婚活うつになりそうなとき、思い出してほしい言葉
婚活で「もう無理」と思った夜に、まず読んでほしいこと
もし今、婚活の画面を見るだけで苦しくなっているなら。
通知が鳴るだけで胸がざわついて、「もう無理」と思いながらこのページを開いてくれたなら。

今日はまず、婚活を頑張る話よりも、少し立ち止まる話をさせてください。
結婚相談所のカウンセラー、岡田です。
正直に言います。
私はある夜、休会の連絡をくれた会員さんのメールを読みながら、画面の前で手が止まりました。
少し婚活から離れます
とだけ書かれた短い文面で、彼女の声が、あの面談の日より明らかに細くなっていたのが行間から伝わってきたからです。
このまま婚活を勧めていいのか――結婚相談所の人間として、自分の足元がぐらついた瞬間でした。
すべてを簡単に言い切るつもりはありません。
でも、現場で見てきたからこそ、伝えたいことがあります。
対処法を並べる前に、いくつかの言葉だけ受け取ってもらえませんか?
実際に当相談所で活動している人のなかでも、婚活うつが原因で休会しているケースはあります。
冒頭で書いた休会のメールをくれた会員さんも、そのひとりです。
彼女は決して頑張りが足りない人ではありませんでした。
むしろ逆で、毎週のようにお見合いを入れ、フィードバックも丁寧に返してくれる、相談所側からすれば「模範的」な会員さんだったんです。
だからこそ、あのメールに私は手が止まりました。
このまま勧めていいのか
と。
最初に断っておきたいのは、この記事は今夜すぐ婚活を立て直すためのチェックリストではない、ということです。
「アプリを閉じよう」「リフレッシュしよう」
――そういう情報なら、もう何度も目にしてきたはずです。
今夜のあなたに必要なのは、たぶん項目の羅列じゃない。
むしろ、婚活で折れかけた心をいったん床に下ろすための言葉だと思っています。
それから、もうひとつ。
婚活が辛いのは、あなたが弱いからではありません。
これは慰めではなく、現場で何人もの会員さんを見てきた人間として、本気で書いています。
「婚活うつ」って大げさ?――現場で見える、その入り口
「婚活うつ」なんて大げさだと思う人もいるかもしれません。
医療の正式な診断名ではなく、婚活疲れと地続きの状態を指して使われている言葉です。

だからこそ、この言葉だけを聞くと、
そこまでじゃない
と感じる人もいると思います。
でも、相談所で見ていると、急に返信が遅くなる人、プロフィールを見るだけで疲れてしまう人、面談で
何がしんどいのか自分でも分からない
とこぼす人がいます。
スマホの通知音が鳴るたびに胸が締めつけられる、という声も何度も聞きました。
私は、そういう瞬間を見るたびに、これは気合いの問題ではないと思うんです。
心が限界を知らせているサインなのかもしれません。
眠れない、食欲がない、お見合いの前夜になると胃が痛くなる――そういう状態が続いているなら、あなたは今、その入り口に立っているのかもしれません。
それから、婚活うつになった人からよく聞く話があります。
誰に相談していいか分からない
そもそも他人には言いづらい
婚活自体もこっそりやっていたい
――こんな人、多いと思います。
だから今夜も、誰にも言えないままこのページにたどり着いたのかもしれない。
それで、いいんです。
今は、ここで読んでいてくれるだけで十分です。
結婚相談所のカウンセラーは、背中を押すだけの人ではない
ここで、先に正直なことを書かせてください。
結局、相談所への勧誘記事じゃないの?

と疑いながら読んでいる人がいるはずだからです。
私も結婚相談所の人間なので……あまり大きな声では言えませんが、今のタイミングでは結婚相談所での婚活が合わない人もいます。
これは現場で複数の会員さんを見てきて、認めざるを得なかったことです。
そして、ただひたすら背中を押すことだけが、婚活うつを改善することではないとカウンセラーは知っています。
少なくとも、まともなカウンセラーは知っています。
もう少し休もう
今のあなたに必要なのは婚活ではないかもしれない
そう言って一緒に立ち止まれる人。そういう人が、本当の意味での伴走者です。
なんだか、無理やり結婚相談所をおすすめしている感じになってしまいましたが、もちろん、ちゃんとした理由もあります。
アプリやパーティーは、基本的に自分ひとりで判断して、ひとりで落ち込みます。相談所のカウンセラーは、押す人ではなく、整理する人・止める人にもなれる。そこが違いです。
ただし、業界の内側にいる人間として、もう一段だけ正直に言わせてください。
もちろん、どのカウンセラーでも同じとは言いません。
相性もありますし、寄り添い方にも差があります。
だからこそ、結婚相談所選びだけは、しっかり行ってほしい。
アプリでもパーティーでも、合う人には合います。
誰かに伴走してほしいタイプの人もいる。
それだけのことです。
だからこの記事では、最後まで「うちにおいで」とは言いません。
約束します。
今はまず、あなたの心を戻す話をします。
婚活うつのときに思い出してほしい、3つの言葉
……婚活がすべてじゃない。頭ではわかっている。
でも心が追いつかない夜がある。

