【現実は厳しい?】結婚したカップルに起きる3つの変化
結婚3年目、夫に「牛丼で喜んでた頃が懐かしい」と言われた女性の話
ある女性相談者が結婚して3年目の頃、夫にぽろっと言われたそうです。
付き合っていたときは300円の牛丼を買ってきただけでよろこんでくれたのに……

笑いながらだったそうですが、彼女は台所で皿を洗いながら、しばらく何も言えなかったようです。
そして、彼女自身もハッとしました。
変わったのは自分じゃなくて、夫もだったのだと。
昔は「少しでも喜ばせたい」と気を配って牛丼を買ってきてくれていたのに、今は「これくらいでいいだろう」と関係に甘えて、連絡もせずに買ってきただけ。
300円の牛丼を「ありがとう、嬉しい」って受け取ってくれていた頃の彼女はもういないけれど、同時にあの頃のように一生懸命だった夫もいなくなっていたんです。
この記事は、未婚の人に「結婚するとこう変わるよ」と上から教える話じゃありません。男性カウンセラーであり、恋愛や夫婦関係の専門家である私自身と、まわりの既婚者に実際に起きた変化を3つ、生活報告として書きます。先に知っておいたところで防げるものでもないんですが、慌てなくて済むくらいには役に立つはずです。
で、先ほどの牛丼の一件から、一番しっくりきた変化はこれでした。
変化1|結婚後はときめきが減って、安心が増える
ずばり言いましょう。恋人時代のように、ドキドキすることはなくなります。
一緒にいるだけで幸せ、っていう感覚も、だんだん薄れていきます。

これ、未婚の相談者には少し言いづらい話なんですが。
書かないと嘘になるから、書きます。
恋人から家族になるということ
彼女は牛丼の件を言われた瞬間に思ったそうです。
ああ、私たちはもう恋人じゃなくて家族になったんだな、と。
結婚って、血の繋がりがない赤の他人同士が、一緒に家族になる行為です。
毎日同じ屋根の下で寝起きして、いいこともイヤなことも共有する。
所詮他人だった相手が、気づいたら家族扱いになっていく。
家族になった相手にいちいち心臓を跳ねさせていたら、そもそも生活になりません。
外の世界で常に気を張って消耗するからこそ、家の中は心臓を休める場所にする必要があるのです。
中には恋人のときのようなラブラブ度を保っている夫婦もいます。
でも、結婚相談所の現場を見てきた専門家としての視点から言っても、かなりレアケース。
私のまわりの既婚者や相談者を片っ端から思い浮かべても、
いまだにパートナーといると胸がきゅんとする
と言える人は、少なくとも私の周りには一人もいません。
みんな、どこかの時点でその感覚を手放している。
代わりに何が増えたかというと、安心です。
妻が実家に帰って家にいない夜、ベッドが妙に広く感じる。
風邪を引いて熱を出したとき、薬とポカリが枕元に置かれている。
そういう、ドキドキしない代わりにある景色のほうが、結婚生活の本体だったりします。
ドキドキが減ったのは、あなたが家族として認められて、安心できる存在になったということ。衣食住をともにする相手なんですから、ドキドキできなくなるくらいがちょうどいいんです。
ただ、結婚後の変化はこれだけじゃありません。
もっと生活に直接刺さってくる変化が、お金の話です。
変化2|結婚後はお金の感覚が、二人の未来に紐づいていく
付き合っていたときには分からなかった相手の金銭感覚を、結婚すると初めて見ることになります。
これ、地味にきついです。

見えなかった金銭感覚が可視化される
ある女性相談者の話なんですが、結婚して半年経ったある日、夫の財布から出てきたレシートを何気なく見て、固まったそうです。
コンビニ、コンビニ、コンビニ。
一日にコンビニで3回買い物している日があった。
- 朝のコーヒー
- 昼のおにぎり
- 夜の唐揚げ棒
それぞれは数百円。
でも積み上げたら月に2万円を超えていた。
別に責める話じゃない。独身時代は誰も口を出さなかった習慣です。
でも結婚すると、その2万円が「貯金に回せたお金」として急に視界に入ってくる。
逆もあります。
妻が美容院に月1で行くのも、夫が
そんなに頻繁なんだ
と知るのは結婚後だったりする。
一緒にデートしてバイバイして、家に帰ってラブラブ電話をする……ってだけでは、結婚生活は務まりません(よほどの資産家でもない限り)。
生活は家計簿の上で回るからです。
結婚してからお金にうるさくなった
と感じる瞬間は、たぶん来ます。
でもそれは、相手が窮屈になったわけじゃなくて、二人で見る未来が出てきたから。お金が「今のお金」じゃなくて、「未来のお金」に変わっただけなんです。
- マイホーム
- 子どもの学費
- 老後
そういう話を、いつのまにか二人でするようになる。
夫婦が目指す夢を実現させるための努力です。
そしてもう一つ、もっと露骨に「相手が変わった」と感じる瞬間が、人生のステージを進むときに来ます。
変化3|結婚後は夫婦の優先順位が、人生のステージで動く
子どもが生まれて、うちのカミさんが変わっちゃって〜
という愚痴、居酒屋でよく聞きます。

