42歳/650万/174cm/上場会社員男性の結婚相談所の婚活体験談

42歳/650万/174cm/上場会社員男性の結婚相談所の婚活体験談

42歳・年収650万・上場会社員。スペックは申し分ない男性が抱えていた孤独

「このまま自分は、結婚できないんじゃないかな」

年収650万、上場会社員、身長174cm、42歳。

数字だけ並べれば、結婚相談所で十分通用するはずのスペックです。

それでもEさんは、お見合いで断られ続けました。

冒頭の言葉は、ある日事務所で、Eさんがぽつりと口にされたものです。

このまま自分は、結婚できないんじゃないかな

その時のEさんの目を、私は今でも覚えています。

岡山に転勤してきたばかりで、会社の人以外に知り合いは一人もいない。

コンピューターだけで進む婚活には違和感がある——そんな状態で、Eさんは結婚相談所のドアを叩きました。

人見知りと真顔という第一印象の壁を、Eさんはどう越えていったのか?

担当カウンセラーの視点と、Eさん本人の言葉の両方から振り返ります。

42歳・年収650万・上場会社員のEさんが結婚相談所に入会した理由

Eさんが事務所にいらっしゃった時、最初に話してくれたのは婚活の希望条件ではなく、岡山に来たばかりで誰とも繋がりがないという話でした。

県外から転勤されたばかりで、岡山には会社の人以外に知り合いが一人もいらっしゃらないようでした。

仕事から帰っても話す相手がいない、休日に予定を入れる相手もいない——そういう静かな孤独を抱えながら、40代の入り口を越えていた方です。

スペックだけ書き出すと、こうなります。

項目 内容
年齢 42歳
職業 上場会社員
年収 650万
身長 174cm
希望条件 子どもを望むため30代の女性/愛嬌のある女性

希望条件としては、お子さんを望まれていたので30代の女性を希望されていました。

その他に特別なご希望はなく、愛嬌のある女性を、という点だけでした。

並べてしまえば、これだけです。

条件面で書けることは、この数行で終わってしまう。

でも、Eさんがパルティールを選んだ理由は、この条件表とは別のところにありました。

コンピューターだけで進む婚活には、どうも疑問があって

入会面談でEさんが話してくれた言葉です。

マッチングアプリのように顔写真と条件だけで判断される世界に、Eさんは自分を置きたくなかった。

ホームページを見て「パルティールは会員とのコミュニケーションを大切にして、親身に相談を受けてもらえそうな印象だった」と。

だから信頼できそうだと思って入会した、と話されました。

岡山で誰にも頼れない状態の42歳男性が、コンピューター婚活ではない場所を求めて私たちのドアを叩いた。

これが、Eさんの婚活の出発点です。

ただし、入会してすぐに婚活が動き出したわけではありませんでした。

上場会社員でも、お見合いで断られ続けた本当の理由

理由を一言でいえば、Eさんの人柄が、対面の場でうまく伝わっていなかったことでした。

申込みは順調に通るんです。

年収650万、上場会社員、身長174cm。

プロフィールだけ見れば、お相手の女性が「会ってみたい」と返事をくださることは多かった。

問題は、その先でした。

お見合い当日に、ことごとく断られていく。

私が見ていて分かったのは、Eさんが人見知りなタイプで、お見合いでも大人しい性格という印象を持たれることが多かった、ということ。

そして初対面では、緊張からか笑顔が消えて真顔になってしまうので、話しやすい雰囲気にならないことが多かったんです。

具体的にどういうことか?

