シングルファザーの恋愛・再婚が難しいと言われる5つの理由
シングルファザーの恋愛・再婚を「無理だな」と感じる、あの瞬間
いい人がいれば再婚もしたいけど、無理だよな
再婚したい気持ちはある。

でも、子どものことを考えた瞬間に、自分の恋愛を後回しにしてしまう。
そんな夜に、何度も心の中で浮かんでくる言葉かもしれません。
実際、これは私の友人が口にした一言です。
彼はシングルファザーとして子どもを育てながら働いています。
たまたま食事をしているときに恋愛や再婚の話題になり、ぽつりと漏らしたのがこの言葉でした。
励ます言葉はいくつも浮かぶのに、どれも本人には届かないだろうと分かって、私は返す言葉を失いました。
ただ、ここで一つ言っておきたいことがあります。もちろん、誰にでも簡単に選ばれるという意味ではありません。けれど私が婚活の現場で見てきた限り、シングルファザーというだけで必ず不利になるわけではないと感じます。本人はこの後に紹介する理由から恋愛から遠ざかっているのですが、周りは意外と好意を寄せているかもしれません。
もちろん、簡単に踏み出せない理由はあります。
それでも、相手に拒まれる前に、自分のほうで「無理だ」と決めて、可能性の扉を閉めてしまっているケースも少なくありません。
そもそも婚活市場では、一人だけ相手を見つけられればいいわけです。
「シングルファザーが希望」という人を探す必要はありません。
「シングルファザーでも何も問題ない」という人が一人いれば、それで前に進めます。
希望される必要はないけれど、選択肢から排除されない。
この二つはまったく違います。
ではなぜ、これほど多くのシングルファザーが「無理だ」と感じてしまうのか?
その理由を、ここからは本人たちの内側まで踏み込んで分解していきます。
シングルファザーが踏み出せない5つの理由を、心理の奥まで分解する
理由1:時間ではなく「気力」が先に尽きている
働き盛りの年代で、仕事を抜けば収入が減り、育児を抜けば子どもが食べられない。

その二つを一人で回している時点で、恋愛に使える時間がないというより、たとえ時間があっても気力が残っていない、という状態のほうが近いはずです。
仕事から帰って、食事を作り、宿題を見て、洗濯をして、寝かしつける。
その時点で、誰かとやり取りする気力すら残っていない日もあるでしょう。
私の友人も、口では「忙しい」と言っていました。
けれど話をよく聞くと、時間の問題というより、一歩踏み出す体力が先に底を打っているのだと感じました。
出会いがあっても動けない。
これは弱さではなく、構造です。
理由2:両親・親族との同居という「遠慮」
私の友人がもう一つ口にしていたのが、両親と同居していることでした。
両親に頼らなければ子育てが回らない。
助けてもらっている手前、恋愛の話などとても切り出せない。
彼はそう言っていました。
ただ、ここにあるのは単なる環境の問題ではありません。
離婚を一度経験しているからこそ、「両親と同居を余儀なくされる環境で、わざわざ女性と交際しても、相手に負担をかけるだけではないか」と、自分のほうから先に引いてしまうのです。
この遠慮は、経験者にしか出てこない種類のものです。
未婚の男性にはまず出てこない心理で、離婚を通ったからこそ、次の相手に対して申し訳なさを先に感じてしまうのです。
理由3:子どもの「内面」が気になって動けない
低年齢の子どもほど、夫婦仲がどうであれ、父と母と一緒に暮らしたいという願いを抱えています。
離婚で一度それを断たれた子の小さな背中を見てしまうと、自分の恋愛を進める話は、どうしても後ろに下がります。
ここは「子どもの気持ち」という内面の問題です。
次の理由4とは、悩みの種類がまったく違います。
理由4:子どもの「生活圏」を壊せない
相手が遠方に住んでいる場合、どちらかが引っ越すことになります。
大人同士なら折り合いがつく。
けれど子どもには学校があり、友達がいて、慣れた通学路があります。
理由3が子どもの内面なら、理由4は子どもの外側、つまり学校・友人・生活圏という外部環境の話です。
気力の問題ではなく、子どもの世界をまるごと移動させることへの躊躇が、こちらの手足を縛ります。
理由5:「受け入れられない」という思い込み
一度か二度、シングルファザーだと告げた瞬間にリアクションが変わった経験をすると、それ以降はもう動けなくなります。
最初で最大の関門が、じつは相手ではなく自分の内側にある、という皮肉な構造です。
私の友人もここで止まっていました。
相手に断られたわけではなく、断られる前に自分で取り下げている。
冒頭に書いたとおり、周囲は意外と好意を寄せているのに、本人だけが降りてしまっている。この構図が、シングルファザーの恋愛ではいちばん厄介なところです。
理由が分かれば、次に必要なのは「どういう基準で相手を選ぶか」です。
ここで考え方を間違えると、たとえ踏み出せたとしても、同じ後悔をもう一度繰り返すことになります。
子ども優先は大前提。その上で相手を選ぶときの2つの基準
「子どものために相手を探す」——ここから入ること自体は、間違っていません。
間違っているのは、入口のまま進んでしまうことです。

