アラフォー40代女性の婚活体験談-高身長に拘る女性⑤1ヶ月後のメール
42歳・170cm・「高身長じゃないと無理」だったA子さんが、1ヶ月目に送ってきたメール
「高身長じゃないと無理」。
そう言い続けてきた42歳のA子さんが、活動1ヶ月で、身長168cmの男性にOKを出した。

しかも、本人はOKを出すまで、その身長にまったく気づいていなかった。
A子さんは170cm。
年収350万、短大卒、神奈川の実家でご両親と同居していて、結婚後も仕事は続けたい。
そんなA子さんの婚活で、いちばん譲れなかったのが、この「高身長じゃないと無理」という条件でした。
170cmのご本人がそう言うのだから、外せない条件として受け止めていた。
前回の最後に、A子さんはこう書いていた。
プロフィールはよく見ますっ!
前回の反省を踏まえての宣言だった。
その宣言から1ヶ月。A子さんからまた長いメールが届いた。
「単なる愚痴というかご報告です(笑)」と前置きがあって、お暇な時に読んでくださいと添えられている。
読み始めて、すぐにわかった。
これは、宣言したばかりの「プロフィールはよく見ますっ!」を、活動1ヶ月で自分から崩しに行ったメールだった。
しかも、崩したのは枝葉の部分ではない。
連載の核心、つまり「高身長じゃないと無理」というA子さんの最大のこだわりに、自分でぶつかりに行っていた。
メールには、コネクトシップで申込みのあった2人の男性のことが書かれていた。
1人ずつ、順番に、A子さんがプロフィールを見たそのままの順で。
そして、自分でも「やっちまった」と認める失敗が、笑えるほど正直に並んでいた。
年収非公開の「ヒェッ」に気を取られて、身長168cmを見落とした夜
1人目の話から書く。
「まさとしさん」という46歳・横浜在住の男性だった。

A子さんがプロフィールを開いて、最初に目に入ったのは顔だった。
今日、コネクトシップでお申込みあった『まさとしさん』、ちょっとあごがなくてハンプティダンプティみたいだけど(笑)。
あごの印象がハンプティダンプティ。
いきなりこの比喩で入ってくるのがA子さんらしい。
良くも悪くも、最初の引っかかりがここに来ている。
ところが、次の一行で印象が動く。
横浜在住で46歳だし、自己PRに『相手の好きな趣味を楽しんでみたい』って書いてあって、そういう人いい!素敵!!と思いまして。
あごからスタートして、自己PRの一文で「素敵!!」まで一気に上がった。
1分かそこらの間に起きた感情の動きが、メールにそのまま書かれている。
そして、次の項目で予想外のものが出てくる。
で、更に見たらなんと年収非公開!ヒェッ。なぜ…?? すんごい強気やんけ…。
「ヒェッ」と「やんけ」。
A子さんの素のリアクションが、句読点ごとに鳴っている。
46歳・横浜・年収非公開。
この組み合わせをどう解釈すればいいのか、頭の中で計算が始まる。
ここからの判断が、いかにもA子さんだった。
めっちゃ高収入なのかその逆か…。むちゃくちゃ気になるな~ 怖いもの見たさで(←失礼)、嫌なら断ればいいしOKしてみよう!
怖いもの見たさで、OK。
失礼と自分でツッコミながら、決めてしまった。
——ここまで読んで、もう気づいた方もいるはずだ。
A子さんが、ある項目を一度も見ていないことに。
メールはこう続く。
と、した後で気づいたのですが、この方身長168cmでした(´゚∀゚)・:.・:∵ぶはっ!全然見てなかったーー!! やっちまった( >Д<;)
身長168cm。
連載のずっと最初から、A子さんが「これだけは譲れない」と言い続けてきたその項目が、最後の最後にしれっと登場する。
しかも、OKを出した後で。
ハンプティダンプティのあご、相手の趣味を楽しみたいという自己PR、年収非公開のヒェッ。
プロフィールを見る順番として、ここまでは目が動いている。
動いている。動いて——身長を、通り過ぎた。
60件申し込んでOKは6件——OK率10%を見た瞬間、スイッチが入った
なぜ見落としたのか?
A子さんはちゃんと自分で原因を分析していた。