お見合いの席では、女性側がまず話を振ってくれます。

「お仕事はお忙しいですか」「岡山にはもう慣れましたか」。

Eさんは丁寧に答えます。

「そうですね、忙しい時期は…」「まだ来たばかりで、これからです」。

ここまでは問題ない。

問題は、その先で会話を広げる側にEさんが回らないことでした。

女性が振った話題に答えて、そこで一度、空気が止まる。

次の話題は、また女性側から振り直される。

Eさんは礼儀正しく受け答えするけれど、自分から「○○さんは休みの日は何をされてるんですか」「岡山でおすすめの場所はありますか」と切り出していく側に回らない。

そして表情です。

緊張で笑顔が消え、真顔のまま90分が過ぎていく。

お相手の女性からすれば、Eさんが楽しんでいるのか、自分に興味を持ってくれているのか、判断する材料がない。

スペックは申し分ないのに、「この人と一緒にいて楽しいかな」が分からないまま時間が終わる——そういうお見合いが、続いていました。

条件で勝てている男性が、対面の数十分で落ちていく。これが、Eさんに起きていた現象です。

断られた理由を、女性側から聞けますか

ある時、Eさんがそう尋ねられたことがあります。

何度断られても、Eさん自身には心当たりがなかったんです。

普通に会話したつもり、失礼もしていないつもり。

でも結果が出ない。

私は、お相手側から届く感想を、できるだけそのままお伝えするようにしました。

「真面目そうな方でしたが、緊張されているのか少し距離を感じました」「大人しい印象で、ご趣味の話などもう少し聞きたかったです」——そういう言葉を、一つずつ。

ここで初めて、Eさんに「大人しい印象を持たれていることがある」とお伝えし、意識して話されるようお願いしました。

条件で勝てているはずの男性が、第一印象で落ちている。

この事実を、Eさんに認めていただくところから始める必要がありました。

この課題に向き合うため、Eさんと取り組んだのが、月1回の対面相談でした。

月1回の対面相談|なぜEさんに対してだけ、この時間を設けたのか

月に一度は必ず、対面でお話しする時間を作っていただきました。

電話やメッセージでも済むことを、わざわざ事務所まで来ていただく。

これは私が個別にEさんに対して下した判断で、すべての会員さんに同じことをしているわけではありません。

理由は二つありました。

一つは、岡山に知り合いがいないということだったので、私が身近で相談できる相手になろうと決めていたこと。

もう一つは、Eさんは文章や電話だけでは空気感が見えにくい方で、対面で表情・声のトーン・反応速度を見ながら調整する必要があったことです。

お見合いで真顔になってしまう人が、私の前ではどんな表情で話されるのか。

それを見ないと、次のお見合いで何を変えるべきかの見立てが立てられなかったんです。

対面の時間で実際にやっていたのは、大きく三つです。

  1. 女性側から届いた感想を一緒に読み解く
  2. 直前のお見合いでの受け答えを振り返る
  3. 次のお見合いで何を意識するかを決める

たとえば「ご趣味の話などもう少し聞きたかったです」という女性側の感想が届いた時。

私はそれを読んでいただいた上で、「Eさん、お見合いの時、ご自分の趣味の話は何分くらいされましたか」と聞きます。

Eさんは少し考えて「あまり…してないですね」と答えられる。

じゃあ次は、聞かれたら答えるだけじゃなく、自分から一つ話してみましょう、と決める。

そういう、地味な棚卸しの時間でした。

それから、結婚のアドバイスだけではなく、プライベート(仕事・人間関係)での悩みなども、積極的にお聞きするようにしていました。

今週は職場でこんなことがあった、転勤先の上司との距離感に戸惑っている、休日の過ごし方が単調になっている——婚活と直接関係ない話の中に、Eさんの素の表情がありました。

真顔の人ではなく、笑う人でした。

お見合いの席で出ていなかった表情が、事務所では出ていたんです。

そして私は、Eさんに優しいだけのカウンセラーではいないようにしていました。

お見合いがうまくいかなかった時、女性側からの感想を柔らかく包んで伝えるのではなく、改善が必要な部分はその場で伝える。

Eさん本人が、後にこう書いてくださっています。

時にはさりげなく厳しい事も言ってくれたりしたので、相手の事ばかりになりがちな婚活中でも自分の事を省みることができました

Eさんご自身は、月1回の対面についてこう話してくれました。

婚活中はなかなかうまくいかず、急に不安になって寂しくなったりしますが、事務所で話をさせてもらうことで、また前向きな気持ちになることができて、日頃の生活の中で悩んでしまったときには何度も助けられました

ここに「何度も」という言葉があるのが、私には嬉しい記述でした。

一度や二度ではない、繰り返し立ち止まる場所として機能していた、という意味だからです。

ただ、これを「カウンセラーの伴走で全部うまくいきました」という美談にはしたくありません。

正直に言えば、私がEさんと深く関わったことで、Eさんという人をより深く知ることができ、女性の方にもお勧めしやすかったし、プロフィールの記載事項以外のこともお伝えできたので、安心していただけたようです——という運営側の利点もありました。

