離婚後すぐは前向きになれなくても、ある程度時間が経ち、傷が癒えてくると考えられるようになる再婚。
離婚経験がある子持ちパパ・ママさんから「子持ちであるならば、お互いに離婚経験があるほうが結婚を決断しやすい」という声を聞いたこともあります。
しかし、離婚歴があるもの同士の再婚であっても、円満な結婚生活を築くことができなければ元も子もありませんよね。
今回はそんなシングルファザーとシングルマザーの再婚において、男性側が注意したいことをご紹介します。
子連れ再婚同士で、男性側が気をつけるべき点はどんな部分にあるのでしょうか?
バツあり同士の結婚はレアじゃない!(最新の統計:厚生労働省)
厚生労働省の最新データによると、結婚した夫妻のうち「夫妻とも再婚」(どちらも再婚のケース)の割合は全体の9.7%となっています。
「夫初婚 妻再婚」の割合は7.1%
「夫再婚 妻初婚」の割合は10.0%
この9.7%という数字ですが、平成7年度には6.5%であったことから、増加傾向にあることがわかります。
つまり、再婚同士の結婚はレアケースではなく、10組の夫妻のうちの1組は再婚同士ということになります。
ですから、再婚同士であることに対して引け目を感じる必要は全くありません。
大切なことは、夫妻当人たちの関係性なのです。
シングル同士の再婚で男性が注意すべきこと
シングルさん同士の再婚では、それぞれの事情や都合と上手く付き合いながら、新しい結婚生活を築いていく必要があります。
過去のルールやペースから抜け出し、改めて「2人のルールやペース」を掴んでいくことが大切です。
それでは、シングル同士の再婚で男性が注意すべきことについて、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
脱前妻!過去は振り返らず「2人の新しい結婚生活」に目を向けよう
結婚生活を始めるにあたり、「相手にしてほしいこと」は男女双方にあることと思います。
それは、たとえば……
- 一定金額以上の収入を得てほしい
- 家事と育児を分担してほしい
といった大きなくくりのものから
- 食事の買い物は一緒にいってほしい
- 日曜日は一緒にいる時間を必ずつくる
- 冷房の設定温度は下げ過ぎない
など、生活における細々とした部分までたくさんありますよね。
再婚して新しい生活を送る際は、こうしたルール・習慣づくりを一から作り直す必要があります。
前の結婚生活、つまり、前妻との間で決められていたルール・習慣はリセットしておきましょう。
相手が求めることに不満があったとしても、「俺は今までこうやってきたのにダメなのか?」といった言い方は絶対にしてはいけません。
その”今まで”には、「前妻ならこうしてくれた」という皮肉が見え隠れするからです。
前妻と比較されることは気持ちよいものではありませんし、むしろ不快に思う人が大半です。
再婚した際には、新しい生活を一から構築していくことが大前提となりますから、ひとつずつ相談しながら決めていくようにしましょう。
また、婚姻歴があるからこそ、前回の結婚生活での「当たり前」を押し付けてしまうことも……。
家庭内での「当たり前」「妻の役目」「夫の役目」なんていうものは非常に不確かなもので、定義はないものなのです。
新しいパートナーとなる再婚相手の価値観と照らし合わせながら、新しい家族の役割分担を作っていきましょう。
子育てと家事をしてもらうことを目的にしない
女性側に子育てや家事をしてもらえることに期待して再婚を考えているのなら、その再婚は考え直したほうが吉。
相手に何かをしてもらうためといった自分本位の考えでは、再婚しても円満な結婚生活を送ることは難しいと思います。
女性だけが子育てや家事をする時代はすでに過去のこと。
父親も母親も、協力して子育てや家事に取り組む姿勢が尊ばれる時代になっているのです。
100%の力を家事と子育てに注ぎ込むことは難しいかもしれませんが、分担はできるはずです。
「自分は外で働いて、きみは家にいるのだから」とタカを括るのではなく、自分にできることを率先して実践していきましょう。
またこの時、”してあげている感”を出さないことも重要です。
「俺は外で働くから、家のことはすべて任せた」という姿勢でいると、女性は”家族になる必要性”を感じられないため、「やって当然!」くらいのスタンスを貫くと◎
どちらが主となって、働く、家事をする、育児をするにしても、それはただの役割分担です。
家族のものごとに対して、お互いがお互いに主体性を持って、取り組んでいけるモチベーションを持っておくことが大切です。
自分の子どもと相手の子どもの距離感に配慮する
お互いに子連れである場合、親子の関係性はもちろんのこと、子ども同士の関係にも注意しなくてはなりません。
そこに不公平さがあれば、親同士の関係が良好でも、生活を続けるに連れてどこかで問題が生じます。
子どもがいる身であれば想像はつくかとは思いますが、子どもが幸せでいられない結婚生活が幸せなはずがありませんよね……。
自分の子どもも相手の子どもも良い関係が築けるよう、その距離感には十分配慮しましょう。
「子どもなのだから放っておけば仲良くなる」というのは少々身勝手です。
とくに連れ子という境遇は、子どもにとって極めてイレギュラーなもの。
赤の他人だった人がお母さんあるいは兄弟だと知らされても、なかなかしっくりこないという場合や、上手く関係が築けないことが普通なのだと考えたほうが◎
お子さんの年齢に応じたケアを考えながら、ゆっくり家族としてステップアップしていきましょう。
再婚に負い目を感じ過ぎず、自信を持とう
離婚を経験すると誰もが次の恋愛や再婚に臆病になるものです。
再婚できたとしても、生活しながら自分に負い目を感じることがあるかもしれませんが、そんな気持ちは早々に打ち消してしまいましょう!
