婚活最終局面では結婚生活をリアルに想像しよう
婚活最終局面で胸がざわつくのは、結婚を本気で考え始めた証拠
プロポーズが近づくほど、なぜか胸がざわつく。
真剣交際が進んで、いよいよ結婚が現実になってきた頃に、「この人で、本当に一生やっていけるのだろうか…」と眠れない夜が出てくることはありませんか?

これは、あなたの気持ちが冷めたという話ではありません。
婚活してきた人の多くがぶつかる「最後の壁」です。
失敗のサインでもないし、相手が悪いわけでもありません。
婚活の最終局面に入って、結婚生活を現実として想像し始めた証拠なのです。
今日は、その不安を無理に消すのではなく、不安と一緒に「困った日の二人」をリアルに想像していく方法をお伝えします。
漠然とした婚活期には出てこない不安
婚活がまだ漠然としている時は、こういう不安はあまり出てきません。
お見合いをこなして、デートを重ねて、交際が進んでいく。
そのうちは「次はどこに行こう?」「LINEはどう返そう?」といった目の前のことで頭がいっぱいだからです。
ところが、婚活がうまくいって、いよいよ結婚が近づいてきたり、プロポーズしようかどうか考える時期になったり、そろそろプロポーズが来るのではないかという時期になったりすると、「本当にこの人とやっていけるのだろうか?」というネガティブな感情が出てくるものです。
これは、悪いことではありません。
むしろ逆です。
漠然と「結婚したい」と思っていた頃から、「この人と、これから何十年も一緒に暮らす」という具体的な未来が、頭の中でリアルに動き出した証拠だからです。
眠れないくらい考えるということは、それだけ真剣に向き合っているということです。
この人で本当に大丈夫なのかな、と思う自分を責めなくていい。むしろ、その不安が出るくらい真剣に考えているということです。
とくに女性の相談を受けていると、直前になってもいろいろ心配する方が多いと感じます。
それくらい真剣に、これから一生続く結婚生活を想像しているということなのです。
ただ、ここで覚えておいてほしいのは、その不安をなくすことがゴールではないということです。
「好きかどうか」をいくら確認しても、この不安はなかなか消えません。
今日伝えたいのは、「困った時にこの人とやっていけるか」を見るための視点です。
それが見えると、ざわつきの正体がスッと落ち着いてきます。
では、なぜ最終局面で、こんなに不安になるのでしょうか?
それは、見るべきポイントが急にガラッと変わるからです。
婚活初期と最終局面では、見られるポイントがガラッと変わる
婚活の成功方法というと、最初は第一印象の大事さ、会話の盛り上げ方、質問力、上手なアピール方法などが大事だと思います。
実際、それらは出会いを増やしたり、お見合いを成功させたり、交際へ進めたりするうえでは大いに役立ちます。

けれど、相手が最終的に「この人と結婚したい!」と決める部分は、少し違うところにあります。
出会いの段階で大事だった「楽しい会話」「センスのいいデート」「スマートなエスコート」。
こういうものは入口の話です。
入口を通り抜けたら、そこから先は別物です。
最終局面で見るのは「生活の絵」
とくに女性は慎重に考えることが多いので、婚活の最終局面では、これから一生続く結婚生活をかなり現実的に想像して決めます。
どういう想像をするかというと、「一緒に住んで、毎朝顔を合わせて、お金の話をして、親の話をして、疲れた日にぶつかって…」という、地味でリアルな日常の絵です。
デートで見えるキラキラした姿ではなく、生活の絵です。
ここで判断基準が変わります。
「楽しい人か」から「一緒に暮らせる人か」へ。
「気が合うか」から「合わない時にどうなるか」へ。
今までの婚活ノウハウが急に役に立たないように感じるのは、当然です。基準が違うのですから。
ここから先は正直、少しネガティブな話もします。
けれど、怖がらせたいわけではありません。
結婚を本気で考えるなら、きれいな部分だけではなく、現実の部分も一緒に見ておいた方が、最後の不安に飲まれにくくなるからです。
結婚相談所の現場でも「直前で逃げる」人はいる
少し厳しい話になります。
でも結婚相談所の実情を見てきた岡田として、ここは正直に伝えたいです。

