結婚継続がピンチになる8つのタイミング
「最近、なんか違う」と感じた時、夫婦はもう8つのうちどれかに引っかかっている
結婚して何年目ですか?
結婚した時は、まさか自分たちがそんなことになるとは思っていなかったはずです。

でも現実には、離婚率は30%にのぼります。
結婚したからといって、ずっと安泰というわけではない。
「最近、なんか違う」と感じ始めたその瞬間、ほとんどの夫婦は、すでに8つのピンチポイントのどれかに引っかかっています。
私自身も、こういう話を切り出すたびに、気が重くなります。
でも、だからこそ伝えたい。
離婚するかどうかを決める前に、まずこれだけは見てほしい。
今、自分たちがどのサインの中にいるのかを。
解決策の前に、まず自分たちの現在地を知ることが先決です。
今回はそのための記事です。
「私のことかも?」「自分もそういうところあるな」と思う点があるかどうか、それだけを気にして読んでください。
ほとんどのカップルが結婚するときは仲良しです。
新婚の頃も仲良しでしょう。
それなのに、ラブラブ期間が過ぎて倦怠期がやってきて、気づいたら二人の間に薄い膜みたいなものができている。
あの感覚、覚えのある人は多いと思います。
ただ、勘違いしないでほしいのは、結婚継続のピンチはある日いきなり「ドーン」と来るものではないということ。
小さなサインが、何ヶ月も何年もかけて、静かに積み上がっていく。
気づいた時には、もう8つのうちのどれかに引っかかっている。
場合によっては2つ、3つ同時に、ということも。
私は離婚が必要な夫婦もいると思っているので、絶対的に離婚に反対しているわけではありません。
でも、できることなら、結婚するときは仲が良かった二人なのだから、最後まで仲良し夫婦でいられた方がいいと思っています。
この記事は、「あなたは離婚すべきかどうか」をジャッジするためのものではありません。
今、自分たちの夫婦に出ているサインがどれなのか、それを自分で見つけるための地図のようなものです。
気づかないと、何も始まりません。
では最初の危機サイン、もっとも気づきやすい「会話の温度」から見ていきましょう。
会話の温度が下がった時|「何を言うか」より「どう言うか」が変わる
夫婦の関係が悪化してくると、まず会話がネガティブに偏ってきます。
- ~しない
- ~できない
- ~好きじゃない
- ~やりたくない

否定語が、生活の隅々に染み出してくる感じです。
本人は気づいていないことが多い。
でも、もっと厄介なのはここからです。
言葉では「いいよ、やるよ」と言っているのに、声だけが冷たい。
返事はちゃんとしている、内容は協力的、なのに温度がない。
あの違和感。
受け取った側はなんかモヤッとするけれど、相手は「ちゃんと返事したじゃないか」と言う。
喧嘩にもならない。
でも、確実に何かが冷えている。
私が見てきた夫婦でも、言っている内容そのものより、言い方で一気にこじれているケースが本当に多いんです。
何を言うかも大事だけど、どんな顔で、どんな声で、どんな順番で伝えるか。
そこを間違えると、正しいことを言っているのに、相手には攻撃にしか聞こえない。
コミュニケーションで大事なのは、何を伝えるかより、どのように伝えるか。夫婦間では特に、これが効いてきます。
「うちは会話があるから大丈夫」と思っている人ほど、一度じっくり聞いてみてほしい。
会話の量の話ではありません。
会話の温度の話をしています。
会話の温度が下がっている夫婦に、次に出てくるのが「心の浮気」です。
これは肉体関係の有無の話ではありません。
浮気を「した」より先に「考えた」時点で、夫婦仲はもう冷えている
ここから少し踏み込んだ話になります。
先に言っておきますが、責めるために書いているのではありません。

