20代女性の婚活-カウンセラーを最大活用することが成婚の秘訣
「結婚願望が曖昧」のままでも、20代女性の婚活は始めていい
20代で婚活って、まだ早いんじゃない?
そう言われるたびに、Fさんは曖昧に笑っていました。

本当のところ、強い結婚願望があったわけではありません。
「婚活なんてまだいいよね」と自分に言い訳しながら過ごす日々の片隅に、「今は独りで良くても、いつか後悔するかもしれない」という、ぼんやりした不安だけがありました。
だからFさんが選んだのは、「とりあえず1年」という期限でした。
良い出会いがなくても、ちゃんと活動した結果なら自分を納得させられる。
後悔だけは残したくない――そんな気持ちで、20代後半の彼女は結婚相談所「ブライダルチューリップ」の扉を叩きました。
読み終えた頃には、20代女性が婚活でカウンセラーをどう使えば後悔が残らないのか、その輪郭がはっきり見えるはずです。
なお、この記事はブライダルチューリップを成婚退会したFさん本人と、彼女を担当したカウンセラー山本逸子さん、お二人への取材をもとに構成しています。
個人特定を避けるため一部を修正していますが、内容はほぼ事実です。
教科書には出てこない「自分を納得させたい」という婚活の入口
世の中の婚活記事は、たいてい「20代女性は若さが武器、早く動け」と急かしてきます。
けれどFさんの入口は、そのテンプレートからずれていました。

Fさんは取材でこう話してくれました。
最初は、結婚願望を強く持っていませんでした。周りから結婚や婚活の話を聞くにつれ、今は独りで良くても結婚したくなるときが来るかもしれないと考えるようになりました。
この言葉のニュアンスが大事です。
「結婚したい!」ではなく、「いずれ後悔するかも」というぼんやりした揺らぎ。
そこから始まっているのです。
そして、もう一つの本音。
もし、良い出会いがなくても、ちゃんと活動した結果であれば自分を納得させることができる、後悔が残らないはず。
ここにある「自分を納得させる」という動機は、教科書的な婚活論にはほとんど出てきません。
けれど20代後半で動き始める女性の本音に、これほど近い言葉もないと思います。
結果を欲しがっているというより、「やらなかった自分」を未来の自分に責められたくない。
だから、とりあえず1年だけ動く。
それでいいのです。
強い結婚願望が固まるまで待っていたら、たぶんずっと動けません。
「曖昧なまま始めて、動きながら気持ちを確かめる」というのは、20代女性にこそ許されている入り方です。
ではFさんは、なぜアプリでもパーティーでもなく、結婚相談所を選んだのでしょうか?
成婚した20代後半Fさんが結婚相談所を選んだ本当の理由
ここでも、Fさんの選定理由は「効率」や「若さの活用」ではありませんでした。
きわめて性格的な理由です。

私は自分から声をかけたり、大勢の初対面の方と話をすることが苦手なので、一対一のお見合いができる結婚相談所を選びました。
20代女性向けの婚活情報は、つい「アプリで気軽に」「街コンで出会いを増やそう」と書きがちです。
けれど、そもそもそれが苦手な人がいる。
ナンパっぽい場が無理、知らない人の輪に飛び込むのも無理。
Fさんもそうでした。
決め手はもう一つ、安心の担保でした。
証明書の提出があることで安心して活動できると思ったからです。
独身証明書、収入証明書、学歴証明書――相談所ではこれらが入会条件になります。
Fさんにとってこれは「面倒な手続き」ではなく、「相手の素性が一定保証された場で動ける」という前提条件でした。
加えて、率直なのが次のくだりです。
最初の面談の際にいろいろ説明していただいたり、担当していただいた方や相談所の印象が良かったのも選んだ理由です。安心して活動できることを最優先していたため、それ以外のサービスは検討しませんでした。
他社比較をしていない。
スペック比較表で点数をつけて選んだわけでもない。
最初に会った人と相談所の空気が合ったから、そこに決めた。
これが現実です。
20代女性の婚活情報には「複数の相談所を比較して」と書かれがちですが、実際に成婚した人の選び方はもっと感覚的で、自分の不安と相性で決まることが多い。
Fさんの選び方は、その典型です。
そして相談所を選んだ後、彼女の活動を実際に支えたのは、サービスのスペックではなく、一人のカウンセラーでした。
カウンセラー活用の核心は「本音を引き出してもらう関係」
「カウンセラーを最大限活用しましょう」――こう言われると、たいていの人は「どんどんアドバイスをもらうことだろう」と受け取ります。
でも、Fさんと山本逸子さん(プロデュースカウンセラー)の関係を見ていると、本質はむしろ逆方向にあります。