結婚は、いいこともたくさんあります。
一人では味わえない安心もあるし、二人だから乗り越えられる日もあります。
けれど同時に、苦しいこと、面倒なこと、イライラすることも、たくさんあります。
それがあって当然なのが結婚です。
朝起きて顔を合わせて、ご飯を作って、洗濯して、仕事に行って、疲れて帰ってくる。
子どもができたら、その上に夜泣き、保育園、熱を出した時の対応が乗ってきます。
親が年を重ねれば、介護の話も出てきます。
楽しいことだけを並べて結婚を語ったら、それは嘘になります。
でも、それを一緒に越えられる相手なら、結婚は本当に心強いものになります。
プロポーズ直前に「やっぱり無理です」と連絡してきた子
結婚相談所の婚活でも、いざ結婚が間近に迫ってきてから、プレッシャーを感じて破局することは珍しくありません。
「やっぱり無理だ」となって、逃げてしまう人もいるのです。
これは、本当に現場であります。
プロポーズの直前で「やっぱり無理です」と連絡してきた相談者もいました。
デートは楽しかった。条件も悪くない。
お見合いから交際まで、傍から見たら順調そのものでした。
でも、その方が言うのです。
疲れた時に、この人と一緒にいる自分が想像できなかった
キラキラした日のデートは何度もしたけれど、しんどい日に隣にこの人がいて、自分が安心できる絵が、どうしても描けなかったのだと。
「あんなに順調に進んでいたのに?」と思うかもしれません。
でも、本当にあります。
プロポーズの直前、結婚式の段取りの最中、両家顔合わせの直後。
リアルな結婚生活が見えてきた瞬間に、足がすくんでしまうのです。
これは相手が悪いわけでも、本人が弱いわけでもありません。
「楽しいことだけの絵」しか描いていなかった人が、急に「面倒なことも全部込み」の絵を見せられて固まってしまった、ということなのです。
そこで重要なのは、この先トラブルが出てきても、この人となら大丈夫だろうと思えるかどうかです。
「この人と一生楽しく過ごせるか」ではありません。
「楽しくない日もある前提で、それでもこの人となら大丈夫か」です。
判断軸がここに立っていると、最終局面でも足は動きます。
では、どうすれば「この人となら大丈夫」と思えるのか。
その土台になるのが、結婚を一心同体だと思い込まないことです。
結婚は「一心同体」ではない、「2分の1ずつの持ち寄り」だ
幸せな結婚生活を一生送るために必要な考え方は、結婚する妻と夫、この二人はまったく違う人間であり、違う経験と考え方を持っている、と受け入れることです。
違う家庭で育って、違う親に育てられて、違う友達と遊んで、違う失敗をしてきた別人格です。

それが大人になって急に一緒に暮らすのですから、ズレるのは当たり前です。
ところが、分かっていない人に多いのが、「大好きで結婚する相手は一心同体だから、当然私の考えや思いを共有してくれて、私と一緒の感覚で過ごしていける!」と思ってしまうことです。
自分の人生に相手が参加してくるような感覚です。
これは、本当に気を付けてほしいところです。
なぜ危険かというと、相手も同じように思っているかもしれないからです。
自分の人生に相手が途中から参加してくる。
この感覚を二人とも持っていたら、生活はすぐにぶつかります。
相手を自分の延長線に置いた瞬間、結婚はしんどくなる。結婚は一心同体になることではありません。違う人間同士が、2分の1ずつ持ち寄って半分こすることです。
家計も2分の1。家事も2分の1。
意思決定の重みも2分の1。
もちろん、きっちり数字で半分にするという意味ではありません。
大事なのは、二人とも当事者として持ち寄るということです。
「これから作っていく生活」というのは、あなたの生活の延長ではなく、二人で新しく半分こで作る生活なのです。
それを、しっかりと、しっかりと意識してほしいのです。
あなたが主体で、相手がおまけではありません。
ここがズレたまま結婚してしまうと、どんなに好きな相手でも、どこかで苦しくなりやすいです。
逆に、ここを腹に落とせている二人は、対立があってもちゃんと立て直せます。
この前提に立つと、結婚前に確認することの意味も変わってきます。
確認したいのは「項目」ではない、「反応」だ
「2分の1で生活を作る」という覚悟が決まったら、真剣交際中に確認しておいた方がいい項目が、急に意味を持ってきます。
お金のこと、家事の分担、住む場所、子どものこと、親族との付き合いと将来の介護、性生活のこと。