心がどこに逃げ始めているかを見るためです。
相手が浮気をしている時。
これが夫婦の危機であることは言うまでもないでしょう。
でも、もう一つあります。
あなたが浮気を考えていたり、浮気をしてしまった時です。
考えるだけで危機なんです。
「いや、考えてるだけだし」「ただ話してるだけだし」「相談に乗ってもらってるだけだし」
そうやって自分に言い聞かせている時点で、もう心は少し外を向いています。
そういう気持ちになるのは、あなたが冷たい人間だからではありません。
夫婦仲が冷えた結果として、心が逃げ場を探しているだけです。
考えるには理由があるのだから。
仲が良かった頃は、考えることすらなかったはずです。
ここを間違えてはいけません。浮気思考は「原因」ではありません。
「結果」です。
だから「浮気を考えた自分が悪い」と自分を責めても、答えは出ません。
なぜ心が外を向き始めたのか――そちらを見なければいけない。
不倫してしまうと、結婚関係が回復することは不可能ではないけれど、本当に大変です。
一度線を越えると、戻る道は急に細くなります。
あなたが浮気を考えた時、もしくは相手が浮気を考えた時。
そこには夫婦仲が昔と違っているという理由が、必ずあります。
心が外に逃げ始める前に、実はもっと早く現れるサインがある。
それは顔です。
笑顔が減り、優しい表情が消えた時|心は必ず顔に出る
相談を聞いていて思うのは、夫婦の危機というのは、言葉より先に表情に出るということです。
昔は自然に笑っていたのに、今は相手の前で顔が固まっている。

それは、本人が思っている以上に危ないサインです。
心の中で感じていること、頭の中で考えていることは、必ず態度か表情に出ます。
たとえその感情を少しの間隠せたとしても、いずれ表面化してきます。
- 笑顔が減る
- 優しい表情が減る
- 悲しい表情が増える
- 怒りの表情が増える
ここで多くの人がやりがちなのは、「相手の顔が変わった」と相手側だけを見ることです。
ちょっと待ってほしい。
鏡を見たことがありますか? 相手と話している時の自分の顔を。
あなたが相手を見る時の表情も、相手にとっては「冷えた顔」になっているかもしれません。
私が怖いと思うのは、喧嘩している夫婦より、もう何も言わなくなった夫婦です。
怒りがあるうちは、まだ相手への期待が残っている。
でも、無関心になったら、そこから戻すのはかなり大変になります。
見るべきは一点だけです。
会話の中で、お互いの顔がフッと優しい表情に戻る瞬間が、まだあるかどうか。
それが残っているかどうか。
顔から優しさが消えた時、夫婦の関係性そのものが変質し始めています。
次に出てくるのが、相手の「見え方の変化」です。
パートナーが「好きな人」から「良い人」に変わった時
これは言葉にしにくいサインなので、よく聞いてほしい。
相手のことを夫婦ではなく、ルームメイトと感じる時。

一緒に旅行に行くとか、家事を手伝い合うといった行動の話ではなく、気持ちの問題のことです。
不満があるわけではない。喧嘩もそんなにない。
生活はちゃんと回っている。家事も分担できている。
並んで歩いても違和感ない。
なのに――
「好きか?」と聞かれたら、口ごもる。
相手のことを「好き」ではなく「良い人」となることが危険な兆候。
良い人なんです。悪い人ではない。
でも、夫婦って「良い人」だけでは続かないんです。
ちゃんと向き合える人かどうか。そこが大事なんです。
「良い人」というのは、ある意味褒め言葉です。
でも夫婦の間で「良い人」止まりになった時、それは「もう恋愛感情としての温度はない」ということを、自分が一番よく分かっている証拠でもあります。
ルームメイトと感じているということは、相手に「好き」「愛してる」という気持ちを伝え合う行為をしていないということです。
ただいまと帰ってきた時に顔を向けない。食事をしながら会話がない。
そういう積み重ねの中で、言葉にせず、目線にも乗せず、ちょっとしたタッチにもしない。
生活は機能している、心は止まっている。
「不満はないけど、好きかと言われるとわからない」――その状態の正体が、これです。
「良い人」止まりの夫婦は、意見の違いが出た時に、話し合いの形が崩れていることが多いものです。
意見の違いを話せても、二人の行動に落とし込めない時
ここは本当に大事なので覚えておいてほしい。
夫婦がお互いの意見の違いを知ることは素晴らしいことです。

