婚活イベントや結婚相談所で本当に結婚できるの?裏側から見た本音を告白

婚活イベントや結婚相談所で本当に結婚できるの?裏側から見た本音を告白

表向き50%、実質2〜3割、交際継続1〜2割――元主催者が見てきた本当の数字

婚活パーティーや結婚相談所で、本当に結婚までたどり着ける人は、どれくらいいると思いますか?

「休日に何度も足を運んでいるのに、なぜかうまくいかない」と深く悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私は以前、婚活イベントを主催していました。

当時、私のイベントの「カップル成立率」は表向きで約50%でした。

数字だけ見れば、参加者の半数がうまくいっているように見えます。

でも、参加者ベースの事実として見ると、実際にカップルになれた人は2〜3割。

さらに、その後の交際まで長く続いた人は、全体の1〜2割しかいませんでした。

50%、2〜3割、1〜2割。同じイベントから出てくる数字なのに、これだけの落差があるのです。

何もしない人には、素敵な出会いなどほぼ100%訪れません。

自ら動かなければ出会いは来ない。

これは紛れもない事実です。

ただ、動き方を間違え、表向きの数字に振り回されてしまうと、自分の大切な感性まで鈍らせてしまいます。

この記事では、恋愛や婚活、夫婦関係の専門家であり、結婚相談所の実情にも詳しいカウンセラーの私・岡田が、現場で見てきた「成立率」「成婚率」「お見合い率」の本当の意味と、婚活サービスとの正しい付き合い方をできるだけ正直にお伝えします。

「カップル成立」と「交際が続くこと」は別物だという前提

最初に正直なことを申し上げておきます。

私は婚活パーティーも結婚相談所も、決して否定するつもりはありません。

動かなければ出会いはやって来ないからです。

学生時代とは違い、普通に働き、普通に暮らしている大人に、恋愛や結婚に発展しそうな出会いがそう都合よく降ってくるわけではありませんよね。

それは、皆さんも日々実感しているはずです。

ただひとつだけ、最初に分けて考えてほしいことがあります。

それは「カップルが成立すること」と「その後にきちんとした交際が続くこと」は、まったくの別物だということです。

婚活パーティーでカップルになれたのはいいものの、家に帰ってから冷静に考えたら「もう一度会うのが面倒くさい」「断るのが大変だ」と思ったことのある方は、男女問わずたくさんいらっしゃいます。

私が主催していた頃も、イベントが終わった瞬間に「やった、カップル成立だ!」と喜んでいた人が、翌週には「どうやって断ろうか」と頭を抱えている光景を何度も見てきました。

つまり、表向きに発表される「カップル成立率」は、結婚に直結する数字とは違います。

さらに言えば、結婚相談所が大々的に出す「お見合い率」や「成婚率」も、皆さんが想像している意味とはかなり違うものを指しています。

では、その「信じてはいけない数字」はどのようにして作られているのか?

まずはそこからお話しします。

元主催者が明かす、婚活パーティーのカップル成立率の作り方

結論から言うと、カップル成立率という数字は、運営側がいくらでも操作して上げられるものです。

カップル成立率は、運営側がいくらでも上げられる

たとえば婚活パーティーなら、最後に「気に入った相手の番号」を書ける人数を増やすだけでいいのです。

第一希望だけでカップリングするのではなく、第10希望くらいまで選ばせるようにします。

そうするだけで、カップル成立率はぐんと上がります。

「気に入った人を1人だけ書いてください」というルールなら、お互いに第一希望が一致しない限りカップルにはなれません。

しかし「10人書いてください」であれば、数学的にカップルが成立する確率は跳ね上がります。

第一希望同士の純粋なマッチングも、第十希望での妥協による義理マッチングも、同じ「1組のカップル成立」として数えられているわけです。

私が主催していた頃から、この仕組みは業界の常識でした。

「カップル成立率〇〇%」という数字は、希望順位を何位まで書かせるかによって自由に設計できる。

これが、表に出ている数字の正体の半分です。

中間発表のカップル数まで成立数に入れる業者もある

もうひとつ、もっと露骨な手口があります。

一部の業者では、中間発表でのカップル数まで「カップル成立数」に合算しているところがあります。

こうなると数字は倍近くに跳ね上がります。

本当にひどい話です。

中間発表とは、パーティーの途中で「いま、誰が誰に好意を寄せているか」を一度集計するタイミングのことです。

本来なら最後に行う本番のマッチングで初めて「カップル成立」となるはずが、この途中経過の段階で両思いになった人たちまでカウントしてしまいます。

最終的に別の人とカップルになったとしても、中間で一度数字にカウントしているため、ひとつのパーティーで同じ参加者が二重、三重に「成立」した計算になってしまうのです。

