人を好きになれない?婚活では『恋』に落ちる必要はありません。

人を好きになれない?婚活では『恋』に落ちる必要はありません。

「人を好きになれない」と悩む婚活者は、現場で本当によく見ます

お見合いを繰り返しても、どうしても相手を好きになれない……

そんなふうに自分を責めて、婚活に疲れ果てていませんか?

結婚相談所の現場でサポートを行っている私、岡田の元にも、「結婚したいのに、人を好きになれない」という切実な相談が毎月のように寄せられます。

お見合いを10回以上重ねても「どうしてもピンと来ないんです」と肩を落とす会員さんが、毎週のように私の前に座っているのです。

最初にひとつ、はっきり言わせてください。

それは、あなたの心が冷たいからでも、結婚に向いていないからでもありません。

実は、人を好きになれない原因はとてもシンプルなんです。

焦る必要はありませんから、私と一緒にゆっくり見ていきましょう。

しかも、こうした悩みを抱えるのは、決して婚活を雑にやっている人ではありません。

むしろ真面目で、お見合いも申し込みも一生懸命にこなしている人ほど、この壁にぶつかっているのです。

私、人を好きになる気持ちが壊れてるんでしょうか
冷たい人間なんですかね
結婚に向いてないのかもしれません

そうやって自分を責めてしまう気持ち、痛いほどよくわかります。

ですが、現場で何百人もの会員さんと向き合ってきた私から言わせてもらうと、それは全然おかしなことではありません。

むしろ、婚活という環境においては「ごく普通の反応」なのです。

おかしいのはあなたではなく、その「環境の構造」のほうにあります。

しかもその理由は、ものすごくシンプル。

なぜ婚活だと人を好きになれないのか?

次から、その理由を一緒に解き明かしていきましょう。

婚活で恋愛感情がわかないのは、出会い方の構造が原因です

婚活で出会った人を好きになれない最大の原因は、「恋に落ちるような運命を感じにくいから」です。

ちょっと考えてみてください。

私たちが普段イメージする恋愛というと……。

  • 偶然職場で知り合った気になる先輩にアプローチして、恋の駆け引きをする
  • 同窓会で再会した同級生がすっかり大人になっていてキュンとした

このように、予測できないシチュエーションやハプニングがあって、はじめて成立するものというイメージがありますよね?

ドラマや漫画でも、

はぁ、これは運命!

と胸が高鳴るようなシチュエーションばかりが描かれています(笑)

ところが、婚活はどうでしょうか?

なぜなら婚活は業務的な部分が多いからです。

結婚相手に希望する条件を出し合う。

そして、お互いの希望条件がマッチングして、お見合いが成立し、交際に発展するかどうかを冷静に吟味する。

これが婚活の基本構造です。

年齢、年収、住んでいるエリア、お休みの曜日。

そういったデータとしての条件を見て、マッチしそうな人とお見合いをし、ホテルのラウンジで1時間ほど話して、関係を続けるか続けないかをジャッジする。

あらかじめ「結婚」というゴールに向けて用意された枠組みの中で成立する出会いだからこそ、どうしても理性が働き、なかなかドキドキしにくいのです。

恋心に火がつく「着火剤」、いわゆる「偶然の要素」が排除されているため、恋に落ちないと悩んでしまうのは当然のこと。考えてみれば当たり前の話なんですよ。

普通の恋愛で「ときめき」を感じる場面は、ほとんどが「予期していなかった出来事」だったはずです。

  • バッタリ会った
  • 意外な一面を見た
  • 急な雨に降られて、二人で軒下に駆け込んだ

婚活には、そういったドラマチックな偶然がありません。

最初から「結婚を前提に会いましょう」と合意した上で、お互いのプロフィールを把握した相手と、決められた時間に会うわけですから。

ドキドキしないのは、あなたの感情が枯れているからではなく、ドキドキするための「着火条件」がそもそも揃っていないからなのです。

ここまで読んで、

なんだ、私のせいじゃなかったのか

と少し肩の荷が下りたでしょうか?

