婚活つらい、もうやめたい。あなたの市場を見つけませんか?
婚活がつらい、もうやめたい——。
結婚相談所で頑張っている方からも、ときどきこの言葉を聞きます。
でも、私は「気分を入れ替えてまた頑張りましょう」とは言いません。

また、簡単に「理想を下げましょう」とも言いません。
現場で見ていると、問題は理想の高さではなく、戦っている場所そのものにある人がいるからです。
実は、「そもそも婚活という市場が、あなたに向いていない」だけかもしれないのです。
これまで現場で多くの相談者さんを見てきた今、私はそう確信しています。
だからこそ、今日は本音で話します。
婚活がつらい、もうやめたい——その理由は「努力不足」だけではありません
婚活がうまくいかないとき、世の中の記事はだいたい同じことを言います。
「条件を見直しましょう」「少し休みましょう」「自分磨きをもう一度」——。

たしかにそれで持ち直す方もいます。
でも、私はその言葉を全員に向けて言うことはしません。
なぜなら、ちゃんと条件を見直して、ちゃんと休んで、ちゃんと自分磨きもしてきた人が、それでもまた同じ場所で同じようにつらくなって、私のところに戻ってくるのを何度も見てきたからです。
私の努力が足りないんでしょうか?
私、結婚に向いていないんでしょうか?
そう自分を責めている方に、まず一つだけ伝えたいことがあります。
その疲れは、努力不足のサインではないかもしれない、ということです。
頑張ってきた時間も、磨いてきた魅力も、本物です。
それはご自身の中にちゃんと残っています。
ただ、それが評価されない場所で頑張り続けてしまっているだけ——そういう可能性を、まだ誰もあなたに言っていないだけかもしれないのです。
では、なぜ理想を高くしているわけでもない人まで、こんなにも疲れてしまうのか?
少しその話をさせてください。
理想が高くなくても婚活疲れを起こす人がいる、という事実
婚活疲れに関する記事を読むと、たいてい「理想が高すぎるから疲れる」「期待しすぎるから疲れる」と書かれています。
でも、現場で相談者さんを見ていると、その図式に当てはまらない方が一定数いらっしゃいます。

「期待もそこまでしていないし、理想も高いわけじゃない」という方が、婚活疲れを引き起こすことだってあるからです。
これ、外側からは本当に見えにくい層なんです。
「年収はこだわらない」「身長もそんなに気にしない」「優しければそれでいい」——
条件を聞いても、本当に肩の力が抜けていらっしゃる。
プロフィールを見ても、突飛な希望は何も書いていない。
お見合いも丁寧に重ねている。
それなのに、半年経ち、一年経つうちに、目の光がだんだん消えていく。
自分の何がいけないのか分からないんです
と、最後にぽつりと言われる。私はこの光景を何度も見てきました。
そのたびに思うんです。
この方たちは「理想を下げれば解決する」タイプではないんだ、と。
下げようがないところまで、すでに下がっているからです。
じゃあ何が原因なのか?
努力でもない、理想でもない。
ここから、ようやく本題に入ります。
婚活が向いてない人には「市場が合っていない」だけのケースがあります
ここから先は、業界人として少し言いにくいことを書きます。
実は「そもそも婚活という市場が向いていない」から、婚活につらさを感じてしまうケースもあるのです。

