お見合いのほうが恋愛より離婚率が低い理由

お見合いのほうが恋愛より離婚率が低い理由

お見合い結婚の離婚率が低いと言われる、その数字の正体

お見合い結婚と恋愛結婚、離婚率を比べたら3倍以上の差があると言われている。

「大恋愛の末に結婚した人のほうが、離婚しやすい」

……これ、本当だと思いますか?

私自身、現場で長年見てきてうすうす感じていたことだけど、いざ数字で確かめると、これがとてつもなく大きな差なんです。

確かにインパクトのある数字です。

でも大事なのは、この数字の「中身」のほう。

なぜそんな差が出るのか、私が婚活の現場で見てきた本当の理由をお話しします。

数字の出どころや見方には注意が必要だけれど、その注意を踏まえてもなお、お見合い結婚が壊れにくい理由は確かにある。

ズバリ、最初に条件と生活の土台を見てから進むからです。

もしかしたら、あなたが想像しているのとは違う話になるかもしれない。

恋愛結婚とお見合い結婚を分ける、たった一つの違い

両者の違いって、煎じ詰めると「順番」だと私は思っています。

恋愛結婚は、好きになる→条件を確認する。お見合い結婚は、条件を確認する→好きになる。

たったこれだけ。

でも、この順番が結婚後にめちゃくちゃ効いてくる。

恋愛結婚は、

お互い幸せで一緒になりたい!
めっちゃ好き! この人しか考えられない!

と思って結婚することがほとんど。冷たい見方をすると、

恋愛結婚は結婚する時が愛情のピークって可能性が高いんです。

絶好調の時期に婚姻届を出して、暮らし始める。

しかも交際中、ちょっと引っかかる部分があったとしても、見て見ぬふりをしたり、許したりしている。

恋愛中って、本当に目が曇るんです。

  • 彼の浪費癖を「私のためにお金を使ってくれる人」と感じる
  • 潔癖症を「キレイ好きな人」と思う
  • マザコンを「親孝行な人なんだな」と前向きに捉える

これが恋の色眼鏡フィルターなんです。

昔の恋愛を思い出してみたら、皆思い当たる節があるでしょう?