業者にとっては、ホームページに大きく掲げられるインパクトのある数字が必要です。

「カップル成立率70%!」と謳っている裏側には、こうした作為が当たり前のように隠されています。

私から言わせれば、このような「カップル成立率」という数字そのものが、参考程度にすらなりません。

では、こうした作為を一切しなかった場合、本当の数字はどれくらいになるのでしょうか?

次に、私自身が主催していたイベントの実数を公開します。

私が主催したイベントの本当の数字――50%の裏にあった2〜3割と1〜2割

ここからは、私が以前主催していた婚活イベントでの、本当のカップル成立率をお教えしましょう。

私のイベントは、よくある婚活パーティーの形式でした。

最初に第一印象の良い人を書き、中間で再度書き、最後に最終希望を書くというものです。

参加者にできるだけカップルになってもらうため、様々な工夫を凝らしていました。

会話が弾んでいないテーブルがあればスタッフがさりげなくサポートに入り、1人ぽつんと時間を潰す参加者が出ないよう徹底していました。

自分に好意を寄せている人が誰かをさりげなく伝えたり、相性の良さそうな人同士を個別に引き合わせたり、いきなりカップル成立が難しそうなら、まずは友人として連絡先を交換してもらったり。

同業の方には申し訳ありませんが、他のパーティーよりも相当な努力をしてサポートしていたと自負しています。

表向きの成立率は約50%

その結果、どれくらいのカップルが成立していたのでしょうか?

平均すると、約50%です。

「半数もカップルになれるなら行ってみたい」と思われるかもしれません。

しかし、ここにも大きなトリックがあります。

この50%という数字は、同じ人が複数の相手とカップル成立した場合も、すべて合算する計算方式で出されています。

たとえば、1人のモテる男性が3人の女性とマッチングした場合、「3組のカップル成立」として数えられます。

そのうえ、希望順位を10人まで書かせる仕組みも採用していました。

第一希望同士の本物のマッチングも、第十希望の義理マッチングも、まったく同じ「1組」として数字にカウントされるのです。

つまり、参加者の半数が結婚相手と出会えているわけでは決してありません。

もし半数が運命の相手に出会えるようなパーティーが実在するなら、世の中で婚活に苦しむ人はもっと少ないはずです。

参加者ベースで見ると、結婚に続くのは1〜2割

では、参加者ベースで「何人が成功したのか」という実数に直すとどうなるのでしょうか?

私の肌感覚として、婚活パーティーやイベントにおいて、実際にカップルになれる人の割合は、おおよそ2〜3割程度です。

これよりも成功率の低いイベントも山ほどあると思います。

そして、その後も相手との交際が続く確率はというと、結局のところ全体の1〜2割程度にまで減ってしまうのが現実です。

■表向きの数字

* カップル成立率:約50%(モテる人の重複計算込み・希望順位10位まで含む)

■参加者ベースの実数

* 実際にカップル成立する人:2〜3割* その後、交際が続く人:1〜2割

50%、2〜3割、1〜2割。

同じイベントから弾き出された数字なのに、これほどの落差があります。

表向きの「成立率50%」を信じて参加した人が、家に帰ってから「あれ、自分は誰ともカップルになれなかった……」と落ち込むのは、こうした仕組みのせいなのです。

何度も言うように、婚活の現実は厳しいものです。

ただ、ここで誤解してほしくないのは「だから婚活パーティーが悪い」と言いたいわけではないということです。

行動すれば、実際に1〜2割の人は交際まで発展しています。

問題なのは、「参加すれば誰でも結婚できる」と数字に錯覚させられたまま挑み、現実とのギャップに疲弊してしまうことです。

では、その「成功する2〜3割」に入れるのは、一体どんな人なのでしょうか?

