前のお相手の良さが見えなくなる」逆転現象は普通に起きます。
何が嬉しいって、「条件検索の外側に、もう一つだけ別の物差しが置かれる」ことなんです。
普通のデータ婚活で疲れるのは、年収を取れば優しさが減るんじゃないか、優しさを取れば収入が下がるんじゃないか、みたいに、自分の物差しに自信を失うから。
そこに、自分の意志とは関係ない「体の中からはじき出された一本の数字」が入るだけで、ふっと肩の力が抜ける——この感覚が、DNA婚活の一番の効能だと私は思っています。
スイス発で、すでに世界50カ国以上で展開されているシステムで、日本でも上陸以来、人気で入会を待たされている人もいるそうです。
世界50カ国で使われていると聞くと、たしかに気になります。
でも、「世界で流行っているから日本でも万能」と扱うのは違う。
日本の婚活の事情は、世界共通じゃありません。
私はあくまで、条件疲れした人の「補助線」として見るのが、現実的な距離感だと思っています。
ただし、これはあくまでも「もう一本の線が入る」という話です。
次の章で書きますが、その線一本で結婚生活が回るほど、人間関係は単純じゃありません。
DNA婚活のデメリット・注意点|遺伝子相性が良くても結婚生活は別物
では、その「一本の線」で何が埋まらないのか。
ここだけは、いい話で終わらせたくないので、正直に書きます。

遺伝子の相性がAランクでも、別れるカップルは別れます。
これは綺麗事じゃなくて、紹介所で何度も見てきた現実です。
私が見たケースだと、相性スコアがほぼ満点に近かったご夫婦が、結婚から半年で破談寸前まで行きました。
理由は、お金の使い方。
片方は月末に通帳を開いて、コンビニ500円の引き落としまで一円単位で照合する几帳面タイプ。
もう片方は、財布の中身が今いくらかも把握していないし、レシートも気が向いたら捨てるズボラタイプ。
週末になるたびに「先月のあの引き落としは何?」と詰める側と、「いちいち覚えてない」と返す側で、家の空気が凍る。
HLA遺伝子は何も悪くないんですよね。
生活リズムと金銭感覚が、ただただ噛み合わなかっただけで。
DNAは、会話の好みを教えてくれません。価値観のずれを埋めてもくれません。
義実家との距離感も、夜更かし派か早寝派かも、子どもの教育方針も、HLA遺伝子の外側の話です。
それから、注意点を二つだけ短く。
個人情報の扱いは入会前に必ず確認してください。検査結果の保管期間、第三者提供の有無、退会時の処分まで。あと、DNA相性の研究は面白いけど、結婚生活すべてを説明できるほど万能じゃありません。だから私は、DNAを「答え」ではなく「判断材料のひとつ」として見ます。
弱点を全部つぶしてから「それでもやる価値はある」と思える人だけ、進めばいいと思っています。
DNA婚活の流れ|検査からマッチング、成婚後サポートまで
ここまで読んで「ちょっと気になってきた」という人向けに、仕組みのところをシンプルに整理しておきます。
先に言っておくと、この流れには、地味だけど一番効く工夫が最後に隠れています。

- Step1:遺伝子検査(結果に約1ヶ月)
- Step2:検査を待つ間に、社会学的要素でのお相手紹介と婚約講座
- Step3:DNA相性診断
- Step4:交際
- Step5:成婚
- Step6:結婚後1年のサポート
遺伝子検査がまさかの1ヶ月かかります。
申し込んでから毎日「で、結果は?」と気になって仕方がない気持ち、痛いほど分かります。
婚活してる人って、ただでさえ「今月どれくらい動けたか」で焦るのに、そこに「検査待ち」の1ヶ月が乗るんですから。
実際、現場でも「あと何日ですか?」と何度も聞きにくる方がいます。
ただ、この1ヶ月、放置されるわけではありません。
社会学的要素のほうの紹介は先に動き出していて、婚活の基本知識を入れる講座も並行で進む。
生物学的な結果が届いた段階で、社会学側で気になっていた人と相性を照らし合わせる——この設計、実は上手いなと思っています。
「検査待ちの空白期間」を、ちゃんと婚活の助走期間に変えてある。
地味にありがたいのが、最後のStep6。
結婚後1年のサポートが入っていることで、「成婚=ゴールテープ」ではなく「成婚=スタート」になる設計になっています。
離婚を本気で減らしたいなら、検査の精度より、ここの粘り強さのほうが効くんじゃないか、と私は個人的に思っています。
DNA婚活が向いている人・向いていない人
ここまで読んで、自分はどっちなんだろう、と気になった人もいると思います。
向いていると思うのは、こういう人です。

- 条件検索でくたびれ切って、自分の物差しに自信を失っている人
- 直感で「いいな」と思った相手に、もう一つだけ根拠が欲しい人
- 年齢的に妊娠を視野に入れていて、その軸での相性も冷静に見ておきたい人
赤ちゃんがすぐに欲しい時期の人にとって、相性の5項目に「妊娠の相性度」が入っているのは、自分に向くかどうかを判断するうえで無視しにくい情報だと思います。
ただ、全部DNA任せにはしないでください。
妊娠は体調も生活もタイミングも絡む、長い話なので。
逆に、向いていないと思うのはこういう人。
DNAで全部決めてくれ、自分は判断したくない
これは、DNA婚活が一番苦手とする使われ方です。
サービス側もそこまで万能を約束していません。
「逆に、DNA要素は一切信じたくない、気持ち悪い」という人も、無理して入る必要はありません。
納得できないまま検査結果を渡されても、結局その数字を信じられず、別の物差しを探し直すだけになります。
それから、費用とプライバシーが気になる人。
普通の結婚相談所より検査費の分だけ重くなるので、家計と相談したうえで、データの扱いに納得してから入る。
これが鉄則です。
離婚遺伝子について
確率論として面白いし、家族の性格って似るので、「離婚も似るのでは」という発想自体は、私も生活実感として分からなくはありません。
でも、私の中ではDNA婚活の決め手じゃない。
相手あってのことですし、離婚は遺伝子だけが起こすものじゃないからです。
「結婚前から離婚の心配なんて」と思う人もいるかもしれません。
でも、現場で話を聞いていると、心配な方は結構います。
ましてや再婚の人は、結構気にされるんですよね。
その不安は本物です。
だからこそ、それをDNA婚活一本で消そうとしないでほしい——というのが、現場で見てきた私の本音です。
まとめ|DNA婚活は運命の答えではなく、迷いを減らす一本の線
最後に、一番大事なことだけ書かせてください。
ここまで読んでくださった方の中には、こう叫びたくなった人もいるはずです。

DNAに全てを決めてもらいたくない!!!!
ごもっともです。
私もそう思います。
自分の人生の重要な決定を、検査結果一枚に任せるなんて、人間はそんなに単純な生き物じゃない。
でも、神頼みや占いなど、そういったものよりも、考え方によっては、自分の体の中にあるものから判定しているので、確かさからしたら、納得できる人もいるのではないでしょうか?
DNA婚活は、運命の答えじゃない。失敗を防ぐ保険でもない。条件検索と直感のあいだで迷っている人の、考えを整理するための一本の線。それくらいの距離感で付き合うのが、ちょうどいいと私は思っています。
調べたうえで、「自分には合わない」と引き返すのも、立派な答えです。
そのうえで言うなら、まず一度調べてみること自体が、迷いを減らす最初の一歩になります。
少しでも気になったなら、今日、DNA婚活がどんなものか、軽くのぞいてみるところから始めてみてください。





