アラフォー女性婚活を辛口分析!有名Youtube動画を50歳女性カウンセラーが検証
「10年何も得ていない」と切られた40歳女性に、男性カウンセラーが最初にかけた言葉
さよ婚の人気動画で「10年婚活して何も得ていないことに焦りと恐怖を持ってほしい」と辛口に切られた40歳女性。
年収280万円・派遣・実家暮らし、希望は「年収600〜800万円のサラリーマン」「専業主婦を許してくれる人」。

このプロフィールを見たとき、結婚相談所の専門家である私(岡田)の第一声はこうでした──
よく来てくれましたね。10年間、一人で本当によく頑張りました
さよ婚の動画では、40歳・派遣・年収280万円で「年収600〜800万円のサラリーマン、専業主婦OK」を希望する女性に対し、カウンセラーが「10年何も得ていないことに焦りと恐怖を持ってほしい」「条件が高すぎる」「女性同士の褒め合いは社交辞令」と切り込みます。
確かに、厳しい現実を見据えるという意味では一理あるかもしれません。
しかし、現場のリアルを知る私の実感は少し異なります。
同じ質問に対し、男性カウンセラーである私がかける言葉は、動画とは真逆の第一声になります。
まずは「よく来てくれた!」って全力で褒めると思います。10年間、よく今まで頑張ってきたね!と伝えます
私が見ているのは、動画に映っていない風景です。
人って、注目しているものしか見えないって言うじゃないですか。人の結婚とか、人の出産とかばっかり見ているような状況で、自分がアプリやパーティーなどで一人で頑張ってきたんだろうなって想像できるので……一人でよく10年も頑張ったねって言ってあげたいです
さらにこう続けます。
「結婚しないの?」とか「なぜ彼氏いないの?」とか、すごく言われて、気にして、過ごしてきている中で……周りの友達は主婦になって、お母さんになっていく。本当に大変だっただろうなと強く思いました
動画の結論が「焦れ」なら、私の入口は「10年、よくここまで来たね」。
この差はどこから出てくるのでしょうか?
ただし私としても、動画の意見に「激しく同意する部分」はあります。
それはなぜでしょうか?
「厳しい現実」の前に、なぜ40歳女性が年収600万円を口にしたかを聞く
私が動画に同意する部分は、ここです。
動画の中のお二人が言っていたことには、激しく同意する部分もたくさんあります。それはたぶん、ご本人が目の前にいないから言えることがたくさんあって……

これは重要なポイントです。
動画のカウンセラーが反応していたのは、相談フォームに書かれた文字列──年齢、年収、希望条件の箇条書き──だけです。
対面の現場では、その文字列の前に「なぜその数字が出てきたのか」を聞く段階が入ります。
順番が違うのです。
私が前提として置いているのは、条件を口にすること自体を責めない、ということです。
アラフォー女性が結婚したいという時に、年収のことを気にする気持ちはすごく分かります。お金で解決できることがたくさんあるからです。そこは否めないし、不思議なことではありません
一方で、希望を決して動かさない女性もいます。
それを変えられなくて、それがなければ結婚しないという人もたくさんいらっしゃいます。叶えられないならもう私一人で生きていきますと言う人がね。1年だけ頑張ろうとか、3年だけ頑張ろうという人もたくさんいます
つまり、600万円という数字は「高望みのサイン」でもあれば「人生設計の核」でもあるのです。どちらなのかは、本人の口から理由を引き出さないと分かりません。
年収条件の話ではなく、欲しい暮らしの話──本音を翻訳する現場
現場での私の聞き方は、最初に一本の問いを立てることから始まります。
「年収600万円の人の生活を見てきたのか? 同年代でそのくらいの収入の人が、幸せそうに見えるのか?」

