成婚退会するまでエッチはダメ!結婚相談所のセックス禁止ルールがもたらすメリットは?
「セックスなしで結婚を決めるなんて怖い」と思うのは、ごく自然な感覚です
成婚退会までエッチ禁止って、本当に大丈夫なの?
体の相性が確認できないなんて無理
そんなルール、今どき時代遅れじゃないの?
――そう思ったあなたへ。

正直に言います。
読者の方からこの切実な不安を聞くたびに、私は「ですよね」と深く頷いてしまいます。
だって、結婚は人生で一番大きな契約のひとつ。
それを身体ひとつ確かめずに決めろと言われたら、怖いに決まっています。
ぶっちゃけ私も「そんなの大丈夫なの!?」と思っていました。
最初に相談所のルールを聞かされたときの違和感は、今でもうっすら覚えています。
けれど結婚相談所でたくさんの会員さんを見てきて……「結婚相談所の理にかなっているルールなのかも?」と思えたのです。
手のひら返しではありません。
むしろ私は今でも、このルールに「100%正しい」と太鼓判を押すつもりはない。
ただ、「ちょうどいい線を引いている」とは感じています。
この記事は、ルール遵守を説教するためのものではありません。
あなたの「怖い」「無理」という感覚を否定せず、そのうえで現場目線で「なぜこのルールが残っているのか」を、一緒に確かめていきます。
では、そもそもこのルールはどう運用されているのか?
まず一度、整理しておきます。
そもそも結婚相談所で婚前交渉が禁止されている理由を整理する
「禁止」と言うと、なんだか刑務所の規則みたいに聞こえますが、現場の運用はもう少し穏やかです。
ほとんどの結婚相談所では、出会いから真剣交際を経て成婚退会するまでの間、肉体関係を持たないという暗黙の取り決めがあります。

明文化されている連盟もあれば、誓約書のなかにそっと一行入っているところもある。
違反したら罰金、というほどの強い縛りではないけれど、発覚すればカウンセラーから指導が入るし、最悪の場合は強制退会もあり得ます。
なぜここまで線を引くのか?理由は罰則ではなく「設計思想」にあります。
結婚相談所は、3ヶ月で真剣交際の判断、半年〜1年で成婚という短期決戦の場です。
そこに肉体関係が入り込むと、判断を曇らせる要素が一気に増える。
だから「成婚退会まではお預け」という線を最初から引いておく。
これは会員を縛るためというより、判断のノイズを減らすための仕組みです。
IBJに加盟している結婚相談所なら、婚前交渉を禁止する一方で『交際のお断り』はカウンセラー・カウンセラーが伝えるルールも存在します。
会員同士が直接「もう会いたくない」と言わなくていい。
この設計と婚前交渉禁止は、実はセットで考えるべきものなんです。
お互いの感情の暴走を、第三者の介在で予防している。
ただし、このルール、向く人と向かない人がはっきり分かれます。
体の相性を最優先にしたい人は、結婚相談所には向いていません
ここは媚びずに書きます。
「それでも私は体の相性をたしかめてからじゃないと嫌!」という方は、残念ながら結婚相談所の婚活に不向きです。

ただ、誤解しないでください。
あなたが恐れているのが「結婚後のセックスレス」や「どうしても生理的に合わなかったらどうしよう」という不安なら、それは当然のことです。
その不安はこの後の章で解消できるので安心してください。
ここで「不向き」と言っているのは、何ヶ月か待って、自分の本能の答え合わせをしてからじゃないと安心できない――つまり、体の相性”だけ”を最優先にしたいタイプのことです。
その感覚、人として全くおかしくない。
むしろ自然です。
だからこそ「合わない場所」を選ばないでほしい、というだけの話。
合コンで知り合った相手と何回かデートを重ね、流れで関係を持って、そこから付き合うかどうか考える――そういう順序でしか相手を理解できないタイプの人にとって、相談所のルールは間違いなく窮屈です。
窮屈なまま続けても、たぶん成婚しない。
途中でルール破りをして、トラブルになって辞めていく人を私は何度も見ています。
『恋のマヤカシ』を抜きにして相手を選ぶ場所、と言うと相談所側の都合のいい言い方になりますが、まあそういうことです。
それこそが恋の醍醐味だとは思うんですけどね(笑)
私だってドキドキとか、付き合うか付き合わないかの宙吊りの時間とか、そういう揺らぎごと「恋愛」だと思ってきた人間です。
でも相談所はそれを買いに来る場所じゃない。
そこを踏まえたうえで、このルールが実際に何を生むのか、現場で見てきた話をします。
セックスしなくても一緒にいたいか。ここが結婚相談所の本当の見極めどころ
ここが、私がこの記事でいちばん伝えたいところです。
結婚相談所は、生涯をともにするパートナーを見つける場所。

