悪質な結婚相談所の仮入会&クロージングのからくり
こんな結婚相談所に入会したらダメ――今日はこの話をします
無料カウンセリングで「理想の相手がこんなにいますよ」と見せられた瞬間、安心する人は多い。でも、そこに危険サインが出ていることがあります。
業界批判をしたいからではありません。

知らずに入会すると、あなた自身が同じように軽く扱われる可能性があるからです。
実際にこういう悪質なやり方をしている相談所は、今でも残っています。
本当に、無くなってほしいからです。
これを書くと、きっと、あれこれ文句が来ます。
同業者批判になることも分かっています。
でも、現場で見てきたことをそのまま書きます。
無料カウンセリングで「あなたの希望にピッタリの方、東京なら●●人いますよ」「年収500万以上の女性、こんなにキレイな方ばかりですよ」と画面を見せられて、テンションが上がった瞬間――そこには、危険サインが出ているんです。
あなたが「いいな」と眺めているそのプロフィールの本人は、自分の写真が見ず知らずの非会員に営業材料として見せられていることを、知らないかもしれません。
もしあなたが入会した後、無料カウンセリングに来た知らない誰かに、自分の写真が同じように見せられているとしたら――嫌でしょう。
その違和感の正体を、一つずつほどいていきます。
悪質な相談所ほど「入会させる力」が異常に強い
最初に言っておきたいことがあります。
今回の手口を使っている相談所は、実力がないというわけではありません。

むしろ逆で、こんなアグレッシブなやり方をするのだから、やり手のところも多いです。
営業力が高くて、会員数も多くて、業界内で「あそこ強いよね」と名前が挙がるような相談所だったりします。
だから「悪質な相談所=弱小・無能」という単純な図式で見ていると、むしろ見抜きにくくなります。
やり手だからこそ、無料カウンセリングの30分で「ここに決めた」と思わせる技術がある。
気持ちよく入会させてくれる。
サインを書く頃には「いいところに巡り合えた」と感激していることすらあります。
つまり、雰囲気が良いから安心、営業が上手いから信頼できる、とは限らないということです。
ここを見落とすと、本当に危ない。
ややこしいのは、そういう悪質な方法をしている相談所でも、サポート熱心なカウンセラーはいるし、成婚能力の高い相談所もあるということです。
「全部ダメ」ではない。
だから余計に見抜きにくい。
だから「入会したらダメ」と一刀両断するよりも、私としては
「よく考えてください」
と言いたい。
入り口で一番強い顔を見せて、入会後はサポートが薄くなる――返信が遅い、担当が変わる、相談しても定型文しか返ってこない。
そういう作りになっている相談所を見抜く目を、持ってほしいんです。
では、無料カウンセリングのどこを見ればいいのか?
最初のチェックポイントから話します。
危険サイン①:入会後の担当者を答えない
無料カウンセリングに行くと、だいたい自分の相談所の魅力を語ってくれます。
カウンセラーさんの経歴、今までの実績、自信のあるサポート内容。

話している人の目力もあるし、笑顔も柔らかい。
「この人になら任せられそう」という気持ちが芽生えます。
ここで一つ注意してほしいのですが、
無料カウンセリングをするスタッフと、入会後に実際にサポートするスタッフが、別人のことがあります。
入会させるだけがものすごく上手いスタッフだった、という可能性があるんです。
つまり、目の前で話している「すごく感じのいい人」と、入会後にあなたの婚活を数ヶ月、時には年単位で一緒に走る「実際の担当」は、別人かもしれない、ということです。
だから入会する時は必ず、「サポートする人が誰か?」を聞いてほしいんです。
これは、料金を聞くより先でいい。コースの説明を受けるより先でいい。
なぜなら、どれだけ料金が安くても、実際に支える人が合わなければ婚活は続かないからです。
入会後に実際にサポートしてくださる方は、今お話ししている方と同じですか?
この一言で済みます。
サポートするのは私じゃないです
大手相談所に多いのですが、こう返ってくることがあります。
そう言われた瞬間、頭の中でやることは決まっています。
「では、その方とお会いしてから入会判断したい」と伝える。
それだけです。
本気で会員のことを考えている相談所なら、そこで嫌な顔はしません。
むしろ「当然ですよね」と次の予定を組んでくれます。
渋ったり、「皆さんお会いせずに入会されています」と押し切ろうとしてくる空気が出たら、その時点で危険サインが一つ立っています。
逆に、ここをきちんと説明してくれる相談所は、かなり誠実です。
担当者の次に注意してほしいのは、その場で見せられる「情報」そのものです。
危険サイン②:非会員にプロフィールを見せる
カウンセラーとの会話の流れで、希望条件を聞かれます。
年齢、年収、住んでいるエリア、雰囲気。

