結婚相談所の離婚率を徹底解説!実際のデータと成功事例から学ぶ
結婚相談所の離婚率「約10%」という数字を、まず疑ってみる
結婚相談所で成婚した人の離婚率は約10%。
この数字だけを見ると、「やっぱり相談所は安心」と感じる人もいると思います。

恋愛結婚やマッチングアプリ経由よりも低い、と紹介されることも多い数字です。
ただ、私はこの10%という数字を、そのまま安心材料としては見ていません。
男性カウンセラーとして結婚相談所の現場を見ていると、この数字がどこで、どうやって取られたものなのか、明確な出典まで説明されることは多くないからです。
もちろん、相談所で成婚した人が全員うまくいかない、という話ではありません。
ただ、現場ではこんなケースもあります。
条件のいい会員同士が成婚退会していった半年後、片方の親御さんから静かに連絡が入るのです。
離婚しました
1年に数組はある。
業界に長くいる人なら、誰でも似たような景色を見ているはずです。
その上で、「結婚相談所成婚者の離婚率は約10%」という数字を眺めてみます。
日本全体の30%、恋愛結婚の30〜40%と並べると、確かに低い。
ただし、この数値をどこが、どのように取得したのかは、はっきりしないことが多いのです。
業界紙でも、各社の公式サイトでも、出典をたどっていくと最後は曖昧になります。
独自追跡調査と書かれているものもあれば、会員アンケートとされているものもある。
けれど、そもそも結婚相談所では、成婚退会後の会員の動向は分からないのです。
退会と同時に契約は終わり、こちらから連絡を入れる根拠も基本的にはありません。
成婚退会後にも結婚相談所に連絡を取る会員は、ほとんどいないのが実情です。
うまくいっていれば、わざわざ近況報告をする理由がない。
うまくいっていなければ、なおさら言いに来ない。
だから、母数の取り方も、追跡できた人と追跡できなかった人の比率も、外からは検証しようがありません。
10%を否定したいわけではありません。
恋愛結婚やアプリ経由よりは離婚しにくい、という肌感覚は、現場で見ている景色とも矛盾しません。
ただ、この数字はあくまで参考値として捉えるのが賢明です。
10%だから安心
と読むのではなく、「他より少し低めに出るらしい」程度の温度で受け取ったほうがいい。
一生に一度の大事な決断だけに、安心して選びたいですよね。
だからこそ、数字を信じる前に、その数字がどう作られたのかを一度疑う価値があります。大事なのは、10%という数字そのものよりも、その結婚がどれだけ確認を重ねて決められたものなのかです。
日本全体・恋愛結婚・マッチングアプリと並べた時に見えてくるもの
数字をもう一度並べておきます。
| 出会い方 | 離婚率の目安 |
|---|---|
| 日本全体 | 約30% |
| 恋愛結婚 | 30〜40% |
| マッチングアプリ | 約25% |
| 結婚相談所 | 約10% |

この表を見ると、結婚相談所がかなり安全に見えると思います。
実際、低めに出やすい構造はある。
そこは私も否定しません。
ただ、私はこの数字をそのまま鵜呑みにはしていません。
なぜなら、成婚退会後に連絡が取れなくなるケースが多く、実際の離婚率を正確に追えている相談所はかなり限られるからです。
10%という数字は、追えた人の中での10%であって、追えなかった人たちがその後どうなったのかまでは分からない。
ここが、この数字を見る上での大きな注意点です。
それでも、この4つの数字を並べると見えてくる傾向はあります。
数字そのものよりも、出会い方ごとに「結婚を決める前に、どれだけ相手を確認できるか」が違う、という見方をしてみてください。
- 恋愛結婚は、好きになることが先にあります。年収も、家事観も、子どもの希望も、親との距離感も、感情が先に走った後で、少しずつ確認していく。確認しないまま結婚にたどり着いてしまうことも珍しくありません。
- マッチングアプリは、結婚を見据えている人もいれば、そうでない人もいる。プロフィールの真偽もユーザーの自己申告に近く、収入や独身であることの裏が取れているとは限らない。だから、結婚した後で「思っていたのと違う」が出やすくなります。
- 結婚相談所は、最初から結婚の話ができる関係から始まります。年収証明、独身証明、勤務先確認の書類があり、お見合いの段階で結婚観の話に踏み込んでもおかしくない。むしろ、踏み込まないと話が進まない。
つまり、出会い方が違うから離婚率が違うのではなく、結婚を決めるまでに確認した量が違うから、離婚率に差が出る。4つの数字が示しているのは、たぶんそういうことです。数字を主役に据えるより、確認量の差を主役に据えたほうが、現場の景色に合います。
それでも結婚相談所の離婚率が低めに出る、構造的な理由
理由は大きく3つです。
- 結婚を前提にした出会いであること。「いずれ結婚したい」ではなく、「3年以内、できれば1年以内に」と最初に握って始まる関係です。お互い、結婚観の話を後ろに置けません。
- プロフィールの透明性。年収証明、独身証明、卒業証明、勤務先確認。書類が揃っているという事実は、結婚後に「聞いていた話と違う」が起きにくくします。
- カウンセラーの介在です。お見合いから真剣交際、成婚退会まで、第三者が間に入る。違和感が出た時に、ひとりで抱え込まずに済む構造があります。

