20代男性の婚活体験談-非正規・年収300万円の27歳男性①

20代男性の婚活体験談-非正規・年収300万円の27歳男性①

年収300万・非正規の27歳。月100件申し込んでも、最初の6ヶ月は誰とも真剣交際に進めなかった

年収300万円、非正規雇用、27歳。

月100件以上の申し込みを6ヶ月続けた結果、真剣交際に進んだ女性はゼロだった——Sさんの婚活は、そんな現実から始まった。

やっぱり、収入や仕事などの条件で評価されて、不合格なのかと

落ち込んでいた頃、彼はそう口にしている。

これから紹介するのは、Sさんという27歳の男性が東京の結婚相談所Bridalチューリップに入会してから、どう苦戦し、何にすがり、どこで少しだけ風向きが変わったのかという実話だ。

恋愛や結婚相談所の実情に詳しい専門家として、私、岡田が、婚活当時のSさん本人と担当の桑山さんに直接ヒアリングしてこの記事を書いている。

安易な励ましは置いておく。

同じように悩む同年代の男性に、きれいごと抜きのリアルを届けるため、まずはSさんがどういう状況でスタートラインに立ったのかをお話ししよう。

27歳男性Sさんのプロフィール|非正規・年収300万・貯金300万・都内一人暮らし

Sさんのスペックを並べておく。

  • 年齢:27歳
  • 職業:非正規の会社員
  • 年収:300万円
  • 学歴:大卒
  • 身長:174cm
  • 住まい:東京都内のワンルームマンションで一人暮らし
  • 貯金:約300万円

数字だけ見ると、結婚相談所の女性会員が条件検索する画面で、まず弾かれる側の男性だ。

厳しい現実だが、婚活市場のシステム上、最初は数字で判断されてしまうのはある程度仕方のないことでもある。

Sさんもその壁を痛いほど自覚していた。

ただ、この履歴の裏側に、もう一行ある。

Sさんは、もともと音楽の道を志していた人だった。

20代前半の数年間、音楽に打ち込んでいたから、就職のタイミングを外して、入会当時は非正規雇用のままだったのだという。

怠けていたから年収300万なのではなく、別の道を本気でやっていた結果として、非正規・年収300万のままここに立っていた。

この一行があるかないかで、同じ「年収300万・非正規・27歳」という文字列の意味は、まったく変わる。

本気で打ち込んだ20代前半があった人間と、なんとなく流されてきた人間では、同じ年収300万でも、横に座ったときの空気がちがう。

誠実さや粘り強さ、何かに向き合った経験というのは、プロフィール欄の数字には絶対に出てこないが、お見合いの場でぽろりと出る。Sさんの「非正規・年収300万」の裏側には、そういう奥行きが確かにあった。

ただし、お見合い申し込みのプロフィール上では、その奥行きは1ミリも伝わらない。

Sさんが最初の半年で味わったのは、まさにこの「数字だけで判定される世界」だった。

条件はわかった。では、なぜSさんは婚活を始めたのか?

動機の話に入る。

25歳の夜、「このまま一人でいるのはいやだ」と思った理由

Sさんが結婚を意識し始めたのは、25歳を過ぎた頃だ。

25歳を過ぎたころから、友人が次々と家庭を持ち始めたんですね。そのとき「自分はこのまま一人でいるのはいやだ!」という風に初めて思ったんです

Sさんはそう振り返る。

よくある「友人の結婚ラッシュをきっかけに焦り始めた」という話に見えるかもしれない。

でも、Sさんの動機は、そこでは止まらなかった。

母が早くに亡くなっているので、父のことを考えると安心させてあげたいという気持ちもありました。それが婚活を始めたきっかけです

母を早くに亡くしている。残された父を、安心させたい。

Sさんが「結婚したい」と言うとき、その奥には、若くして母を見送った27歳の男が、もう一人の家族である父を思っている時間がある。

流行りでもなく、見栄でもなく、寂しさをごまかすためでもなく、自分の家族の話として、結婚を考え始めた。

  • 音楽の道で頑張ってきた20代前半
  • 25歳での揺らぎ
  • 一人でいることへの違和感
  • 父への申し訳なさ

そういうものが少しずつ重なって、Sさんは「結婚相談所に登録する」というところまで自分を運んだ。

そして、最初に選んだのは、テレビCMでも見かけるような大手の結婚相談所だった。

最初に入った大手結婚相談所で感じた「対応が雑だな」という違和感

最初は、広告などでよく見かけていたので大手結婚相談所を利用しました

Sさんが最初に大手を選んだ理由は、シンプルだ。

  • 名前を知っていたから
  • CMで見ていたから
  • 大きい会社なら間違いはないだろう、と思ったから

普通の判断だ。

ただ、入会してみて、Sさんは違和感を持つ。

でも、あまりお相手が紹介されず、手厚いサポートもなかったんです。問い合わせてみても、納得のいく回答が得られず「対応が雑だな」と感じました

「対応が雑だな」。

これはSさん自身の言葉だ。

怒鳴ったのではなく、たぶん、ぽつりと感じたのだと思う。

年収300万・非正規・27歳という、相談所の中では決して上位スペックではない男が、システム的に流されていく感覚。質問しても、テンプレートのような答えしか返ってこない。紹介の頻度も、サポートの濃さも、「自分はここの中では優先度が低い客なんだろうな」と思わせるレベルだった。