そこで、自分の希望する条件の人がシステム内にどれくらいいるのかを調べてくれる。
「東京なら●●人いますよ」「関東全域まで広げたら●●人いますよ」――この時、かなり興味が出ます。
「えー!こんなにいるの?」と。
ここまでは、まだ問題ありません。
問題はここからです。
システムに登録されている人の中にどんな人がいるかを、実際に見せてくれる相談所があるんです。
その人が反応しそうな、見栄えのいいプロフィールを選んで見せる。
男性にはキレイな人を、女性には年収が高そうでモテそうな男性を見せる。
そうやって、入会への期待を一気に上げていくんです。
会員数が多いこと自体は悪くありません。
問題は、その数字を「あなたに紹介できる人がこれだけいます」と誤解させる見せ方に使うことです。
私は、ここが一番問題だと思っています。
だって、真剣に活動している会員さんの本物の写真を、まだ入会もしていない人への営業材料にしているわけですから。
本来、システムは見せてはいけないんです。
まだ会員になっていない人には、絶対に見せてはいけないんです。
見せて良いのは、入会カウンセリング用のダミーのシステム画面だけ。
本物の会員データを非会員に開いて見せた時点で、その相談所は会員の個人情報を営業材料に使っています。
紙に印刷したプロフィールを「あなたの条件に合った人ですよ」と持ってくるパターンも、同じです。
形が違うだけで、やっていることは一緒です。
それから、これは一番タチが悪い話なのですが、悪い相談所は、入会していない人の嘘のプロフィールを勝手に作ることもあります。
悪いですよね。本当に悪い。しかも、ただ雑なのではなく、入会させるために手が込んでいる。そこが余計に悪質なんです。
立場を反転させて考えてほしい
ここが一番大事なところです。
あなたは今、見せてもらっている側だと思っている。
「キレイな人を見せてくれてラッキー」と感じている。
もちろん、見せられた側が悪いわけではありません。
魅力的なプロフィールを見たら、期待してしまうのは自然です。
でも、入会した瞬間、立場が反転します。
今度はあなたのプロフィールが、まだ入会していない誰かへの営業材料にされる。
同じシステム、同じやり方で、あなたの写真が知らない誰かの目の前に開かれる。
それが嫌なら、今あなたが受けている接待も、おかしいと気づくはずです。
ちゃんとした相談所なら、入会をしていない人に個人情報が分かるようなものは絶対に見せません。
紙のプロフィールも出しません。
「お見合いを希望される方の本物のプロフィールは、ご入会後にしかお見せしておりません」とハッキリ言います。
それが当たり前です。
ここを守っている相談所は、非会員のあなたにも誠実です。
個人情報の扱いと並んで、もう一つ見抜くべき手口があります。
これが一番厄介です。
危険サイン③:仮入会という名の「お試し登録」
クロージングは、決して悪いこととは限りません。
背中を押してくれて、悩んでいるところから一歩踏み出せるという意味もあります。

本気で迷っている人に「大丈夫、一緒に頑張りましょう」と言ってあげること自体は、悪ではありません。
でも、「やってはいけない入会方法」というものがあるんです。
それが…
仮入会。
入会するのをためらっていたり、「もう少し考えたい」と言っている人に、こう提案する。
「とりあえず、いま写真撮りましょう。今日聞いたプロフィールで登録してみますね!」「もしこれで申し込みがくるかどうか試してみてから、考えたらいいんじゃないですか?」
これ、すごくいい話に聞こえます。料金もかからない。
「試してから決めていい」と言われたら、断る理由がない。
でも、よく考えてください。
あなたはまだこの時点で、所得証明も独身証明も、何も提出していないのです。
これは、あなたを疑うという話ではありません。
証明書を出していない以上、相談所側はまだ確認できていない、ということです。
本当は結婚しているかもしれない。
「年収500万」と言ったけれど、本当は300万しかないかもしれない。
制度として、そこが未確認のままなんです。
そんな状態で、あなたのプロフィールがシステムに登録されて、本気で婚活している会員の前に並ぶ。
相手の会員さんは、独身証明書も所得証明書も出して、プロフィールも整えて、月会費も払って、本気でお金を払って活動している。
お見合い申し込み一件ごとに料金がかかる相談所もある中で、その人は身銭を切って、まだ証明書も出していない人間にアプローチする。
あなたが悪いという話ではありません。問題は、それを平気で勧める相談所の運用なんです。
仮入会の後、必ずこの電話が来る
私が見聞きしてきた範囲では、仮入会のあとは、ほぼ必ず電話が掛かってきます。
「○○さん、素敵な方からお見合いの申し込みがありましたよ!」「一度、プロフィールを見に来てください!」
呼ばれて、見に行く。
そこには、とんでもなく良い条件の人からの申し込みが入っていたりする。
「え?どこが素敵なの?」という人からの申し込みの時もあったり、まあ、いろんなパターンがあります。
でも、申し込まれると嬉しい。一度会ってみようかな、と思ってしまう。
会うためには、本入会しないといけない。
断りにくい状況を作ってから本入会へ進ませる。
目の前にニンジンをぶら下げるようなものです。
しかもこのタイミングで、いつものカウンセラーではなく、クロージング専門の別スタッフが同席することもあります。
話の運び方、間の取り方が違う。
まあ上手いです。「入会させる」のが。
サポートする人と、契約を取る人が分かれている
ここで、危険サイン①の話とつながります。
優しく相談に乗ってくれる人と、最後にサインさせる人が、別。
さらに、入会後にサポートする人も、また別。
サポートする人と、契約を取る人が分かれている相談所では、入会前に見ていた顔と、入会後に向き合う顔が違うことがあります。
だからこそ、入会前に「実際の担当は誰ですか」と聞く意味があるんです。
派生パターン:無料パーティー招待も同じ構造
「お見合いパーティーに参加しませんか?」というやり方もあります。
本来なら一万円かかるパーティーですが、今回は無料でご招待します