原体験があって出した数字なのか、イメージだけで並べた数字なのか。
ここで相談者の「根拠の質」が見えます。
平均年収がいくらで、共働きならいくらになる、というデータは私の頭にも入っています。
ただ、そこから話を始めません。
数字を並べたところで、人は感情で条件を握ってしまうからです。現場で起きているのは、数字を知っているかどうかではなく、その数字を自分の言葉に翻訳できているかどうかのズレなのです。
だから、もう一つの可能性を必ず考えます。
「年収いくらが希望?って聞かれたら、600万円って言うけど本心はそこまで求めていないって人もたくさんいるんですよね。例えば旦那さんと楽しく旅行に行きたいから、これぐらいかなと思っているのなら……そっちの理由は可愛いじゃないですか!」
この「可愛い」という本音の部分はとても大事だと思っています。
年収条件の奥にあるのが「旅行に行ける暮らし」「家で落ち着いて過ごせる週末」だとしたら、金額の数字を下げるかどうかは本題ではなくなります。
欲しいのは数字ではなく暮らしの質だからです。
条件を下げる・下げないの話ではなく、本音を翻訳する話に変わります。
年収600万円という条件は、「高望み」でも「人生設計」でもある。その判定は、本人が口にする理由の中にしかない。数字を値切る前に、その奥にある暮らしの像を先に聞く。
現場のリアルとSNSのズレ
ところが、世の中には別の受け取り方が流通しています。
SNSや動画では、あえて極端な言葉を使って注目を集める手法がよく使われます。
しかし、実際の相談所の現場は違います。
私はそこに強く反論したいです。
だから条件を下げさせられたと思ったりとか…… そんなんじゃないから! よくブログやSNSに書いてあるじゃないですか。条件をどんどん下げさせられたとか……そうじゃないんですよ。希望を下げさせようと思っているカウンセラーなんて、いないはずです。その人に合った人を、よりよいパートナー探しのために、という風に受け取ってほしいなと思います
ここが動画の辛口トーンと一番違うところです。
条件を叩き直すのではなく、条件の奥にある「欲しい暮らし」を言語化していく作業が、私たちの現場で行っている本当の相談の中身なのです。
条件の話ではなく、目の前の人の話──会った瞬間に紙は裏返る
条件を動かす最大の要因は、本人の決心ではなく「会った相手」なのです。
人だから、その年収は少し低いけど、顔立ちが好みで、話が合う年齢で……となると、少し会ってみようかと思うものなんです。そういうタイミングって必ずあります

この「タイミング」が入った瞬間、女性側の内面が変わります。
この人とだったら結婚できる。この人とだったら自分が働いてもいいなと思ったりとか……共働きって、それも良さそうだなというふうに変わるとか……最初に言っていたことと全然違う、という人がたくさんいるのです
これまで約1万件の結婚相談所の口コミや施設データを細かく分析し、現場のリアルを見てきた確かな事実として、入会時にA4用紙に書いた希望条件と、半年後に交際に進んだ相手のスペックが変わるケースは日常茶飯事なのです。
ここで注目したいのは、変わっているのが「年収600万円→500万円」という数字の妥協ではないことです。
「この人とならもう一回共働きを考えていい」という、自分の働き方の再定義が起きています。
条件変化=敗北ではありません。
関係性の中で、自分の人生の枠組みが組み直されているのです。
動画カウンセラーが辛口に切った論点のひとつに、「女性同士の褒め合いは社交辞令」というものがありました。
これに対して、私は現場の人間としてこう捉えています。
私はその言葉通り、可愛らしい人なんだろうなと思って聞きました
30代前半に見える40歳というプロフィールを、私はそのまま信じています。
社交辞令と断定するには、本当に若々しく魅力的な方の事例を現場で多く見すぎているからです。
紙の条件と、会った瞬間に動く感情は別物です。だからこそ「書類だけで判定して焦れ」と言う動画のアドバイスは、順番がひとつ飛んでいると感じるのです。
条件の話ではなく、老後の話──55歳の時間軸で見える景色
私からは、相談者の方にこんな問いかけをすることがあります。
じゃあ、10年結婚しなくてよくても、60歳の時、一人で大丈夫? とか70歳以上になって大丈夫? とか……少し視座を上げるというか、今ここで頑張るメリットや、二人の幸せとか豊かな暮らしみたいなものが、金額だけで言えるかどうかとか……

40歳の相談者が見ている未来は、おそらく5年後・10年後まででしょう。
しかし、私の時間軸はそこから30年・40年先まで伸びています。
「50年先とかを少し考えて欲しいなとは思うんです。そこの視点って絶対みんな抜けるんですよ」
この「絶対みんな抜ける」というのは、55歳という立ち位置から相談者を見てきた私の実感であり、若いカウンセラーからは出にくい視点かもしれません。
紙に書ける条件と、書けない時間の重みは違うのです。
紙に書けない部分のことって、結婚には色々あるんですよ、良いことも悪いことも
私自身、妻を亡くし、シングルファーザーとして二人の子供を育ててきました。
若い頃に思っていた「こんな結婚生活」と、様々な経験を経て55歳になった今感じる結婚の重みは、もう同じではありません。
年を重ねると赤ちゃんに戻っていくとか言うじゃないですか。最後は介護が必要になったりする。そういう段階を一緒に歩まないといけない相手ですよね。やっぱりお互いの弱いところを見せ合えて、それを受け入れられる人という風に、価値観が変わってきました
そして、もし私が今から婚活をするとしたら、という仮定でお話しします。
「生涯、一緒に病気をしたり、いろんなことを楽しみながら、衰弱する時も一緒に支え合える人を探そうと思うなら、私だったら間違いなく、自分でしっかり稼げるようにします」
相手の年収を探すより先に、自分自身で経済的な土台をもう一枚敷く、という発想です。
私はこの年齢になり、様々な苦労も経験してきたからこそ言えるのですが、今のうちに、自分の足でしっかり生活できる基盤を作っておくと、結婚への焦りが消えて心に余裕が生まれますよ、とお伝えしています
この年齢だからこそ、そして人生の酸いも甘いも経験してきたからこそ言える言葉だと思っています。
30代の相談者にはこの言葉の重みはまだ届かないかもしれません。
でも、40歳の相談者には、確実に届く距離にあるはずです。
条件の話ではなく、生活像のズレの話──現場で起きる「本音」と「条件」の食い違い
私は現場で、若い世代と私たち世代の感覚の違いを感じることもあります。
ただし、それは「昔は大変だった/今は楽」という単なる世代論ではありません。