入口のまま進むと、それは相手探しではなく、新しいお母さん要員の補充になっていきます。
ですが、子どもは必ずしも新しいお母さんが欲しいわけではありませんし、身の回りのことを頼むだけであれば、それは再婚相手ではなく、生活のサポートを探している状態に近くなってしまいます。
持っておいてほしい基準は、次の二つだけです。
基準①:子どもと一緒にやっていけそうな人かどうか意気投合できる、ではありません。子どもの日常の中に、無理なく座っていられる人か、という意味です。
基準②:自分自身が、ちゃんと恋愛感情を持てる人かどうかここを妥協すると、あとで必ずしわ寄せが来ます。
理由は単純です。
子どもとの関係は一生続きます。ただ、生活の中心として子どもを育てていく期間には、いつか一区切りが来ます。それ以降も毎日一緒にいるのは新しいパートナーなので、きっちりと愛し合っていけるパートナーを選びましょう。
子育ての期間よりも、子どもが巣立ったあとのほうが、二人で過ごす時間としては圧倒的に長い。
ここを甘く見て選ぶと、子どものためでもなく、自分のためでもない結婚になります。
自分だけが特殊な立場だと思い込む必要はありません。ちなみに、古いデータですが、総務省統計研修所の集計では、父子家庭の数は2000年に18.1万人、2005年に20.2万人、2010年に20.4万人と推移しています。シングルファザー自体は、決して珍しい存在ではありません。珍しくない立場である以上、妥協して選ぶ理由もまた、ないということです。
結局、子どものためを突き詰めていくと、自分がきちんと愛せる人を選ぶことが、一番近道になる。
逆説的ですが、そういう構造になっています。
結婚相談所・マッチングアプリ・親のサポートを、目的別に使い分ける
では、どこで出会うか? 結論から言います。
安心安全な相手を探したいなら結婚相談所がおすすめです。ただ単に自分の人気を知りたいなら、マッチングアプリがおすすめです。

使い分けの理由はシンプルです。
- 結婚相談所は、「事前理解のある相手と安心して会う」場所です。相談所を通して知り合う相手は、プロフィール段階でシングルファザーだと理解したうえで会ってくれています。ここに来る女性は、最初から土台の違う話をしに来ている、ということです。
- マッチングアプリは、「今の自分がどんな相手に関心を持たれやすいかを知る」場所です。マッチングアプリでシングルファザーであることをあらかじめ知ってもらっている状態でも、相手からの連絡が来るなら、可能性は十分あります。本命の相手探しというより、まずは自分が恋愛対象として見られる感覚を取り戻す場、と考えると使いやすいでしょう。
- 両親との同居は、不利要素であると同時に、資源でもあります。同居のせいで気後れする、という話は先にしました。ただ一方で、子どもを一晩預けられる相手が家にいるということは、デートの時間を物理的に作れるという意味でもあります。相談所にもアプリにも、この「預け先」は付いてきません。同居のデメリットだけを見て、メリットを見落としているシングルファザーは少なくないと感じます。
ただし、相談所でもアプリでも、最後まで解決できない問題が一つ残ります。
それは、「相手が自分の子どもを、自分の子どものように思えるかどうか」です。
ここだけは、会って話しているだけでは、どうしても見えない領域に入ります。
再婚の前に「一度一緒に暮らす時間」を挟むほうがいい現実的な理由
ここから書くのは、道徳の話ではありません。
現実確認の話です。