次の話に進みます。

パーティーで光る人と、結婚で光る人は違う

主催者として何百回も婚活の現場を見てくると、はっきりと分かれる「人間のタイプ」があります。

大勢の場で目立つ人が、1対1で続くとは限らない

「婚活パーティーなどのイベントにだけ向いている人」というのが存在します。

大勢が集まる場では非常にモテるタイプです。

第一印象が良く、初対面での会話が巧みで、当日のアンケートでも多くの人から名前を書かれます。

私のイベントでも、こうした「会場の主役」になるような人は毎回必ずいました。

しかし、その後に1対1のデートへ行くと、途端につまらなくなるのです。

後日「先日はありがとうございました」と報告をもらう一方で、「2回目のデートには進みませんでした」という相手からの声も同じくらい届きます。

賑やかな場で輝く能力と、静かなカフェで2時間じっくりお互いを知り合う能力は、まったくの別物です。

例えば、大勢の前で場を回すテンポの良いトーク術と、1対1で相手の言葉に深く耳を傾ける傾聴力は違いますよね。

会場では人気を集めるのに、交際になると続かない。

これは本当によくあるパターンです。

反対に、婚活パーティーやイベントには不向きな人もいます。

大勢の場ではまったくモテないタイプです。

あいつは本当にいい奴なのに、なぜか恋人がいない

同性からそう言われる人、あなたの周りにもいませんか?