雑な性格だから、で片付けていない。
きっかけは、その2日前のことだった。
一昨日、お申込みが通った数確認してたら、60件お申込みしてOKは6件(コネクトシップ除く)だったんです。10件に1件の割合か~。OK率、低っ。
OK率10%。
この数字を見た瞬間、A子さんの中でスイッチが入った。
「数を打たなきゃ」というモードに。
確率を上げるには分母を増やせばいい——人は直感的にそう思ってしまう。
そこに、もう一発入った。
昨日、岡田さんのYouTube見てたら『40台女性は受身じゃダメ!どんどん申し込んで!』と仰っているのを見て、むおお! そうか! お申込み祭りじゃ!と思っていたので。
OK率10%の翌日に、申込み祭り化。
しかもA子さんの場合、作業をしていた場所にも問題があった。
会社のお昼休みである。
残り時間は限られていて、コンビニのおにぎりをかじりながら、スマホでプロフィールをめくり、OKかNGかを次々に決めていく。
じっくり項目を読み比べる時間はない。
第一印象と気になる箇所だけで判断して、次へ、次へ、次へ。
A子さん自身がこう書いている。
多分、焦ってるんだと思います。焦っちゃダメ。の典型例(・・;)
焦りが、見落としを生む。
OK率10%、私の「受け身じゃダメ」、お昼休みという時間制約。
この3つが揃って、年収非公開の「ヒェッ」で目を奪われた瞬間、その下にあった「身長168cm」は視界の隅に追いやられた。
「シャコタンのマークⅡ」の叔父——A子さんが建設業の人にひるんだ理由
申込みのあったもう1人は、「さとしさん」という方だった。
それとコネクトシップでもう御一方、さとしさん。自営業で建設業の方でした。バツイチはいいんですけどね。またよく見ておらず…。

バツイチはいい、と書いている。
引っかかったのは別のところ、つまり「建設業」のほうだった。
なぜ建設業でひるんだのか?
ここからのA子さんの説明が、私はとても好きだ。
母方の叔父がいわゆる『土建業』の人で口調は荒いし、お金はあるけど見た目はヤッさん、車はもちろんシャコタンのマークⅡという絵に書いたような『土建業』だったので。。
シャコタンのマークⅡ。
この一語が出た時点で、もう叔父さんの輪郭が完全に見えている。
A子さんが「建設業」という単語に反応したのは、職業そのものが嫌いだったからではない。
子供の頃から見てきた、母方の叔父という具体的な像が、頭の中で「建設業=こういう人」として固まっていた。
実は、A子さんの「高身長じゃないと無理」という条件も、これと地続きなのかもしれない。
口調が荒くて、見た目が威圧的で、シャコタンのマークⅡに乗っている叔父。
そういう「苦手」が積み重なって、「自分より背の高い、頼れる感じの男性がいい」という条件に固まっていく。
つまり、最初から理想として持っていたというより、過去に苦手だったものの裏返しとして出てきた条件かもしれない、ということだ。
そして、A子さんはちゃんと、そのことに自分で気づいている。
なんか言葉とか荒らそう… 乱暴そう… というイメージ。いろいろ偏見ひどいですね(笑)
「いろいろ偏見ひどいですね(笑)」と笑える人は、もうそこから抜け出す途中にいる。
偏見の出どころが、家族の中の特定の一人だと自覚できているからだ。
A子さんはここで、もう一段自分にツッコんでいる。
「またちゃんとプロフィールよく見てなかったという(ーー;)」と。
叔父の影が先に立って、さとしさん本人を見ていなかった、という反省だ。
活動1ヶ月目の最初の山——希望条件は「守るもの」ではなく「組み替えるもの」
先に言っておくと、これはA子さんが特別おっちょこちょいだから起きた失敗ではありません。
A子さんが今いるのは、活動開始1ヶ月の最初の山です。

