【結婚相談所名】×××× 【結婚相談所の点数】★ 【自分の婚活の点数】★ 【都道府県】愛知県 【年齢】41歳 【職業】証券会社 総務事務 【活動期間】平成17年4月~平成17年5月 |
●●の記事が小さく、毎日購読している朝刊に掲載されていたのを見つけたのは私の母でした。
その内容は結婚相談に関しててではなく、恵まれない子供たちに、売上金から数%は、毎年寄付をしているという内容でした。
母は少し感激していて、こんな相談所なら利益を優先させず、困った人のために骨を折ってくれるのではという前向きな考えを私に話しました。
改めて●●について調べると、キャンペーン中で、月額数千円で活動ができるとのことです。
成婚率も高いようで、「半年以内にお相手がみつかるでしょう」とよくあるキャッチコピーが記されています。
とりあえず、連絡を入れて、面接日を予定しました。
写真を数枚持参してくれということもいわれました。
訪問してみると、普通の民家で、狭い応接室に通されました。
中年くらいのご夫婦が出てきて、満面の笑顔でした。
ファイルやパンフレットをいっぱい、目の前のテーブルに広げ語りだしました。
私の年齢に合いそうな相手の写真やプロフイールなども数人程見せてくれます。
そして、いかには仲人として腕が良いということを、数時間に渡って語っておられました。
この地方で有名な県会議員の娘さんも、ウチでまとめた、あそこの社長の息子もウチが世話をしたと、とめどなくしゃべりつづけていました。
さらにこちらのことを散々ほめたたえ、あなたならすぐに良い人がみつかる、任せておきなさいと、安請負としか考えられないような言葉を連発しています。
次回訪問時には戸籍謄本を持参してくれと言われ、今月は3000円の支払いでよいからと、先ほど見せてくれた男性相手のプロフィールと写真を頂き帰宅しました。
家に帰り、母に相談します。
もらった男性の写真も見せます。
随分こなれた写真で、どこかのモデル事務所の宣材写真のように見えます。
どのかたも並み以上の容姿なのです。
なぜ、こんな外見の方が結婚相談所にくるのかと、小さな疑問が湧きました。
私の違和感に母は特に気が付かないようで、次の訪問日にも快く送り出してくれます。
約束通り、その日は戸籍謄本を提出しました。
そして、驚くことにもう私の写真が相談所のプロフィール表に掲載しておいたというのです。
おまけに、こんなに申し込みもきているとハガキを見せてきます。
が、その前に正式入会ということと、様々な手続き費用として、4万円をもとめられました。
でないと、この申し込んできた方のハガキは見せることができないそうです。
ちょっと嫌な顔をしていると、話を変えあなたもこの男性プロフィールの中から申し込みを早くしなさいと急き立ててきました。
もう私のテンションは下がっていましたが、嫌な空気にさせたくないと思う一心で、適当に申し込みハガキを書きました。
よくプロフィールも確認する気もおきません。
そこそこの年収あれば、申し込みました。
その日の相談所オーナーは初日ほどの朗らかさはなく、30分ほどで切り上げられました。
次回の訪問日だけを告げられ、費用のことだけを念を押されて帰宅しました。
この一部始終を聞いてさすがにお気楽な母も疑念がわいたようです。
約束通り、4万円を持って、また相談所を訪れました。
その日は先客の男性がおり、私はしばらく横の部屋で待たされました。
プライバシーを保持の感覚を持ち合わせていないのか、開けっ放しの隣室からは話している内容も男性客の顔も丸見えです。
少し障害をお持ちの方のようでした。
お父さんらしい老年の方も付き添っていられます。
ほとんどお父さんの方が相談所オーナーと話されています。
数十分ほど待たされ、私の番になりました。
4万円の料金を支払うと、ニコニコと笑顔になり、申し込んできたハガキを見せてくれました。
全てかなりの年齢の方や遠方の方、無職という方もおられました。
結婚を決意するには難しい方ばかりでした。
そして、私の申し込んだ方々は全部お断りということでした。
原因は私の家族系図が複雑だということだそうです。
戸籍謄本を見ながら言われました。
さらに、今帰られた男性はどうかと聞かれました。
障害はあるけれど、富裕なお宅なので損はないといいます。
それを聞いて速攻、脱会を申し出ました。
結局5万円近くかかりましたが、世間を知る高い授業料だと思うことにしました。
それから、数年後、何とか私は結婚をしましたが、実家にまたあの相談所オーナーから「娘さんはお片付きになりましたか」と失礼な連絡があったそうです。
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