こうした人は、イベントの場ではどうしても埋もれてしまいます。

しかし、こういう人の中には、1対1のデートで強みを発揮する人がたくさんいます。

一度付き合ったら、相手が決して手放さないタイプです。

誠実さ、相手の話を聞く姿勢、さりげない気遣い。

そうした「大人数の中では目立たないけれど、1対1になると安心感を与える」という魅力は、ガヤガヤしたパーティー会場ではまず伝わりません。

もしあなたが婚活パーティーで何度も結果が出ないとしても、それはあなたがダメなのではなく、評価される場が合っていないだけ、ということが本当によくあります。

内面がとても素敵な人。

こういう人こそ、結婚したらパートナーを確実に幸せにできる人です。

本来なら、誰もがこうした人を結婚相手に選ぶべきです。

しかし、そういう人に限って会場では選ばれない。

これが、婚活パーティーという仕組みのいちばん皮肉なところだと私は感じています。

業界の常套句「もう一度会ってみて」を私が勧めない理由

ここで、婚活業界の常套句に触れておきます。

それは「相手の決定的に嫌な所がないのなら、もう一度会ってみましょう」というアドバイスです。

確かに一理あります。

1対1でこそ輝く人の魅力は、2〜3時間のパーティーだけでは見えません。

だから「最初の印象だけで関係を切るのはもったいない」と言われれば、納得する方も多いでしょう。

ただ、私は専門家として、この言葉をそのまま相談者にお勧めしたことはありません。

なぜなら、年齢や置かれている状況によっては、わずかな可能性に賭け続けるだけの「時間的なゆとり」がないからです。

20代前半から中盤であれば、何度でも試行錯誤すればいいでしょう。

しかし、そうではない年齢の方が「嫌な所がないから、とりあえずもう一度……」を繰り返していると、想像以上に精神を消耗してしまいます。

そんな悠長なことをしている時間がない人もいるのです。

そして、この消耗はただ時間を失うだけでは済みません。

これについては、後の章で詳しくお話しします。

結婚相談所の「成婚率」「お見合い率」を、私が信じない理由

ここからは、もうひとつの選択肢である「結婚相談所」の話に移ります。

最初に申し上げておきますが、私は結婚相談所そのものを否定するつもりはありません。

「結婚のための出会いの場」と割り切って使うのであれば、確かに効率は良いからです。

会員は皆、結婚を強く意識して登録しており、お互いに「結婚」という前提が共有されています。

ただ、その「効率の良さ」や「条件の見えやすさ」こそが、実は危うい側面でもあるのです。

効率が良いからこそ、数字に飲まれやすくなります。

条件が可視化されているからこそ、「年収」「学歴」「身長」といった枠組みが頭に焼き付き、自分の心が「なんか違うな」と発した小さな違和感を無視しやすくなるのです。

スペック的には合っているはずなのに、会ってみると話が弾まない。

そんな経験を何度繰り返しても、条件表の項目は満たしているからと「自分の好みが間違っているのだ」と思い込んでしまう人が少なくありません。

そして、大々的に宣伝されている数字は、これとはまた別の問題を含んでいます。

「3か月でお見合い率100%」が成立してしまう仕組み

結婚相談所がよくアピールしている『成婚率●●%』や『お見合い率●●%』といった謳い文句を、そのまま鵜呑みにしないでください。

決して信じてはいけません。

『3か月でのお見合い率100%』といった宣伝文句をよく見かけますが、なぜあそこまで100%に近い数字になるのでしょうか?