夫婦が全く同じ意見ということはあり得ないのだから。
だから「意見が食い違う=悪いこと」と思っている人がいたら、それは違います。
違いがあるのは、当たり前のことです。
しっかり意見を伝え合っているのはいいことです。
でも私はこう思っています。
伝え合うだけでは半人前であり、その不和をどうやって妥協点を見つけていくか、お互いの納得のもとに二人の行動に落とし込むかというところまでやらないと、夫婦としての話し合いとは言えない。
ここが一番見落とされています。
「うちはちゃんと話し合っている」という夫婦ほど、よく聞くと、話しているだけで終わっている。
互いの不満を交換し、ぶつけ合い、最後は「もういいわ」で席を立つ。
次の日になったら、また同じ話で揉める。これは話し合いとは言いません。
不満の言い合いです。
ここで一旦立ち止まって、自分たちの話し合いが本当に「落とし込み」まで行っているか、振り返ってみてください。
私はこれまで、「問題はわかってるんだけど、解決方法がわからないんです」という夫婦の声を何度も聞いてきました。
問題はわかってるんだけど、解決方法がわからないんです
これ、本当にリアルな声なんです。
問題は見えている。
お互い、何が嫌かも分かっている。それでも前に進めない。
なぜか。
違いを認めた後で、二人の行動を変えるところまで持っていけていないからです。
同じ喧嘩を何度も何度も繰り返している夫婦のほとんどが、この段階で詰まっています。
話し合いが解決に向かわず、ただ繰り返されると、人の心は次の段階に入ります。
相手を苦しめたい、仕返ししたいと思った時
ここを読みながら、ドキッとした人もいると思います。
先に言っておきます。責めるために書いているのではありません。

どちらかが、憤りや失望などのネガティブな感情に基づいて行動し始める時は危険です。
夫婦のように関係が近ければ近いほど、相手にも同じ気持ちを味わわせたいと思うことがある。
これは、心が壊れているからではありません。
近かったから、傷ついた分も深い。
それだけのことです。
問題は、その感情がどう行動に出るかです。
わざと無視する。返事を一言だけにする。
子どもの前で冷たくしてみせる。SNSで匂わせの愚痴を流す。
実家に電話して、相手の悪口を吹き込む。
こういう話を、私は現場で何度も聞いてきました。
本人は「ちょっとやり返したかっただけ」と言うんですが、子どもや親を巻き込み始めると、もう収拾がつかなくなります。
一時の感情で動いても、最後に一番しんどくなるのは自分です。それが現実です。
ここで大事なのは、「仕返ししたいと思う自分が悪い」と自分を責めないこと。
そうではありません。
その感情が出てきた時点で、夫婦関係が危険信号を出しているというサインなんです。
感情は罪ではありません。サインです。
報復感情が出た夫婦が次に取りがちな行動が、物理的に距離を取ること。
これ自体は悪くありません。問題はその先です。
一休みのつもりが、共同生活からの逃避になっている時
夫婦の意見が食い違ったり、言い争いになったりした時に、一休みするのは良い対処法でもあります。
一晩、頭を冷やす。別の部屋で寝る。これは全然アリで、むしろ必要な時もある。

けれども、その一休みが外泊になったり、一人で旅行に行ったり、共同生活を放棄することになるのは危険です。
勘違いしてはいけないのは、二人の距離が離れること自体がいいのではないということ。
一休みがいいのは、一時的に熱くなった思考を冷却する時間としてであって、二人の共同生活を否定することではありません。
ここの線引きは、自分でも分かりにくいものです。
だから一つだけ目印を置いておきます。
「冷却」は、戻ることを前提にしている時間。
「逃避」は、戻りたくない時間。同じ「一人になる」でも、中身は真逆です。
今あなたが一人になりたいのは、冷静になるためですか、それとも戻りたくないからですか?
そして、もう一つ言っておくと、同じ家にいても心理的別居になる夫婦もあります。
同じ屋根の下で、同じテーブルで食事をしているのに、心はそれぞれ別の家に住んでいる。
物理的な距離より、こちらの方が深刻な場合もあります。
夫婦が物理的・心理的に離れ始めた時、最後に出てくる言い訳が「子どものために」です。
「子どものために一緒にいる」と感じた時
ここはこの記事で一番、慎重に読んでほしい。
子どものために一緒にいると感じている夫婦も、危険な状態にあります。

