【実話】ハイスペック資産家男性がモテない理由は●●だった
年収800万・京都の資産家長男・177cm。「この人が婚活で苦労するはずがない」と私は思っていた
年収800万・一流企業勤務・40歳・177cm・京都の資産家の長男。
普通に考えれば、婚活で苦労するはずがない男性だった。

3年前、結婚相談所の扉を開けたAさんは、私の目から見ても「この人が婚活で苦労するわけがない」と思えるハイスペック男性だった。
本人は「コミュ力に自信がない」と気にしていたけれど、面談で話した限り、私は特に問題だとは感じなかった。
入会初週、Aさんへの申し込みは100件を超えた。
なのに2ヶ月後、お見合いした11人全員との交際が消えていた。
条件はいい。申し込みも来る。お見合いも組める。それでも、なぜか全員に断られる。原因は、条件でもコミュ力でもない。本人だけが気づいていない、たった一つのことだった。
Aさんは、実家が土地やマンションをいくつも所有している資産家の長男。
清潔感のある高身長のイケメンで、物腰は誠実そのもの。
話していて、真面目な人だなという印象が素直に残った。
女性に人気の条件が、ほぼ全部そろっている男性だった。
本人が面談で何度か口にした「コミュ力に自信がないんです」という言葉も、私の耳には謙遜の範囲にしか聞こえなかった。
話すテンポは普通、目線も合う、相槌も自然。
これで苦労するなら、婚活現場の多くの男性はかなり厳しいことになる。
だから私は、Aさんの婚活はほとんど順調に進むものだと見ていた。
ところが婚活が始まった瞬間、私のその見立てが甘かったことを、思い知らされることになる。
入会1週間で申し込み100件超。ハイスペック男性の婚活は最初から”争奪戦”だった
Aさんは、担当につくカウンセラーを「女性で」と希望されたので、新人の女性スタッフがサポートすることになった。
彼のスペックなら、それほど苦労せず成婚退会されるだろう。

新人だけれど大丈夫だろう。そう判断しての配置だった。
条件面ではかなり反応がよく、実際に申し込みも多かった。
その数、1週間で100件以上。
20代の女性からの申し込みも山のようにあった。
Aさんは随分喜んでいた。
こんなにたくさん申し込まれるものなんですか!? 可愛い人も若い人も多くて、最高ですね
Aさんのように、年収800万円あって、見た目がシュッとしている40歳の男性には、1週間で100件以上の女性から申し込みがくる。
多くの女性が「一度会ってみたい」と思う、競争率の高い相手だった。
明らかに好条件の男性には、申し込みが集中する。だから、たくさんの女性たちの中から自分が選ばれないといけないという現実も、知っておいてほしい。
100件という数字は、こちらの現場では珍しくない。
珍しくないのだけれど、申し込まれている本人にとっては、人生で初めて味わう感覚になる。
普段の生活で女性から積極的にアプローチされる経験をほとんど持たない40歳の男性が、システムの画面上で一気に100人の女性に求められる側に回る。
喜ばないほうが不自然だ。
この時点で、Aさんも、担当スタッフも、そして私も、同じ方向を向いていた。
この人の婚活は、お相手をどう絞り込むかという段階の話だ、と。
しかし、問題は「誰を選ぶか」ではなかった。
想定外の壁にぶつかることになる。
2ヶ月で11人とお見合い、結果は全員撃沈。条件は良い、申し込みも来る、それでも次につながらない
Aさんは、20代から30代前半の女性を中心にお見合いを組んでいった。
条件は良い。申し込みも来る。お見合いも組める。