みんな最初は熱い気持ちで足を踏み入れます。
けれど結婚って、実際にしてみると、良い意味でも悪い意味でもイメージが大きく覆される。
ここで、現場で何度も見てきた話をします。
結婚後に「変わる」というより、最初に見ていなかった部分が生活の中で表に出てくるんです。
お金の使い方、疲れたときの態度、予定が崩れたときの反応、家族への接し方。
そういうものは、体の相性よりも後々ずっと効いてきます。
だからといって、「婚前にしっかり下調べをして……」と思ってはいけませんよ(笑)
下調べでわかる範囲なんて、たかが知れている。
あなたもお相手も、人なのですから心や環境に変化があるのは当たり前。
こういった部分もある意味結婚生活の醍醐味です。
血の繋がりがない他人同士がひとつ屋根の下で暮らすのですから。
ここで本題。
肉体関係を持つと、人それぞれ心に変化をもたらします。
- 好きという気持ちを勘違いしてしまう人
- 依存してしまう人
- 関係ができて、自分の女性・男性にした気分となりあぐらをかいてしまう人
これ、教科書の話ではなく、私が現場で何度も見てきたパターンです。
たとえば、お見合いから2ヶ月経って真剣交際に入ったAさん(30代男性)。
それまでは「相手の話をよく聞く落ち着いた方」だったのに、関係を持った翌月から急に上から目線になり、相手の予定を細かく管理しはじめた。
「自分のもの」感覚にスイッチが入ってしまったタイプです。
彼女のほうから「お断り」が入って、本人は最後まで何が悪かったのかわかっていなかった。
別のBさん(20代女性)は逆で、関係を持った瞬間から「この人を逃したらもう次はない」と思い詰めて、毎日の連絡頻度が3倍になった。
男性側はそれで重く感じて引いてしまった。
会うたびに好きになっていると思っていたけど、実は体の期待で冷静さを失っていただけだった気がする
彼女自身、後からそう振り返っていました。
一方で、ルールを守ったことで見極めができたCさん(30代女性)のような成功例もあります。
彼女は「最初はピンとこなかったけれど、ルール通りに3ヶ月間じっくり話し合い、手をつながずに内面と向き合った結果、絶対に裏切らないという深い信頼感で結ばれて成婚した」と語ってくれました。
そして、私自身の話を正直に書きます。
私の周りにもいますし、私はどちらかといえば、好きという気持ちを勘違いしてしまうタイプです(笑)
これはプライベートでの話で相談所の現場とは別ですが、要するに、関係を持った相手のことを「自分が選んだ大事な人だ」と脳が勝手に書き換えてしまう。
冷静に「この人と人生を共にできるか」を見られなくなる。
だから私は、相談者を責められないんです。
好きになったら冷静に見られなくなる人の気持ちは、正直よくわかる。
だからこそ、私はこのルールをきれいごとではなく、自分のような人間にこそ必要な現実的なブレーキだと思っています。
結婚相談所では合コンやプライベートの出会いとは異なり、『本気で一生暮らせるパートナー』を探すわけですから、こういった『恋のマヤカシ』はデメリットになります。
セックスしなくても一緒にいたいか。それが、結婚相談所でしか味わえない、本物の判断材料なんじゃないかと思っています。
心の話だけだと抽象的かもしれません。
もう少し実務的な側面も見ておきます。
好きの勢いだけで決めそうな人ほど、3ヶ月ルールに救われる
たった3ヶ月。
価値観のすり合わせ、生活リズムの確認、家族観、お金の話、仕事の話――山ほど考えるべきことがある。