ただ、すべてを構造のせいだけにできないケースもあります。

婚活でどうしてもピンと来ない人には、もう少し個人的な心理的背景が隠れていることもあるのです。

お見合いも申し込みもあるのにピンと来ない人の、3つの心理

お見合いもそこそこ成立しているし、お申し込みだって入る。

交際を申し入れられることもあるのに、どうしてもピンと来ない。

そんな風に悩んでいる会員さんのお話を聞いていると……。

実は、昔の恋人のことを忘れられなかったり、過去の失恋の痛みを引きずっていたり、あるいは「結婚」というものを真面目に考えすぎるあまり、身動きが取れなくなっていたりすることが多いのです。

ここからは、現場で本当によく見る「3つの心理」を順番にお話しします。

読みながら、

あ、これ私かも

と思うところがあったら、それが現状を打破する手がかりになりますよ。

ひとつ目:過去の恋愛を引きずっているケース

これが一番多いかもしれません。

もう何年も前の話なのに

と頭ではわかっているのに、心のどこかで目の前の人を「前の人」と比べてしまう。

お見合い相手の話を聞きながら、「あの人はこうだったな」と無意識に思い出してしまうのです。

前の人は、もっと自然に好きになれたんです

とおっしゃる方もいます。

でもよくよく紐解いてみると、その恋は「ドキドキはしたけれど、結婚に向かうような安定した関係ではなかった」ということも少なくないんですよね。

自然発火した恋愛と、結婚を前提に少しずつ絆を確認していく出会いは、そもそも性質が違います。

それなのに同じ物差しで比べてしまうから、せっかくの婚活のお相手が霞んで見えてしまうのです。

ふたつ目:相手への条件を設定しすぎているケース

また、将来のパートナーに対する条件を設定しすぎていたり、「結婚相手はこうあるべき」と重く捉えすぎていたりすることもあります。

年収はこれくらいで、身長はこれ以上、学歴はこのレベルで……

と条件をいくつも並べているうちに、データばかりに目が行き、目の前にいる「生身のその人」をまったく見られなくなってしまう会員さんもいます。

「絶対に失敗したくない」という思いから条件が厳しくなるのは自然なことですが、条件が一つでも欠けると気持ちが冷めてしまうのは、少しもったいない状態です。

みっつ目:「好きになる」のハードルを上げすぎているケース

結婚相手として好きになる人は、こうあるべきだ!

と、自分の中で白黒ハッキリつけて判断してしまう。

そういう真面目すぎる心理から、なかなか人を好きになれない方もいらっしゃいます。

実際に婚活で苦戦している方とお話ししていても、この「ハードルの高さ」は強く感じます。

最初の1回で「ドキドキしないから違う」と即座に判断してしまう方ほど、実は結婚生活に一番必要な「穏やかな安心感」を見落としてしまっていることが多いのです。

胸が熱くなるくらい好きにならないと、お付き合いしてはいけないのではないか?

そう思い詰めすぎて、目の前のお相手が発している小さな「いいな」というサインを、無意識にスルーしていませんか?

3つのうち、どれか一つでも心当たりがあったでしょうか?

特に1つ目――昔の恋を思い出してしまった方に向けては、後ほどもう一度ゆっくりお話ししますね。

ではまず、好きになれない相手をすぐに「なし」と切り捨ててしまう前に、どう判断すればいいのか?

そこから整理していきましょう。

「好き/嫌い」で切る前に、もう一度会う余地を残す判断軸

お見合いのあと、すぐに「続ける/続けない」を完璧にジャッジしなきゃいけないと思い込んでいませんか?

そして、「ときめかなかった=即お断り(なし)」と直結させていませんか?

ここで少しだけ、立ち止まってみてほしいのです。

まず大事なのは、お断りしていい相手と、いったん保留にしていい相手を明確に分けることです。

切っていいのは、「生理的に無理」「価値観が根本的に合わない」と感じた相手。

たとえば、どうしても清潔感が受けつけない。

お金の使い方や仕事に対する考え方が、聞いていてまったく共感できない。

こういった致命的なズレがある場合は、無理して関係を続けてもお互いにしんどくなるだけです。

でも「ただときめかなかった」「条件が一つだけ合わなかった」だけなら、もう一度会う余地はあります。

たとえばお見合いで、「ちょっと話しやすいな、いいな」と感じる人がいたとしましょう。

しかし、その人はあなたが希望する条件を一つだけ満たしていませんでした。

それがきっかけとなり、「あぁ……この条件を満たしていないなら、結婚は無理だな」と、早々にシャッターを下ろしてしまうことはありませんか?

ズバリいいましょう。この思考回路は非常にもったいないんです!!

なぜもったいないのか?