そこでカップルになっても、相手と会うためには入会しないといけない、ということです。
仮入会と同じ構造です。
「無料」で連れていって、入会で回収する。
そのパーティーには、独身証明も所得証明も出して、月会費を払って、参加費一万円も払って、本気で出会いに来ている会員さんが座っています。
その横に、まだ何の証明書も出していない、プロフィールが本当かどうかも確認されていない人が「無料招待」でポンと混ざる。
非会員を無料で呼ぶというのは、本人にはお得に見えても、本気でお金を払って参加している会員さんの場を薄める行為なんです。
そういうことをしている相談所というだけで、少なくとも既存会員への配慮より、新規入会を優先している相談所だと見えてきます。
無料の手厚さがあなた一人に向けられている時、その裏で、すでに会員になっている誰かが軽く扱われている可能性があります。
判断軸はそこです。
無料カウンセリングで必ず聞くべき5つの質問
私が見てきた中で、危ない相談所ほど、ここを曖昧にします。
だから無料カウンセリングでは、雰囲気や勢いではなく、次の5つを必ず聞いてください。

難しいことを聞く必要はありません。
たったこれだけで、相談所の姿勢はかなり見えます。
質問1:入会後に実際にサポートしてくださる方は、今お話ししてる方と同じですか?
この質問で見抜くこと:「入会させる専門スタッフ」と「実際の担当」が分かれているかどうか。違うと言われたら、その担当者と会ってから入会判断する。
質問2:会員さんの本物のプロフィールは、入会前でも見せていただけるんですか?
この質問で見抜くこと:会員の個人情報を非会員に開く相談所かどうか。「もちろん見せますよ」と即答する相談所は、あなたが入会した後も同じことをします。誠実な対応は、「ご入会後にしかお見せしません」です。
質問3:写真だけ先に登録して試す「仮入会」のような制度はありますか?
この質問で見抜くこと:証明書未提出のまま会員のフリをさせる相談所かどうか。あると勧められたら、丁重に断る。
質問4:証明書(独身・収入など)を提出する前に、お見合いの申し込みは届きますか?
この質問で見抜くこと:会員の安全を後回しにする運用がないかどうか。証明書は会員を守る最低ライン。証明書の扱いは、会員を守る姿勢そのものです。ここを曖昧にする相談所は最初から外していい。
質問5:お見合いパーティーに非会員が無料で参加することはありますか?
この質問で見抜くこと:相手会員を軽く扱う構造があるかどうか。あなた自身も、いずれそこで「軽く扱われる側」になります。
5つ全部聞ききらなくても、最初の2つだけで相談所の体質はだいたい透けて見えます。
質問されて嫌な顔をするか、即答できるか、誤魔化すか――そこが判定材料です。
質問を遠慮しないでください。
まとめ|見るべきは「営業がうまいか」じゃなく「会員を守ってるか」
3つの危険サインを、もう一度。
- 非会員に会員のシステムやプロフィールを見せる相談所
- 仮入会で証明書未提出のまま登録させる相談所
- 非会員を無料でパーティーに混ぜる相談所

この3つは、どれも「目の前のあなたに気持ちよくサインさせる」ことを優先して、すでに会員になっている人を粗末に扱っています。
無料カウンセリングで期待してしまうこと自体は、悪いことではありません。
ただ、その期待をどう作っているかを見る必要があります。
だから「入会したらダメ」というよりも、「よく考えてください」と思うんです。
嬉しいことに、最近は、こういうやり方をする相談所が減ってきています。
昔は、こういう手口も珍しくありませんでした。
ただ、減ってきているとはいえ、ゼロではありません。
やっぱり、業界が健全になってほしいからです。
会員の幸せのために全力を尽くしてくれる相談所ばかりになってほしい。
本気で、そう思っています。
判断軸はシンプルでいい。
「この相談所は、すでに入っている会員を守っているか?」――この一つだけです。
見るべきなのは、営業がうまいかではなく、会員を守っているか。守っている相談所は、非会員のあなたにも誠実に振る舞う。守っていない相談所は、入会した瞬間からあなたを同じ扱いにする。見抜く目さえあれば、ちゃんといい相談所はあります。迷ったら、今日の5つの質問をそのまま聞いてください。答え方に、その相談所の本質が出ます。