なのに、なぜか次につながらない。
最初の2ヶ月で、Aさんは11人とお見合いをした。
結果は、すべて交際終了。
内訳は、お見合いで撃沈が6人、1〜2回目のデートでの撃沈が5人。
お見合いは通過する。仮交際にも入る。なのに、その先の1回目か2回目のデートで、必ず終わる。翌週も翌々週も新しいお見合いは組める。組めるから、次々と同じパターンで終わっていく。
条件が悪いなら分かる。
申し込みが来ないなら分かる。
でも、申し込みも来る。
お見合いも組める。
それなのに毎回同じ場所で止まる。
数字だけ並べても、これは明らかに歪な失敗の仕方だった。
Aさん本人は理由が全く分からず、混乱していた。
なぜフラれるのでしょう? 理由が全くわかりません
担当の女性スタッフが、お相手相談所に理由を聞きに回ることになった。
交際終了の理由を教えていただけませんか?
最初に返ってきた答えは、判で押したように似ていた。
フィーリングがあわない/年齢が離れているのが気になって
こういう理由は、相談所ではよく出てくる。もちろん嘘ではない。
ただ、本当の原因をやわらかく包んだ言葉であることも多い。
11人全員がそろって同じタイミングで「フィーリングが合わなかった」と感じるのは、確率としてあまりにも不自然だった。
相手相談所の建前の裏で出てきた、Aさん本人が気づいていない”本当の理由”
女性スタッフは、食い下がった。
相談所間のやり取りは、表向きは礼儀正しい情報交換だけれど、裏では本音を探り合う世界でもある。

長く付き合いのある相談所のカウンセラー同士、「もう少し、差し支えなければ」と話し込んでいく。
深く聞いていくうちに、ついに、本当の理由が分かった。
実は、Aさん……体臭がきつめなんです。
これは本人の性格が悪いとか、努力不足だとか、そういう話ではない。
むしろ、本人ほど気づきにくい問題だった。
一軒ではない。
食い下がって聞いたいくつかの相談所から、同じ答えが返ってきた。
写真でもプロフィールでも、初対面の空気感でも出てこない。
距離が縮まるにつれ、気づかれやすい問題だったようだ。
女性スタッフにもう一度、確認を取った。
本人はどう思ってるの?
いえ、きっとご自身では全く自覚しておられません
条件でも、会話でも、見た目でもない。
Aさんだけが知らない、Aさん自身のにおいだった。
カフェの席の幅で変わる距離感。私自身も最初は気づけなかった
どれくらいのにおいだったのか。
広めの席で向かい合って座っている場合は問題ない。

ただ、狭い席や並んで歩く距離になると、思わず息を止めたくなるほどだった。
信号待ちで肩が近くなった瞬間、風向き次第では屋外でもはっきり届く。
女性スタッフに「知ってた?」と聞くと、「正直、少し気になってはいました」とのこと。
私自身は、Aさんと面談で話したとき、そこまで近くなかったし、その後のサポートはスタッフに任せていたので気づかなかった。
きっと隣り合ったり、並んで歩いたりすると厳しいのだろうと、後から想像するしかなかった。
面談席のテーブルを挟んだ距離では、完全に無臭の男性として、私の前に座っていた。距離が変われば、見える景色はまるで違う。これは、私自身の反省でもある。
そして、Aさん本人に自覚は、一切なかった。
念のため、それとなく「体臭のある男性は嫌がられることが多いんですよね」と話を振ってみても、彼は余裕のある顔で「そうなんですね〜」と澄ましていた。
他人事だった。
体臭の問題は、自分で気づいている人もいる。ただ、現場で見ていると、本人だけがまったく自覚していないケースも少なくない。これは統計ではなく、結婚相談所の現場で何人ものAさんのような人を見てきた、私の実感だ。
問題は、これを本人にどう伝えるかだった。
「どうやって言えばいいのですか?」新人女性スタッフが言葉に詰まった日
私はスタッフに、「そこは伝えたほうがいいよ。できる?」と言った。
スタッフは、しばらく黙っていた。

……どうやって言えばいいのですか?
言葉に詰まったのだ。
言わないといけないのは、頭ではわかっている。
でも、口にする言葉が見つからない。
新人の女性スタッフにとっては、なおのこと重い問いだった。
もしも直接ズバッと伝えて、本人に負い目とか恥ずかしさとかを感じさせてしまったら……そんなのは絶対に避けたいところ。
それに、伝えた後にカウンセラーと会員さんとの関係がギクシャクすることもあるから、本当に気を付けないといけない。
体臭の問題は、正しいことをそのまま言えばいいわけではない。
伝え方を間違えると、改善につながる前に、本人の心が閉じてしまう。
フラれた原因を伝えるとき。モテない原因を伝えるとき。成婚退会間近に交際終了を伝えるとき。体臭問題は、この中でも伝えるのが難しいトップ3に入るデリケートな問題だ。
スタッフの助けを求める顔を見て、私は、本人を傷つけず、なおかつ改善につなげるための方法を提案することにした。
その名も、婚活オリジナルサポートチェック。
「女性から見たら気になる箇所があるかもしれません」本人を傷つけずに改善へ導いた一言
頼るのは、外部のトータルチェックだった。
婚活に特化した形で、美容やファッション、話し方や姿勢まで、異性の目からどう見えるかを指導してくれるプロがいる。