婚活市場は、出会いの場として確かに優秀です。
最初から「結婚を考えている人」しかいない場所なんて、世の中にそうそうありません。
ただ、優秀な市場である代わりに、独自のルールがあります。
プロフィール、お見合い、仮交際、本交際、成婚退会——短い時間で判断し、判断され、次に進むかを決める。
条件で絞り、年齢で区切られ、写真で第一印象が9割決まる、と言われる世界です。
このルールに、向き不向きがある。
私はそう思っています。
私が現場で見てきた、婚活市場に向いていない人の特徴を挙げてみます。
- 偶然の出会いを大切にしている
- 趣味や遊びの場をよく知っている
- 社交的なタイプ
- 理想もそこまで高くない
- 婚活のルールと割り切れない
いくつ当てはまったでしょうか?
3つ以上当てはまっていて今つらいなら、あなたの疲れは「努力不足」ではなく「市場ミスマッチ」である可能性がかなり高いです。
誤解しないでいただきたいのですが、これらに当てはまる人は「人間的魅力がない」わけでは決してありません。
むしろ「相手とじっくり深い関係を築く才能」や「自然な気遣いができる長所」を持っている人たちです。
毎日のように相談所で「自分はダメな人間なんだ」と泣きそうな顔で帰っていく相談者さんを見ていると、これは個人の問題ではなく、置かれた場所の問題だと思わざるをえません。
だからこそ、市場を転換することも視野に入れていただきたい!
と、大きな声で言ってしまうと、一応私も婚活業界の人間なので怒られそうですが、あえて言います。
全員が婚活市場で戦うべきではない
もちろん婚活市場にもメリットはあります。
でも、現場で見てきた立場から正直に言うと、全員がそこで戦うべきだとは思わないのです。
条件で並べられる場所で疲れ切る人もいれば、自然な関係性の中でこそ魅力が伝わる人もいるからです。
業界の都合で口をつぐんでいるほうが、よっぽど不誠実だと私は思っています。
ここで一つだけ、釘を刺させてください。
これは「あなたに価値がない」という話では、絶対にありません。むしろその逆です。あなたの価値が、たまたま今いる場所で正しく値付けされていないだけかもしれない、という話です。
場所が変われば、評価は変わる。次はその話をします。
戦う場所が変われば、同じあなたでも評価は変わる
たとえば、手間暇かけて無農薬で育てた野菜を格安スーパーに下ろすと、どんな反応をされるでしょうか?
格安スーパーで10円のもやしの隣に、50円の無農薬もやしが並んでいたら、紛れもなく10円のもやしが選ばれます。

そこに来ているのは「安く買いたい人」だからです。
手間も農法も、ここでは「高い」というマイナス情報になってしまいます。
でも、同じ50円の無農薬もやしを、有機野菜を扱う八百屋に置いた瞬間、「お、良心的だな」に変わります。
野菜は何ひとつ変わっていないのに、です。
おいおい、人間を野菜に例えないでくれ!
と突っ込みたくなるたとえですみません……。
あなたを野菜扱いしたいわけでは決してないんです。
ただ、これがいちばん肌感覚で伝わるたとえだったので、許してください。
これは人間関係でも同じことが言えます。
大勢の飲み会では無口で「ノリが悪い」と言われがちな人が、少人数の趣味の集まりに行くと「聞き上手で落ち着く」と途端にモテはじめる。
婚活市場が「条件第一」の格安スーパー型だとすると、あなたが本来評価される場所は「相性や雰囲気」を見てくれる八百屋型市場かもしれない、ということです。
職場を変えた途端、注意ばかりされていた人が「ていねいで素晴らしい」と評価されるように、婚活も場所が変われば、同じ魅力がちゃんと輝くんです。
本人は何も変わっていないのに——不思議なものですよね。
これは、あなたが頑張れば解決する話ではなく、もはや「場所」の問題なのです。
では、その「場所」をどう動かしていくか?
具体的な話に進みます。
婚活をやめたいときは「撤退」ではなく「市場を広げる」と考える
ここで誤解されたくないので、はっきり書きます。
結婚相談所をやめろとか、婚活パーティーにいくなとか……そういう話ではないのです。

