某結婚相談所・新米スタッフのごっちんです。
あなたの婚活は、「じっくり一途派」ですか?それとも「時は金なり!複数交際派」ですか?
基本的に結婚相談所の婚活は『仮交際中』であれば複数交際がOKとされています。けれど、複数交際ってなんだか気が引ける…という人もいらっしゃるでしょう。
今回は、実際に私が出会った、婚活方法が異なる2人の例を比較しながら結婚相談所の婚活における『複数交際』のメリット・デメリット。
そして注意したい『お見合い病』についてお話しましょう。
結婚相談所は「複数・同時交際OK!」婚活ルールを徹底解説
そもそも結婚相談所の婚活における「複数交際」ってどういうことなのでしょうか?
今まで、まっとうな恋愛を経験してきた人にとって、「複数交際」という言葉が信じられないかもしれませんね。
「結婚を前提のお付き合いなのに、複数とお見合いするってルール違反じゃないの?」
「はっきり言って二股じゃない? 自分のお見合い相手がそんなことしてたらドン引くわ……」
結婚相談所で働くまでは、私もそう思っていました。
これがビックリ、みんなやってるんですよ、複数交際。というか、この複数交際こそ、結婚相談所で婚活するメリットなのです。
ただし、相談所や加盟協会によって、多少ルールが異なります。結婚相談所に入会するときは、独自のルールを確認しておきましょう。
参考記事:3ヶ月ルールや成婚後の対応は結婚相談所によって違う?!C社の仲介人に裏側を聞いてみた
複数交際OKのルールとは?
複数交際OKとはいっても、ルールがあります。ルールがなければ無法地帯・やりたい放題ですからね。
「複数交際しても問題ないの?」そんな不安はこのルールによって保たれています。
そのルールとはズバリ…お見合い後の仮交際期間中は、複数の人とお見合いしたり仮交際してもOKというもの。
そして、結婚を前提とした本交際に移ったら、複数交際はNG。お見合いもできません。
本交際に移ったら、成婚退会に向けて、1人のパートナーと進んでいくことになります。
仮交際と本交際の違いって?
仮交際は、お見合い後、お互いに「もうちょっと相手のことが知りたい」と同意があれば始まる、いわばお試し期間。
海外では、本格的なお付き合いになる前に、複数の人とデートする「デート期間」というものがあります。
まだ付き合ってるわけじゃないから、一緒に食事したり、遊んだりするだけ。複数の中から、一番合う相手を選んで付き合います。
結婚相談所の仮交際期間も、いわばデート期間のようなもの。本交際前の複数交際は、ルール的にもOKなんです。
【比較】具体例からみる婚活の複数交際について
ここではAさんとBさんのお2人を例に、婚活の複数交際についてみていきましょう。
Aさん:20代後半。恋はまっすぐ一途。婚活でも、結婚相談所から紹介してもらった中から「これだ!」と思う1人を選び、お見合いしてデートを重ね、結婚に向けて真剣交際するタイプ。
Bさん:30代前半。婚活は短期決戦、時は金なり派。少しでも気になる相手がいれば複数お見合いし、同時交際もいとわない。婚活のモットーは「会ってみなけりゃわからない」
さて、AさんとBさんのうち、念願かなって結婚できたのはどちらでしょうか?
答えは、「どちらもまだ結婚できていない」です。
一体、何が問題なんでしょう?