答えはシンプルです。

結婚相談所でのお見合いの多くが、「まったくタイプではない相手とのお見合い」だからです。

何度お見合いの場を設定しても、お互いに「この人は違う」と思って終わった出会いすら、1件のお見合いとしてカウントされます。

「お見合いをした」という事実さえあれば数に入るのです。

それなら、3か月間で一度もお見合いが成立しないほうがかえって珍しいでしょう。

つまり、結婚相談所がアピールする「お見合い率」とは、まったく成果につながらなかったお見合いまで実績に含めている数字なのです。

これが、お見合い率のからくりのひとつです。

「3か月でお見合い率100%」を成果であるかのように語る手法は、読者の焦りにつけ込む不誠実な見せ方だと言わざるを得ません。

「お金を払って探している」という姿勢が、恋愛感情から人を遠ざける

そしてもう一点、少し踏み込んだ話をします。

皮肉なことですが、「お金を払って婚活していること」自体が、モテない原因になっているケースがあります。

決してあなたが悪いわけではありません。

高いお金を払っているのだから早く結果を出さなきゃ、と焦る気持ちは痛いほどわかります。

ただ、その焦りが無意識に相手に伝わってしまうのです。

「お金を払い、効率よく結婚相手を探している」という姿勢は、本人がどれだけ隠そうとしても、所作や言葉の端々からこぼれ落ちます。

会話を急ぐ態度、条件を確認しようとする目線、「次の展開」を打算的に計算している空気。

それが伝わった瞬間、相手は無意識にスッと一歩引いてしまいます。

純粋な恋愛のときめきから、相手を遠ざけてしまうのです。

お見合いの数をどれだけ重ねても、この姿勢が変わらない限り、実績の数字は積み上がっても二人の気持ちは積み上がりません。

これも私が現場で見てきた、ひとつの真実です。

成婚率は分母の取り方でいくらでも変わる

『成婚率●●%』という数字も、実に怪しいものです。

なぜなら、確率を計算する際の「分母」と「分子」の定義次第で、数字はいくらでも操作できるからです。

私が見聞きしてきた範囲の事実をひとつお話ししましょう。

うまくいかずに退会した人を、最初から「いなかったこと」にして計算する相談所があります。

今まさに活動中だけれど結果が出ていない人を、計算の分母から外している相談所もあります。

極めつけは、退会時に「少し付き合っている相手」がいただけで、それを「成婚」としてカウントするケースです。

真剣交際に少し足を踏み入れた段階で、もう成婚と呼んでしまうのです。

うまくいかなかった人は最初からいなかったことに、結果が出ていない人は数えないことに、ちょっと付き合っただけの人は「成婚しました」に。

こんな都合のいい計算が、業界では当たり前のようにまかり通っています。

私はこれに対して本当に腹立たしく思っています。

真の意味で結婚に至った人だけを正確に数えれば、数字はずっと小さくなるはずです。

それなのに、分母から都合の悪い会員を消し去り、分子である成婚の定義を緩め、「成婚率〇〇%」と大々的にアピールする。

見せ方ひとつで、人の人生を左右する判断を歪めてしまう。

これは本当に恐ろしいことです。

ですから、結婚相談所が発表している『成婚率』も、決してそのまま信じてはいけません。

婚活をする人にとって本当に大切なのは、宣伝用のパーセンテージではなく「いま在籍している利用者が、どれくらい充実した活動できているか」です。

そうした実情を聞いて誠実に答えてくれる相談所と、数字の話ばかりする相談所とでは、信頼度がまったく違います。

しかし、問題は数字の話だけでは終わりません。

実際の現場では、もっと生々しいことが起きています。

プロフィールで納得したはずの相手と、現場で感じる違和感

結婚相談所のスタッフはよくこう言います。

「相手の写真とプロフィールを見てからお見合いを決めるので、自分が納得していない相手と会う必要はありませんよ」と。

一見すると、もっともな話に聞こえますよね。

しかし、あなたが「納得した」その写真が、果たしてどこまで本人の真の姿を写しているかという大きな問題があります。

お見合い写真が、プロのメイクや照明、撮影角度によって実物より魅力的に仕上がることは、皆さんもご存じでしょう。

しかし、今の現場で起きているのはそんなレベルではありません。

目を大きくする、鼻を高くする、顔の輪郭をシャープに削る、肌の質感を完璧に補正する。

デジタル加工によって、顔のパーツや輪郭そのものを別人レベルに変えてしまっているケースが後を絶たないのです。

私がここで指摘したいのは、「写真の盛りすぎには注意しましょう」といった表面的な話ではありません。

本当に厄介なのは、その加工写真が引き起こす「心理的なズレ」のほうです。

写真によって極端に期待値が上がった相手と実際に会うと、何が起きるでしょうか?

対面した最初の数秒で「あれ、写真と全然違う」と感じてしまいます。

すると、その後でどれだけその人の良い部分を見つけようとしても、すでに頭の中が「減点モード」に切り替わってしまっているのです。

本当はとても魅力的な人であっても、入口の期待値が高すぎたせいで、まずはマイナス評価を取り戻す戦いから始まってしまう。

これでは、純粋な恋愛感情が育つ余地などありません。

本人の性格が悪いわけではなく、入口である「見せ方」そのものが、芽生えるはずだった恋愛感情を最初から壊してしまっているのです。

実際、結婚相談所のお見合いの待ち合わせ場所で、すでに相手が目の前に立っているのに「お見合い相手がまだ来ないんですけど……」と相談所に連絡を入れてしまう、笑えないエピソードもあるほどです。