ほとんどの婚活されている方は、活動開始1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月あたりで一度は迷走します。
OK率10%を見て申込み祭りに走り、プロフィール確認が雑になる。
誰もが通る道です。
ただ、自問自答だけだと堂々巡りになりやすいので、A子さんのようにカウンセラーにそのまま共有するのが近道です。
ここで一つ、誤解されやすいことをお伝えしておきます。
相談すれば希望条件通りの人が連れてこられる、というわけではありません。
お金を払って入会したんだから、カウンセラー・カウンセラーに結婚相手を丸投げに出来るという事ではありません。
結婚相談所は「希望条件の方と結婚できる」場所ではありません。
活動前のお相手希望条件にこだわり続けた方ではなく、活動を通じて、自分の結婚相手に本当に必要な条件は何かを理解された方が、成婚されていきます。
そして、これは脅すためではなく事実としてお伝えしておきたいのですが、42歳になると、検索条件の1歳、身長条件の1cmが想像以上に効いてきます。
何万人もが活動している婚活は、たった1項目でお相手の検索条件から外れてしまうことがある世界です。
だからこそ、条件を整える価値があります。
A子さんの「高身長じゃないと無理」という条件も、諦める話ではなく、見方と確認の順番を整える話です。
——A子さんが年収非公開の「ヒェッ」に気を取られて身長168cmを見落としたように、希望条件は、その時の状況や情報の入り方で簡単に順番が入れ替わる。
168cmの男性にOKを出せた、ということは、A子さんの中では身長以外の何か——自己PRの一行、46歳という年齢、年収非公開という謎——のほうが、その瞬間に上に来たということです。
「高身長じゃないと無理」と思っていたはずの自分が、ある条件の組み合わせの前では身長を一旦置けた。
これは、「条件が崩れた」のではなく、「条件の優先順位が組み替わった」のです。
捨てる必要はない。組み替えればいい。
「己の責任じゃ!オンライン提案しよう!」——整えるのは、判断のほう
メールの最後に、A子さんはこう書いていた。
しかし、そうは言うてもしゃーない!己の責任じゃ!そうだ!これこそオンラインお見合いだ!実家だから嫌だけどしょうがない!オンラインを提案しよう!オンラインが嫌なら緊急事態宣言解除後だ!

OKを出してしまった以上、お見合いは成立する。
だったら一度会ってみよう。
実家だからオンラインは嫌だけど、しょうがない。
緊急事態宣言が解除されたら対面で。
——失敗を引き受けて、次の手をその場で組み立てている。
これが、A子さんの一番強いところだと私は思っている。
そしてもう一つ。
もう会社のお昼休みに回答とかお申込み入れるのやめよう…とまた新たに誓いを起こしました(;´д`)
これがA子さん自身が出した結論で、今回のメールの中で一番大事な一文だ。
お昼休みの15分でOK/NGを切るのをやめれば、年収非公開の「ヒェッ」のあとに、ちゃんと身長の欄まで目が届く。
そしてもう一つ、A子さんは大事なことをしていた。
岡田さんが『まさとしさん』のプロフィール見たら『あら、身長低い男性なのにどうしたの???』と思いそうだなと思ってご報告しました(笑)
突っ込まれそうな箇所を、自分から差し出してくる。
これができる方は、迷走の時期を抜けるのが早い。
高身長を諦めなくていい。直すのは条件そのものではなく、お昼休みに焦って流し見してしまう判断のほうです。
A子さんは、自爆メールを送ってきた人であると同時に、自爆をちゃんと共有できる人でもある。
活動1ヶ月の現在地として、決して悪くない。
そしてこれは、A子さんだけの話ではありません。
あなたが「これだけは絶対」と思っている条件も、本当に守るべきものなのか、それとも焦って見落としているだけなのか——次にプロフィールを開くときに、一度だけ確かめてみてください。
>>>つづく





