【結婚相談所名】×××× 【結婚相談所の点数】★★ 【自分の婚活の点数】★★ 【都道府県】埼玉県 【年齢】41歳 【職業】会社員 【活動期間】平成27年4月~平成28年2月 |
私は、●●には約10ヶ月間登録していました。
その間、複数の女性とお見合いをし、その女性たちと交際をしてきました。
ただし、交際した全員と破談に至っています。
そのうちの、一番印象に残っている女性とのお見合いの顛末をご紹介します。
その女性は、交際アドバイザーから紹介された36歳の美容師さんでした。
彼女は自分でお店を経営しており、しっかりした女性のように見えました。
お見合いをしたときから、気楽に会話を楽しむことができたため、お互いに交際OKということになりました。
ただ、交際することになっても、彼女(B子)の仕事の関係で、毎回火曜日の夜に会い、レストランで食事をするのが決まったパターンでした。
彼女は客商売をしていることから、会話が上手でした。
B子は、私がそれまでお見合いしてきた女性やお見合い以外で付き合ってきた女性とは異なり、経営者ということもあってしっかりした考えを持つ女性でした。
そのため、初回のデートでは雑談や簡単な身の上話で済んだのですが、2回目のデートではかなり突っ込んだ話を持ち出してきました。
それは、結婚した場合を想定した内容の話でした。
B子は「今日は踏み込んだお話をしてもいいですか?」と尋ねてくるので、私は「ええ、構いませんよ」と答えました。
すると、彼女は「今日は、結婚した場合のことについてお話をしたいんです」と言ったのです。
そして「私は結婚したあとも美容室を続けたいと思ってます。もし私と結婚することになっても、私はほとんど自宅にいません。毎週火曜日が定休日ですけど、ぐったり疲れて自宅で休んでいるか、美容師向けの研修会に出かけるかのどちらかになると思います。家事はできないと思いますし、料理も作れないと思います。それでも構いませんか?」と尋ねてきました。
私は「美容師さんが忙しいことは理解しています。一般的な家庭と違って、すれ違いが発生するのは仕方ないと理解したうえでお見合いをしたつもりです」と答えました。
B子は真剣な眼差しで、私を見ていました。
そして、「ありがとうございます。今度は、金銭的なお話になってしまうんですけど、よろしいですか?」と言い、「もしも結婚することになっても、財布は別々にしてほしいんです。私は経営者ですし、今まで自分の力で生きてきました。ですからお互いの収入や資産は、結婚後も別々に管理して、家計の分担についてあらかじめ決めたうえで結婚したいんです」と言ってきました。
私は、その話についてはむしろ好感を抱きました。
世間の夫は、結婚するといわゆるATM化してしまいます。
妻が家計を管理し、夫は妻から毎月3万円程度の小遣いをもらう立場となります。
ところが、B子は財布を別々に管理しようと言ってくれているのです。
私は「財布を別々に管理することは大歓迎ですよ」と彼女に言いました。
すると「お互いこれまで築いてきた資産については、パートナーにも教えないということでいいですか?」と尋ねてきたので、私は「それも構いません」と答えました。
さらに「収入についても、パートナーに教えなくて構いませんか?」と尋ねてきたため、私は少し迷いましたが「家計の分担上、問題がなければいいと思いますよ」と答えました。
B子はほっとした表情を見せました。
ちょっと間が空いたので、今度は私がB子にひとつ質問しました。
彼女は美容室の経営者のため、借金の有無を確認したかったのです。
私が「今お店のほうで借金はあるんですか?」と尋ねると、B子は表情を曇らせて「あります。政府系の金融機関から借金しています」と言ったのです。
私が「よろしければ、金額を教えていただけますか」と尋ねると、B子は700万円と答えました。
私が続けて「お店の資金繰りとか、借金の返済は順調なんですか?」と尋ねると、B子は「ご存じだと思うんですけど、美容室は競争が厳しいんですよ。なかなか残高は減らないですね」と答え、「私とお見合いしてきた男性は、皆さんここで黙ってしまうんですよ」と言い、私の顔を見て苦笑いしました。
実際、私も「うーん」と言ったまま、黙りこくってしまいました。
B子は「やっぱり借金を背負った女は、重いですよね?」と私に聞いてきたのですが、私は「いやあなんとも」としか答えることができませんでした。
私はこのデートの翌日、会社の昼休みの時間帯に交際アドバイザーに電話をして、昨晩のデートでの会話内容を伝え「自分としては700万円の借金を抱えており、経営もけっして順調ではない女性との結婚には躊躇してしまう」と相談しました。
すると、交際アドバイザーからは「それでは、B子さんが可哀そうでしょ。あなたは美容室の経営者だとわかっていて、お見合いをしたんじゃないんですか? 美容室の経営者のほとんどが、お金で苦労していることくらい、わかっていたはずでしょう」と言い、「結婚生活というのは楽しいことばかりじゃないですよ。苦しいときにはお互い助け合うのが夫婦なんですよ? あなたはB子さんを見捨てるんですか?」とまで言われてしまいました。
しかし、私としても金銭面でリスクのある結婚はしたくはありません。
交際アドバイザーからは優柔不断な男というレッテルを貼られつつ、B子との交際をお断りしたのでした。
結婚相談所側の勝手な思い込みというものも、恐ろしいものだと感じた次第です。
この出来事から、私は結婚相談所での婚活は向いていないのかなと思ったため、他の方法を考えることにしました。
婚活にも向き不向きがあるんだなと思いました。
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