「結婚に後悔している……」既婚者女性の失敗から学ぶ『幸せ』の秘訣とは?
はじめに:「後悔したことは一度もない」とは、どうしても言えませんでした
結婚相談所で数多くの婚活をお手伝いしている私、岡田ですが、先日、結婚3年目の女性会員からある話を聞きました。
彼女が、あの日「結婚した方がいいよ」と独身の友人に言いそうになって、ふと言葉を飲み込んだ夜があるそうです。

仕事帰りのカフェで、友人が「結婚って、本当にしてよかったと思う?」と聞いてきたとき、彼女は一瞬、答えに詰まりました。
胸の奥で、自身の結婚生活へのいくつかの後悔がよぎったからです。
あのとき言わなければよかったひと言。あのとき気づいておけば、と思う相手の癖。
生活の中で積もっていく、小さな違和感。
それでも彼女は、迷ったあげく「うん、してよかったよ」と答えたそうです。
けれど、「後悔したことは一度もない」とは、どうしても言えなかったと言います。
専門家である人間がこんな体験談を紹介すると、無責任だと思われるかもしれません。
でも本音をいうと、結婚生活の中で「後悔したことがない」なんて夫婦は存在しません!
むしろ一度は後悔したことがある夫婦がほとんどです。
問題は、後悔があるかどうかじゃないんです。
その後悔が、二人で越えられるものか。それとも、人生そのものを壊してしまうものか。
この記事では、私の友達である既婚女性3人が打ち明けてくれた「結婚を後悔した瞬間」を紹介します。
そこから見えてきたのは、「越えられない後悔」を避けるために、結婚前に確認しておくべきことでした。
「結婚に後悔したことはありますか?」と聞かれたら、彼女は「あります」と答えます
ちなみに、その話をしてくれた彼女自身、夫と結婚して3年が経ちました。
「結婚に後悔したことはありませんか?」と聞かれると、胸を張って「あります!」と答えるそうです(笑)

理由はひとつではありません。
- 家事の分担で揉めたこと。
- お互いの実家との距離感。
- お金の使い方の違い。
挙げていけば、たぶん片手では足りないくらいあるそうです。
でも彼女は、いまの結婚を「失敗だった」とはまったく思っていません。
なぜかというと、その後悔のひとつひとつが、二人で話し合えば越えられる種類のものだったからです。
喧嘩した翌朝、気まずいまま朝食を作っていると、夫が「ごめん」と言う前に「コーヒー入れたよ」と差し出してくれる。
そういう日常の積み重ねで、ちゃんと修復できる後悔だったからです。
誰だって、後悔する瞬間はあるんです。自分が望んでいた結婚生活であっても。
けれど、その後悔が許せるもの・許せないものかどうかで「離婚」という2文字が現実味を帯びてくるわけです。
相談所で何百組ものご夫婦を見てきて、ひとつだけ確信していることがあります。
後悔ゼロの結婚はありません。
だけど、後悔の「種類」は、結婚前にある程度コントロールできる、ということです。
どんなに幸せそうに見えても、多かれ少なかれ、誰だって少しは後悔するもの。
それが人間です。
だから、「絶対に後悔しない相手を選ぶ」のではなく、「越えられない後悔だけは避けられる相手を選ぶ」。これが私のスタンスです。
では、越えられない後悔とは、どんなものなのか?
実際に後悔した女性たちの話から、見えてきたものがあります。
既婚女性3人が打ち明けた、結婚を後悔した瞬間
今回は私の友達である20〜30代の既婚者(離婚経験ありの女性を含む)3人に、離婚を考えた「後悔」について聞いてみました。
3人とも、最初から離婚を覚悟して結婚したわけではありません。