ただ、3ヶ月という期間そのものに魔法があるわけではありません。
ただ、勢いだけで突っ走りやすい人にとっては、一度立ち止まるための線になる。
実際、私も勘違いしやすいタイプなので(笑)、この線がなかったら危なかっただろうな、と自分に置き換えて思う場面は何度もあります。
先ほどのAさんもそうです。
関係を持つ前のAさんは、相手の話をちゃんと聞ける人だった。
3ヶ月という線を引かれたなかで、もしあのまま手をつながずに会話を重ねていたら、たぶん成婚していたと思うんです。
崩れたのは、線を越えた瞬間からでした。
だからこそ、性交渉をして生まれてしまう悩みが、大切な決断をする『邪魔』になってしまう可能性もあるんです。
3ヶ月で「この人と50年生活できるか」を見極めなければいけないのに、そのうち1ヶ月を「この前のセックスのときに引かれてなかったかな」「次もちゃんとできるかな」みたいな悩みで持っていかれたら、本当に悩むべきことを悩めない。
婚前に性交渉をしないというのは、禁欲を強いる修行ではなく、「短期間で集中して相手を見るための、悩みの引き算」です。引き算があるから、3ヶ月という時間が機能する。
もうひとつ、見落とされがちな実務的な意味があります。
ヤリモクっぽい本性が出たとき、カウンセラーが止められる
ここは脅したいパートではないので、現場の話だけ短めに書きます。
私は『ヤリモク』な人も紛れてくるかもと危惧しています。

でもこの危惧は、一般論ではなく、何度か実際に見てきた光景から来ています。
たとえば私が以前担当した30代男性。
プロフィールも面談印象も問題なく、真剣交際手前まで順調に進んでいた人がいました。
それが、ある回のデート後にお相手の女性からカウンセラーの私に連絡が入った。
帰り際に急にホテルに行きたいと言い出された。雰囲気が今までと違って怖かった
カウンセラーとして間に入って、その日のうちに交際終了の意思を伝えました。
相手の男性とは私たちカウンセラーがやり取りをする。
彼女は直接「断る」を言わなくて済む。
このとき強く思ったんです。
もしこのルールがなくて、彼女が一度でも関係を持ってしまっていたら、もっと面倒なことになっていただろうな、と。
ルール違反のラインがあるから、カウンセラーが「ここからはダメです」と踏み込める。違反を口実に、強制退会という最終手段も使える。これは現場の安全装置として、本当に大きい。
また、肉体関係をもってしまい破局して、相手がストーカーと化すという危険性も出てきますよね。
一度関係を持った相手に「お断り」を伝えるのは、想像以上にエネルギーがいるし、感情のもつれが事件に発展するケースもゼロではない。
もちろん、妊娠や性病のリスクもあります。
でも現場で本当に厄介なのは、そこに感情と責任問題が絡んでくることです。
「言った・言わない」「本気だと思っていた」「急に連絡が減った」となったとき、相談所としても簡単には済ませられません。
だから前章でも触れた、IBJの「お断りはカウンセラーが伝える」ルールが効いてくる。
会員同士を直接ぶつけない設計と、肉体関係を入れない設計は、安全装置としてセットなんです。
会員を疑っているのではなく、関係の暴走から会員を守るための仕組み。
私はこの2つを切り離して語る相談所はあまり信用していません。
ここまで読んでも、たぶん残るのが、「でも体の相性は本当に確認しなくていいの?」という疑問だと思います。
では、体の相性への不安はどう扱えばいいのか?
最初に断っておきます。私はルール破りを推奨しません。
「内緒でやればバレないですよ」みたいなことも書きません。

