【結婚相談所名】××××
【結婚相談所の点数】★★★ 【自分の婚活の点数】★★★★
【都道府県】東京都
【年齢】22歳
【職業】ライター
【活動期間】平成30年3月~平成31年2月
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私は、●●に入会した直後は引く手数多というか、かなり多くの男性からデートを申し込まれていました。
最初の1ヶ月で10人近くと会ったと思います。
実際にデートに行ったのは7人ほどです。
その中の1人、Rさんと仲良くなりました。
Rさんは積極的な方で、40代とは思えないほど童顔で、スポーツをやっていることもあり爽やかで、最初から好印象でした。
なぜ40代になっても独身でいるのかわからないほど、容姿も良くて女性の扱いもスマートでした。
ですが、2回目のデートの約束をした時に、「母を連れてきていいか」と聞かれたのです。
「あ、これが結婚できない理由かあ」と悟りました。
母親が過保護で、学生の時からデートについてくるそうです。
それが40代まで続いているのが結婚できない理由だと、Rさんは何度も母親に言ったらしいのですが、母親が経営する会社で仕事をしているため、頭が上がらないとか。
困り果てているRさんが気の毒に見えて、私はデートにお母さんを連れてくることを承諾しました。
数日後、RさんとRさんの母親、私の3人でホテルのラウンジでお茶をしました。
Rさんのお母さんは、化粧品の会社を経営していると言っていました。
実際に会ってみると、彼の母親は上品でお洒落な方でした。
デートに乗り込んできたことを丁寧に詫びられた時は、イメージしていた人物像とギャップがありすぎて困惑しました。
しかも、博識で話題が尽きず、話し方も上手ですっかり引き込まれてしまいました。
私が22歳で婚活していることや、Rさんとの年の差についても、理解を示してくれました。
Rさんのお母さんは、10代で未婚の母となり、生まれつきアレルギーがあって体が弱かったRさんを女手一つで育ててきたそうです。
正直、Rさんとの会話より遥かに楽しい時間を過ごしました。
二人の生い立ちを聞いている時などは、涙を堪えきれませんでした。
そういうわけで、Rさんのお母さん、Yさんと私はすっかり仲良くなってしまい、Rさん抜きで会うこともしばしばありました。
Rさんは他に気になる女性ができたようで、私とは会わなくなっていましたし、私も婚活を続けていました。
そんな中、私は大学卒業を間近に控え、就職先が決まらず困り果てていました。
Yさんに相談したところ、「じゃあ私の会社で働けばいいじゃない!」と明るく提案してくれました。
息子の婚活相手を快く受け入れるその度量、そして私のことを信頼してくれる優しさに惹かれて、Yさんの会社に就職を決めました。
親戚や両親からは反対されましたが、楽しく仕事もできました。
Rさんも同じ会社で働いているので、毎日顔を合わせることになりましたが、Rさんもあっけらかんとした人なので、他の従業員と同じように接してくれました。
私が就職してからも、Rさんは複数の結婚相談所に登録し、婚活を続けていたようです。
そしてYさんもデートについていくスタイルは曲げなかったようです。
そんなわけでRさんは、うまくいかないことのほうが多かったようですが、二人とも私に結婚してくれとほのめかすこともしなかったのは、ありがたいなと思います。
単に私に、女としての魅力がなかったのだとは思いますけれど。
私ものんびり婚活パーティに参加したり、お見合いをセッティングしてもらったりしていたのですが、知人に紹介された男性に交際を申し込まれたことをきっかけに、●●を退会しました。
正直にRさんとYさんにそのことを報告したのですが、二人ともとても喜んでくれました。
Yさんは行きつけのフレンチで御馳走してくれました。
デート先に母親がついてくる、という話は、笑い話やありえない話として語られますが、私の場合、とてもいい運に恵まれたなあと感謝しています。
コロナ不況で事業を小さくするしかなくなってしまい、私は円満に退職しましたが、いまだに二人とは連絡を取り合って、この危機を乗り切ろうねと話しています。