他のサービスにも話を聞きに行ってみよう

そう思って動いたところで、Sさんは次の相談所に出会う。

カウンセラー型結婚相談所Bridalチューリップに移って何が変わったか

Sさんが次に話を聞きに行ったのが、Bridalチューリップだった。

今まで大手結婚相談所で嫌だったことを伝えたところ、とても親身に相談に乗ってくれました

大手では「自分は優先度が低い客なのかな」と感じていたSさんに対し、Bridalチューリップでは、以前の相談所で何が嫌だったのかを一つひとつ親身に聞いてくれた。

  • お相手が紹介されない
  • サポートがない
  • 問い合わせの返事が雑だ

そういう不満を、ひとつひとつ拾われた。

「ここまでしてくれるのか!」と感激し、この人なら信頼できる、ついていこう、と思いました

これもSさん本人の言葉だ。

ここで注意したいのは、Sさんが感激したのは「サービスが豪華だった」からではない、ということだ。

年収300万、非正規、27歳の男に対して、引かずに、軽くあしらわず、ちゃんと向き合って話を聞いてくれた。その態度に対して、感激している。それだけ、前の相談所での扱いに、Sさんは静かに傷ついていた、ということでもある。

ここでSさんを担当することになるのが、カウンセラーカウンセラーの桑山さんだ。

この後の半年間、Sさんが何度も泣きそうになるとき、横にいるのはこの人になる。

ただし、信頼できる相談所に移ったからといって、すぐに結果が出たわけではない。

むしろ、本当の苦戦はここから始まった。

月100件以上申し込んでも、6ヶ月真剣交際にならなかった現実

Bridalチューリップに移ってからのSさんの活動量を、数字で書く。

月100件以上の申し込み。それを、6ヶ月続けた。真剣交際に進んだ女性、ゼロ。

月100件というのは、申し込み放題のシステムを使っているとはいえ、毎日3件以上、女性のプロフィールを見て、自分から手を挙げ続けている、ということだ。

それを半年間続けた。

お見合いが成立した数も、決して多くはなかった。

実は僕は音楽をやっていたため、入会当時は正社員ではなくて非正規雇用だったんです。当時年収300万円。貯金も少なかったです。なかなかお見合いが決まらず、ようやく成立したお見合いも発展しないなど、悩むことも多かったですね

Sさんは、自分のスペックを正確に把握していた。

だから、申し込みが通らない理由も、なんとなくはわかっていた。

わかっていたうえで、それでも、こう感じてしまう。

それは落ち込みましたよ。やっぱり収入や仕事などの条件で評価されて不合格なのかと

この一文が、Sさんの半年間そのものだ。

申し込みが通らないたびに、お見合いがその場で終わるたびに、頭の中で「年収300万、非正規」という文字列が点滅する。母を亡くして父を安心させたいという動機も、音楽に打ち込んでいた20代前半も、申し込みフォームの向こうにいる女性には、何ひとつ届かない。届く前に、年収欄で判定されている、ような気がする。

桑山さんとの面談で、Sさんは何度も同じ話をしたはずだ。

なぜダメだったのか?どこを直せばいいのか?本当に直して、結果が出るのか?

もう、自分には無理かもしれません

途中でそう口にした夜もあったかもしれない。

月100件、半年、ゼロ。

この数字の重さを、軽く飛び越えていい記事にはしたくない。

27歳だからこそ残されていた「時間」

Sさんが27歳で動き出したことには、大きな意味があった。

半年うまくいかなくても、そこから相談所を変え、プロフィールを見直し、自分の見せ方を変えていく時間が残されていたからだ。

月100件・半年・真剣交際ゼロという現実を浴びていた27歳。

その同じ27歳に、まだやり直せる時間があったというのも、また事実だった。

20代男性Sさんが「変わり始めた」きっかけ|褒められ、叱られ、整えていった半年

ここから先も、ドラマチックな転換点はない。

カウンセラーカウンセラーの桑山さんに定期的に話を聞いてもらい、何が良かったのか、何を改善したらよいのかをじっくり対策を練りました。時に褒めてもらうこともありましたし、時には叱られることもありました