たぶん、今のあなたはそういう夜にいる。だから、抽象的な励ましは要らない。
3つだけ、置かせてください。
ひとつめ。断られたのは、あなたの人格ではなく「今回の縁」です。
断られたのは、あなたの人生ではありません。あなたの人間性でもありません。ただ、今回の縁が違っただけです。
相談所やアプリで結果が出ないことと、あなたが結婚できないことは別の話です。
交際に進まないことや、お見合いが成立しないことのすべてが、あなたのせいではありません。
これは現場で繰り返し言いたいことで、いちばん刺さってほしい一文でもあります。
お見合いが成立しなかった理由を、相手側はたいてい一行か二行しか書いてきません。
そこにあなたの人生の評価は書かれていません。ただ、今回は縁がなかった。それだけのことです。
ふたつめ。幸せになるための婚活で苦しいなら、それは順番が逆になっています。
そんなこと、言われなくてもわかっている!
と思われるかもしれませんが、あえて言わせてください。
幸せになるために始めた婚活で、苦しくなってしまったら? 婚活で心も体も消耗してしまうと、本末転倒ですよね。
これは相談所側の人間として、本来は言いにくい言葉です。
だって、私たちの仕事は会員さんに婚活を続けてもらうことだから。
それでも書きます。
今夜のあなたが、それを聞きたいはずだからです。
みっつめ。理想通りじゃない相手と、想定外に幸せになる人がいます。
理想通りだからといって、必ず幸せになれる保証はありません。
逆を言えば、理想通りじゃなくても、相性が抜群なパートナーだった……なんてこともあるのです。
これは綺麗事ではなく、成婚していった会員さんの顔ぶれを思い出して書いています。
絶対こうじゃないと無理
と言っていた人が、ぜんぜん違うタイプの相手と落ち着くのを、何度か見てきました。
3つだけです。
今夜、ひとつでも引っかかれば、それで十分です。
婚活疲れが深くなる人は、たいてい真面目で頑張り屋さん
ここまで読んでくれている時点で、あなたはたぶん真面目な人です。
婚活うつに陥る人の多くが、ものすごく真面目な性格です。

相談所で何人も見てきました。
- 休みの日はすべて婚活にあてる。
- 仕事以外の時間もプロフィールを見続ける。
- お見合いの前夜は資料を読み込んで、終わったあとはお礼メッセージの文面を1時間悩む。
- 断られるたびに「自分の何が悪かったんだろう」と、必要以上に自分を責めてしまう。
その頑張り屋なところが、婚活では裏目に出やすいんです。
責めたいわけではありません。
むしろ、その真面目さは武器です。ただ、向ける方向が今は少しズレている。
それだけです。
100点を取りに行こうとすると、不思議と相手の心が少し引いてしまうことがあります。
この人ちょっと重いかも
と感じるのは、たいてい相手の側だからです。
もちろん、真剣なのは悪いことではありません。
むしろ、真剣だからこそ苦しくなるんです。
ただ、完璧な準備、完璧なプロフィール、完璧な会話――そこまで仕上げてくる人を前にすると、相手は
自分も同じ熱量で返さなきゃ
と疲れてしまう。
皮肉な話ですが、頑張りすぎが結果を遠ざけることもあるんです。
だからこそ、婚活へのこだわりを少しだけ緩めて、「なんとなく続ける日」を作ってみてほしいんです。
「なんとなく」というのは、雑にすることではありません。
- 今日は1人だけプロフィールを見たら終わり。
- 返事は明日の朝にする。
- 気が乗らない日は、検索画面を開かない。
それくらいのゆるさを、自分に許してあげるということです。
「絶対こうじゃなくちゃいや」より、「これだけはやめてほしい」という「NGポイント」だけを絞ってみませんか? 条件表を上から書き直すのではなく、絶対に譲れない部分だけを残して、他は一度ゆるめるイメージです。
真面目さを捨てろ、とは言いません。
捨てなくていい。
ただ、その矛先を少しだけ自分の外に向けてみてほしいんです。
婚活を休んだからこそ、出会えた人がいる
ひとつ、会員さんの話をさせてください。
過去にも結婚相談所の婚活で、なかなかお見合いが成立せず、休会した方がいました……。

