子供が欲しいけど、容姿が悪い…25歳・理学療法士の男性が4歳年上の女性と結婚するまで

子供が欲しいけど、容姿が悪い…25歳・理学療法士の男性が4歳年上の女性と結婚するまで

「子供が欲しい。けれど容姿が悪い」25歳理学療法士が抱えていた本音

子供が欲しい。けれど、容姿が悪いし……

25歳の理学療法士・Aさんが、結婚相談所のカウンターで最初に口にした本音だった。

周囲は「まだ若いから大丈夫」と笑う。

けれどAさんの中では、25歳はすでに「このままでは一生結婚できないかもしれない」という焦りと隣り合わせの年齢だった。

プライベートで結婚相手を見つけるのは、自分の容姿では無理だ──そう思い込んでいた。

子供が好きで、早く家庭を持ちたい気持ちは強い。

でも、その「欲しい」を口にできるほど、自分に自信が持てなかった。

結論から言えば、Aさんは1年後、4歳年上の女性と入籍する。

けれどその過程は、「容姿を改善した」話ではない。

容姿よりも先に立ちはだかっていた、もっと別の壁──「人と話すこと」そのものの話だ。

Aさんのプロフィール

「子供が欲しい。けれど容姿が悪いし…」と悩んでいた理学療法士(年収400万円)の男性・Aさん。

これがAさんの自己紹介の、ほぼ全部だった。

プロフィール 内容
職業/性別 理学療法士(年収400万円)/男性
婚活開始年齢 25歳
婚活期間 約1年
婚活費用 8万円

「このままでは、一生結婚できないかもしれない!」と焦りを感じていました。

──と、Aさんは振り返る。

周囲は「まだ25歳で大丈夫」と言う。

でもAさんの中では、25歳はすでに「このまま一生結婚できないかもしれない」という焦りの年齢だった。

容姿コンプレックスと「早く子供が欲しい」という想いの段差は、想像以上に深かった。

「子供が好きで、早く子供が欲しいという気持ちも強い方」だった、ともAさんは言う。

男性が「早く子供が欲しい」と先に言い切るのは、案外珍しい。

Aさんの場合、そこが先に決まっていた。

だからこそ、容姿のコンプレックスが余計に重くのしかかった。

ただ、悩んでいても相手は現れない。

Aさんは20代のうちに動くと決めた──選んだのは結婚相談所だった。

20代男性が結婚相談所を選んだ日|決め手は意外にもGoogle検索だった

ここで、ふつうなら「複数社を比較して、料金体系とサポート内容を吟味して……」と続くところだ。

だが、Aさんの選び方はまったくそうではなかった。

とはいえ、周りの友達で結婚相談所を利用したことがあるという人もおらず、どの結婚相談所がいいのか正直わからなかったんです。

20代半ばの男性で、結婚相談所経験者の友人がいる人のほうが珍しい。

Aさんの周囲もそうだった。誰にも聞けない。

比較検討の前提となる「リアルな声」が、生活圏のどこにも転がっていない。

だから、結婚相談所選びの決め手は「Googleで検索したときにヒットしやすい」こと。

それだけだった。

今思えば、その選び方も危険だったかな?と思うのですが、有名な企業だったので「ボッタクリはないだろう」って(笑)