そりゃそうです(笑)
女性の場合、妊娠出産で体調が根こそぎ変わります。
産後数ヶ月は、まともに眠れない。
赤ちゃんが寝ていても、
生きているんだろうか……
と心配で、毎晩寝顔に手をかざして呼吸を確認するんですよね。
今まで夫のシャツにピシッとアイロンをあてて、料理もバッチリ!!
だった奥様でも、子どもがいる喜びを感じていても、心身ともに疲れちゃうし余裕もなくなる。
アイロン台を出す時間を、授乳と寝かしつけが奪っていくんだから、当たり前です。
夫の側にも起きる優先順位の変化
夫のほうも変わります。
仕事で出世して忙しくなる人もいれば、逆に家庭のために残業を断るようになる人もいる。
両親が高齢になれば介護の話も出てくる。
二人きりで完結していた生活に、外側の事情がどんどん入り込んでくる。
相手の意識が自分以外に向いて「冷たくなった」と感じ、寂しくなる気持ちは痛いほどわかります。
でも、それを愛情が減ったと受け取ってしまうと、結婚生活はしんどくなります。冷たくなったんじゃなくて、優先順位が変わっただけ。今この時期、二人で守るものが増えただけなのです。
仕事が忙しい時期も、一生のうち数年。
手がかかる赤ちゃん、幼少期なんて10年ほど。
やり直しが効かない、かけがえのない時間です。
まだ子どもがいない人にはピンと来ないかもしれません。
でも、結婚後の優先順位って、こういうレベルで動くんです。
ここまで挙げた3つは、冷めたサインではありません。結婚生活が現実になったサインです。
「結婚したら変わった」の正体は、夫婦が家族になる過程
結婚後の生活にギャップを感じる一番の理由は、ほとんどの人が「絶頂ラブラブ期」に入籍を決めるからです。
ラブラブ期であればあるほど、なんでもできそうな気持ちになるんですよね(笑)

この人となら、何があっても大丈夫。
- 価値観も合う
- お金のことも話し合える
- 子育ても乗り越えられる
そう本気で思える。だからその勢いで入籍する。
でも実際の結婚生活は、牛丼も食べるし、コンビニのレシートも見るし、赤ちゃんの寝顔に手をかざして眠れない夜もある。
そこで初めて、恋人ではなく家族になっていくんです。
ず〜っとおんなじ調子のドラマや漫画は面白くないですよね?
私たちの生活や人生だって、たぶん同じです。
- 今まで一人で悩んでいたことを、夫婦で半分こできるようになる。
- 代わりに、一人で気楽に決められたことが、二人で決めなきゃいけないことになる。
両方セットで、結婚です。
目指すべきなのは、変わらない夫婦じゃない。変わっていく相手の隣に居続ける夫婦のほうです。これは私自身が結婚生活を経て、そして専門家として多くの夫婦を見てきた今、ようやく言葉にできるようになりました。
まとめ|結婚後の変化は、怖がるものではなく一緒に引き受けるもの
結婚生活は、いいことも悪いこともあるのが当たり前。
ない方がびっくりですよね?

(笑)
- ときめきが減って安心が増える。
- お金の感覚が二人の未来に紐づく。
- 優先順位が人生のステージで動いていく。
この3つは、たぶん多くの夫婦に起きます。
私にも起きたし、まわりの人たちにも起きた。
牛丼で喜んでくれていた頃の彼女も、無邪気にそれを買ってきた夫も、もう戻ってきません。
夫のコンビニのレシートを気にする妻も、我が子の寝顔に手をかざす夜も、全部ひっくるめて今の夫婦の姿です。
でも、戻らなくていい、とも思っています。
あの頃の夫婦はあの頃の関係の中で生きていただけで、今の関係には今の夫婦が必要だから。
まずは今日、パートナーの変わってしまった部分を嘆くのではなく、今の生活の中にある「安心できる景色」を一つ探してみてください。
変わっていく相手を、変わっていく自分が引き受ける。それくらいの覚悟があれば、結婚後の現実は、思っているほど怖くないです。