けれどその方は、婚活のためではなく、自分が行きたい場所へ、心向くまま足を運んだんです。
するとどうでしょう?
なんと、プライベートで立ち寄った場所で結婚相手を見つけました。
今は穏やかに暮らされていると聞いています。
詳細は守秘なので、ここまでしか書けません。
もちろん、休会したら必ず自然な出会いがある、という話ではありません。
大事なのは、出会えたことそのものより、婚活から少し離れたことで肩の力が抜け、その人本来の柔らかさが戻ってきたことだと思っています。
私には、そんなふうに見えました。
彼女が休会を選んだとき、それは戦略でもポジティブな決断でもありませんでした。
ただ、
もう続けられない
という、今夜のあなたに近い気持ちだったはずです。
もう一つだけ、逆のパターンもあります。
結婚相談所の婚活は向いていないと思い込んでいた人が、結婚相談所で婚活をはじめると、思った以上に早く成婚に至ったケースもあります。
1文だけ添えておきます。
正直に言うと、私は今でも迷います。
どの会員さんにどの言葉をかけるのが正解なのか、休会を勧めるべきなのか、続けてもらうべきなのか。
毎回手探りです。
ただ、ひとつだけ確かなのは――休む・続ける・別の道を選ぶ。
どれを選んでも、それは終わりじゃなくて分岐だということです。
休んでしまうだけ遅れてしまうんだ……!
と感じるかもしれません。
しかし、そんなこともないんですよ。
相談所の中の人間が、あえて言いたいこと
ここはこの記事でいちばん言いにくい場所です。
それでも書きます。

婚活が人生のすべてではありません。結婚が幸せの象徴でもありません。
幸せになるために始めた婚活で、毎日が苦しくなってしまったら、本末転倒ですよね。
相談所の人間がこれを書くのは、本当は少し勇気がいります。
だって、私たちの仕事は会員さんに婚活を続けてもらうことだから。
それでも、今夜のあなたに必要なのが
続けよう
じゃなくて
いったん降りていいよ
のほうだと思うなら、私はそっちを書きます。
それくらい、今のあなたの心を優先していいと思っています。
今夜からできる、婚活うつとの距離の取り方
ここまで読んで、もし少しだけ息ができるようになっているなら、今夜のうちにできる小さなことをひとつだけ。
婚活アプリ、相談所のシステム、スケジュール表――今夜だけ、閉じても大丈夫です。

明日の自分に申し送りしなくていい。
明日また考える
でいいんです。
それから、私はなるべく、相談者さまに求めている条件を妥協しろとは言いたくありません。
「妥協」という言葉には、自分の人生の価値を下げるような響きがあるからです。
けれど、許容範囲を広げることで、出会いの見え方が少し変わることがあります。
結果として、成婚につながる可能性が高くなることもある。
妥協じゃない、許容範囲。
この言い換えだけで、少し呼吸が深くなる人がいるはずです。
許容範囲を広げる、というと、それでもやっぱり妥協しなさいと言われているみたいで嫌ですよね。
でも現場で見ていると、最初の条件では外れていた人と会ってみて、
話している時の安心感が一番大きかったです
と変わっていく方もいます。
最初はピンと来なかった人が、二回目の食事で笑い方を見て
あ、この人と一緒にいると楽だ
と気づく――そんな変化も、何度かありました。
そして
完璧じゃなくても、今日はここまででいい
と、自分自身にもお相手にも、少し許せる心の余裕を持ってみてください。
相手にだけじゃなく、自分にも。
- 今日プロフィール写真を撮りに行けなかった自分。
- お見合い後のお礼メッセージが遅れた自分。
そういう自分にも
今日はここまででいい
と言ってあげてください。
眠れない、食べられない状態が2週間以上続いているなら、婚活の問題ではなく、心療内科、精神科、自治体の相談窓口など、心や体の専門機関に一度相談してください。婚活相談所のカウンセラーは医療の専門家ではありません。これは私たちの限界として、正直に伝えておきたい一線です。
今夜あなたに渡したい、最後の一言
最後に、きれいな正論ではなく、今夜のあなたに必要な言葉だけを置いておきます。
もう一度だけ、繰り返させてください。婚活でパートナーを見つけられないからといって、結婚できないわけではありません。交際に進まないことや、お見合いが成立しないことのすべてが、あなたにあるわけでもないのです。

正直に言うと、私もまだ、すべての会員さんに正しい言葉をかけられているか、自信がありません。
あの夜、休会のメールをもらってからも、答えは出ていません。
ただ、ひとつだけ。今夜、何かを決めなくていいんです。
続けるとか、辞めるとか、相談所を変えるとか、誰かに打ち明けるとか――全部、明日でいい。
今夜のあなたの仕事は、答えを出すことではなく、少しでも眠ることです。
今夜くらいは、婚活のことをいったん横に置いて、温かいものを飲んで眠ってください。
明日また頑張るかどうかは、明日のあなたが決めればいいんです。
自分の心を第一に考えて、のんびり進むことも、婚活を続けるために大切な力なのです。





