草食系男子とか、肉食系女子とか…時代に合わせて恋愛のカタチ、結婚のカタチも多様化しているように感じます。
私が身を置いている婚活市場だって同じこと。
たとえば、結婚相談所や婚活は「今まで恋愛したことがないような喪女&喪男しかいないフィールド」と思われていました。
しかし、最近では「どうして結婚相談所に来ているんだろう?」って思っちゃうような女性も婚活の扉を叩く時代になりました。
なったんです!!!!!本当に!!!
ということで今日は、
急増する「いきなり婚活女子」についてお話ししましょう。
いきなり婚活女子とはなんぞや!?と思ったアナタのために、さくっと本題に入りまーす!
婚活業界に流星のごとく現れた「いきなり婚活女子」って何?
いきなり婚活女子とは、読んで文字のごとく、いきなり婚活をはじめる女性のこと。それって今まで恋愛に恵まれなかったから婚活をはじめちゃった喪女なんじゃ!?と、思うでしょう。
思いますよね。けど、ちゃいますねん、奥さん。
いきなり婚活女子はなんでわざわざ婚活するんだろ?って思っちゃうような、
- 20歳前半女性
- まあまあ可愛い
- 性格もよし
- 高望みしてない
- 年上男性もOK~!
こういう条件が揃っているんです。
私たちカウンセラーがいきなり婚活女子と分類している女性は、入会とともに猛スピードで成婚退会していきます。
というのも年収や学歴歳の差に対してあまりこだわりを持っていないので、一回り年上の婚活男性からどえらいニーズがあるんです。
けれど私は引っかかるんです。
どうしていきなり婚活をはじめちゃうのか!?!?
婚活結婚した会員さんのお話を聞いていると「婚活で結婚相手が見つかって、たしかに幸せなんだけど、やっぱり普通恋愛にも憧れる」なんて声も聞くんです。
なぜ?どうして?もう一度言います。
若くてかわいいし、性格もいいのに、どうしていきなり婚活をはじめちゃうの!?
いきなり婚活女子が急増する理由を、結婚相談所の新米スタッフ目線で考えてみました。
90年代に流行った恋愛はロマンチックだが、ハイリスクである
ちょっと思い出してみてください。90年代のラブドラマを…。
真面目だけが取り柄の中年サラリーマンの達郎は、99回のお見合いに敗北。藁をもすがる思いで100回目のお見合いに挑むが、やっぱり振られちゃう。
けれど達郎は諦めない。どうしても諦めきれなかった100回目のお見合い相手、薫に猛烈アプローチを繰り広げたり…
泣かず飛ばすのピアニスト『瀬名』の前に突如現れた、白無垢姿の美女『葉山南』。
南は結婚式当日だ。そして、瀬名は南の婚約者とルームメイトでもある。
婚約者と破断になった南は一文無しになり、瀬名の家へと転がり込むことに…
そして二人はケンカをしたり愛を育んだり…
と、90年代を代表するラブドラマはこんな具合。
そう、ご存知のとおり、
1○1回目のプロポーズ&○ングバケーションです!
どうですかみなさん、こんな恋愛。
なんだか美女と野獣のようで、ロミオとジュリエットを彷彿とさせるような…。ロマンスがぎっしりデニッシュされています。
しかし、ハイリスクゥゥゥ~~~~~~~!!
ちょっと待てよ?
100回もお見合いに失敗したあと、まだお見合いする気力は残っているんだろうか?
100回お見合いに失敗した男性が、トラックに轢かれそうになりながらプロポーズしてくるって、ちょっと狂気に近いものを感じないだろうか?
結婚式当日、脱出を試みることはできるのだろうか?
ルームメイトの婚約者だった女性が目の前にあらわれて、仮暮らしを申し込んできたらOKするのだろうか?