条件が整うなら、私が一番おすすめしたいのは、
『同棲』
です。
入籍前に、一定期間、一緒に暮らす時間を持ってほしい。
言葉にすれば同棲ですが、「同棲すべき」と世間に押したいのではありません。
入籍前に現実を確かめるための時間を、意図して挟んでほしい、という意味です。
なぜか?
再婚の成否は、結局「相手が自分の子どもと思えるか」にかかってきます。それを実感できるのは、一緒に住むこと。だからこそ、再婚までに同棲をすることがベストです。
たまに会って食事をしているあいだは、お互い上機嫌でいられます。
子どもも、その日だけなら気を張って頑張れます。
けれど、平日の夜、子どもが熱を出したとき、宿題をやらないとき、反抗期で扉を閉めたとき——そういう瞬間に、相手の顔がどう変わるか。
同じ屋根の下にいない限り、これは見えません。
多くの人が同棲によって相手の嫌な部分に気づいたり、自分のダメな部分に気づかれて結婚をあきらめ、別れています。
でも、
それって気づけただけマシなんです。
同じことに入籍後に気づいた場合、特にシングルファザーの場合には、そのダメージは精神面・財力面など、比べ物にならないくらい甚大です。
子どもをもう一度家庭内の変化にさらすことになる、という意味では、子ども側のダメージのほうがさらに重いかもしれません。
相手がOKしてくれて、子どもの負担にも配慮できるなら、同棲はかなり現実的な選択肢になります。それは自分のためであると同時に、子どものためであり、相手のためにもなることなのですから。
ここまで読んで、それでも心のどこかで「やっぱり自分には無理かもな」と引き返したくなる日が、この先来るはずです。
その日のために、最後に一つだけ残しておきたい話があります。
諦めたくなる日のために、手元に置いておきたい考え方
バツイチ・子持ちの僕を好きになってくれる人なんかいるんだろうか・・・
そんな不安がよぎる日が、きっと来ます。

記事を読んでも、婚活を始めても、デートが一度うまくいっても、完全には消えません。
そう思ってしまうこと自体は、当然のことです。
しかし、
すべての女性がそうだとは言いません。けれど、あなたの本質を見ようとする女性は確実にいます。
肩書きや経歴の表面で判断する人は、もちろんいます。
でも、同じだけの数、本質を見て判断する人もいます。
後者に出会うまでの時間が長いだけで、存在しないわけではありません。
そしてもう一つ、忘れないでほしいことがあります。
父親一人で生活しているだけで、あなたは十分立派なのです。シングルファザーには、まだ社会の理解が追いついていない場面も多いはずです。
世間はシングルファザーに対して、「なぜ父親が一人で?」という目を向けがちです。
その目を受けながら、仕事と家事と育児を一人で回している。
それだけで、本来は胸を張っていい立場のはずです。
シングルファザーの大変さをまったく理解しようとしない人に、自分を差し出す必要はありません。今以上にプライドを持ちましょう。
今は、子育てと仕事で一日が終わって、恋愛という言葉そのものに現実感がない時期かもしれません。
それでいいと思います。
また女性と素敵な関係を築けたらな・・・
いずれ、自然に思える日が来ます。
今その感覚がないからといって、可能性のほうを先に閉じてしまう必要はありません。
父親でもあるけれど、
あなたはあなたの幸せも考える権利があります。
この二つは両立します。
父親としての自分を優先する時期があっていいし、一人の男としての自分に時間を戻す時期があってもいい。
どちらかを選ばせる話ではありません。両方そのまま置いておいていいものです。
けれど、恋愛や再婚を諦める必要はないのです。
今すぐ再婚を決めなくていい。
ただ、可能性の扉だけは、今日閉めなくていいと思います。
まとめ:あなたが出す答えを、子どもはいつか静かに見ている
恋愛をするかどうか、再婚をするかどうか、今日決める必要はありません。
いま決められないこと自体は、何の弱さでもありません。

ただ、子どもと自分、どちらも手放さないでいてください。結論は、だいたいそこに戻ってきます。
いつか、あなたがどういう選び方をしたのかを、子どもは静かに見ています。
答えを急がなくて大丈夫です。
まずは再婚するかどうかではなく、自分が何を怖がっているのか、子どもに何を守ってあげたいのかを整理するところからでいいのです。