みんな、それぞれに「この人なら」と思って一歩を踏み出した人たちです。
それでも、結婚してみないとわからなかったことが、確かにあった。
その話です。
Aさん(仮名)の場合 ― 義実家との関係と、見えにくいマザコン
結婚5年目で離婚に至った20代のAさん。
地方から上京して、夫と結婚しました。いわゆるできちゃった結婚なのですが、近くに住む義実家との関係があまりよくなく……。それでも別居だから、問題ないと思っていたのですが、夫も義母の肩ばかりをもつ、マザコン気質だったんですよね。わかりにくいけど。
Aさんの話で、私、岡田が一番引っかかったのは「わかりにくい」というひと言でした。
マザコンといっても、ぱっと見マザコンとはわかりません。ドラマとかに出てくる典型的なマザコンじゃないんですよね。でも、行動の節々に『なんで私と家族なのに、母ばかりを優先する?』と思ったんです。お母さんを大切にする気持ちはいいけれど、お母さんも元気なんだから、まずは自分の家が優先じゃない?って。義実家の金銭感覚にもおかしいなと思う点がありました
Aさんの話を聞いていて、私が一番怖いと思ったのは、彼のお母さんが強かったことそのものではないんです。
彼が、夫婦の側に立てなかったこと。
ここなんですよね。
日常の小さな選択。
- 年末年始をどちらの実家で過ごすか
- 子どもの名前を誰に相談するか
- お金の使い道を誰に報告するか
そういう一つひとつで、ほんの少しずつ、母親側に針が傾いていく。
Aさんが「わかりにくい」と言ったのは、まさにこの重心のかけ方のことなんだと思います。
人のせいにしてはいけないけれど……義母がいなかったら、もう少し違う結果になっていたかなって思います
Aさんはそう言って笑いました。でも、目は笑っていなかった。
Bさん(仮名)の場合 ― 同棲なしで結婚した、生活のリアル
婚活パーティーで出会った男性と32歳のときに結婚したBさん。
現在、結婚2年目の新婚さんです。
早く結婚したい!と思って、婚活をはじめて、やっと夫と出会えました。夫は私より5つ年上で、結婚に焦りを感じていたのです。だから、婚活パーティーで出会ってすぐ、交際がスタートしました。トントン拍子で結婚の話に発展し、同棲ナシで結婚。いざ結婚して、同居がはじまると、夫の生活スタイルに愕然としました。ゴミはゴミ箱に捨てられない。脱いだ服はそのまま……こんな基本的なこともできないのか!?とビックリです
Bさんの話を聞きながら、私はとある会員さんを思い出していました。
デート中はとても紳士的で、ドアを開けてくれて、レストランの予約もスマートで、「こんな素敵な人いるんですね」と笑っていた女性が、結婚半年後に苦笑いで報告してくれたのです。
彼、洗濯機の使い方を知りませんでした
これ、実家暮らしの男性あるあるでもあるんです。
私も相談所でよく聞くんですが、本人に悪気がないぶん、結婚後に女性側がじわじわ苦しくなる。
そういえば、夫はずっと実家暮らしだったんですよね。お母さんがすべてしてくれていたのかな?って思います……
Bさんも怒っているというより、半分諦めて、半分どうにか直そうとしている。
そんな表情でした。
交際中のデートだけでは、彼が「自分の生活を自分で回せる人かどうか」までは見えません。
優しさと、生活自立力は別物だからです。
ここを見抜き損ねるパターン、本当に多いです。
Cさん(仮名)の場合 ― 相手に不満はないのに、後悔がある
結婚に焦っていた29歳のCさん。
職場の人の紹介で出会った男性と、半年でスピード結婚に至りました。
価値観も一致するし、性格も良いし、主人自体に不満はありません
これがCさんの口から出た最初の言葉でした。
だからこそ、次の言葉が重く響いたんです。
早く結婚したいと思っていたけれど……結婚資金や新生活のための『貯金』をしていませんでした。主人も結婚願望があったワケではないので、貯金額は微々たるもの……。結婚したら、家具とか買って、ハネムーンに行ってと思っていたけれど、当分、そういう新婚イベントはお預けですね(笑)
相手のことは好きなのに、後悔している。
これが、Cさんのケースの難しさです。
このスピード感も結婚のタイミングを逃さない秘訣ですが、お金の心配がない新婚を楽しみたいなら、蓄えていた方が吉。
ただ、Cさんの後悔って、本当は「お金がなかったこと」じゃないんだと思うんです。
「結婚したい」という気持ちが先行して、結婚した後にどう暮らすか、つまり「共同生活の設計」という大切な対話を一度もしないまま入籍してしまった。
未来のリアルな話を避けたまま結婚すると、あとで現実のほうから追いかけてくる。
Cさんの「お預けですね(笑)」の裏にあるのは、たぶんそういうことです。
3人が見抜けなかったのは「重心・自立力・未来設計力」
3人の話を、私は何度も頭の中で並べ替えてみました。
正式に整理すると、こういうことです。

3人とも、結婚前に「相手の好きなところ」はちゃんと見えていました。
優しい。価値観が合う。一緒にいて楽しい。
そこは間違っていなかったんです。
見えていなかったのは、「結婚後に毎日ぶつかる、面倒くさい部分」のほうでした。
- Aさんは、彼の「夫婦の重心」を見抜けなかった。意見が割れたとき、親側ではなく妻側に針を倒せる人かどうか。
- Bさんは、彼の「生活自立力」を見抜けなかった。優しさはあっても、自分の生活を自分で回せる人かどうか。
- Cさんは、彼との「未来設計力」を見抜けなかった。結婚したい気持ちだけでなく、結婚後のリアルな暮らしを一緒に設計できる人かどうか。
ただ、正直に言います。
これらをデート中に完璧に見抜くのは、かなりむずかしい。
3年付き合って結婚した彼女だって、見抜けていなかった部分はありました。
だからこそ、私が会員さんにお伝えしている強力な選択肢があります。
期限付き同棲という選択肢。「暮らしのチームになれるか」を見るために
結婚相談所では、成婚に至るカップルに、「まずはお互いのご両親に挨拶を……」とオススメしています。
これは形式上の挨拶という意味だけではありません。

