20代男性の婚活体験談-非正規・年収300万円の27歳男性②

20代男性の婚活体験談-非正規・年収300万円の27歳男性②

月100件申し込んで、お見合い成立はゼロ。それが3ヶ月続いた

27歳、非正規、年収300万円。

月に100件申し込んで、お見合いは1件も成立しなかった。

それが3ヶ月続いた。

東京都内のワンルームで一人暮らし。

貯金は約300万円。

学歴は大卒、身長は174cm。

この条件では、もう無理かもしれない

一度でもそう感じた経験があるなら、Sさんの2年は、決して他人事ではないと思います。

このSさんが、1年6ヶ月後に運命の女性と出会い、父親から結婚反対を言い渡されて婚約破棄寸前まで行き、それでも活動2年で成婚退会し、その1年後には出生体重2649gの男の子の父親になります。

どうやって、そこまで辿り着いたのか?

これは、その記録です。

27歳・非正規・年収300万円|Sさんが入会したときのスペック

冒頭で数字を並べましたが、ここで一度、Sさんが入会された時のプロフィールを整理して見直してみます。

  • 年齢:27歳
  • 職業:非正規の会社員
  • 年収:300万
  • 学歴:大卒
  • 身長:174cm

東京都内のワンルームマンションで一人暮らし。

貯金は約300万円。

数字だけ見れば、特別な強みはありません。

むしろ「年収」「雇用形態」の2点で、結婚相談所の検索条件から弾かれやすい層です。

ここで言う「弾かれやすい」とは、女性が相手を探すとき、年収や雇用形態で条件を絞り込むと、その時点でSさんが検索結果に出てこない、という意味です。

会う前どころか、見てもらう前に対象から外れる。

本人も、それを痛いほど自覚していました。

このスペックで、Sさんは婚活を始めました。

最初の3ヶ月で何が起きたか、まずそこから書きます。

月100件申し込んで、お見合いは1件も成立しなかった

最初の3ヶ月、Sさんはお見合い申込数を月100件以上していました。

成立件数は、ゼロ件。

書き間違いではありません。

100件以上申し込んで、1件もお見合いが成立しない月が続きました。

結婚相談所の仕組みをご存じない方のために補足すると、申し込みは「会いたいと思った相手」に対して送ります。

受け取った側がプロフィールを見て「会ってもいい」と返事をしてくれて、初めてお見合いが成立する。

Sさんの場合、100件以上のプロフィールを真剣に選び、申し込み、そのすべてから返事をもらえなかった、ということです。

これは、はっきり言って残酷な現実です。

非正規・年収300万円という条件で検索に引っかかった瞬間、女性側のプロフィール画面では「次へ」のスワイプ対象になる。

会う前に、文字情報だけで終わってしまう。

ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。

これはSさんの努力が足りなかったからではありません。

仕組み上、そうなってしまう。

本人の人柄も、誠実さも、まだ誰にも届いていないだけです。

しかも、お見合いが成立しても仮交際にならない。

仮交際になっても真剣交際にならない。一段ずつ壁がある。

Sさんの場合、最初の壁が一番高くて、そこを越えられない月が続きました。

申し込んでも返事がない

この状態は、想像以上に削られます。

フラれているわけですらない。土俵に上がる前に終わっている感覚です。

ここから抜け出すために、私が最初に手を入れたのは、プロフィールでした。

「映画鑑賞」では、正直ふーんで終わってしまう

活動開始の初期、Sさんのプロフィールは、極力、万人受けするよう広く無難な内容になっていました。

Sさんに限らず、入会直後の方はほぼ全員そうです。

でも、これは戦略として正しい部分と、間違っている部分があります。

万人受けは、強みのある人なら効きますが、年収・雇用形態で先に弾かれる層が「無難なプロフィール」を出しても、そもそも読まれない。

読まれないものは、無難であろうがなかろうが結果は同じです。

私が会員のプロフィールに目を通すとき、一番警戒しているのは、読み終わったあとに何も残らないプロフィールです。

「映画鑑賞」だけでは、正直ふーんで終わってしまいます。

情報がないわけじゃない。

書いてあることに嘘もない。

でも、その人と会ったときの会話が、こちらの頭の中で1ミリも想像できない。

これが現場で一番怖い状態です。

何百件と会員プロフィールを見続けてきて、はっきり言えます。

「ふーん」と思われた瞬間、もうその人のページは閉じられています。

そこでSさんに考えてもらったのは、こういう問いでした。

  • どんな映画が好きなのか?
  • どんなジャンルが好きなのか?
  • 映画館で見るのか、自宅で見るのか?
  • 最近見た中で、一番心に残った映画は何か?そのどのシーンで、何を感じたのか?