そう、
ロマンスを感じるためにはある程度のリスクが必要なのだ。
平成30年に生きる女子は安定した『逃げ恥婚』に憧れる
さぁ、記憶を平成30年に呼び戻してみましょう。
上記で紹介した
- 1○1回目のプロポーズ
- ○ングバケーション
この2つのドラマはロマンチックでありながら、超ハイリスクだ。
画面越しで見る分には面白いのだが、現実として直面したとき狂気に近いものを感じるかもしれない。
これらは社会現象を巻き起こした名作品だけれど、記憶に新しい恋愛ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は、ロマンスより安定を重視したイメージが強いですよね。
逃げ恥のあらすじを、ザックリおさらいすると……
就職できず、派遣社員として働くみくり(25歳)は、突然の派遣切りを受け、無職となる。
そんなとき、父親が家事代行の仕事を紹介します。家事代行の契約者となったのは津崎平匡。平匡は安定した職に就きながらも女の影がまったくない30代男性。
しかし、家事代行の本契約を結ぶ前に、みくりの両親が田舎移住を決心。都会に残りたいと願うみくりは、平匡と『契約結婚』を提案し、ふたりは偽夫婦として周りには内緒で契約結婚生活がスタートする……。
そう、契約結婚からはじまったストーリーなのである!!!!!!!
夫婦や家族の多様化。そして専業主婦のあり方などが描かれており、さまざまな年代から男女問わず絶大な反響を呼んだ『逃げ恥』。
実際に、私の周りにも、
なんてつぶやいているアラサー友人がいます。
誰かと住みたい。できれば男性と。でも結婚は制約が多いから、男友達みたいな人と契約結婚がしたいとのこと。
また、巷では逃げ恥のように交際0日目で結婚する人たちを、いきなり結婚族とか、いきなり婚と呼ぶんだとか。
いきなり結婚族が語る、いきなり結婚のメリットとは?
ちなみに、いきなり結婚を望んでいる、いきなり婚活女子は『いきなり結婚』のメリットをこんな風に語っています。
- 生活費が半分になる!(家賃や光熱費だけでなく家族割の対象にもなる)
- 配偶者控除や社会保険料の免除など、税金がお得になる
- 家族手当や社宅手当・結婚祝い金がもらえることも…
で、このメリットを得られながら、2人で新しい愛を育めるなら一石二鳥なんです。
たしかに、1人より2人でいる方が心強い。
逃げ恥の中でみくりちゃんも「結婚って安全装置みたいなところもあるね。2人いればなんとかなる」と語っています。
契約結婚だろうと、生活面に余裕が出れば恋も発展しやすいと思うし。
「まずは安定!からの恋愛。それだとムダがないじゃないですか」
と、豪語するいきなり婚活女子の気持ちもわからなくはない。
けれど、どうだろう?
いきなり結婚から、順風満帆な生まれるのだろうか??
ちなみに私ごっちんは、いきなり婚みたいなメリットを求め、男友達とルームシェアをしたことがありあす。
「このまま、結婚とかできたら楽じゃね?」と思っていたけれど…
「なんか違くね?」
と、見事にルームシェアを解約した経験があります。
ロマンスのリスクより、安定と効率を求めているいきなり婚活女子
まぁ、前置きが長くなってしまいましたが、ドラマは流行を風刺した世論。
90年代を代表する、ロンバケとか101回目はハイリスクでもロマンチックな恋愛。そして平成30年を代表する、逃げ恥はロマンスよりも安定と効率を求めた恋愛が描かれています。
90年代は景気の良い感じが残っていますから、生活の不安なく恋愛を本能のままに楽しんでいるのでしょうか?
しかし、現代においては、本能のまま、自由に恋愛を楽しむことより、将来の不安を抱える人が増えているのだと思います。
またこの傾向は、20代・平成生まれの女性に多く見られるため、いきなり婚活女子と分類される女性は比較的若年層。
みなさん、ちょっとハッとしたかもしれませんね。
- 20歳前半女性
- まあまあ可愛い
- 性格もよし
- 高望みしてない
- 年上男性もOK~!
この条件が揃う、若い女性が婚活市場の扉を叩く現代。
30代・40代で高望みをしている女性は婚活の難易度が上がってしまうってことです…。
あ、すみません。
実際に当結婚相談所で活動されている高望み系30代・40代のお姉さんには面と向かって言えないので、匿名パワーを借りました。
いいですか?
婚活に励んでいる、女性のみなさん。
25歳~34歳の未婚男性のうち、実際に年収が600万円以上ある男性はわずか3.5%です。
おしまい。