カウンセラー活用の核心は、自分でも気づいていない本音を、外側から引き出してもらうことです。
Fさんは山本さんをこう評しています。
担当の山本様は穏やかで優しく、お母さんのような方でした。最初から最後まで優しく対応していただき、月1回の面談時も何の気負いもなく楽しく会いに行くことができました。
ここで止まれば「相性の良い担当に当たって良かったですね」で終わる話です。
でも、関係はもっと深いところまで進んでいました。
Fさんの両親は早くに離婚し、母とは離れ離れになっています。
家庭のことを面談で話したとき、山本さんは思わず涙ぐんだそうです。
Fさんにとってそれは、ドラマのような感動場面というより、「この人は自分の事情を軽く扱わないでいてくれる」と感じられた瞬間だったのかもしれません。
事務的なやり取りで終わる関係なら、家庭事情なんて履歴書情報の一部としてサラッと処理されるだけでしょう。
けれど、相手が一緒に泣いてくれる関係だからこそ、Fさんは家庭にまつわる本音を、ようやく自分でも直視できるようになる。
「本当にそれでいいの?」――山本さんの一言
そして、決定的な場面がやってきます。Fさんはこう自己分析しています。
私は身近な人との事となると相手の事情を優先しがちになってしまい、無意識に自分の意思を後回しにしてしまうことがあります。
親への挨拶と、双方の成婚退会の時期について相談したとき、Fさんはつい夫側の事情を優先してしまいそうになりました。
「相手の家族の都合に合わせなきゃ」「私が我慢すれば丸く収まる」――そう傾きかけたとき、山本さんが投げかけたのがこの言葉です。
「本当にそれでいいの?私たちはFさんの希望を叶えるためにいるのだから、望むことを言ってくださいね」
この一言が、Fさんを引き戻しました。
結果、自分の希望を伝えることができ、後悔が残らず成婚退会できた。
Fさん自身がそう振り返っています。
ここで読者の方に立ち止まってほしいのです。
カウンセラーが優秀だったから、解決策をズバリ提示してくれた、という話ではありません。
山本さんがやったのは、Fさんに「あなたの本音はそっちで合っているの?」と問い直しただけです。
答えはFさんの中にあった。
けれどFさんは、自分一人ではそれを言葉にできなかった。
カウンセラーを最大活用するというのは、アドバイスを浴びるように受け取ることではなく、自分でも輪郭がぼやけている本音を、相手の問いによって引き出してもらうこと。Fさんの活動を後悔ゼロに着地させたのは、まさにこの機能でした。
カウンセラーのアドバイスを一度止めて考えるべき瞬間
ここで一度、流れを止めます。
「本音を引き出してもらう関係」と聞くと、多くの人は「じゃあカウンセラーの言うことを聞いていれば間違いない」と受け取りがちです。