Sさんはそう語っている。

褒めてもらうこともあった、という言い方の裏に、叱られることもあった、がしれっと並んでいる。

カウンセラー型の相談所と聞くと、優しく寄り添ってくれる人、というイメージを持つ人が多いと思う。

実際、桑山さんはSさんに親身だった。

だが、それは「全肯定する」ということではない。

直すべきところは直すべきと言われた。

例えば、自分を良く見せようと焦って話を遮ってしまったり、尋問のように質問攻めにしてしまったりと、無意識の振る舞いを一つずつ修正していったのだろう。

そのうえで、Sさんは、

  • ファッションコーディネート
  • セミナー
  • お見合い練習

などのサービスも積極的に利用して、自分磨きにもトライしてみた、という。

これはおしゃれをした、という話だけではない。

年収300万、非正規という看板を背負って、半年間ゼロを浴び続けた27歳の男が、それでも「次のお見合いで、少しでも良く見せたい」と思って、服を選び直し、人前で話す練習をし、知らない女性と座る時間のシミュレーションをした、ということだ。地味な、毎週の積み重ねがある。

そして、Sさんはこう続ける。

最初は非常にネガティブ思考でしたが、少しずつ自信と共に女性に接するときにも、自分らしくいられるようになったからでしょうか。だんだんお見合いから交際に発展するようになってきました

Sさんは、自分が変わった理由を大げさには語らなかった。

自分らしくいられるようになったからでしょうか

ただ少し照れたように、そう話していた。

控えめな言葉ににじむ「変化」

語尾に注目してほしい。

「自分らしくいられるようになりました」と言い切っていない。

「からでしょうか」と、自分でもまだ少し疑っている。

半年間うまくいかなかった婚活の中で、少しずつ自分を取り戻していった時間が、その控えめな一言ににじんでいる。

年収300万・非正規の20代男性が婚活で見せるべきものは「年収」ではない

ここから、同じような条件で婚活を始めようとしている20代男性に、Sさんの話から持ち帰れることだけを書く。

ひとつ目。

年収300万・非正規という事実は、隠せない。

プロフィール欄に書く以上、最初のスクリーニングで、ある程度の女性には弾かれる。

これは前提として受け入れたほうがいい。

Sさんが半年で味わったのも、まさにこの最初のフィルターだった。

ふたつ目。

だからこそ、年収以外の部分で、自分という人間がどう見えているかを、自分で言語化しておく必要がある。

Sさんで言えば、

  • 音楽を本気でやってきた20代前半があった
  • 母を早く亡くしていて、父を安心させたい
  • だから結婚は、本気で考えている

これは年収欄には絶対に出てこない情報だ。

お見合いの場で、初対面の女性に、自分の言葉で渡せるかどうか。

ここが、月100件のうちの1件をどこまで活かせるかを決める。

過去に何かに熱中した経験はないか?なぜ今、結婚したいと思ったのか?

まずは手元のスマホのメモ帳にでも、書き出してみることをお勧めする。

みっつ目。

ここで、20代男性が見落としがちな構造の話をしておきたい。

結婚相談所に登録している男性のボリュームゾーンは、40代だ。だからこそ20代男性は、年収だけで比べられる前に、「若さ」「素直さ」「伸びしろ」「人柄」で見てもらいやすい。年収300万円でも、非正規でも、20代で婚活を始めること自体が、すでに大きな武器になる。

40代男性の隣に、年収300万・非正規の27歳が並んだとき、年収だけで勝負すれば負ける。

だが、女性が見ているのは年収だけではない。

これから一緒に年を重ねていける相手かどうか、素直に向き合ってくれる人かどうか、という軸で見たとき、20代という時間そのものが大きな価値になる。

Sさんが半年ゼロを浴びながらも、最終的にお見合いから交際に発展するようになっていったのは、桑山さんとの面談で「整え続けている自分」を作っていったからであり、同時に、彼が27歳という時間軸の中にいたからでもある。

20代男性が婚活で見せるべきものは、「整った年収」ではなくて、「整え続けている自分」のほうだ。そして、その「整え続けている自分」を見せる時間が、20代にはまだたっぷり残されている。

まとめ|20代男性の婚活は、条件が揃ってから始めるものではない

最後に、もう一度、数字を置いておく。

27歳、非正規、年収300万、貯金300万。月100件以上の申し込み、半年間、真剣交際ゼロ。これがSさんのスタート地点だ。

  • もう少し正社員になってから
  • もう少し貯金が貯まってから
  • もう少し自信がついてから

20代の男性が婚活を後回しにする言い訳は、いくらでも作れる。

Sさんも、その言い訳を選んでもおかしくなかった。

だがSさんは、25歳の夜に「自分はこのまま一人でいるのはいやだ」と思った気持ちと、母を亡くした父を安心させたいという気持ちを、そのまま抱えて、27歳で動いた。

条件が揃ってから始めるものではなく、揃わない自分のまま27歳で動き、半年ゼロを浴びて、それでも最後に「自分らしくいられるようになったからでしょうか」と言えるようになる。
それが、20代男性が早く婚活を始める本当の意味なのだ。

Sさんの婚活は、ここで終わっていない。

では、月100件申し込んで全滅していたSさんが、具体的にどんな出会いを経て、どうやって運命の相手を見つけたのか?

その軌跡と具体的なノウハウは、次回詳しくお伝えする。

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