それは、そもそもその人と出会ってお見合いの席に座れたこと自体が、とてつもなく低い確率で起きた出来事だからです。

婚活の出会いは、6万分の1のご縁

たとえばIBJに加盟している相談所には、全国各地に6万人以上の会員さんがおり、2000近くの相談所が存在します。

その膨大なデータの中から、あなたと条件が合い、お互いがプロフィールを見て「会ってみよう」と思い、実際にお見合いのスケジュールが成立する。

これって、決して機械的なただの作業ではないのです。

6万分の1の中から、実際に会うところまで進んだご縁なんです。

地球規模で考えたら、数十億分の1と言ってもいいくらいです。

私は長年この業界にいますが、お見合いが成立すること自体、それくらい奇跡的で尊いことだと思っています。

だからこそ私は、結婚相談所での出会いであっても、それは立派な「運命」だと信じています。

それだけのハードルを越えて会えたお相手を、「条件が一つ合わない」「一目惚れしなかった」というだけで切ってしまうのは、本当にもったいないのです。

短所が見えたら、長所をひとつ書く習慣を

ここでひとつ、実践的な提案があります。

人は誰しも、長所があるからこそ短所もあります。

決断力がある人は少し強引に見えるし、優しい人は頼りなく見えることもある。

だからこそ、相手の悪いところが見えたら、必ず良いところをひとつ見つける癖をつけてみてください。

お見合い後は、減点メモだけで終わらせないでください。「気になったところ」を1つ書いたら、その裏側にある「良かったところ」も1つ書く。これだけで、相手を見る目が少し変わります。

そして、判断は決して焦らなくていいのです。

たった1時間の一度のお見合いだけで、

この人とは無理!