ただ、ここまでは多くの記事に書かれている話です。本当に効いているのは、この3つの制度があること自体ではなく、その制度を使って、結婚後の生活の話まで踏み込めているかどうかのほうです。
47社回ってわかったのですが、結婚後の生活質問を最初から入れてくる相談所は、本当に少ないんです。
お金の管理を共同口座にするのか、家事の分担をどう想定しているのか、子どもは何人欲しいのか、親と同居する可能性があるのか。
こうした話をカウンセラーが交際中に持ち出してくれる相談所と、ひたすらお見合いを組み続けるだけの相談所では、同じ「結婚相談所成婚」でも、結婚後に立ち上がる土台がまるで違います。
無料相談で、
「成婚率何%です」「お見合い何件入っています」
と数字を話すこと自体が悪いわけではありません。
数字は相談所を選ぶ上で、もちろん大事です。
ただ、数字の説明ばかりで、結婚後の生活の話が一切出てこない相談所は、少し注意して見たほうがいい。
退会までの支援に意識が寄りすぎている可能性があります。
逆に、無料相談の段階で、
「結婚した後にどんな生活がしたいですか」「親御さんとはどのくらいの距離感を想定していますか」
と聞いてくる相談所は、退会後の生活まで視野に入っています。
無料相談で確認すべきは、料金やサポート回数だけではありません。「カウンセラーが、結婚後の生活の話に踏み込んでくる人かどうか」を、自分の目で見てきてください。ここを見るだけで、相談所選びの解像度はかなり変わります。
順調に成婚退会した人ほど、結婚後に静かに別れていく
条件が良い人ほど、結婚後の確認が抜けやすい
これは現場で何度も見てきた景色です。

とくに多いのが、年収や容姿など条件の良い会員が、成婚退会後に破局するパターンです。
男性なら年収が高く、女性なら見た目も若さも揃っている。
プロフィールを出した瞬間からお見合いが入り、初回から手応えがある。
この人と話が合うかも
お互いがそう感じて、3ヶ月で交際、その2ヶ月後には真剣交際、半年経つ前に成婚退会。
カウンセラー側から見ても、ほとんど介入する隙がありません。
揉めない、迷わない、止まらない。
シャンパンタワーのように、上から下まで止まることなく、成婚退会まで一気に流れていく。
もちろん、条件の良い人が全員そうなるわけではありません。条件が良いこと自体は、何も悪くない。ただ、順調すぎて確認を飛ばした人ほど、退会後しばらくしてから、静かに別れていくことがあります。
半年で別居、1年経たずに離婚届。
籍を入れる前に解消するケースも珍しくありません。
なぜかというと、結婚の価値観についてカウンセラーと話し合うことなく、順調に、お見合い⇒交際⇒真剣交際⇒成婚退会へ進んだ会員が破局しがちなのです。
順調に進めたから、お金の話を真正面からする時間がなかった。
家事の分担を確認する場面がなかった。
子どもをいつ、何人欲しいか、親との距離をどう取るか、転勤や転職の可能性はあるのか。
いま聞かなくても、たぶん大丈夫だろう
こうした話を、そんな風に飛ばしてきた。
ここで誤解してほしくないのは、これは相談所の制度の問題ではない、ということです。
相談所はちゃんと機能している。
書類も整っている。
カウンセラーも横にいる。
順調=相性が良い
ただ、利用する側がそう読んでしまい、確認の機会を自分から飛ばしている。
順調なまま結婚に着地してしまうから、結婚後にはじめて、
「お金、どうする?」「家事、どうする?」
という問いが立ち上がる。
そして、そこで初めて、価値観のズレが見えてくる。
順調=安全、ではありません。
順調すぎる交際ほど、確認不足が見えにくくなる。
条件のいい人ほど、この罠にかかりやすい。
お見合いも交際も真剣交際も、相手から拒否されにくいから、立ち止まる理由が現れにくいのです。
順調さは安心材料である一方、確認不足を隠すこともあります。
離婚しにくい人が、交際中に必ず確認していること
「価値観のすり合わせ」と書くと、一気に解像度が下がります。
だから、もっと具体的に言います。