この「(笑)」のなかに、当時の25歳の生身がある。

検索上位に出てくる。名前を聞いたことがある。

それなら大ハズレはしないだろう。論理ではなく、安心感の側からの選び方だ。

たぶん、多くの人が同じ選び方をしている。

他の相談所と比較して、費用は少し高いと感じましたが、相談した際に「ここなら結婚できるかも」と思えたのです。

ここも興味深い。

最終的にAさんを動かしたのは、料金表でも会員数でもなく、その場で感じた「ここなら結婚できるかも」という直感だった。

費用が高いと感じても、その直感のほうが勝った。

あなたが相談所を選ぶときも、たぶん最後に背中を押すのは、このタイプの直感だ。

ただ、入会して気づいたのは、容姿よりも先にAさんの足を引っ張っていた壁が別にあった、ということだった。

容姿よりも、女性と話すと極度に緊張する自分のほうが壁だった

入会後、Aさんは自分の本当の弱点に気づく。

けれど私は女性と話すとき、極度に緊張してしまうのでうまく話せなくなります…。

容姿に自信がない、というのは入口でしかなかった。

仮にお見合いの席に座らせてもらえても、そこから先で会話が続かない。

沈黙が落ちる。

何を聞けばいいかわからない。

気の利いた相づちも出てこない。

頭の中ではいろいろ考えているのに、口から出る言葉だけがやけに少ない──そういうタイプだった。

カウンセラーとして何人も見てきたが、Aさんのように本当に苦しんでいたのは、見た目そのものよりも、女性を前にした瞬間に会話が固まることだ。

だから必要だったのは、モテる会話術ではなく、緊張しても会話を終わらせないための小さなシミュレーションだった。

そして、Aさんが入会した相談所の支援は、まさにここに効いた。

カウンセラーさんもそのことを知っていたので、お見合い前には「今回のお見合い相手さんは、こんな話に興味があるようですよ」とアドバイスをいただけました。

これが、想像以上に効く。

お見合いの席で詰まる人間にとって、「相手はこういう話題に反応してくれそうだ」という事前情報は、初めての街で渡される一枚の地図のようなものだ。

たとえば相手が旅行好きなら、最近行ったところを軽く振れる。

読書好きなら、最近何を読んだかを聞ける。

Aさんの「何から話せば」を、誰かが先に削ってくれている。

また、コミュニケーションのアドバイスや会話のシミュレーションにも付き合ってくれたおかげで、徐々に女性と会話ができるようになったんです。

Aさんのように本番で固まる人間にとって、本番前に一度「リハーサル」を通すことの意味は大きい。

完璧に話せるようになるわけではない。

ただ、「同じ流れを一度経験している」という事実が、当日の緊張を1段階だけ下げてくれる。

その1段階で十分なのだ。

そして、ここがAさんの相談所の特徴的なところだった。

とある女性と仮交際に発展し、2人である程度コミュニケーションが取れるようになると、カウンセラーさんはフェードアウトし、2人で関係を築ける体制を作ってくれました。

仮交際の入口までは伴走する。

けれど、二人で会話が回り始めたら、カウンセラーは静かに後ろへ下がる。

最後まで手を引き続けない。

最終的に向き合うのは二人だという当たり前のことを、ちゃんと当たり前のところに戻してくれる。

容姿が悪いから無理、ではなかった。

会話で固まる自分を、固まらない場所まで運んでもらえれば、その先は自分で歩けた。

Aさんの本当の壁は、容姿ではなく、その手前にあった「最初の数分」だったのだ。

会話の壁が少しずつ崩れた頃、Aさんはひとりの女性と仮交際に入る。

4歳年上、事務職の人だった。

4歳年上・事務職の女性と仮交際へ|容姿の外側で見られたもの

仮交際に発展した女性は自分より4歳年上。普段は事務職をしています。とても清楚な身なりで、言葉遣いや仕草も柔らかく、大人な対応ができる方だなぁという印象でした。

Aさんが語る相手の像は、装飾の少ない言葉で書かれている。

清楚、柔らかい言葉遣い、柔らかい仕草、大人な対応。

「めちゃくちゃタイプ」みたいな浮ついた語り方は出てこない。

代わりに出てきたのは、こういう独白だった。

どうしてこんなに女性らしく、素敵な方が結婚できないんだろう…?

