【結婚のメリットと真実】病気(新型コロナなど)も二人で乗り切れる!
結婚のメリットは「動けない夜」に一番強く出る
39度の熱で、頭はぼんやり、体は鉛みたいに重い。
そんな夜に、一人で救急車を呼べる自信はありますか?

想像してみてください。
本当に怖いのは、痛みや熱そのものより、その判断を一人で下さなきゃいけない状況なんですよね。
カウンセラーとして、体調を崩して心細くなった人の話を数えきれないほど聞いてきた私でも、いざ自分が高熱で寝込んだら冷静でいられる自信はありません。
スマホを握りしめながら「これって受診目安だったっけ」と、震える指で検索する。
そんな夜に「大丈夫、病院に連絡しておくね」と言ってくれる人が隣にいたら、その夜の景色はまったく違うものになります。
結婚のメリットというと、幸せそう、経済的に安定する、老後が安心、といった話がよく出てきます。
どれも嘘ではありません。
けれど、そういうのって平熱で読んでいる時の言葉なんですよね。
私が書きたいのは、もう一段下のレイヤーの話です。
自分が動けなくなった夜に、一人で全部判断しなくていい。これが、結婚のメリットの中でも一番地味で、一番効いてくるところだと私は思っています。
倒れた後のこと、考えてますか?
これは、結婚を考える前に一度だけ立ち止まって考えてほしい問いです。
感染症に限った話ではありません。
インフルエンザでも、ぎっくり腰でも、急な腹痛でも同じです。
そしてもう一つ、最初に言っておきたいことがあります。
婚活が大事というよりは、パートナーがいることが大事なのです。
ここを取り違えると、婚活そのものが目的化して、肝心の「誰と生きるか」が後回しになってしまいます。
病気で判断力が落ちた夜、一人で抱える「分からなさ」が一番怖い
正直に書きますが、結婚相談所で多くの人の人生の節目を見てきた私でも、いざ自分のこととなると不安で仕方がありません。
変な話に聞こえるかもしれません。

人の不安と日々向き合っている人間が、いざ自分が高熱を出すと、たぶんあなたと同じくらい不安になる。
むしろ、いろんなケースを見てきた分だけ「これってもしかして……」と悪い方向に考えがち、というのが本音です。
症状の一覧をここで並べたいわけではありません。
私が本当に怖いと思うのは、知識があるかどうかではなく、しんどい時に判断する力が落ちることなんです。
熱が39度を超えてくると、頭がぼんやりしてきます。
判断力が落ちる、という言葉では足りなくて、もっと単純に「考えるのがしんどい」状態になる。
そこに、こういうものが押し寄せてくるわけです。
- 何度の熱が何日続いたら病院に行くべきか
- 救急に電話していいレベルなのか、明日の朝まで待てるのか
- かかりつけ医の電話番号、どこにメモしたっけ
- そもそも自分で運転して行ける状態か
- 解熱剤、家にあったか
- 食べ物、飲み物、買い置きはあるか
考えなければいけない用件や制限が、やたらと多いと思いませんか?
しかも、これらを体がだるくて頭が回らない時に判断しなきゃいけない。
正直、無理ゲーです。
ベッドの中で、震える手でスマホを操作しながら一人で全部やる。
やったことがある人なら分かると思います。あれは普通にきついです。
恐怖の本質は、痛みでも熱でもなくて「分からなさ」なんですよ。
今の自分の状態がヤバいのか、ただの風邪なのか、それを判断できない宙ぶらりんの時間が一番怖い。
「結婚のメリット」というテーマを真剣に考えるなら、まずここから始めてほしい。
幸せな日曜日の昼じゃなくて、動けない火曜日の夜のことを。
パートナーがいると変わるのは「知識」じゃなくて「電話できるかどうか」
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
もしも重症化したら、おそらくほとんどの人はパニックになりますし、苦しくてどうしていいか分からなくなります。