ざっと挙げるだけでも、これだけあります。
ただ、ここで誤解してほしくないのですが、項目を埋めることがゴールではありません。
チェックリストは大事です。
話しにくいことを先延ばしにしないためにも、確認しておく価値はあります。
でも、チェックリストを全部「合格」にした相手と結婚したら幸せになれる、というほど結婚は単純ではありません。
例えば、両親との付き合い方、子育ての方針、自分の趣味への没頭の仕方、お金の管理の仕方など、今までの長い人生で培ってきたものがいろいろあります。
これが全部一致するわけがありません。
それぞれ別の家庭で30年ぐらい生きてきて、価値観が完全に揃うなんて、ほぼ奇跡です。
でも、項目を全部埋めるのがゴールではありません。大事なのは、その話を出した時の相手の反応です。
親の介護の話で目をそらすか、一緒に考えてくれるか
例えば、親の介護の話を切り出した瞬間に、急に目をそらして話題を変える人もいます。
「え、そんな先のこと?」と笑って流す人もいます。
逆に、答えはすぐ出せなくても「それは一緒に考えないといけないね」「正直、まだ分からないけれど、その時が来たら二人で決めよう」と言える人もいます。
この差を見るのです。
「介護どうする?」と聞いた時に、嫌な顔をせず一緒に考えてくれるか。
「住宅ローンの話、少し不安なんだ」と言った時に、笑い飛ばさず受け止めてくれるか。
「子ども、本当にできるか不安で…」と漏らした時に、「大丈夫でしょ」で流さずに聞いてくれるか。
これは、相手を疑うための確認ではありません。二人で現実を持てるかを見るための確認です。
ズレているかどうかより、ズレた瞬間に、その人がどう動くか。
確認の本当の目的はそこにあります。
これは、結婚してからだけではなく、付き合っている時もまったく同じです。
相手と価値観が完璧に一緒ということはないのですから。
対立がない結婚ではない、対立を越えていける結婚だ
結婚前にきちんと考えてほしいのは、幸せな結婚イコール対立がない結婚、ではないということです。
ここは本当に大事なので繰り返します。

対立がない夫婦が幸せな夫婦なのではありません。
対立があった上で、それを乗り越えていける夫婦が幸せな夫婦です。
両親との付き合い方で意見が割れる。
子どもの教育方針でぶつかる。
お金の使い方が合わない。趣味に対する温度差がある。
これは全部、結婚していたら必ず出てきます。
出てこない方がおかしいくらいです。
説得し合って、どちらかの色に染め直すのではありません。違うままで、歩み寄れるところを探していくのです。
幸せな結婚のゴールは、「自分と同じように物事を見るために、どう相手を説得すればいいのだろう?」ということではありません。
お互いに学んで成長して、違いを理解して、我慢したり、尊重したりすることも必要です。
そして、一緒に頑張ろうとすることが結婚なのです。
それでいいのです。
というより、それがいいのです。そう思ってほしいですね。
違う人間が二人寄って、違うままで一緒に暮らす。
だから新しい発見もあるし、自分一人では行かなかった景色も見えます。
違いがあるからこそ、夫婦は面白いのです。
この意識がちゃんとある人は、付き合っている相手から見ても、結婚相手としてきちんと考えられます。
本当に大きなプラスポイントになります。
では、その「違った時の反応」をどうやって見るのか。
ここからは、頭の中だけで不安をこね回さないための、具体的なシミュレーションを紹介します。
婚活最終局面で使える「結婚生活シミュレーション」5つ
きれいなレストランのデートだけを重ねていても、最終局面の判断材料は集まりません。
もちろん楽しいデートも大事です。

でも、それだけでは「困った日の二人」は見えにくい。
不安を頭の中だけで考え続けると、余計に大きくなります。
だからこそ、生活が見えるシチュエーションに、二人で入ってみることです。
1. 家電量販店・家具店・スーパーで一緒に過ごす
家電量販店で「冷蔵庫を見てみようか」と言って一緒に回ってみてください。
値段の感覚、機能へのこだわり、店員さんへの態度、決められない時のイライラ具合、全部出ます。
スーパーで一週間分の買い物をしてみたら、お金の使い方の癖が一発で分かります。
家具店で「ソファを選ぶならどれ?」と聞いたら、好みの違いと、違いが出た時の歩み寄り方が見えます。
2. 疲れている日にあえて会ってみる
デート用に万全の状態で会うのではなく、仕事終わりのクタクタの日に会ってみる。
機嫌が悪い時、口数が少ない時、その人が「素」でどうなるか。
あなた自身が疲れている日に、相手がどう接してくるかも見ておく。
結婚生活の8割は、こちらの状態の二人で進むからです。
3. 小さな不満を、ひとつだけ伝えてみる
大きなクレームではなく、本当に小さなものでいいです。
「少し連絡を返すのが遅い時、不安になるんだ」くらいでいい。
それを伝えた時の反応です。
「ごめん、なんで?」と聞いてくれるか、「面倒くさいな」という空気を出すか、黙って固まるか。
ここに、その人の向き合い方が出ます。
4. ケンカした後の仲直りルールを話しておく
「もしケンカしたら、どうやって仲直りしたい?」「黙りたいタイプ? それともすぐ話し合いたいタイプ?」と、ケンカしていない平和な時に話しておく。
「家事ができない日が続いたらどうする?」「お互いの親と意見が割れたら、どちらを優先する?」といった仮定の話もいいです。
5. 「先のことは結婚してから考えよう」と言われたらどう感じるか
このシミュレーションで、全部きちんと一緒に考えてくれる人なら、最終局面の判断は前向きにしていいと思います。
逆に、「結婚前からそんな重い話をしたくない」「先のことは結婚してから考えよう」と何度も逃げる人は、少し立ち止まった方がいい。
もちろん、結婚後に変わる人もいます。
でも、結婚前に何度も避ける話は、結婚後も避けられやすい。
ここはきれいごとで流さない方がいいです。
今付き合っている最中でも、この姿勢で見てください。結婚してからでは遅いのです。
大事なのは、シミュレーションの「結果」ではありません。
一緒に考える姿勢があるかどうかです。
そして、こうやって相手を見ていく上で、最後にひとつ覚えておいてほしい比率があります。
1つの対立には、5倍の安心と共感がいる|愛情貯金の話
夫婦関係では、悪い出来事ひとつを打ち消すには、それ以上の安心や共感が必要だと言われます。
仮に1つの対立があったら、それの5倍の同調や共感が必要だ、という考え方です。