「あばたもえくぼ」というやつです。

これって、ある意味、恋愛の素晴らしさでもあるんだけど……恋愛感情がマックスの時は、相手の悪い部分が見えないように人間の脳はプログラムされている。

子孫繁栄、種の存続のために、神様が恋愛を応援してくれているわけです。

でも、結婚ってふたりの生活が始まるわけだし、一生続く現実だからね。

恋愛が悪いんじゃない。問題は、好きになっている時ほど、自分の判断力を過信してしまうことなんです。

愛情ピークの状態で結婚すると、そこから先は「下がる」か「保つ」しかない。

最初は小さかった引っかかる部分が、結婚後どんどん違和感に変わっていく。

これが恋愛結婚のしんどいところ。

一方、お見合いは順番が逆。

先に「この人と暮らせるか」を冷静に見て、それから情が育っていく。

だから愛情のピークは、結婚の時じゃなくて、もっとあとに来る。

10年後、20年後にピークが来てもおかしくない。

順番の違いだけで、結婚生活のカーブが真逆になる。

これが両者を分ける、たった一つの違いだと私は思っています。

離婚率を押し下げているのは「条件確認」より「家族の見え方」

「条件を先に見るからミスマッチが少ない」――他のお見合い解説記事だと、だいたいこの話で終わる。

確かに、お見合い結婚の場合、年齢・収入・職業など、色々な条件を見た上で相手と会います。

  • 相手に借金がないか
  • 相手の職業は自分の生活リズムと合うか
  • 転職癖がないか
  • 家族関係に問題はないか

お互いのスペックをシビアに確認しながら結婚へと向かう。

だから結婚後に相手の借金が発覚したとか、実は仕事が続かない人だった、というパターンは少ない。

これは事実。

でも、私が現場で見ていて、これより大事だと思っていることがある。

家族と親戚が、結婚前に見えること。

結婚って、ふたりだけが良ければそれでOKではなくて、お互いの親や親戚など、家同士の繋がりができるものです。

今まで赤の他人だった人が親戚同士になるわけで、これが将来の幸せ度数に大きな影響を及ぼすことになる。

「家ごと愛せなかった」夫婦のはなし

私が見てきた中で、結婚3年目に、相手本人よりも家族との距離感で苦しくなって離婚した人もいた。

本人同士は最後まで好きだったらしい。

でも、月に何度も実家から電話がかかってきて、行事のたびに小言を言われる。

最初は笑って受け流していたものが、だんだん受け流せなくなり、結局それが夫婦の喧嘩の火種になっていった。

彼女は最後に、ぽつりとこう話してくれた。

彼のことは好きだったけど、家ごと愛せなかった

結婚って、本人同士だけで完結しないんです。

ほかにも、親との距離が近すぎる人、親戚付き合いを当然と思っている人、盆正月の過ごし方で揉める人――こういうケース、現場ではいくらでも見てきた。

これ、お見合いだったら結婚前に見えていた話なんですよ。

お見合い結婚では、ある程度は家族のことを知ってから会えるから、その点で楽なことが多い。

親はどんな人か、兄弟はどうしているか、親戚付き合いはどんな感じか。

事前に分かっているから、「想定外の家族問題」で揉めることが少ない。

お見合い結婚では、円満な親戚付き合いをしている夫婦がほとんどなんです。

条件マッチングというより、家族込みのマッチング。

これがお見合い結婚の離婚率を押し下げている、いちばん大きな要因だと私は思っています。

今のお見合いは、あなたが想像しているものと違う

ただ、ここまで読んでも「でもお見合いってやっぱり…」と引っかかる人がいると思う。

それはたぶん、お見合い結婚の中身を、昔のイメージのまま想像しているから。

でも、それは大きな誤解です。

例えば江戸時代とか戦国時代のときみたいな、「親の決めた結婚相手とお見合いして、全然好きでもないのに一緒にならないといけない」という、昔の結婚のイメージを持っている。

これ、全然違うよ!

今の時代の「お見合い」は、紹介してもらったお相手の経歴や親族などのプロフィールを知った上で会ってみて、合わないなと思ったらすぐに断れる。

交際して、何度かデートしてみて、嫌なところが見えたら振っても全然問題ない。

断る自由は普通にある。

ただ、出会う形が「親族とかオジサンやオバサンからの紹介」というだけです。

最近では結婚相談所での紹介も、この「お見合い」に含まれる。

そして大事なのは、条件から入るからって、愛情がないわけじゃないってこと。

スタート地点が違うだけです。

最近では、婚活をしていると話しても、特別驚かれるようなことは減ってきた。

ちょっと前は、婚活をしているというだけで、白い目で見られてしまうという嫌な時代もあったけれど。

それでもまだ、ぶっちゃけ、結婚式の馴れ初め紹介でも、本当はお見合い結婚だけど「知人の紹介で…」と濁して、お見合い結婚であることを内緒にする人もいる。

でも私は、そう濁す必要はないと思っています。

お見合いの何が悪いんだろう?

お見合い結婚であろうが、恋愛結婚であろうが、幸せになれる方がいいじゃないか!

って思う。

お見合い結婚で、愛情はあとから育つのか

ここまで読んで、たぶんいちばん引っかかっているのはこれだと思う。

条件で選んで、愛情なしで結婚生活もつの?

正直に答えます。もちます。

というか、もっている夫婦のほうが多い。

お見合い結婚した後に恋愛が始まる夫婦がほとんどだ。

これは私が現場で見てきた実感です。

最初は「悪くないかな」くらいで結婚した二人が、3年経ち、5年経ち、いつの間にか手をつないで散歩している。

そういう光景を、何組も見てきました。

なぜそうなるか?