と結論を出すのではなく、仮交際へと進み、2回、3回とお茶や食事をしながら会ってみる。

決断を下すのは、それからでも決して遅くはありません。

むしろ、そのほうが圧倒的に後悔が少なくなります。

「ときめかない=なし」という極端な思考を、「ときめかない=もう少し様子を見てみよう」に書き換える。

これだけで、あなたの婚活の景色はずいぶん明るく変わってくるはずです。

ただ、こうした理屈や判断軸が頭ではわかっていても、どうしても前に進めない人がいます。

それは、過去の恋の記憶を強く抱えている人です。

さきほど後回しにしたお話に、ここで戻りましょう。

忘れられない元恋人がいる人ほど、新しい出会いを見失いやすい

結婚相談所を訪れるみなさんは、それぞれ心にさまざまな過去や事情をお持ちです。

実は婚約者がいたのですが、直前で婚約破棄となってしまって……
10年同棲していた彼と、結局別れることになって……

そのような辛い背景があって、それでも前を向きたくて婚活に踏み切ったという方もたくさんいらっしゃいます。

こういった深い傷を伴うお話を聞いていると、私はいつも胸が締め付けられ、言葉に詰まってしまいます。

新しい出会いで、次こそは絶対に幸せになりたい

その前向きな気持ちは本物なのに、過去の辛い経験が足かせとなって、いまいち相手に踏み込む勇気が出ない。

お見合いに行っても、つい前の人と比べてしまう。

やっぱり、前の人のほうが私をわかってくれていた気がする

と。そのお気持ち、痛いほどよくわかります。

けれど、これだけは言わせてください。

あなたは本当に素晴らしいです。

失恋の深い悲しみを乗り越えようとして、勇気を出して結婚相談所へ入会したのですから。

これは、私が会員さんに心からお伝えしたい言葉です。

過去にとらわれて動けなくなる人がたくさんいる中で、あなたは「未来を変えよう」と一歩を踏み出した。

それだけでもう、本当にすごいことなのです。

またあんな悲しい思いをしたらどうしよう……

という恐怖心があるのも、十分に理解できます。

しかし、あなたが今向き合って生きていくべきなのは、過去ではなく「今」、そして「未来」です。

ここで、少しだけ踏み込んだお話をさせてください。

実は、あなたが強く執着しているその気持ちは、ある種の「幻想」に近い場合もあります。

「忘れられないくらい好きだった人」というのは、自分の気持ちや思い出が錯覚を起こして作り出した、美化された「感情」だったりもするからです。

人間の脳は、時間が経つにつれて思い出の美しい部分だけを残し、苦しかったところや嫌だったところは薄れさせるようにできています。

だから、

あの人より素敵な人は、もう現れない

と感じてしまうのです。

その「あの人」は、もう実在の人物というより、あなたの中で大切に保護され、美化されすぎた思い出になっているのかもしれません。

無理に過去を忘れる必要はありません。

ただ、過去の思い出と、今の現実を切り分けてあげてほしいのです。

今、目の前にいる人は、あの人とはまったく別の「オリジナルの人間」です。

比べる対象としてではなく、新しく出会った一人として、まっすぐ見てあげてください。

過去を少しずつ整理できたら、これからの婚活で大切にしてほしい考え方が一つあります。

それが、この記事を通して私が一番伝えたいことです。

婚活で大事なのは「恋に落ちる」ではなく「好きになれそう」

はっきり言いましょう。

婚活は、普通の恋愛とは「人を好きになる順序」が逆なのです。

だからこそ、「恋愛結婚」のイメージを強く持っている人ほど、割り切れなくて苦しい思いをします。

普通の恋愛なら、たまたま出会い、好きという情熱的な気持ちが先に芽生えて、そこから連絡先を交換して関係を深めていきますよね。

しかし、婚活において「好きという気持ち」は後付けなのです。

婚活では、好きになってから結婚を考えるんじゃない。結婚を考えられる相手を、好きになっていくんです。

ここは婚活を成功させる上で本当に大事な核心部分なので、もう一度言いますね。

婚活では、好きは後付けでいい。

だからこそ、無理に雷に打たれたように恋に落ちる必要はありません。

運命的なシチュエーションにこだわる理由もないのです。

  • なんとなく好きになれそうな気がする人
  • 一緒にいて疲れない人
  • 求めている条件が合う人

まずはそこから、リラックスして選んでいけばいいのです。

えっ、それって相手に対して冷たくない? 失礼じゃない?

と思った方。違うんです。

それはあなたも、お相手も同じこと。

お互いがその前提を理解しているからこそ、私たちは「まずはお試しで、仮交際としてお付き合いしてみませんか?」とアドバイスをしています。

仮交際は「相手を好きになるための時間」です。

最初から大好きでなければいけないなんてルールはどこにもありません。

むしろ、会って、話して、一緒にご飯を食べて、少しずつ「あ、この人のこういうところ、好きかも」という小さな好意を積み重ねていくための、大切な準備期間なのです。

そしてもし、お試しで付き合ってみて、やっぱりどうしても好きになれなかったとしても大丈夫です。

お付き合いをして好きになれなかったからといって、お相手に過剰な申し訳なさを抱く必要はありません。

女性も男性も、結婚という同じ目的のために、同じルールの中で出会い、納得した上でお付き合いをしているのですから、そこはお互い様なのです。

無駄な罪悪感を抱えなくていい。

これも、私が会員さんに繰り返し強く伝えていることです。

ごめんなさい、やっぱり好きになれませんでした

とお断りすることは、決して相手を傷つける冷たい行為ではありません。

婚活というフェアなルールの中で、お互いの未来のために真剣に向き合い、確かめ合った結果の誠実な答えなのです。

では、実際に明日からどう動けばいいのか?

最後にまとめます。

まとめ|婚活で人を好きになれないなら、確認から始めればいい

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

最後にひとつだけ、現場のリアルな感覚をお伝えさせてください。

最初からビビッときて、大恋愛のようにお付き合いして成婚した会員さんの方が、圧倒的に少ないんです。

びっくりしましたか? でも、これが現場の本当の姿なんです。

成婚退会していく多くの方は、「なんとなくいい人かも」という小さな興味から始まって、仮交際を重ねるうちに、じわじわとお相手の優しさや誠実さに気づいていきます。

そして気づいた時には、

この人とずっと一緒にいたいな
この人がいなくなったら嫌だな

と思うようになっているのです。

「この人なら、いつか好きになれそうだな」と思えるお相手と、まずは気楽になんとなく付き合ってみて、自分に合うかどうかをゆっくり確かめていけばいいだけなのです。

「好きになれない私はおかしい」じゃなくて、まだ確かめてないだけかもしれません。婚活のメリットは、最初から結婚を前提に相手を見られること。だから一回で切らずに、ちょっとだけ試してみませんか?

逆にいえば、「好きかどうかわからない」というフラットな状態からお試し交際ができるのも、安全な婚活システムならではの大きなメリットです。

せっかく勇気を出して婚活に挑戦しているのですから、このメリットを最大限に活かせるよう、今日からちょっとだけ考え方を変えてみませんか?

まずは次のお見合いで、お相手の「ちょっといいな」と思えるところを1つ見つけることから始めてみてください。

あなたのその小さな視点の変化が、運命の出会いを引き寄せる確かな一歩になるはずです。

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