でも、実はそうとも限りません。
むしろ逆で、信頼できるカウンセラーほど、本人の希望を確認してくれます。
山本さんがFさんに「本当にそれでいいの?」と問い返したのが、まさにそれです。
裏を返せば、読者の側にも「アドバイスを一旦止めて、自分の本音を確認する」習慣が必要です。
特に、後悔が残りやすいのは次の4つの局面です。
- 成婚退会の時期 Fさんが夫側の事情を優先しそうになった場面のように、自分の納得より相手の都合を先にしてしまうことがあります。「そろそろ退会しましょうか」と流れに乗る前に、本当に今でいいのか、もう少し交際期間を取りたいのか、自分の納得度を一度確認する。
- 親への挨拶のタイミングと進め方 山本さんが「本当にそれでいいの?」と問いかけたように、流れに任せて進める前に一度立ち止まる必要があります。Fさんがまさにここで揺れました。
- 相手家族との距離感 Fさんが彼のご両親から「○○ちゃん」と呼ばれたときのように、嬉しさと戸惑いが同時に出る場面では、自分の気持ちを一度整理することが大切です。「みんなそうしてるから」で決めず、自分の心地よさを優先していい。
- 自分の中の違和感 小さな引っかかりを”気にしすぎ”で片づけず、カウンセラーにそのまま共有することで、後悔を防ぎやすくなります。理屈では問題ないけれど、なんとなく違和感がある――この感覚は無視しない。
そして、もし最初のカウンセリングで「この人を信用できる」と感じられなかったら。
あるいは活動の途中で明らかに合わないと思ったら。
担当変更を相談所に申し出ることはできます。
それは失礼でもわがままでもありません。
婚活は自分の人生の話で、合わない担当のまま走り続ける義務はないのです。
カウンセラーを信頼することと、自分の本音を自分で確認することは、両立します。
20代女性がカウンセラーに実際相談していたこと【月1面談の中身】
ここまで読んで、「具体的に何を相談していいのかピンとこない」と感じた方もいるかもしれません。
Fさんと山本さんの実際のやり取りを、そのまま紹介します。

定期面談は月1回、1時間30分。
これがじっくり話せる中心の場でした。
面談時に次回予約を入れるという運用で、毎月のスケジュールは自然に埋まっていきました。
加えて、面談以外でも電話・メール・LINEを使い分けて、随時状況確認とアドバイスのやり取りがありました。
「迷ったらとりあえずLINE」という距離感です。
実際にFさんが相談していた内容を並べてみましょう。
- プロフィール写真の選び方
- お見合い相手をどう判断するか
- 猫カフェデートのあと、どう距離を詰めていくか
- 彼のご両親から「○○ちゃん」と呼ばれたときの、戸惑いと嬉しさ
- 親への挨拶や成婚退会のタイミング
こうして見ると、相談の幅はかなり広いことがわかります。
そして気づくのは、「答えがある質問」ばかりではない、ということです。
むしろ多くは、自分の中で揺れているものを言葉にして、外に置いてみる作業でした。
彼のご両親に可愛がられるのは嬉しい、けれど自分はどこまで応えていいのか分からない――そういう、答えが一つに決まらない揺れを、月1の面談でじっくり深掘りし、その間の細かい揺れはLINEで小出しにする。
このリズムが、Fさんの活動を支えていました。
「こんな小さなことで連絡していいのかな」と遠慮する必要はありません。
山本さんが言っていたのも、迷ったら連絡してくださいというシンプルなことでした。
カウンセラーを味方につける20代女性のコミュニケーション術
山本さんに「Fさんがうまくいった理由は何でしたか?」と聞いたとき、返ってきた答えはシンプルでした。
やはり成功のポイントは、彼女の素直さと相談所とのコミュニケーション/連携かと思います。