月1の対面は、私のためでもあったわけです。

それでも、あの時間がEさんにとって意味のあるものだったことは、後の言葉が証明してくれたと思っています。

それでも、お見合いはすぐには成果に結びつきませんでした。

「経験が大切」と伝え続けた時期|落ち込みの底で見えたもの

入会から数か月が経ち、お見合いの数も二桁を越えた頃でした。

事務所のいつもの席で、Eさんがぽつりとこぼされたんです。

このまま自分は、結婚が出来ないんじゃないかな

声を荒げたわけでもなく、涙ぐんだわけでもない。

両手は膝の上に置いたまま、視線はテーブルの一点に落ちて、しばらく動かない。

私が次の言葉をかけるまでの数秒、Eさんは黙ったままでした。

あれだけ申込みを送って、あれだけ準備して、それでも結果が出ない——その疲れが、瞳の奥に沈んでいました。

お見合い経験を重ねていくうちに、このまま自分は結婚が出来ないんじゃないかと思い、少し落ち込まれていたんです。

私はその場で励ましませんでした。

本当は、励ましたい気持ちはありました。

でも、安易に「Eさんなら大丈夫ですよ」と言ってしまえば、それは嘘になる気がしたんです。

その瞬間は楽になるかもしれない。

けれど私はそれまで、条件で勝てる男性が対面で落ちていく現場を、何度も見てきました。

慰めの言葉では、お見合いの場の真顔は変わらない。

だからこそ、安易に励ますことはできなかった。

代わりに、お断りされることも多かったですが、「経験が大切」ということをお伝えしていきました。

この言葉だけは、Eさんが立ち止まりそうになる度に、繰り返し届けていました。

経験が大切、というのは慰めではありません。

お見合いの場で笑顔が出ない、会話が広がらない、という課題は、本を読んでも直りません。

場数を踏んで、自分の癖に気づいて、少しずつ違うやり方を試す。

それ以外に方法がないんです。

だから今ここで止まってしまうのは、もったいない——そういう意味でお伝えしていました。

何回目の対面の時だったか。

Eさんは少しの間、言葉を探すように黙ってから、いつもと違うトーンでこう話されたことがあります。

自分は、ただ寂しいから結婚したいんじゃなかったんですよね。将来、好きな人と家庭を築きたい。それが本当の気持ちだったんだと、改めて思いました

落ち込みの底で、でも、将来は好きなパートナーと家庭を築いていきたいという強い気持ちに、Eさんは気が付かれました。

穏やかな家庭を築いて、幸せになりたい——入会時に話してくれていた動機に、ここで戻ってこられた。

その瞬間に立ち会えたのは、月1回の対面を続けてきた甲斐があったと思える、数少ない時間でした。

信頼が育つ過程|不安が一つずつ消えていった交際期間

Eさんは、お見合いへの臨み方を自分で変えていかれました。

初対面だけで、お相手を判断しないことを心掛けられました。

一回会っただけでは、相手の良さも自分との相性も分からない——だから二回目に繋ぐことを優先する、という姿勢に切り替えられた。

そして、出来るだけ自分から相手に話しかけ、会話の幅を広げていくことを意識されました。

それまでは女性から振られた話題に丁寧に答える側だったのが、自分から「最近こんなことがあって」「お休みの日は何をされてるんですか」と切り出していく側に回るようになった。

そうして出会った女性との初デートの後、Eさんが事務所で「沈黙が長くて、申し訳なくなった」と話されたことがあります。

お互いに人見知り気味で、会話が途切れた時に焦ってしまった、と。

でも、二回目のデートでは「沈黙があっても気まずくならなかったんですよ」と笑って報告してくれました。

Eさん自身が後に振り返って、こう書いてくださっています。

彼女と知り合った頃は不安もありましたが、会っていく毎に少しずつ不安も取れていき、その一つ一つが信頼に変わって行くのを実感することができました

「一つ一つが信頼に変わって行く」——この言葉を、私はそのまま受け取りました。

沈黙への申し訳なさが、二度目で笑い話になる。

彼女の好きなものを覚えて、次の食事の店をEさんが選ぶ。

誕生日に渡したい言葉を、事務所で一緒に考える。

そういう一つ一つが、Eさんの中で「この人なら大丈夫だ」に変わっていった。

そして今では、お互いに自然体で楽しく過ごせる、信頼出来る彼女は自分にとっての良きパートナーだと思っている、とEさんは話されます。

気を張らなくていい相手と、笑える時間を共有できる場所に辿り着いた。

プロポーズをして彼女から返事をもらうことが出来てから、今では結婚に向けて二人で準備を進めています。

まとめ|42歳・人見知り男性が成婚に至るまでに起きていたこと

Eさん本人の言葉で、この体験談を締めたいと思います。

パルティールを退会することになり、少し寂しい気もしますが、結婚が決まり、日々幸せです

寂しい、と幸せ、が同居している。

この両義的な感情を、Eさんはそのまま言葉にされました。

私はこの一文を読んだ時、Eさんが事務所という場所をどう受け取ってくれていたかが分かった気がしました。

パルティールに入会していなければ今の自分は無かったと思います

とも書いてくださっています。

Eさんの成婚は、条件が良かったから決まったのではありません。ご本人の努力があったからですし、お見合いの経験もたくさん(人数)重ねられたので、それが自信につながっていった結果です。アドバイスだけでは進まないことも多いので、その後、会員さま自身に実践していただいたことによって、成就されたのだと思っています。

42歳でも成婚できますよ、と安易に励ますつもりはありません。

Eさんに起きたのは、初対面で伝わらなかった人柄が、経験を重ねる中で少しずつ伝わるようになった、ただそれだけのことです。

真顔だった人が、好きな人の前では笑える人になった。

それだけのことが、難しかった。

もしあなたが今、条件は揃っているのに結果が出ないと感じているなら——まずは「対面で自分の人柄が伝わっているか」を、一度だけ振り返ってみてください。

Eさんが変わり始めたのは、そこからでした。

山中さん、難波さん、今まで本当にありがとうございました。

——Eさんが最後に残してくれた言葉を、ここに置いておきます。

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