むしろ、婚活を続けながら別の市場も見てみる、という方を私は一番応援しています。
「向いてないかも」と感じた瞬間、人は0か100かで考えがちです。
「じゃあもう全部やめるしかない」「もう結婚はあきらめるしかない」と。
でも、私が現場で見てきたのは、その極端な選択をした人ではなく、もっとゆるやかに行き来した人たちのほうが、結果的に良いご縁にたどり着いているケースなのです。
力を抜いた途端に訪れる出会
活動する場所を、婚活市場だけでなく、違う市場に広げてみてもいいのでは?
と思うわけです。
実際に婚活疲れを起こしてしまい、婚活を一度おやすみした人が、その期間に自分の好きな場所で出会いがあった!
なんてケースも少なくありません。
不思議なんですが、相談所での活動を「絶対に決めるぞ」と握りしめていた頃には現れなかった人が、力を抜いた途端、思ってもみなかった場所からふっと現れる。
こういうことが、本当によくあるんです。
こういうケースもあるからこそ、婚活市場に執着しなくてもOKだと思うのです。上手に婚活市場と自分の好きな市場を行き来することで、自分に合っている場所を見つけられるのです。
業界人がそんなこと言っていいの?
と思われるかもしれません。
でも、私の仕事は「相談所をやめさせないこと」ではなく、「相談者さんが幸せに結婚すること」です。
そのためなら、別の市場を併用してもらうほうがいいときがある。
ただ、それだけの話です。
では、その「もう一つの市場」とは、具体的にどんな場所なのか?
自分に合う市場は、自然体でいられる場所にある
婚活をはじめると、婚活以外の時間が少なくなってしまうことは事実です。
これ、軽く流されがちなんですが、けっこう重要だと私は思っています。

短期集中型でメキメキと婚活に励んでいた方ほど、気づくと趣味の時間も、友達と笑う時間も、ジムに行く時間も、ぜんぶ「お見合いの予定」と「プロフィールの調整」に置き換わっている。
婚活を始める前のあなたを支えていた「自分の時間」が、いつの間にか丸ごとなくなっている、ということが本当によく起きます。
そして、そういう状態の自分で婚活の場に出ても、お相手から見ると「なんだか少し疲れて見える人」になってしまう。
皮肉なことに、婚活に全力を注げば注ぐほど、婚活の場での魅力は目減りしていくんです。
だから、別の市場をすすめるとき、私は「気分転換」という言葉だけでは説明したくありません。
気分転換というより、「削られた自分の時間を取り戻す場所」と言ったほうが近いです。
私がおすすめしているのは、次のような、あなたの興味が向く場所です。
- 趣味の社会人サークルや習い事
- お酒が飲める場所
- イベント会場など
たとえば実際に、ある相談者さんには「以前ちょっとだけ通っていたボルダリングを、もう一度始めてみたら?」とお伝えしたことがあります。
出会いを目的にするのではなく、本人が「ここに来ると息ができる」と思える場所に戻ってもらったのです。
そこから何年か経って、その方はまったく別ルートでご結婚されました。
ここでお伝えしたいのは、「ボルダリングがいい」という話ではなく、自分が自然体でいられる場所には結果として人が集まる、ということです。
とくに、短期集中型でメキメキ婚活に励んでいた人にとっては、本当にいい気分転換になります。婚活で削られた時間を、自分のために少し返してあげてください。それは婚活からの逃避ではなく、婚活をちゃんと続けるための「土台作り」でもあるんです。
まとめ|婚活がつらいなら、あなたを安売りしない場所を探していい
私って一生結婚できないかも……
藁にもすがる思いで婚活をはじめたのに、なかなか成果が出ないと、本気でそう思ってしまうんですよね。

相談所で、その言葉を私は何度も聞きました。
プロフィール写真を撮り直して、痩せて、笑顔の練習までして、それでも交際終了の連絡が続いたとき、人は本当にそう思ってしまうんです。
その気持ちを、無理に明るく塗り替えるつもりはありません。
私が言えるのは、その絶望は「あなたに問題があるから生まれている」ものではないかもしれない、ということだけです。
あなたが弱いから疲れたのではありません。あなたの魅力が伝わりにくい場所で、長く戦いすぎただけかもしれません。
努力でも、理想でも、自分磨きでもない。
ただ、今いる場所で、あなたの魅力がうまく値付けされていないだけかもしれないのです。
だったら、全部やめなくていいです。今の活動も続けていい。ただ、もう一つだけ、自分が息をしやすい場所を持っておく。婚活をやめる前に、まず市場を変えてみてください。それだけで十分です。
まずは今週末、婚活のことを一切忘れて、あなたが一番リラックスできるお気に入りの場所へ出かけてみませんか?
そこが、あなたの輝く新しい市場への小さな入り口になるはずです。