離婚しにくい人は、交際中に5つの領域の話を済ませています。
きれいな言葉で言えば「すり合わせ」ですが、現場の感覚では、
結婚後に揉める火種を、先に小さく見つけておく作業
です。
①お金
手取りはいくらか、貯金はどのくらいあるか、借金や奨学金の残債はあるか、家計を共同にするのか別にするのか、誰がいくら入れるのか。
聞きづらいけれど、結婚後にいちばん早く揉めるのはここです。
私の知るカップルでは、ここを曖昧にしたまま入籍に進み、共同口座の入金額をめぐって半年以内に別居したケースもありました。
②家事
誰が料理を担当するのか、洗濯と掃除はどう分けるのか、外注に頼ることに抵抗があるか。
漠然と「協力する」ではなく、平日と休日の動きを言語化します。
同棲前や交際中は優しかったのに、生活が始まった瞬間に、
なんで自分ばかり
と不満が噴き出すケースを、何度も見てきました。
③子ども
欲しいか欲しくないか、欲しいなら何人で、いつ頃を想定しているか、もしできなかった時にどう考えるか、共働きを続けるのか、片方が一度仕事を離れるのか。
意見が違っていても構いません。
違っていることをお互い知らないまま結婚すると、入籍後の最初の1年で揺れます。
④親との距離
同居の可能性、介護が始まった時の役割分担、毎月の援助、お正月とお盆をどう過ごすか。
それぞれの実家の温度差は、交際中に必ず一度は触れておきたい話です。
本人同士はうまくいっていたのに、親との距離感で一気に空気が変わる夫婦を、何組も見ています。
⑤仕事
転勤の可能性、転職の希望、結婚後にキャリアをどうしていきたいか、定年まで働く前提なのか。
共働き前提か片働き前提かで、住む場所も貯金計画も変わります。
ここを話さないまま入籍して、辞令が出てから揉めるカップルも珍しくありません。
この5つを、交際中に相手にぶつけている人は、結婚後の景色がぶれにくい。
逆に言うと、これを飛ばしたまま成婚退会した人は、結婚してから順番に踏むことになります。
気を遣って聞けない
という声は、無料相談でも本当によく聞きます。
聞きづらいですよね。
まだ関係が深まりきっていない段階で、お金や親や子どもの話をするのは、誰でも少し怖いものです。
ただ、聞かないことで気を遣えているのは、交際中の数ヶ月だけです。
今の聞きづらさを避けると、結婚後にもっと大きな話し合いとして返ってくることがあります。
だからこそ、いきなり全部を詰問する必要はありません。
交際の深まりに合わせて、一つずつ自然に確認していけば十分です。
そして、聞く相手は相手だけではありません。
カウンセラーにも聞いていい。
「この人と結婚したら、どこで揉めそうですか」「お金の話、どう切り出せばいいですか」
と相談していい。
それを面倒くさがらずに一緒に考えてくれるカウンセラーかどうかは、相談所選びの段階で見えてきます。
成婚退会の前に、相手とカウンセラーに聞いておきたいこと
具体的な質問項目に落とし込みます。
網羅すると逆に使えなくなるので、ここでは絞ります。