Aさんのように「性格的に複数交際はムリ」と考える人もいます。
また、結婚相談所によってはお見合い1回につき、数千円のお見合い料金がかかるところもあるため、金銭的に複数交際は難しい場合も。
では、AさんとBさん、それぞれ違う婚活方法を続けながら、なぜどちらもまだ結婚できていないのか、その理由を考えていきましょう。
比較1.1人に絞って交際するAさんの婚活スタイル
Aさんは、恋愛経験が少なく、どちらかというと受身なタイプ。婚活でも、複数と付き合うのは面倒だし、1人とじっくり向き合いたいと考えています。
そのため、お見合いをし、仮交際へと発展したら、相手とひんぱんに連絡を取ったり会ったりして、「その人との成婚」を目指します。いわゆる『複数交際をしない派』です。
複数交際しない派のメリット
婚活において「複数交際しない派」のメリットは、成婚までのスピードが早いということです。
一見、複数交際した方が時間短縮できるように思えますが、実は相手との相性が良かったときは「しない派」のほうが有利。
1人としか仮交際していない人は、複数交際してる人より、当たり前ですが1人に多くの時間を使えます。マメにメッセージできるし、急なデートにも対応できるし、いつ電話がかかってきても慌てることはありません。
何にも後ろめたいことなく、結婚に向けて一直線に進めるのです。そのため、相性の良い相手だったら、まわりも驚くスピードで進展できます。
複数交際しない派のデメリット
では、デメリットはなんでしょうか。それはズバリ、成婚しなかったときのダメージが大きいことです。
実際、Aさんも、数か月かけて大事に温めてきた本命の彼とは、本交際に発展しませんでした。
はっきりとはわかりませんが、相手にとって、Aさんは複数交際の相手の1人だったみたいなんです。
「この人だ!」と信じて仮交際を進めてきたAさんにとっては、まさに付き合っていないのに振られたようなもの。しばらく立ち直れず、なかなか次の婚活に踏み出せる気力が湧きませんでした。
複数交際しておくと「振られてもまだ他がいる」って保険がかけられますからね。
比較2.ガンガン複数交際するBさんの婚活スタイル
Bさんは、俗に言う肉食系女子。
恋愛経験は豊富ですが、30代に入り、出会いが減ったことから結婚相談所に登録しました。
目標は1年以内に成婚退会すること。そのため、お見合い料金無料の結婚相談所に登録し、精力的にお見合いを繰り返しています。Aさんとはまったく正反対の『複数交際する派』です。
複数交際する派のメリット
複数交際することのメリットは、相手を見る目が育つことと、出会いの幅が広がることです。
色んな男性と同時進行で会うことで、お見合い慣れできるので、短い時間で「合う・合わない」が判断できるようになります。
複数交際すればするほど、効率的に婚活できるようになるんですね。
また、1人ずつとしかお見合いしないとなると、相手選びにも慎重になりますが、複数交際なら「ちょっと気になるから会ってみようかな」という程度でも行動できます。
その結果、今まで対象外だったけど意外といいかも!? という、自分の枠を飛び越えた新しい相手に出会いやすくなります。
複数交際する派のデメリット
複数交際のデメリットは、ズバリ、「お見合い病」です。
「お見合い病」とは、結婚相談所スタッフが使っている言葉で、「たくさん会えば会うほど、まだ他にいい人いるんじゃないかな~?と思ってしまって、いつまでも成婚できない」という、恐ろしい病なんです……!
実際、Bさんは複数交際を長く続けすぎたため、このお見合い病にかかってしまっています。
さらに、色んな相手とデートすることによりスケジュールがキツくなる、婚活疲れも同時に感じています。
複数交際は婚活でメリットになるの?
複数交際をしないAさんも、複数交際をしているBさんも、結果として今は成婚にいたっていません。
となると、結局、複数交際をした方がいいのかどうか、わからなくなってしまいますよね(笑)
ただ、AさんとBさんを比較してわかった婚活のコツは、「複数交際して見る目を養うべし、ただし短期決戦で」です!!
複数交際こそ、結婚相談所で婚活するメリットですが、だらだらと続けていると、まちがいなく「お見合い病」になります。
覚えておいてほしいのは、最初から100%パーフェクトな相手なんかいない、ということです。(いたら私が知りたい)
自分の中で「これだけは譲れない!」という優先順位を決めて、そこにハマる人が現れたら、逃さずキャッチしましょう。
複数交際をするべきか、しないべきかよりも、重要となるのは決断力です。
結局は複数交際をしても、しなくても「この人だ!」と感じたときに決断できなければ、どんなに成婚率が高い結婚相談所でも、凄腕仲介人にサポートしてもらっても、成婚できないんです。
Aさんのように、たったひとりに絞っていても、Bさんのように、いろんなチャンスに挑戦してみても、決断力がなければ、本交際に進むことができないのです。
もちろん、出会いのタイミングとか、運も関係しますが。決断力がなければ成婚は不可能です。
まとめ|複数交際を制すものは婚活を制す
複数交際は結婚相談所ならではのメリット。しかし時として、デメリットにも転じることがあります。
このルールを生かすも殺すもあなた次第。
複数交際のメリットを上手に取り入れながら、自分の決断力を信じる婚活が成功のカギとなります!