お見合い結婚では、そういう恋愛マジックにはかかっていないから、冷静にありのままの相手を見られるんです。

皆、「結婚したらどんなふうなんだろう」とイメージしながら、相手を見ている。

恋愛結婚は、愛情ピークが結婚式当日。

そこから先は、現実とのズレを埋める作業になる。

お見合い結婚は、結婚式当日が愛情の出発点。

そこから少しずつ積み上げていく作業になる。

スタート地点が違ったとしても、お互いのことを、深く長く愛し続けていけるかどうかが重要なんです。

10年以上一緒に生活した後に、相手の新しい魅力を発見……ということが普通に起こる。

色んな話をしながら、月日をかけてお互いのことをより深く知っていく。

どの夫婦も、そういうものなんです。

「結婚式の日がいちばん愛し合っていました」より、「20年経った今のほうが好きです」のほうが、私は素敵だと思う。

ただし、お見合い結婚でも後悔する人はいる

ここまでお見合い結婚の良さを書いてきたけど、「お見合いなら絶対幸せ」とは言いません。

私が現場で見てきた、お見合い結婚で後悔する人のパターン。

決定的な共通点がひとつだけあります。

沈黙が苦痛な相手と結婚してしまった人。

条件はバッチリ。

年収も安定、家族関係も問題なし、見た目も悪くない。

なのに、結婚して半年後に「会話がもたない」と相談に来る。

これね、プロフィールでは絶対分からない。

お見合いから3〜4回のデートでも、まだ分からないことがある。

緊張しているうちは、お互い頑張って話すから。

でも、結婚して家に帰って、ソファに二人で座ったとき。

テレビもついていない、スマホも置いてある、その10分間が苦痛じゃないか。

これが、結婚生活がもつかどうかの分かれ目になる。

会話を頑張らないと間がもたない関係って、その「頑張り」がずっとは続かないんです。

だから、条件が完璧でも、沈黙がしんどい相手とは、長く一緒にいられない。

逆に、条件は普通でも、黙っていても気まずくない相手とは、何十年でも一緒にいられる。

これは私が現場で何度も見てきて、いちばん強く感じることです。

離婚率の数字に一喜一憂するより、目の前の相手と「黙っていても平気か」を確かめるほうが、よっぽど大事。

ただし、条件だけで惰性で進めてしまったケースは別だけどね。

大事なのは、条件だけじゃなくて、一緒にいる空気まで見ているかどうかなんです。

後悔しないために、プロフィールより先に見るべきこと

じゃあ、何を見ればいいのか?

プロフィールは、あくまで「会うかどうかを決めるためのもの」。

会ったあとは、紙の上の情報じゃなくて、相手の振る舞いを見てください。

私自身、相手を見るとき、いつもこの順番で確かめるようにしています。

  1. 意見が分かれたとき、相手はどう反応するか。否定から入るのか、まず聞こうとするのか。
  2. お金や仕事や親の話を、自分から開いて話してくれるか、それとも避けるか。
  3. 沈黙が平気か。
  4. 「好きになれそうか」より「毎日一緒に暮らせそうか」で判断できているか。

この最後のひとつが、いちばん大事。

「好きになれそう」は、ときめきの話。

「一緒に暮らせそう」は、生活の話。

結婚は後者で続いていく。

だからお見合いの場では、ドキドキを探すんじゃなくて、安心を探したほうがいい。

その後ろめたさ、よく分かります。

でも、恥ずかしがらなくていい。

むしろ、生活の目線で相手を選べるお見合いは、結婚にとって誠実な入り口だと、私は思っています。

「お見合い結婚って後ろめたさがある…」という人に対してエールを送りたい!!

まとめ|出逢い方より、続け方の話

ということで、ここまで離婚率の話を書いてきたけど、最後に伝えたいのはこれ。

ついこの間まで他人同士だったふたりが夫婦になるわけだから、当然、壁にぶつかることもあるよ。ある、ものすごくある。

一度だけでなく、何度も、そういうことが起こるのが結婚です。

お見合い結婚だろうが恋愛結婚だろうが、これは同じ。

数字の上で離婚率が低いことより、自分たちが壁にぶつかったときに乗り越えられるか。

それが本当の意味で「離婚しない結婚」を作る。

ふたりで幸せな生活を続けていくことが、何よりも大切なんです。

だからもし今、気になる相手がいるなら、次に会うときは「黙って一緒にいても平気か」を、こっそり確かめてみてください。

それが、いちばん確かな見極め方です。

ということで、私はこれを皆に伝えたい!

出逢い方なんて気にするな! 幸せになった夫婦の勝ち~!

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