ここまで書くと、読み手の頭の中で「この人と映画の話をしたらどうなるか」の想像が動き始めます。

想像が動いて初めて、「この人と話してみたい」が生まれる。

ふーんでは、もう終わりません。

Sさんの場合、Beforeはたとえば「映画鑑賞」の一行で済んでいたものを、Afterでは「最近見た作品の中で〇〇のこのシーンで思わず泣いた。休日は家でゆっくり映画を観る時間が一番好きです」というレベルまで書き直しました。

書き方には、ほかにも段階があります。

趣味なら「スポーツ観戦」>「野球観戦」>「巨人戦の観戦」と段階的に深掘りしていく。

「スポーツ」>「フットサル」、「旅行」>「温泉巡り」のように、個性や人柄が見える方向にエッジを立てていく。

ただ、これらはあくまでテクニックの話です。

Sさんに本当に効いたのは、「ふーん」で閉じられない一行を、自分の体験で書けるようになったことでした。

プロフィールを書き直して、すぐにお見合いが成立するようになったわけではありません。

徐々に、です。

月100件全滅だった状態から、数ヶ月かけて、申し込み数に対して数件返事が来るところまで持っていきました。

劇的なV字回復ではありません。

それでも、ゼロと数件の差は大きい。

ようやく、土俵には上がれた。

ただ、ここから次の壁が来ました。

夜23時過ぎのLINE|会えるようになっても、交際に進まなかった半年

会えるようにはなった。でも、会った後が続かない。

これがおよそ半年。

月100件全滅とはまた違う種類の苦しさが、ここから始まります。

夜23時過ぎの連絡が増えたのも、この時期です。

仕事から帰って、その日のお見合いや交際終了の連絡を反芻して、どうしようもなくなった時間帯。

愚痴や嘆きのLINEが、こちらの携帯に届く。

正直、こちらも「あ、今日も来たか」と思う夜は何度もありました。

ただ、Sさんはただ不満をぶつけて終わる方ではなかったんです。

吐き出すだけ吐き出した後、最後は必ずこちらの話を聞いてくれる。

「次はここを変えてみましょう」と提案したことを、本当に次のお見合いから試してくる。

試した結果を、また連絡してくれる。

この往復があったから、修正が回りました。

打ち手としては、「ファッションコーディネート」「セミナー」「お見合い練習」など、課題に応じたサービスを積極的に受けてもらいました。

ただ、サービス名を並べても伝わらないので、Sさんに起きた変化で書きます。

「会えない人」から「会える人」にはなっていた。

でも「交際に進む人」にはまだ届いていなかった。

だから、見た目とプロフィールだけでなく、会話の受け止め方まで一緒に見直しました。

具体的に言うと、Sさんは最初、相手の条件ばかり気にする方でした。

年収、職業、家族構成。

それが途中から「相手のいいところを先に見る」方向に変わっていく。

これは私が口で何度も言ったというより、何度もお見合いを重ねる中で、Sさん自身が半年かけてようやく腹落ちした部分です。

夜23時の連絡を受けた夜もあれば、お見合い後のレポートを見て「そこは違いますよ」と厳しめに言った夜もあります。

プロフィールの一行を10回書き直してもらった日もあります。

ご成婚までの活動は非常に困難なもので、登録から2年以上かかりましたが、根気強く励まして、小さな成功は褒めて、時には厳しく指導していった——担当者として振り返ると、そういう2年でした。

そして、活動から1年6ヶ月が経った時——Sさん最大の危機につながる出会いが、やってきます。

1年6ヶ月で出会った彼女、そして父からの結婚反対

活動から1年6ヶ月。Sさんは、運命の女性と出会いました。

仮交際から真剣交際に進み、二人の関係は順調でした。

スペックの壁、プロフィールの壁、会話の壁——ここまで越えてきた人が、ようやく辿り着いた相手です。

ところが、ここで最大の壁が出てきました。

スペックでも、プロフィールでもありません。

家族でした。

Sさん本人の言葉です。

2人の気持ちには何の問題もなかったんです。
けれど、家族の結婚観や、両親がお相手やお相手ご家族に求める条件について話していくことが難しかったですね。

二人の気持ちと、家族が見ているものがズレている。

これは婚活の中盤で乗り越える話とは別種の難しさです。

結婚は2人だけのことではなく、家族も重要。婚約してからも、結婚式やその後もずっと付き合っていくわけですから。

理屈ではなく、実際に当事者として直面した人間の言葉です。

婚約という一点で終わる話ではなく、その後何十年も続く付き合いの始点だ、という実感。

具体的に何が起きたか?