これは病気の種類を問わず、わりと普遍的な話です。
胸が苦しくなる、息ができない、立ち上がれない——そうなった瞬間、人間の頭は真っ白になります。
こんな時に頼りになるのは、家族です。
ここで誤解されたくないのは、「医者と結婚しろ」とか「看護師の資格を持ってるパートナーが理想」という話ではない、ということ。
たった一人、となりにパートナーがいるだけで、即座にいろいろなことに対応できます。
たとえ知識がなくたっていいんです。
安心できるだけで、病気への対処は変わってきます。
これ、自分でも逆説的だなと思います。
頭で考えれば、医学の知識を持っている方がいいに決まってる。
でも実際の現場で起きるのは、知識の問題じゃなくて、頭が回らなくなった人間の代わりに、もう一人が冷静に電話をかけるという作業の分担なんです。
そんなとき、パートナーがいれば冷静に(おそらくあなたよりは冷静に)判断して、病院などに連絡してくれるはずです。
「あなたよりは冷静に」というのが大事なところで、別にパートナーが特別優秀である必要はない。苦しんでいない方の人間が電話する、ただそれだけのことが、一人だと不可能なんです。
自分のことを自分で説明しようとして、息が上がって、うまく症状が伝えられなくて、電話の向こうで聞き返される
あの絶望感、想像できますか?
軽症だった場合だって、不安なはずです。
二人でどう対処していけばいいか考えるだけでも、十分プラスだと思います。
「考えるだけでもプラス」というのは、行動の有効性の話じゃありません。
一人で抱え込まない、という心理面の話です。
同じ「分からなさ」でも、誰かと一緒に「分からないね」と言える夜と、一人で「分からない」を抱える夜では、まったく別物なんですよ。
病気の怖さは、体じゃなく「生活ごと止まる」ところにある
熱が下がれば終わり、ではないんです。
冷蔵庫は空になるし、ゴミは溜まるし、洗濯物も増える。

処方箋には期限があるのに薬局に取りに行けない。
病気の怖さって、体だけじゃなく生活ごと止まるところにあるんですよ。
看病してもらえなくても死にはしないけれど、生活が止まると、回復が遅れるんです。
栄養が取れない、水分が足りない、薬が手元にない——これでは治るものも治りません。
そして、もう一つ、生活を共にしている人にしか分からないことがあります。
それは、自分では気づけない自分の異変を、隣にいる人が先に拾ってくれる、ということです。
いつもと同じ料理なのに味が変?
匂いがしない?
——こういう変化は、自分だけだとなかなか気づけません。
でもパートナーがいれば、「あれ、今日いつもと違うね」と先に気づいてくれます。
これは何も匂いや味にかぎったことではありません。
いつもより咳が出てるとか、だるそうだとか、そういうことはパートナーにしか分かりません!
医師でも、健診でも、職場の同僚でも気づけない領域があるんですよ。
「最近、なんかこの人いつもと違うな」という違和感は、毎日同じ食卓を囲んでいる人にしか観測できない。
これは制度がどれだけ整っても代替できない、生活共同者だけが持つセンサーです。
ついでに言えば、病気は体や生活だけじゃなく、仕事や収入にも影響します。
長期入院、メンタル不調、業界の不況——一人だと、その月から家賃も食費も全部自分で抱えて、しかも体が動かないという地獄が普通に発生する。
たとえ両方が無職になったとしても、一人ぼっちで無職になった時より仕事に就ける可能性は高いと思いますし、不安は半分です。
絶望の総量は人数で割れる、という単純な話なんです。
明日からどうしよう、と一人で天井を見上げる夜と、二人で「とりあえずどうしようか」と話せる夜は、同じ困窮でもまったく違う。
ただし、結婚していれば必ず安心、ではない
ここまで読んでくると、「結局、結婚しろという話か」と思う人もいると思います。
でも、ここで嘘はつきたくないので、正直に逆のことも書いておきます。

結婚しているから安全、ではないんですよ。
二人とも同時に倒れる、ということは普通にあります。
同じ家で生活していれば感染症はうつるし、共倒れの夜はパートナーがいてもいなくても等しく地獄です。
看病する側だって、何日も続けば疲弊します。
非常時には、関係性の弱さが表面化することもあります。
普段はうまくいっているように見えた夫婦が、片方が高熱で寝込んだ途端、家事を全部押し付けられて疲れた配偶者が爆発する、みたいなことが現実には起きる。
コロナ離婚なんて言葉も生まれましたよね。
でもそれは、結婚そのものが悪いという話ではなく、しっかりとした相手を見つけていなかったから、という側面が大きいと私は思っています。
本当に大変な時に、責め合うのか、話し合えるのか。
そこに、その人との関係の本質が出ます。
だから、「結婚のメリット」を語る記事として誠実に書くなら、こう書くしかありません。
結婚そのものが安心を保証するわけじゃない。弱った夜に一緒に考えられる人を選べていれば、結婚は安心になる。
これは婚活のテクニックではなく、相手の見方の話です。
「結婚できる相手」と「弱った時に一緒に考えられる相手」は、必ずしもイコールじゃない。
本当に愛し合って結婚したパートナーなら、自分が病気をうつしてしまっても恨んだりしませんよね?
パートナーだからこそ、苦しんでる家族に寄り添いたいと思うんじゃないでしょうか?
そう思える相手を、ちゃんと見極めてから結婚しているかどうか。
そこが、結婚のメリットを本当に手に入れられるかの分かれ目だと思います。
婚活で本当に見るべきは、「弱った時に話せる人」かどうか
婚活の現場では、年収・年齢・身長・学歴・趣味の一致といった条件がどうしても先に立ちます。
マッチングアプリのフィルタも、結婚相談所の検索条件も、そういう設計になっている。

