【結婚相談所名】×××× 【結婚相談所の点数】★★★★ 【自分の婚活の点数】★★★★ 【都道府県】東京都 【年齢】29歳 【職業】会社員 【活動期間】平成18年5月~平成20年2月 |
●●に登録後半年くらいが経ち、だんだんと結婚相談所の紹介で会うことにも慣れてきた頃の話です。
半年の間に4人の男性とお会いしたのですが、なかなかうまくいかないな~と思っていた私。
そんな中、5人目に紹介されたTさんは、団体職員で真面目な印象の人でした。
会う前のメールのやり取りで、きちっと自己紹介をしてくれたTさん。
初めてお会いした日、喫茶店で2時間くらいお話をしたのですが、Tさんはメールのときと変わらず誠実な感じだったので、私は彼に対して非常に良い印象を持ちました。
2回目に彼と会ったときに(仕事帰りに夕飯をご一緒しました)友達のように話が出来る人だなと感じ、もしかしたらうまくいくかも?と淡い期待を私は抱きました。
一緒にいてドキドキするとか、ときめくといったようなことはないけれど、結婚するならそんな感じでリラックスできる人がいいのかなぁ~などと思っていた私。
ただ、1つ彼に対して気になるかな?と思った点があったのですが、それは、家族の話題、特に母親に関する話が少し多いかな?と感じた点。
このときはまだ、そこまで取り立てて気になる!というほどではありませんでしたが。
また、住んでいる場所の話になったときに、Tさんは実家住まいで最寄駅まで25分くらいかかると言っていたので、「駅まで自転車ですか?」と聞いたら、彼は「朝はだいたい父が駅まで車で送ってくれます。父は一応社長で重役出勤なので」と答えたのです。
そのとき、私は「ずいぶん過保護だな~」と思う反面、「おぼっちゃまか! 実家がお金持ちなのはいいかも!」など、内心考えてもいました。
そんなこんなでデートを重ねていった私たち。
3回目のデートで、初めて休日に1日デートに出かけることになりました。
少し遠くにある水族館に行くことが決まり、Tさんが車を出してくれることに。
私は、ウキウキ気分で彼の車に乗り込みました。
ところが……。
車で出発をして高速に乗り、パーキングエリアに入ったときに、いきなりTさんが電話をし始めたのです。
Tさんは電話で「高速乗って半分くらいきたよ。うん。大丈夫」と話し、切ってから「今、話していたのはお母さんだよ。普段はあまり車に乗らないから、ずっと心配しててさ」と私に言ってきました。
そのときは「へえー」と思っただけでしたが、水族館についたときもまたTさんは「着いたよ」と自分の母親に電話をしていたのです。
だんだんと私の中で「Tさんって実がマザコン?」という疑惑がムクムクと湧いてきました。
お手洗いの時間も毎回長く、もしかしたらそのたびに電話をしていたのかもしれません。
極めつけが、帰りに「お母さんがぜひ家に寄ってって言ってる」という一言。
私は慌てて「いえいえ、もう遅いからお邪魔したら悪いし……」と言うと、なんと彼は「大丈夫だよ。君のことは全部話してあるし、お母さんも君のことを気に入ってるから」と言ったのです!
マザコン決定!
私はもう一刻も早く帰りたくて仕方がありませんでした。
この日は「今日はそういう覚悟はしてなかったので」と強引に帰らせてもらいました。
マザコン男は私には無理です。
帰ってから、どうやって断ろうかと私は頭を悩ませました。
そして翌日、「Tさんとは一緒にいて楽しかったのですが、友達のような感覚になってしまって結婚を前提のお付き合いとなるとちょっと考えられなくなってしまいました。ごめんなさい」とメールを入れました。
すると、その日のうちに彼から返信がきたのですが……、長いのでまとめると「まさに青天の霹靂。5回くらい会ったらプロポーズするつもりだったのに! お母さんもあなたをとても気に入っていて、僕の結婚を楽しみにしてくれていたのに悲しい思いをさせることになってしまった。結婚する気がないのに●●に登録しているのは違反だから●●に通報する」という内容だったのです。
開いた口が塞がらない状態の私。
マザコン炸裂に加え、相談所で出会った相手とは必ず結婚できると思っていそうな彼の思考回路を、私は恐ろしく感じました。
すぐに担当者の方に連絡して経緯を話すと、すでにTさんからお怒りの電話があったらしく、担当者の方は私に「お付き合いが始まったのちにお断りをすることはじゅうぶんありえることですし、普通のことです。今回はまだお付き合いの意思確認もなかったのですから、まったく問題ありません。嫌な思いをさせてしまってすみません」と言ってくれたので、私は変なマザコンくじを引いてしまっただけだと落ち着くことができました。
それにしても、結婚相談所を介した出会いとはいえ、出会って間もない人間のことを親に詳しく話す男性がいるとは、驚きです。
もしかしたら相談所に登録するときも、相手選びをするときも母親同伴だったのでは……とまで私は考えてしまい、身の毛がよだつ思いをしました。
その後、担当者の方に「マザコン撃退方はないですか?」と聞いたら、「登録時にお母様と一緒に来られている場合はそのように記録しておりますので、紹介時にそういった方を避けることは可能です」ということだったので、「ぜひぜひ!それで!」とお願いしておきました。
その後、担当者の女性が気軽に話ができてなんでも相談しやすい方だったことから、私は挫けず前向きに相談所での活動を続けることができ、成婚に至りました。
担当者との相性はとても大事だなと感じました。
どんなにつらい思いをしても、相手が残念な人で落ち込んでも、担当者の方と相性が良ければ気持ちを切り替えてがんばっていけます。
もしも担当者が違ったら……、もしかしたら私は結婚を諦めてしまっていたかもしれません。
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