[67歳幸子さんのシニア婚活のブログ]
2019/12/02
マスクマン(3)
(※引き続き、こちらもコロナ禍での出来事ではありません)
待ち合わせ時間から遅れること約40分。
やっと、ちっこいおっちゃん男性がやってきました。
「遅くなりすみません。待ちましたか?」
???????
今、待ちましたか? って言いましたよね?!
それ、40分も遅刻して言うセリフ?
えぇえぇ、待ちましたとも。
40分、いえ15分前に到着したので、
厳密に言うと55分待ちましたよ。
なのに!
なんと薄っぺらい謝罪ですこと!
でも、それ以上に驚いたのが、
マスクマンの風貌!!
まず、服装。
一応スーツは着ていますが、ぼろぼろ……。
ワイシャツはアイロンがかかっていない上に、
ボタンも掛け違えてるー!
更に更に!
なんと
マスク着用!
私、お見合いにマスクで登場される人を
初めて見ました。
しかも、
そのマスクには醤油の跡と、米粒2つのおまけつき。
浮浪者みたい。
信じられない……
皆さんは、
”こんな服装でお見合いに行ってはいけない!”
という例をご存じでしょうか?
私は娘に見せてもらったことがあるのですが、、、
はっきり言って、
マスクマンはその例よりひどいです。
しかも、プロフィールでは
身長165cmとなっていましたが、
明らかに私より低い!
(ヒールを履いた私は163cmくらい)
シニアなのにそこを見栄はるのー?!
(ちなみに、ハゲは写真通り。そこは見栄をはらないのね笑)
あははは、笑うしかない……
会う前から印象が悪かった上に、この風貌。
一発逆転なんて絶対にありえない。
「もっと早くに帰れば良かった」
と後悔しても後の祭り。
マスクマンに促され、
お見合いスタートです。
私はコーヒー、
彼はオレンジジュースを注文しました。
マスクマンはまだマスクを外しません。
もしかして口裂け男?! なんて馬鹿げたことを思いながら
マスクマンの口元が気になってしょうがない私。
飲み物が運ばれると、やっとマスクを外されました。
もちろん口裂け男ではなく、普通の口。
(なぜ出し惜しみするの? 謎~~)
人間で良かったと安心していると……
ズズズズ……
いやぁーーー!
音を立ててジュースを飲んでるーーー(泣)
下品極まりない!
私、食べ方が汚い人、大嫌いなんです。
もう一緒のテーブルについているものイヤ。
本気で帰りたい。
何か話しかけてきますが、上の空です。
どんなに退屈な内容でも、会話する時は
お相手の顔を見ることを心掛けていた私、
話は右から左に聞き流していたのですが、
一応彼の顔だけは見ていました。
でも……
私、こう思ったんです。
「お願い! 今こそマスクをつけてー」
なぜなら……
口の横で白い泡がぶくぶくと泡立ってるから!!!
ほら、時々いらっしゃるじゃないですか。
興奮すると、
蟹のように口の横で泡をためながら話す人。
マスクマンはそのタイプだったのです。
気持ち悪くて見ていられない。
いや、でも見ていなければ……。
だって、泡を飛ばされた場合、
その行方を監視する必要があるんだもの。
あぁ、目が離せない。
(私は良い意味で目が離せない人にお会いしたいのにー!)
最早これはお見合いではなく、苦行です。
そんな私の気持ちは一向におかまいなしで、
マスクマンは話し続けます。
すると、、、
恐れていたことが現実となりました。
そう、、、
マスクマンの口から勢いよく泡が飛びだしたのです!
しかも、
その内の1つは私のコーヒーカップへ落下。
ナイスホールインワン!
な~んてことは、絶対に言いませんよ。
もう、コーヒーは飲めない。
いえ、コーヒーだけじゃありません。
もしかしたら、お水のグラスにも入ったかもしれないと考えると…
お水も飲めない。
お水に入ったかどうかは目撃していないので
入っていないかもしれませんが、
その可能性が1%でもあるなら、絶対に無理!
そこからは、喉の渇きとの戦いも追加され、
本当に地獄でした。
マスクマンよ、今こそマスクをつけるべきだ!
あなたのマスクのつけ時、間違っているよー!
そこへ、私の携帯にオーネットから着信が。
「会えましたか?」
今頃?? 遅すぎる!
のどの渇きを最小限に抑えるために、
極力口を開けず、
口内の潤いを維持することだけに集中すること約1時間。
待ちに待った解散の時です。
解散したらすぐに自動販売機に走ろう!
と決めていると
「ドライブに行きませんか?」
と誘ってくるマスクマン。
行くわけないでしょ!
私がこの後行くのは自動販売機のある場所よ!
人生70年近く生きてきて
こんな不潔な人と話すのは初めて。
帰宅後も気が重く、
夕食を作る気すら起きませんでした。
あーー、もうお見合いアレルギー。
「マスクマン」(完)