それをやるなら、相談所を辞めて自由恋愛でやってください、というのが私の本音です。
そのうえで、ルールを守りながらできることは、ちゃんとあります。
成婚退会の前に、相手と「性についての価値観」を言葉で話すこと。
これに尽きます。
具体的には、3つの問いを共有してみてほしい。
- 日常のスキンシップ、どれくらいの距離感が心地いい?
- 触れ合いと会話、どっちでつながりを感じる?
- 結婚前に、性についてどこまで話しておきたい?
でも、こんなこと急に聞いたら引かれませんか?
そう思うかもしれません。
切り出すタイミングとしては、真剣交際に入り、将来の住まいや家計の話が出始めた頃がベストです。
直接聞きづらいなら、「この前読んだ結婚相談所の記事にこんなことが書いてあって、少し気になったんだけど……」と、この記事をダシにして第三者の話題として切り出してみてください。
ひとつめ。
手をつなぐ、ハグする、隣で寝るときの距離。
これは婚前交渉禁止のルール内でも確認できる範囲で、しかも結婚後の生活に直結する情報です。
「全くスキンシップがない夫婦でも平気」なのか、「毎日少しでも触れていたい」のか、ここがズレている2人は、関係を持つ前から既にズレている。
ふたつめ。
性愛の表現は人によって違います。
会話で愛情を確認したいタイプと、身体で確認したいタイプが結婚すると、どちらも「愛されていない」と感じやすい。
これも、関係を持たなくても話し合いで見えてくることです。
みっつめ。
これがいちばん大事かもしれない。
過去の経験、希望、不安、できれば持病のこと。
話す範囲を相手と決めておくだけで、成婚退会後の最初の夜が「未知への突撃」ではなくなります。
お相手にとっても、そして自分自身も「本物の愛を探す」ために性交渉をしないと思ってもらえれば嬉しいです。
けれど本当に一生、寄り添い続けるお相手ですから、セックスしなくても一緒にいられるんです。
この話を、ただの禁止ルールとしてではなく、自分を守るための線として受け取ってもらえたら嬉しいです。
「話して確認する」という選択は、決して時代遅れではない、という話を最後にひとつ。
婚前交渉をしない選択は、本当に時代遅れなのか?
「セックス禁止なんて昭和の発想」「いまどきそんな価値観の若者いない」――そういう声も、わかります。
でも、現場の感覚で言うと、ちょっと違う。

私自身も気になって少し調べてみたことがあって、性交渉をせずに結婚に至った20代が10%いるという調査を見かけたんです。
10人にひとり。
これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、少なくとも「ありえない選択」ではなくなっています。
ただ、私が信じているのは数字よりも、目の前の20代会員さんたちの言葉のほうです。
草食系男子なんて言葉も流行っていますが、意外と若い世代の方が心の繋がりを重視しており、体の相性は二の次と考えているのかもしれませんね。
「結婚相手に求めるのは安心感」「ドキドキは結婚後にいらない」という声を、私の周りの20代会員さんたちから意外なほどよく聞きます。
世代の感覚は、私たちが思うより静かに変わっている。
ただ、ひとつだけ書かせてください。
青い春……だなんて言いますが、春を思い描いている状態こそが、真実の青い春なのかもしれませんね。
成婚退会までの数ヶ月、相手を想って、まだ知らない部分を知らないままで、それでも一緒にいたいと思える時間。
あの宙吊りの感覚は、関係を持ったあとには戻ってこない。
「時代遅れ」と切り捨てる前に、その時間が持つ意味を、一度だけ考えてみてもいいんじゃないかと思います。
まとめ:婚前交渉禁止くらいが、ちょうどいいのかもしれません
ここまで読んでくださったあなたに、最後にひとつだけ伝えさせてください。
体の相性を気にするのは、自然なことです。

それを「不純」だなんて思う必要はまったくない。
300組を見てきた私が今でも思うのは、このルールは完璧じゃない。でも、『ちょうどいい線』を引いてくれている、ということです。
セックスしなくても一緒にいたいと思えるかどうか。それが、結婚相談所でしか味わえない、本物の判断材料なんじゃないかと。
このルールは、単なる制限ではなく、あなた自身を守り、正しい決断を後押しするための「プロのカウンセラーという安全装置」でもあります。
一生をともにするパートナーを探す旅、婚活だからこそ、婚前交渉禁止くらいがちょうどいいのかもしれませんね。
まずは一人で悩まず、その「怖い」「不安だ」という気持ちのまま、私たちに相談しにきてください。
一緒に、あなたにとって最良の答えを見つけていきましょう。