不思議だったんです、とAさんは言う。

容姿に自信がない自分のほうから見ても、彼女は「なぜここにいるんだろう」と感じるくらい、整った人だった。

と不思議だったのですが、元々、結婚願望はあるけれどプライベートで縁がなく、年齢的に焦りを感じて結婚相談所を利用したそうです。

聞いてみれば、彼女には彼女の事情があった。

結婚したいという気持ちはずっとあった。

でも、プライベートでは縁が訪れなかった。年齢のことが頭をよぎる時期に入ってきた。

だから、相談所のドアを叩いた。

Aさんの目には、彼女は「なぜこんなに女性らしく素敵な方が結婚相談所にいるんだろう」と不思議に映った。

けれど彼女にも彼女の事情があった。

プライベートで縁がなく、年齢の焦りを感じて相談所に来ていたのだ。

二人は互いの事情を共有し、容姿の外側で釣り合っていった。

容姿のことだけを見ていたら、釣り合わない縁だったかもしれない。

けれど、二人が見ていたのは、容姿の外側にあるものだった。

お互いの結婚願望の温度。話してみたときの安心感。

年齢の感覚。

そういう、お見合いシートに書ききれない部分のほうだった。

そして、Aさんの焦りと、彼女の焦りの種類が、たまたま同じ方向を向いていた。

これは大きい。

この出会いから入籍までは、自分でも驚くほど早かった、とAさんは振り返る。

入会から1年で入籍|スピード婚が成立した本当の理由

結婚相談所に入会して半年が過ぎたころ、妻となる女性と知り合い、そして成婚退会に至りました。

その後、結婚の段取りもスムーズに進み成婚退会後、4ヶ月でそのまま結婚・入籍をしたので、スピード婚かもしれませんね。

入会から半年で妻となる女性と出会い、成婚退会。

そして退会後4ヶ月で入籍。

入会から1年弱で、Aさんの生活は大きく変わっていた。

ただ本人の口ぶりは大げさではない。

「スピード婚かもしれませんね」と、少し照れたように振り返っていた。

早かった理由は、特別な恋愛テクニックではなかった。

会話で緊張する自分を隠さず、カウンセラーのサポートを受けながら、一つずつ不安をほどいていったからだった。

Aさん自身の分析はシンプルだった。

知り合ってから結婚までの期間は短いけれど、お互い明確な結婚願望があり、婚活中から話し合っていたので、トントン拍子に進めたのだと思います。

ふたりとも「いつかは結婚したい」ではなく「結婚したい」と言い切れる位置にいた。

前者は無限に先延ばしにできる。

後者は、目の前の相手と話を進めるしかない。

そして、仮交際の段階から、住む場所、働き方、子供のこと、お金のこと──そういう「一緒になったらどうするか」の話を、後回しにしなかった。

後回しにしないと、決めごとが順番にクリアされていく。

気づけば、もう結婚式の段取りに入っている。

そして、Aさんはこうも言った。

あまり物事に時間をかけたくない私にとっては理想的なペースです。

これも本人の性格だ。

じっくり時間をかけて石橋を叩く性格の人なら、同じ条件でもこのペースにはならなかっただろう。

Aさんは、決めることを引き延ばさないタイプだった。

だから、決まるべきことが決まったときに、迷わず次へ進めた。

ただし、ここまで聞くと順調に見えるが、Aさんには入会当初の後悔がひとつある。

入会前の自分に伝えたい、選り好みで逃げないという話

ここからは、Aさん自身が「入会前の自分に言っておきたい」と話してくれた部分だ。

結婚相談所を利用する前、相手はいくらでもいるからすぐに何人も紹介されると思っていました。しかし実際には想像していたよりも会員数は少なく、紹介されたとしてもお見合い・仮交際へ発展するお相手は少ないんです。

入会前のAさんは、結婚相談所に対してどこか構えていた。

けれど振り返ると、それは相談所への不信というより、自分が傷つかないための選り好みだったのかもしれない。

希望条件をぶつけた瞬間に、ぴったりの女性が次々に出てくる──そんなふうにイメージしていた。

実際は違った。相手は無限に湧いてくるわけではなかった。

そして、ここがAさんの一番の後悔だ。

入会当初は選り好みをしてしまったので、次々と断ってしまいました。中には素敵な方もいたので、しっかりと相手を見ていたら今と違う結果になっていたかもしれません。

「今と違う結果になっていたかもしれません」。

仮定法だ。

Aさんは今、結婚している。今の妻に不満があるわけではない。

それでも、こう言わせる重みが、入会当初の自分にはあった。

最初のうちは、写真とプロフィールの第一印象だけで「ナシ」を出していた。

少し条件が違う。少し年齢が上だ。少し職業が想像と違う。

そういう「少し」を理由に、何人もの女性のページをスワイプして閉じていた。

容姿に自信がないと言いながら、相手のことは結構な目で見ていた。

それが入会当初のAさんだった。

「自分から逃げていたんだと思います」という反省には、25歳で婚活を始めた彼だからこその痛みがあった。

この気持ちは、わかる。断るたびに、少しだけほっとするのだ。

傷つかずに済むから。

けれど、その「ナシ」を重ねているうちに、出会えるはずだった相手を、自分の手で減らしていく。

条件を絞りに絞り、ほんの少しの引っかかりで断り、気づけば母集団がほとんど残っていない。

そして「やっぱり自分には無理だった」と、つい相談所のせいにしたくなる。

容姿に自信がない男性ほど、この落とし穴にはまりやすい。

Aさんの場合は、途中でその傾向に気づいて、止まれた。

だから、間に合った。

では、Aさんが1年の婚活を経て一番強く感じていることは何か?

まとめ|容姿に自信がない男性ほど、自分ひとりで婚活しなくていい

容姿の不安、会話の緊張、25歳なのに焦っている自分への戸惑い。

その全部を通り抜けたあとで、Aさんが最後にぽつりと言った言葉が印象的だった。

もともと女性とのコミュニケーションも苦手なので、結婚相談所以外で今の妻と出会っていても、カウンセラーさんのサポートなしでは結婚できなかったと思うんです。

これは、相談所が単に出会いを紹介する場所ではなく、会話に緊張してしまう人の不安を横で受け止める場所でもあった、というAさん自身の実感だった。

仮にどこか別の場所で同じ女性と知り合っていたとしても、自分ひとりではあそこまでたどり着けなかった、という意味だ。

「相談所が良かった」ではない。

「自分ひとりでは無理だった」という、自分の限界を認めた発言だ。

容姿に自信がない、女性と話すと固まる、押しも弱い。

それでも結婚はしたい。

子供は欲しい。

──このとき、いちばん危ないのは「全部自分でなんとかしよう」とすることだと思う。

容姿を磨こう、会話力を上げよう、自分を変えよう。

もちろん、それも大事だ。

ただAさんは、その努力に「ひとりで抱えない」をもう一つ足した。

そして、彼が選んだのはこういう道だった。

自分ひとりで戦わない、という道だった。

容姿の話だと思っていた問題は、実はそうではなかった。本当の話は、最初の会話の壁を越えられるかどうかと、選り好みで自分から逃げないかどうかと、そばに伴走してくれる誰かがいるかどうか、だった。

もしあなたが今、容姿や会話で自分を諦めかけているなら、その壁は「ひとりで越えるもの」だと決めつけなくていい。

隣に誰かを置くだけで、越え方は変わる。

Aさん、ありがとうございました。

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