それが悪いと言いたいわけじゃありません。
ただ、ここまで書いてきた「動けない夜」の話を踏まえると、見るべきポイントは少し変わってきます。
婚活で見るべきなのは、元気な時に楽しい人かどうかだけではありません。自分が弱った時に、ちゃんと話せる人か。相手が弱った時に、自分も逃げずに向き合えるか。そこを見ないまま結婚すると、いざという時に苦しくなります。
私が大事だと思っているのは、こういうところです。
デート中に、体調や弱った話ができるか
「最近寝不足で」とか「先週ちょっと熱出して」みたいな弱った話を、相手がきちんと受け止められるか。
「大変だったね」で済まさず、「何があったの」「今は大丈夫なの」と一段踏み込めるか。
次のデートで、軽く自分の弱った話を振ってみると、相手の反応が見えてきます。
相手の弱った話に逃げないか
あなたが「実は最近メンタル落ちてて」と打ち明けた時、話題を切り替える人なのか、隣にいてくれる人なのか。
これ、デート3〜5回目あたりで意外と分かります。
意識して一度、観察してみてください。
生活の段取りを一緒に組み立てられるか
次の予定、次の食事、次の移動——小さな段取りを「どうしようか」と一緒に組み立てられる人は、いざ大きな問題が起きた時にも一緒に考えてくれます。
逆に、いつも段取りを丸投げしてくる人は、非常時にも丸投げしてきます。
次のデートの計画を、あえて相手と一緒に決めてみると分かりやすいです。
最初に書いたこと、覚えていますか?
婚活が大事というよりは、パートナーがいることが大事、という話です。
これは「結婚さえすれば誰でもいい」という意味じゃありません。
むしろ逆で、「弱った夜に一緒に考えてくれる人」を見つけるための婚活でなければ意味がない、ということです。
知識がなくてもいい。
安心できるだけで対処が変わる、と私は書きました。
これは病気の話だけじゃなくて、相手選びの基準にもそのまま使えます。
隣にいてくれるだけで、自分の判断が少し落ち着く——そういう人かどうか。
オンラインの婚活サービスでも、対面型の結婚相談所でも、街コンでも、入口は何でもいい。
ただ、出会った後の見極め軸を「年収と顔」から「弱った時に話せるか」に半歩ずらすだけで、見える景色がだいぶ変わるはずです。
まとめ:結婚のメリットは、一人で倒れない人生を選べること
大変な世の中になってしまいましたね。
感染症だけじゃなく、災害も、不況も、自分の体の不調も、人生のどこかで必ず一回は来ます。

それが20代なのか、40代なのか、60代なのかは選べない。
そう考えた時、家族がいる、パートナーがいることはプラスに働く——どう考えても、私はそう思います。
看病してくれるから、ではなく、一人で全部判断しなくていいから。
生活が止まらないから。詰まないから。
多くの夫婦、多くの家族が、いろんな困難を手を取り合って切り抜けようとがんばっています。
完璧な夫婦じゃなくていい。
ただ、倒れた夜に「大丈夫?」と聞いてくれる人がいる人生は、それだけで強い。
大変な世の中だからこそ、誰と生きるかをちゃんと選んでほしい。
条件で釣り合う相手より、弱った夜に一緒に考えてくれる人を、ゆっくり探していきましょう。
倒れた夜に、後悔したくないから。
焦らなくていい。
でも、先延ばしにしすぎないでください。
まずは次に会う人と、ほんの少し弱った話をしてみる。
そこから、あなたのペースで始めていきましょう。