同じ場所にいるのに、写真と実物があまりにも違うため、目の前の人物が今日のお相手だと気づけないのです。

これは私が現場で何度も耳にしてきた実話です。

笑い話のようですが、これは婚活における深刻な構造的問題だと私は考えています。

プロフィールと写真を見て「納得して」会いに行ったはずなのに、現場で「思っていたのと違う」という落胆を味わう。

これを何度も繰り返すうちに、もっと深い部分で、さらに厄介な問題がゆっくりと進行していくのです。

婚活で本当に怖いのは、理想が下がることより「感性が鈍ること」

ここからが、カウンセラーである私・岡田が最も伝えたい本質です。

自分のタイプではない相手と会うことを何度も繰り返していると、次第に自分の「感性」が鈍ってきてしまうのです。

婚活を始めた当初は、誰もが自分なりの明確な理想を持っていたはずです。

「こういう人と一緒に暮らしたい」「こういう価値観を大切にする人がいい」「こんな雰囲気の人が好きだ」という感覚は、もともとあなたの中にしっかりと存在していました。

しかし、何度も相手から断られたり、逆にこちらから断ったりを繰り返すうちに、肉体的にも精神的にも深く疲弊していきます。

そうやって心がすり減った状態で次の相手に会うと、相手にほんの少し良いところがあっただけで「この人、イイかも」と勘違いしてしまうのです。

具体的に説明しましょう。

婚活を始めたばかりの頃のあなたなら、初対面で会話のテンポが合わない相手に対して、素直に「ちょっと違うな」と感じていたはずです。

しかし、婚活疲れに陥った半年後のあなたは、同じ違和感を覚えながらもそれを胸の奥に押し込め、「優しそうだし、まあ、この人でいいか」と妥協して決めてしまいます。

半年前の自分なら絶対に選ばなかった相手を、疲労困憊した今のあなたは「アリ」だと判断してしまうのです。

これは、あなたの理想が大人になって成熟したわけではなく、ただ単に感性が鈍ってしまっただけ、というケースが本当に多いのです。

ここが、婚活の非常に難しいところです。

婚活を長く続けていれば、誰しも多かれ少なかれ「妥協」を経験します。

理想を100%満たす相手など存在しませんし、様々な人と関わる中で「実はこの条件は譲れるな」と気づくのは、人間としての健全な成熟でもあります。

それが、自分自身で心から納得できた妥協であれば何も問題はありません。

しかし、「婚活疲れから生じた妥協」には警戒しなければなりません。

簡単に見分けられるものではありませんが、ぜひ一度、自分自身に問いかけてみてください。

この相手を選んだ理由を、婚活を始める前の自分に説明して、きちんと納得させられるか?

婚活で疲労する前の、フラットな状態のあなたが今の選択を見たとき、「うん、その人いいね」と背中を押してくれるでしょうか?

それとも「えっ、どうしてその人を選んだの?」と驚くでしょうか?

もし過去の自分に驚かれそうな選択をしているのなら、それは納得のいく妥協ではなく、単なる疲れからくる妥協かもしれません。

私が、成立率や成婚率といった「数字のからくり」にこだわってここまで長く書いてきたのは、結局のところこの話に繋げたかったからです。

表向きの作られた数字に急かされ、焦ってイベントや見合いの参加回数ばかりを重ねていくと、運命の相手に出会えるかどうか以前に、あなた自身の「正しい判断力」や「感性」のほうが先にすり減ってしまいます。

それこそが、婚活において最も恐ろしいことだと私は考えています。

まとめ――数字に急かされて、自分の心まで値引きしないでほしい

長くなりましたが、最後にまとめます。

婚活パーティーも結婚相談所も、正しい使い方をすればしっかりと結果が出るサービスです。

「何もしなければ何も始まらない」というのも紛れもない事実であり、これらのサービスを頭ごなしに否定したいわけではありません。

ただ、世の中に溢れている「カップル成立率」「お見合い率」「成婚率」といった表向きの数字は、皆さんが想像している意味とはまったく違うものを指しています。

その事実を知ったうえで賢く利用するのと、知らずに数字に振り回されてしまうのとでは、最終的にたどり着く未来がまったく違ってきます。

そして、ここからは私個人の感情も交えてお話しします。

もし、今婚活に悩んでいるのが自分の妹だったとしたら。

私は、理想を下げて焦って結婚を決めることなど、絶対にお勧めしません。

自分の妹が、疲れ切った顔で「まあ、このくらいの人でいいか」と妥協して結婚相手を選ぶ姿など、絶対に見たくありません。

お前には、もっとふさわしい素敵な人がいるはずだよ

思わず引き止めてしまうでしょう。

それくらい、疲労からくる妥協で結婚を決めてほしくないのです。

もちろん、そうした考え方がかえって婚期を逃す原因になることもあるため、婚活は本当に難しいものです。

どちらの選択が絶対に正しいとは、はっきり断言できません。

長年この現場を見てきた私自身、いまだに迷うことがあります。

ただ、ひとつだけ確実に言えるのは、結婚とは「一生を左右する重大な決断」だということです。

失敗したからといって、そう簡単にやり直せるものではありません。

数字に急かされて、自分の心まで値引きしないでください。

カップル成立率や成婚率といった作られたパーセンテージに、あなたの大切な感覚を明け渡さないでください。

業者が都合よく作った数字に追われ、焦って参加回数ばかりを増やしているうちに、あなたの中に本来備わっていた「この人は違う」「この人がいい」と直感する力のほうが先にすり減ってしまいます。

それこそが、何よりも一番もったいないことなのです。

都合の良い数字を疑う冷静な目と、自分の本当の心を見つめる目。

その両方を持ちながら行動できる人が、最終的に心から納得できる結婚へとたどり着くことができます。

もし今、少しでも「婚活疲れ」を感じて自分の感性が鈍っていると思うなら、まずは今週末、婚活を休んで自分の好きなことだけをする時間を作ってみてください。

焦って足を動かすのを一度止め、フラットな自分を取り戻すことが、遠回りに見えて一番の近道だと私は信じています。

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