そういった気持ちをずっと持ち続けていると、自分の行動や気持ちに制限をかけてしまい、ストレスがたまるだけ。
そのストレスはどこかで爆発して、自分にも家族にも悪影響となります。
新しい出会いに感謝する気持ちは忘れず、適度な自信を持つようにしてください。
決して驕るのではなく、余裕のある立ち振る舞いを意識することが大切です。
たくさんの困難も待ち受けている再婚後の生活において、「やはり男性には堂々と引っ張っていってほしい」と考える女性は多いのではないでしょうか?
得意不得意はあるかと思いますが、女性にも意見を求めつつ決断力・行動力を発揮していきましょう。
再婚同士となると、本人たちの気持ちだけでなく、世間からの目も多少なりと気になるかもしれませんが、そこに夫婦の絆があれば、世間からの目も気にならなくなるはず。
だからこそ、再婚に対して適度な自信をもつことが大切なのです。
子連れ同士の再婚を成功させるポイントとは?
バツあり同士の再婚の中でも、子持ち同士の再婚は特に慎重になりましょう。
片方だけならまだしも、両方いる場合には、それぞれ親と子供で2つの関係、そして、子供同士で1つの関係の合計3つの新しい関係が生まれてしまうのです。
人間誰しも相性というものがあるので、注意深く接していく必要があります。
今回のようなお互い子連れの場合には、以下の2つを守っていくことが成功への近道です。
・新家族のルールを決めよう
子供同士は、年齢が近いと特に取り扱いが難しくなってしまいます。
片方が優秀で、片方が優秀じゃないや、男女だった場合など、とにかく子供は複雑なのです。
できるだけ時間をかけて、子供同士が仲良くなるように仕向けてあげましょう。
無理矢理はよくないので、程よい距離感でお互いに接するようにしましょう。
また、再婚が決まった後でもいいですが、生活が始まる前に4人(もしくはそれ以上)での新しいルールはある程度細かく決めておきましょう。
子育ての方針はそれぞれの過程によって違いますし、どちらも譲れない面はあるはずです。
大学などの進学や習い事など、いろいろな未来についてしっかりと話し合っておきましょう。
▼▼▼子連れ再婚で気にすべきことについてはこちらで詳細に紹介しています▼▼▼
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まとめ
バツありさん同士の結婚生活は、初婚同士の結婚生活よりも苦労が多いかもしれません。
お互いのこれまでの生活スタイルと、新しい生活スタイルをすり合わせていく過程、子育てや家事などの分担、子どもたちの距離感、そして新しい生活を送ることに決めた自分への向き合い方。
考えなくてはいけないことは山ほどありますよね。
考えてもうまくいかないことがあるかもしれません。
しかし、あなたがその女性と一緒になることを決めたこと、そしてその女性があなたと一緒になることを決めた時点で、2人の間には家族としての固い絆が芽生えているはずです。
ひとつひとつの困難と真摯に向き合いながら、その絆を子どもたちにも繋げていけると良いのではないでしょうか。
新しい家族には新しい生活を。
心機一転、気持ちを新たにステキな生活を始めていきましょう。