【結婚相談所名】×××× 【結婚相談所の点数】★★★★★ 【自分の婚活の点数】★★ 【都道府県】京都府 【年齢】35歳 【職業】派遣社員 【活動期間】平成31年3月~平成31年12月 |
私は以前も結婚相談所に登録していた時期があったのですが、なかなか上手くいかず仕事が忙しかったこともあって、そこは1年ほどで退会していました。
次に入会した●●は、きっかけはたまたまネットで初期費用無料キャンペーンをしていたからで、そのときの私は以前に比べると積極的に結婚相手を探そう、という気持ちが薄れていました。
でも、熱心に話を聞いてくださるコーディネーターや登録されている男性のプロフィールを眺めているうちに、また少しずつ婚活をしてみようと前向きな気持ちになれたため、●●に登録をしました。
そして、少し迷ったあと、笑顔の優しそうな、とある年上のバツイチ男性とデートをしてみることにしたのです。
前回いいところまでいったのにダメになってしまった男性は1度も婚姻歴がなく、重度のマザコンで自分の母親に似た結婚相手を探し回っているタイプでした。
今度の男性はバツイチで、少なくとも女性に対するおかしな幻想は抱いていないはずだと思い、デートをしてみる気になったのです。
プロフィールを見たところ、しっかりとお勤めされている真面目そうな方で、離婚の原因が浮気やDVでなければ普通にお付き合いしても大丈夫だと思いました。
初めて顔を合わせた時も、がつがつした印象のない大人の男性、という感じで、それまであまり年上とデートをしたことがなかった私は「余裕のある大人って素敵だな」とほんのりときめいていました。
忙しい中で会う時間を作るのは大変でしたが、彼は車の運転中もお酒を飲んだ時も人格が豹変するようなことは皆無でした。
私は「この人の奥さんは何が不満だったんだろう?」と不思議に思いながらも、順調にデートを重ねていきました。
やがて相手に対する信頼感が生まれ、一人暮らしのおうちに初めてお邪魔した時のことです。
彼は分譲マンションの一室に住んでいたのですが、玄関を入ってすぐに「あれ?」と思いました。
そこには、某有名ネットワークビジネスのロゴが入った段ボールが置かれていたからです。
室内はとても綺麗でしたが、私は何となく嫌な予感がし始めていました。
彼は普段から意識高い系の発言が多かったので、まさか…と思ったのです。
「前の奥さんがやっていて、興味が無い彼は捨てずにそのままにしているのかもしれない」と考えて、私は彼に導かれるまま気を取り直してリビングに向かいました。
でも、家の中は浄水器やサプリなどさまざまなものが同じロゴのもので統一されていて、おまけに雑誌のラックには堂々と会報が置いてあったのです。
彼は私に手料理をふるまいたいと言い、鍋を取り出して調理方法や栄養について何やら講義を始めました。
それを聞いて、私は「彼は自ら望んでやっているんだ」と確信しました。
私は以前プライベートで遊んだことのない同僚に珍しくカフェに誘われ、待合場所に行くと彼女の母親に車で山奥のカフェに拉致され、長い勧誘の果てに契約書を書かされたことがあります。
なので、彼のやっているネットワークビジネスに強い抵抗感があったのです。
それでも、彼が好きでやっていて私を強引に勧誘したりしないのなら、これを理由に彼を嫌ったりするのはいけないと自分に言い聞かせました。
私は彼が作ってくれた料理を何も気付いていないふりをしながら食べていましたが、悦に入った彼は何やら不労所得や自分が尊敬するビジネスパートナーについて熱弁をふるい始めました。
そして「いまどき額に汗して働いているやつらは頭が悪いよ。僕はそのうち今勤めている会社は辞めて、このビジネス一本に絞るつもりなんだ」と微笑んで言ったのです。
私は黙っているつもりだったのに、「へー、でもこのサプリの原料は農家の人が苦労して作った野菜ですよね?インフラ整備してるのもこういう商品を配送してるのもロボットじゃなくて人間だけど、バカにするなら素っ裸で一人で荒野で暮らしたらどうですか?」と言い返してしまいました。
彼は自分が何を言われたのかわからずポカンとしていましたが、腹が立っていた私はごちそうさまだけ言って、すぐに部屋を後にしました。
相談所の方には詳しいことは言わず、今後はもう会わないというお断りだけしてもらいました。
もし彼の言う事に賛同していたら、私たちはうまくいって将来夫婦になれたかもしれません。
彼がそのビジネスを始めたのが離婚前なのか後なのかは知りませんが、彼の前の奥さんもきっと彼とは同じ価値観を持てなかったんだろうなと思いました。
2024/11/20 更新 |
2023/08/21 更新 |
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