本当に、お相手のご両親が味方になってくれるか、仲良くしてくれるかで、結婚生活の幸福度が大きく変わってくるからです。
ただ、両親への挨拶だけでは、Bさんが直面した「ゴミをゴミ箱に捨てない」みたいな生活習慣は絶対に見えません。
Aさんが直面した「夫婦のことで、彼が私の側に立てるか」という本質も、たぶん見えないでしょう。
「同棲すると、結婚のタイミングがなくなって、ずるずる婚期が伸びる」という意見もありますが、私はやはり、結婚前の同棲を強く推奨しています。
お互い、育ってきた環境も違うのです。
結婚生活は自分にとっての当たり前が通用しなくなったり、相手の当たり前を受け入れたりしないといけません。
だからこそ、実際に一緒に暮らしてみてほしいのです。
付き合っているだけじゃわからないことは、たくさんあります。
ここでよく言われるのが、「同棲したら、ずるずる結婚しないまま時間が過ぎてしまうのでは?」という懸念です。
これは私もよく相談される心配で、実際そういうカップルもいます。
だからこそ、私がお伝えしているのは「期限付き」という絶対の条件です。
タイミングを失ってしまいそう……。
そんな心配があるのなら、しっかり期限を決めて同棲することです。
お互いのご両親に公認の期限を設けて同棲すれば、婚期を逃すリスクもありません。
例えば、半年と決める。
半年後に結婚する前提で、両親にもそれを伝えて始める。
そうすると、同棲は「結婚を先送りする時間」ではなく、「結婚を前提にお互いの生活を確認する時間」になります。
期限付き同棲で見るべき3つのこと
ここが大事なんですが、同棲を「ただ一緒に住んでみる時間」にしてしまうと、意味が薄れます。
何を見るための同棲なのか、最初に決めておいてほしいのです。
期限付き同棲で見るべきものは、この3つです。
1. 仲間として暮らせるか(生活のリズムや空気感が合うか)2. 違划感を確認できるか(許せる違和感/許せない違和感の仕分け)3. 未来の生活を一緒に設計できるか(お金・働き方・家族計画の話ができる相手か)
これは本当に大事なポイントです。
「好きかどうか」を確かめる時間ではなく、「暮らしのチームになれるかどうか」を見る時間。
ここを取り違えないでほしいんです。
実際、私が見てきた中で、期限付き同棲を経て結婚されたご夫婦は、結婚後のすれ違いが少ない傾向があります。
Bさんが結婚してから愕然とした「ゴミをゴミ箱に捨てない」みたいな部分を、結婚前に「これは譲れる/譲れない」と仕分けできているからです。
仕分けた結果、「やっぱり無理」と判断して結婚を見送るカップルも、もちろんいます。
しかし、それは失敗ではありません。
Aさんが5年後に離婚するより、半年で気づけたほうが、お互いにとってずっと幸せです。
そして、優先順位の話をするなら、私の中ではこの順番です。
- 一緒に暮らせるかを見る「違和感の確認」
- お金や働き方を話し合う「未来の設計」
- 周囲を固める「仲間として(両親を味方につけること)」
完璧な結婚相手なんていませんし、無理に満点を目指さなくていいんです。
ただ、結婚生活そのものが続けられない相手と、お金や親の計画を立てても意味がない。
だからこそ、確認 → 未来 → 仲間。この順番がベストだと私は思っています。
後悔ゼロの結婚はない。それでも「結婚してよかった」と思える相手を選ぶには
さて、既婚女性が語る結婚への後悔。
ここまで読むと、ちょっと婚活意欲が失せそうですよね(笑)

でも、安心してください。
冒頭の彼女は結婚3年目でも、「結婚してよかった」と言い切っています。
なぜなら、何度もいいますが、1ミリたりとも後悔がない結婚はまず不可能だからです。
それでも「してよかった」と言える人はたくさんいる。
彼女もそのひとりです。
どんなに運命を感じた相手でも、争いひとつない生活を送ることはできません。
長年ともに生活してきた実の家族とケンカをするように、夫となる人とケンカしたり、不満があったりするでしょう。
それが普通で、それがリアルな夫婦の姿です。
彼女自身、3年経ったいまでも、月に何度かは「あのとき、こうしておけば」と思うそうです。
けれどそのたびに、夫がコーヒーを入れてくれたり、彼女が肩を揉んだりして、後悔は少しずつ薄まっていきます。
これが、二人で越えられる後悔です。
一方で、Aさんが抱えた義実家の問題、Bさんが直面した生活のギャップ、Cさんが感じた準備不足。
これらは話し合いを避けて放っておくと、越えられない後悔に育つものです。
けれど、耐えられないような後悔だけはしてほしくない。これが、結婚相談所の私が伝えたいことなのです。
大切なのは、人生の終わりを迎えたとき「辛いこともあったけど、この人と結婚してよかった」と思えるかどうかです。
毎日100点の結婚なんてありません。
60点の日もあれば、30点の日もある。
でも、人生の最後に振り返ったときの平均点が、ぎりぎり合格ラインを越えていればいい。
私はそう思っています。
結婚相談所での婚活は、辛いこと、悲しいこともあります。
その苦労を経て、最愛のパートナーと巡り会えるのです。
たくさん苦労した、涙を流した、そんなあなたの努力が、確実にシアワセへと繋がるよう、まずは次のデートで、お相手の「自分の生活を自分で回す自立力」をちょっとだけ観察することから始めてみてくださいね。