子どものために頑張っている親を、私は責めたいわけではありません。
それだけ子どもを大事に思っている証拠だとも思っています。
ただ、見方を変えてほしいんです。
「子どものために」というのは、本人たちだけが思っていることかもしれません。
「うちは子どものために夫婦をやっている」というのは、たいてい大人側の都合です。
子どもに「お父さんとお母さんが仲悪いけど一緒にいてくれて嬉しい?」と聞いた人はいません。
私はこう思っています。
夫婦が一緒にいるかどうかを決める時、子どもが決め手になるべきではない、と。
なぜか。
仲の悪い夫婦に育てられることが、子どもに悪影響を与えることもあるからです。
「離婚は子どもがかわいそう」とよく言いますが、冷えた家の中で毎日を過ごすことの方が、子どもにとってはつらいことがあります。
そして、これははっきり言わなければなりません。
夫婦がどんなに幸せを演じていても、ほとんどの子どもは嘘だと見抜いています。
子どもは二人の関係をしっかり感じ取っています。
私が見てきた限り、子どもは大人が思っている100倍、空気を読む生き物です。お父さんお母さんの冷たい空気を、ちゃんと感じ取っています。
「うちの両親は仲が悪い」と気づきながら、それを問題にしないようにいい子を演じている。
それが、その子の人生にどう響くか。
これは責めているのではなく、そうなる前に気づいてほしいから言っています。
「子どものために一緒にいる」というベクトルではなく、その前の段階の「なぜ夫婦仲が冷えたのか?」という原因を探っていくことの方が大事なんです。
「子どものために」と言っている限り、夫婦の本当の問題は永遠に棚上げされます。
子どもが18歳になった瞬間、棚に積み上がった問題が一気に落ちてくる。
よくある話です。
子どもがいようがいまいが、二人の関係だけに焦点を当てて夫婦関係を考えてほしい。
ここまで8つのサインを見てきました。
最後に、気づいた今あなたに残されているものについて話します。
8つのサインに気づいた今が、夫婦関係を見直せる最後のタイミング
ここまで読んで、思い当たる項目があった人は、しんどかったと思います。
一個だけならまだしも、二つ三つ重なっていた人もいるかもしれません。

でも、サインがあるからといって、即離婚ではありません。
そこは間違えないでください。
こういう兆候が出てきた時点で、愛を修復することを頑張ってほしい。
ただし、正直に言います。
こういうサインが出ているということは、そもそも二人の関係に負の遺産が溜まっているということだから、簡単には修復できないかもしれません。
会話の温度、浮気思考、表情、ルームメイト化、解決しない話し合い、報復感情、逃避、子どものため。
これらは1日2日で生まれたものではありません。
何ヶ月、何年もかけて少しずつ積み上がった「負の遺産」です。
だから、明日から急に仲良し夫婦になるのは無理です。
それは認めておきます。
それでも、私は離婚が必要な夫婦もいると思っているので、絶対的に離婚に反対しているわけではありません。
別れた方が幸せになるカップルもいるでしょう。
夫婦仲というのは、良いタイミングで適切な努力をしていたら離婚という決断にはならず、ずっと仲良しでいられることも多いんです。
離婚の原因というのは夫婦それぞれによって本当にまちまちだから、こういう努力をすれば大丈夫、と簡単に言えるものでもありません。
でも、せっかく一緒になった二人じゃないですか。
ほんとうに、せっかく一緒になった二人じゃないですか…。
今一度、なぜ私はこの人と恋に落ちたのか?
なぜこの人と共に一生を生きていこうと決めたのか?
ということを思い出して、知り合った頃のような愛情を取り戻すことを頑張ってみてほしいんです。
最後に一つだけ伝えておきます。
もちろん一晩で戻るわけではありません。
でも、離婚寸前まで行った夫婦でも、時間をかけて向き合い直して、出会った頃以上に愛が深まったケースを、私は何人も見てきました。
8つのサインに気づいた今日が、二人の関係が変わり始める日になるかもしれません。まず、今日一つだけ、パートナーに少し優しくしてみることから始めてみてください。