これらの質問は、相手を疑うためではありません。結婚後に揉める火種を、交際中に小さく見つけるための質問です。
相手に聞いておきたい5つ
- お金:手取り、貯金、借金や奨学金の残債、結婚後の家計の作り方。生活の土台がぼんやりしたまま入籍すると、最初の半年で必ず話題になります。先に切り出した側が損をする話ではなく、先に切り出した側が結婚後に楽をする話です。
- 家事の分担観:実家で誰が何をしていたか、自分は結婚後にどう動くつもりか。育った家のスタイルが、そのまま結婚後の前提になりやすいので、ここの差を確認しておく。生活が始まってから初めてズレに気づく人が、本当に多いです。
- 子どもの希望と時期:欲しいかどうか、何人、いつ頃。もしできなかった場合の考え方。意見が違っていても、違っているとお互い知っているだけで、結婚後の衝撃が変わります。
- 親との距離:同居の有無、介護が必要になった時の動き方、金銭援助。それぞれの実家の温度を、お互い言葉にしておくと、後の話し合いが楽になります。本人同士の相性が良くても、親が絡んだ瞬間に景色が変わる夫婦を何度も見てきました。
- 仕事の見通し:転勤・転職の可能性、結婚後のキャリア、定年までの働き方。共働き前提か片働き前提かで、住む場所も貯金計画も変わります。
カウンセラーに聞いておきたい3つ
カウンセラーへの質問には、もう一つの目的があります。
それは、その相談所が「成婚後の生活まで見ている相談所かどうか」を確かめることです。
ここで曖昧な答えしか返ってこない相談所は、成婚退会させるところまでが仕事と考えている可能性があります。
- この交際で気になる点はありますか:第三者が見ていて違和感のある部分があっても、当事者は気づきにくいものです。聞かないと向こうも言わないことが多いので、こちらから取りに行く。具体的に答えてくれるか、「特にないです」で終わるかで、カウンセラーの観察量が見えます。
- 結婚後に揉めそうな部分はどこだと思いますか:これは具体的に予測してくれる人と、お茶を濁す人がはっきり分かれる質問です。「お金の話をもう少し詰めたほうがいい」と踏み込んで答えてくれるカウンセラーは、結婚後まで視野に入れている人です。
- 成婚退会後のフォローはありますか:あるかないかというより、聞いた時の反応を見ます。「退会後はちょっと…」と濁すか、「困ったら連絡してください」と即答できるか。後者の相談所は、成婚率の数字以外を見ている相談所です。
カウンセラーにそこまで聞いていいのか、と遠慮する人もいます。
でも、遠慮しすぎる必要はありません。
成婚退会前だからこそ、聞く価値があります。
むしろ、ここで一緒に考えてくれるかどうかが、その相談所の本当のサポート力です。
これだけ聞ければ、少なくとも「知らないまま結婚してしまった」という後悔はかなり減らせます。
順調に進んでいる時ほど、この合計8項目を意識的に通してください。
聞きづらい時ほど、聞いておかないと結婚後に持ち越します。
結局のところ、結婚相談所の離婚率を読み解く本当の鍵は、数字ではなく確認量にあります。
まとめ|10%という数字より、確認量のほうが結婚を守る
10%説は、業界の中にいても出所をたどりきれない数字です。
低めに出やすい傾向は確かにあるとしても、扱いは参考値で十分。

離婚しにくい結婚は、相手の条件で作られるのではなく、交際中にどれだけ話したかで作られていきます。
- 10%という数字は参考値。出所はたどれない
- 順調すぎる交際ほど、確認を飛ばしてしまう
- 結婚を守るのは条件ではなく、交際中の確認量
書類が整っていることや、お見合いが組まれることに安心するよりも、自分から確認しに行く回数を増やしたほうが、結婚は長持ちします。
聞きづらいことを、聞きづらいうちに済ませる。
それが、入籍後の何十年を守ることにつながります。
少し個人的な話になりますが、私も妻を亡くしたからこそ、一緒にいられる時間の重みと、その時間を支える確認量の大切さを痛感しています。
結婚前の確認は、相手を疑う行為ではありません。これから一緒にいる時間を守るための行為です。
「離婚率が低いから安心」ではなく、「安心して決断するために、確認量を増やす」
これが、47社を回ってきた今、自信を持ってお伝えできる結論です。
次に交際相手やカウンセラーと話す時は、お金・家事・子ども・親・仕事のうち、一つだけでも確認してみてください。
10%という数字を信じるよりも、自分で踏んだ確認の数を信じてください。