これは、現場で何組も夫婦やカップルを見てきた感覚で言うと、かなりリアルな数字です。
ケンカ1回には、笑い合った時間が5倍。
意見の食い違い1つには、共感し合えた話題が5倍。
「無理…」と思った瞬間1回には、「この人でよかった」と思えた瞬間が5倍。
これくらいのバランスで、ようやく釣り合うということです。
ここは大事なので、もう一度言います。割合でいうと5倍です。いい方が5倍も必要なのです。
5倍という数字は、少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも現場を見ていると、本当にそれくらい差が出ます。
意見が合わない、思い通りにならないと感じる部分が、いい方の5分の1以上に増えてきたら、その夫婦は危険信号ということです。
愛情貯金は、減るスピードのほうが速い
ここで、さっきの覚悟が効いてきます。
違う人間であり、対立は出るという前提に立っていれば、対立そのものに焦りません。
「では、いい方を5倍積もう」と動けます。
貯金のようなもので、幸せな感情を貯めておく必要があります。
一緒に笑った時間、ありがとうと言い合った瞬間、しんどい時に支えてもらえた記憶。
こういうものが、愛情貯金の口座にコツコツ積み上がっていきます。
でも、ケンカや価値観の違いというものは、貯金するよりも5倍のスピードで残高を減らしていきます。
そのままにしておいたら恐ろしいですよ。
気が付いたら、愛情貯金が0になってしまっています。
だから、愛情貯金は多すぎるくらいでちょうどいいのです。
愛情貯金は、貯まりすぎても税務署は来ませんから安心してください。
普段からせっせと貯めておくのが一番強いのです。
愛情貯金が多ければ安心。問題は、減るスピードのほうが貯まるスピードより速いこと。だから普段からコツコツ積み上げる二人が強い。
まとめ|幸せな日常だけでなく、困った日の二人を想像しよう
最終局面では判断基準が変わります。
「楽しい人か」から「困った時にやっていけるか」へ。

夫婦は違う人間です。一心同体ではありません。
自分の人生に相手が参加してくるのではなく、二人で半分こで新しい生活を作るのです。
対立がないことが幸せなのではありません。
違いがあるのが当たり前で、違ったままで歩み寄れる二人が強いのです。
確認するのは項目ではありません。違いが出た時の、相手の反応です。
そして、対立1には、いい時間を5倍積み上げる。
愛情貯金を貯められる相手かどうか、貯められる二人かどうか。
その時に大事なのが、「ここは共感できないけれど、こういう素敵なところもあるから大好きなんだ」という考え方です。
不安なところを一つ見つけたら、同時に安心できるところも探してみてください。
相手の不安なところだけを眺め続けると、誰と結婚しても怖くなります。
でも、困った時に一緒に考えられるか、良い部分にもちゃんと目を向けられるか。
そこを見ると、判断は少しずつ落ち着いてきます。
そうやって、お互いの良い部分に注目し合いながら暮らしていける二人が、幸せ夫婦になれるのです。
そういう夫婦が、深い幸せを実感できるのです。
困った日の二人を想像できたなら、もう不安は味方です。不安は、結婚を止めるための敵ではありません。二人で現実を見に行くための合図です。