過去に、別の会員さんの体臭のことまでさりげなくフォローしてくれた実績のある人だった。
あの人に頼れば、服装や髪型の話の流れの中で、必要なことまで自然に届けてもらえる。
そう思い至った。
女性スタッフは、Aさんにこう伝えた。
外部のサービスなんですが、コーディネートのプロがいるので、その人に一度見てもらいませんか? 服装だけじゃなく、ヘアスタイルや仕草や話し方まで指導してくれますよ。私たちでは発見できない、”女性から見たら気になる箇所”がもしかしたらあるかもしれないですよ。
体臭、とは一度も言っていない。
服装、髪型、仕草、話し方。
「全体の中の一要素」として「気になる箇所があるかもしれない」という言い方に、そっと紛れ込ませている。
本人にとっては、婚活をもっと良くするためのトータルチェックの案内として届く。負い目も、恥ずかしさも発生しない。にもかかわらず、プロのもとに行けば、プロは必要なことに触れてくれる。
第三者だからこそ、身だしなみの延長として自然に伝えられることがある。
相談所の担当者が真正面から言うより、本人も受け止めやすい。
Aさんは、この提案を素直に受け入れてくれた。
そして、紹介されたプロのもとへ向かった。
送り出したあとの女性スタッフの顔は、少しほっとしていた。
再会したとき、においは消えていた。Aさんが明かした”手術”の後日談
しばらくしてから、Aさんがサロンにやって来た。
見事に、においが消えていたんです。改善していたんです。体臭が。

広い席でも、狭い席でも、並んで座っても、空気が変わらなかった。
女性スタッフと目を合わせて、お互い言葉にはしないまま、同じことを確認した。
正直、ほっとした。良かった。本当に良かったと思った。
その後のAさんは、婚活そのものが別物のように動き出した。
仮交際から真剣交際への道筋が、すっとつながる。
あっという間に、32歳の穏やかで感じのよい会社員女性と真剣交際を経て、無事ゴールインした。
成婚退会のあと、Aさんは担当していた女性スタッフに、あることを打ち明けてくれたという。
特別レッスンの時に、脇のにおいに関する手術を勧められて、すぐに手術した
プロから勧められたあと、すぐ動いた。
そして、Aさんは女性スタッフにこう伝えてくれたそうだ。
自分では気づけなかったし、婚活を抜きにしても体臭が改善できて良かったです
最高の感謝、という形で届いた言葉だった。
まとめ|Aさんは、婚活を入口にして、人生そのものが前に動き出した
Aさんの話は、私の中でいつも同じ場面で止まる。
再会した席で、においが消えていたあの瞬間。

広い席でも、狭い席でも、並んで座っても、何も変わらない空気の中で、女性スタッフと目を合わせて「良かったね」と、言葉にしないまま頷き合ったあの一瞬。
そこから先のAさんは、婚活が別物のように動き出した。
32歳の穏やかで感じのよい会社員女性とあっという間にゴールインして、成婚退会後に「自分では気づけなかったし、婚活を抜きにしても体臭が改善できて良かったです」と、女性スタッフに最高の感謝を伝えてくれた。
愛があれば体臭なんか関係ない……とはならない!
ただし、それは人間性を否定する話ではない。
魅力がないという話でもない。
改善できるものを改善したほうが、出会いのチャンスが広がるという話だ。
プロから勧められたことを素直に受け止めて、すぐ動いた人は、ここまで変わる。
Aさんは、婚活を入口にして、婚活よりずっと長く自分の人生に関わる問題に向き合えた人だ。
婚活を機に、こういった事柄についてしっかり改善に取り組むと、婚活だけでなく、その後の人間関係や仕事、人生全体まで楽になることがある。だから、ぜひ勇気を出して向き合ってみてほしいと思っています。
身だしなみ、におい、服装、話し方、距離感は、自分では確認しにくい。
婚活が同じところで止まる人ほど、一度、信頼できる第三者の目を借りてみてください。
原因は、あなたの魅力がないことではなく、まだ見えていない改善点かもしれません。