ただ、この「素直さ」は、よくある婚活アドバイスでの「素直さ」とは少し違います。
カウンセラーの言いなりになる素直さではありません。
状況や気持ちを、加工せずそのまま共有する素直さです。
「相手のこういう発言が引っかかった」「実は今こういう不安がある」「この人と進めることに迷いが出てきた」――こういうネガティブな揺れも、隠さずに渡す。
ここに繋がるのが、山本さんが取材で語ってくれた現場の本音です。
カウンセラーも人なので、感情があります。横柄な態度、上から目線、偉そうに指示したりする人がいますが、絶対にやめた方がいいです。悪い印象を抱いたら、サポートをどこか頑張ろうとは思えなくなります。周りのスタッフにも評判は広がります。
これを「だから会員はカウンセラーに気を遣え」と読むのは違います。
そうではなく、カウンセラーも人だから、誠実に接すれば誠実に返ってくる、という当たり前の話です。
Fさんも最初は「疑心暗鬼」から始まった
ここで補足しておきたいのは、Fさんは最初から何でも話せたわけではない、ということです。
山本さんは、Fさんの初回面談時の様子をこう振り返っていました。
婚活も相談所の利用も初めてだったので、初回面談時には大変緊張していたご様子でした。「結婚相談所って一体どのようなところなのか?」と疑心暗鬼だったとのことでした(笑)
最初から信頼していた、なんていう綺麗な話ではないのです。
Fさんも疑心暗鬼から始まりました。
それでも月1回の面談を重ねる中で、家庭事情のような重い話も、夫側の事情を優先しそうになった迷いも、山本さんには自然と本音を話せるようになっていった。
だから、最初から信用できなくて当たり前。
関係は、何度かのやり取りを経て、少しずつ育てていくものです。
その「育てる」過程で、自分の状態を素直に渡していく人と、つい本音を隠して綺麗な会員を演じてしまう人とでは、半年後の関係の深さがまったく違ってきます。
最初はうまく出せなくても大丈夫。
少しずつ、渡せる範囲を広げていけばいいのです。
20代女性が婚活で後悔しないために、カウンセラーをどう使うか
冒頭に戻ります。
Fさんは「とりあえず1年」「後悔だけはしたくない」という、強くも弱くもない動機で動き始めました。

途中で同居していた祖母が亡くなり、「生きている限りいずれは両親や兄弟も亡くなってしまう」「家族がいなくなってしまうのは寂しい」と切実に思うようになります。
そこで、彼女の中に「新しい家族がほしい」という目的が加わりました。
「結婚したい」ではなく「新しい家族がほしい」。この言語化はFさん自身のものです。
そして約1年後、Fさんは後悔が残らない形で成婚退会しました。
彼女自身の言葉です。
思い返してみると私の活動には特に「つらかった!」と思うことがなかった気がします。それも偏に山本様と相談所の方が優しく、しっかりとサポートしてくださったおかげだと思います。山本様に担当していただけて、本当に良かったです。
最初から結婚への気持ちが固まっていたわけではありません。
「とりあえず1年」「後悔だけはしたくない」という曖昧な気持ちから始まり、祖母の死をきっかけに「新しい家族がほしい」という願いに変わっていった。
その過程を一人で抱え込まず、山本さんに言葉にしてもらえたことが、Fさんにとって大きかったのだと思います。
Fさんが辿り着いた言葉が、もう一つあります。
人との出会いは「ご縁」であり、ご縁は自らの行動によって広がり、形を変えていく。
自分から動くのが苦手だったFさんが、最後にこう言い切れたこと。
これは、受け身だった人が「自分の行動こそがご縁を動かす」と body で実感した証だと思います。
自分から声をかけることが苦手だったり、身近な人に婚活の話を相談しづらい人もいます。
Fさんもそうでした。
だからこそ、相談所のカウンセラーという「家族でも友達でもない、利害関係を持って自分の側に立ってくれる他人」が機能したのです。
担当の山本さんは、取材の最後に、Fさんへ向けてこう言葉を添えてくれました。
幸せになる為に、勇気を出して行動に移し、自分の手で幸せをつかんだ彼女が末永くお幸せでありますように。
あなたの婚活も、強い決意ではなく、ぼんやりした不安から始めていい。
本音を渡せる人と一緒に進めれば、後悔は確実に減らせます。
最初の一歩は、難しく考えなくて大丈夫。
信頼できそうな相談所で、まず一度だけ面談を受けてみる。
Fさんの「とりあえず1年」も、そこから始まりました。
あなたの婚活も、強い決意ではなく、ぼんやりした不安から始めていい。本音を渡せる人と一緒に進めれば、後悔は確実に減らせます。