彼女と結婚したいと父に話したところ、彼女の家庭事情に僕の父が不安を感じてしまったんです。結婚に反対だとまで言われました。

Sさん側の父親が、相手の家庭事情を理由に結婚に反対した。

1年6ヶ月かけてようやく出会った相手との関係が、ここで止まりかけた。

危うく婚約破棄か!というところまでいったんですが、絶対にそんなことはしたくなかったので、父には何度も話をして、理解してもらいました。

「何度も話をした」——この一言で済ませていますが、Sさんが父親に伝えていたのは、彼女の家庭事情そのものへの弁解ではなかった、と後で本人から聞きました。

家庭事情をいくら説明しても、父親の不安は消えない。

だから、「彼女と一緒にいたい自分の気持ち」と、「結婚した後の生活を、自分たちでどう作っていくつもりか」を話した。

何を選び、何を背負うのかを、自分の口で伝えた。

その話を聞いたとき、ああ、この人は本当に覚悟を決めたんだなと、私は思いました。

それでも父親はすぐに納得したわけではなく、何往復もしたと聞いています。

担当者として私ができたのは、その期間、Sさんから連絡が来たら受け止めて、決断は本人と彼女に任せる距離を保つことだけでした。

父親と話すのは、Sさん本人にしかできないことです。

その期間、Sさんが自分に言い聞かせていた言葉があります。

「諦めたら、そこで試合終了。」って思ってがんばりました。

誰もが一度は聞いたことのある言葉でしょう。

借用フレーズだと言ってしまえば、それまでです。

でも、月100件全滅から這い上がって、半年かけて土俵に上がって、1年6ヶ月で出会った相手と婚約破棄寸前まで行った27歳の男が、夜中に自分に言い聞かせるとき——この使い古された一言は、まったく別の重さで響きます。

岡田さんと二人三脚だから乗り越えられたと思います。

これはSさんからもらった言葉なので、そのまま残しておきます。

この危機を乗り越えた後、Sさんは活動から2年で成婚退会されました。

活動2年で成婚退会|Sさんが最後に残した3つの言葉

成婚退会のとき、Sさんから振り返りの言葉をもらいました。

担当として何かを足すより、本人の言葉をそのまま置いた方がいい部分です。

最初に出てきたのは、3つの言葉でした。

「学歴も収入もないけど、心こそ大切。」
「お金や学歴がなくても幸せになれる権利はある。」
「諦めたら、そこで試合終了。」
そう思います。

2年の活動を経た27歳の男性が、最後に言語化した3つです。

きれいな結論ではありません。

「学歴も収入もないけど」と、自分の不利を認めた上での話です。

その後にSさんが続けた言葉は、もっと正直でした。

途中何度も挫折しそうになりましたし、活動期間は予想以上にかかりましたが、20代のうちに結婚したいという前向きな気持ちで、数々の試練を諦めないでがんばりました。

「予想以上にかかった」。

この一言は、見落とされがちですが大事な部分です。

Sさんは2年で成婚に至りましたが、本人の中では「予想以上」だった。

最初は半年や1年でなんとかなると思って入会した可能性が高い。

それが2年かかった、という実感の重さです。

婚活サービスを利用することには、始めは迷いもありましたが、今ではやってよかったと思います。

迷いがあった、と本人がはっきり言っている。

これも残しておきたい一文です。

最初から確信して入会したわけではない。

迷いながら登録して、月100件全滅して、それでも辞めずに2年続けた——その上での「やってよかった」です。

成婚は、Sさんにとってのゴールでした。

ただ、ゴールの先がありました。1年後、Sさんから一通の報告が届きます。

成婚から1年後、出生体重2649gの男の子が生まれた

1年ほど前に成婚退会された会員様から、このたび待望の第一子を授かったとのご報告をいただき、スタッフ全員でお祝いをいたしました。

出生体重2649gの元気な男の子だそうです。

2649g。

少し小さめで生まれてきた赤ちゃんです。

Sさんからの報告には、写真も添えられていました。

ご家族3人仲良く楽しまれてください!

と気持ちをこめて、ディズニーランドのチケットをプレゼントさせていただきました。

成婚退会のときに会ったSさんは、入会当時の彼とは別人と言っていいほど、落ち着いた話し方をする男性になっていました。

月100件全滅で夜23時過ぎに連絡をくれていた頃の声と、第一子の報告をくれたときの声は、確かに同じ人のものだとわかるのに、明らかに違う。

2年間で何が積み上がったか、その輪郭が声に出ていました。

27歳・非正規・年収300万円から始まった2年が、ここに着地しました。

まとめ|Sさんが2年の最後に残した一言

Sさんの2年を振り返ると、彼が乗り越えたのは「年収」でも「雇用形態」でもありませんでした。

  • 最初の壁は、プロフィールという文字情報
  • 次の壁は、会った後の自分自身
  • 最大の壁は、家族

スペックは、最初の検索条件で弾かれるという形で、確かに不利に働きました。

でも、書き方と関わり方で動かせる部分が残っていた。

月100件全滅、学歴・収入への不安、父親からの結婚反対、それでも彼女を選んだ理由——その全部を経て、Sさん本人がたどり着いたのが、この一言です。

「学歴も収入もないけど、心こそ大切。」

この言葉だけ取り出すと、よくある婚活フレーズに見えるかもしれません。

でも、Sさんがこれを口にした背景には、月100件のゼロ返事、夜23時のLINE、父親との何往復もの話し合い、そして婚約破棄寸前から拾い上げた今の家族がいます。

Sさんの人生から出た一言として、ここに置いておきます。

私たちスタッフは、Sさんのような方をこれからも全力で応援していきます。

そして、もしあなたが今、スペックで諦めかけているなら——覚えておいてください。

検索条件で弾かれる部分は確かにあります。

でも、書き方と関わり方で動かせる部分は、まだあなたの手元に残っています。

Sさんが越えた最初の一歩は、プロフィールのたった一行を書き直すことでした。

あなたの一歩も、きっとそこから始められます。

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