その比較は、そのまま現場で見かける「条件と本音のズレ」につながる話なのです。
今の若い方たちは、本当に恵まれています。私たちの若い頃とは違います。今はもう、何でも揃っているでしょう? 便利な家電もあるし、食事も中食でじゅうぶん美味しい時代です
「専業主婦」の奥にある本音
ここで私が言いたいのは、家事の負担が減ったね、という話ではありません。
相談の現場では、女性が書類に「専業主婦を希望」と書いていても、よく聞くと「家に帰ってのんびりしたい」「お惣菜でいい日があってもいい」「一人の時間が欲しい」という本音だったりします。
専業主婦という単語と、本人が欲しがっている生活像は、実は別のものだということが多いのです。
だからこそ、私は書類の単語に引っ張られません。「専業主婦を許してくれる人」という条件を見ても、その単語の奥で本人が何を守りたがっているのかを、会話でほどいていきます。世代の話をするのは、抽象的な比較のためではなく、「今の相談者が本当に欲しい暮らし」と「書類に書いた条件」の間のズレを、現場で毎日見ているからです。
年収600万円も、専業主婦も、同じ構造で見ています。
単語を値切るのではなく、単語の奥にある真意を翻訳し直す。
これが私のカウンセリングにおける一貫したスタンスです。
一人で抱えなくていい──私が勧める3つの動き方
最後に、具体的な行動に落とし込みます。
私が現場で繰り返しお伝えしている、3つの大切な動き方です。

- 一人で条件を見直さない。誰かと一緒に俯瞰する場を持つ。
- 「変えられない条件」と「本音で欲しい暮らし」を、自分の言葉で紙に分けて書く。
- 婚活と並行して、自分の足で生活できる仕事を持つ。
1. 一人で条件を見直さない
私が繰り返しお伝えしたいのは、この言葉です。
「見直すことは、やはり一人では難しいことなので、誰かと一緒に話すとか、誰かと一緒に俯瞰するような場面を持った方がいいと思います。仮にどこかが凝り固まっているのなら、そこを客観的に見直すだけで良い方向に向かいますよ」
誤解してほしくないのは、これが「私の相談所に入会してください」という誘導ではないということです。
動画の40歳女性が「メールやLINEで質問したこと」自体、本当に素晴らしい行動だと評価しています。
無料相談でも、メールでも、LINEでも、誰かに声を出して話すこと自体が、現状を変える最初の一歩なのです。
入会を決める前に、条件の言語化だけをプロと一緒にやってみる、という使い方で十分だと思っています。
2. 条件の横に、理由を書き足す
600万円という数字の横に、なぜその数字なのかを自分の言葉で書き足してみてください。
旅行に行きたいのか、家を持ちたいのか、子どもの教育費なのか。
数字より「どんな暮らしがしたいか」が先にあるなら、その暮らしの方を条件欄に置き直せます。
これは一人でもできますが、1でお伝えしたように、誰かに話しながら書くと凝り固まりがほどけやすくなります。
3. 稼ぐのではなく「仕事を持つ」
私が繰り返しお伝えしているのは、稼ぐ金額の大小ではありません。
自分自身で生活できるようになろうね、という話です。子供たちにもそう伝えて育ててきました。自分の足で立てる「仕事を持つ」ということですね
自分の子供にも絶対に言いますし、周りの若い世代にも伝えています。男女問わず、とにかく自立して生きていける自分になりなさい、と
単に「大金を稼げ」というのではなく「仕事を持つ」こと。
この定義が重要です。
相手の年収条件を無理に下げるという話ではなく、自分自身の両足をしっかりと地面につけるという話なのです。
相談所は、条件を下げさせる場ではない。条件の奥を一緒にほどく場だ。一人で見直せないから人に話す。それだけで、凝り固まった場所が動き出す。
そのうえで、最後にこれだけはお伝えしたいです。
「どうしても変えられないものだったら、無理に変えなくていいんですよ」
条件の見直しをお勧めしてはいますが、最終的にご本人がどうしても変えたくないものは、無理に変えなくていいのです。
動画で辛口に切られた40歳の女性に、この言葉が届くことを願っています。
これが届いた時に初めて、「10年間、一人でよく頑張りましたね」という私の最初の一言の本当の意味が、じわじわと伝わるのだと思います。
一人で抱え込んでいたものを、誰かの前で声に出していい。
まずは今日、ご自身の正直な気持ちを紙に書き出してみるか、信頼できる誰かに話してみてください。声に出すだけで、止まっていた時計の針は確実に動き始めます。





