【婚活あるある】結婚目前で婚約破棄になる7つの原因
結婚目前の婚約破棄、現場で見えてきた7つの原因
やっぱり、別れたい
――婚約までこぎつけた相手から、ある朝そう告げられたら、あなたはどう受け止めるでしょうか?

婚約破棄は、ドラマの中だけの話ではありません。
結婚相談所の現場でも、順調に見えた二人が、結婚目前で立ち止まってしまうことがあります。
残念ながら、私たち結婚相談所のカウンセラーは、婚約破棄となったカップルを目にする機会があります。
決して多いわけではありません。けれど、ゼロでもない。
カウンセラーとして「おめでとう」と肩を叩いた数日後に、片方から重い声で電話がかかってくる。
そういう経験は、この仕事を続けていれば誰しも一度や二度はあります。
もちろん、当事者にとっては簡単に割り切れる話ではありません。
ただ、婚約破棄は、ある意味では「人間だからしょうがない」部分もあります。
籍を入れる直前まで、人の気持ちは揺れる。揺れない人間のほうが、たぶん少ない。
問題は、その揺れの中で何が起きているのかを知らないまま進んでしまうことです。
土壇場でひっくり返るとき、当人は気づけたはずのサインを、たいてい見落としています。
ここで取り上げるのは、現場でよく耳にする7つの原因と、その先にある「別れるべきか、踏みとどまるべきか」の境界線です。
実際にどんな引き金で破談に至るのか、まずは順に見ていきましょう。
結婚目前で婚約破棄になる7つの原因
原因①:婚約相手の浮気が発覚した
結婚相談所がきっかけで交際に至ったカップルには比較的少ない事例ですが、婚約破棄の原因としてよく耳にするのが浮気の発覚です。

お見合いから真剣交際まで段階を踏むぶん、相談所経由のカップルでは抑止が効きやすい。
それでも、ゼロではありません。
浮気をされたと気づいたときは、とてもショックだと思います。
ただ、婚約中に浮気をする人は、結婚後も同じ問題を繰り返す可能性を疑ったほうがいい。
だからこそ、結婚する前に気づけてよかった。
そう考えるしかない部分もあります。
籍を入れたあとで同じことが起きていたら、子どもや住まいまで巻き込んで、引き返すのが何倍もしんどくなっていたはずです。
婚約中に表に出てきたという、その一点だけは、不幸中の救いとして数えていい。
結婚前に気づけたことは、不幸中の救い。これは数少ない、迷わなくていいサインです。
原因②:マリッジブルー
男性にも女性にも起こり得るのが、マリッジブルーです。
式場の打ち合わせが進むほど、「自分の経済力で相手を支えられるのか」「親元を離れるのが妙に寂しい」と、急に足元がぐらつく感覚に襲われることがあります。
ただ、この揺れは相手の問題ではなく、環境変化への反応であることが多い。婚約を破棄するのではなく、二人に与えられた最初の「困難」だと思って、マリッジブルーを一緒に乗り越えてみませんか?
ここで現場の感覚として一つだけ。
マリッジブルーで本当に見るべきなのは、不安の有無ではありません。
その不安を口にしたときに、相手がどう受け止めてくれるかです。
そんなの考えすぎだよ
で流す人なのか、一緒に座って聞いてくれる人なのか。
後者であれば、たいていの揺れは越えていけます。
原因③:婚約相手ではない人を好きになった
浮気とまではいかないけれど、心が他の誰かに動いてしまった。
そう打ち明けられて破談に至るケースもあります。
ここで強引に押し切って籍を入れても、たぶんしばらくして同じ問題が出てきます。
お相手やその両親、また自分の親にも申し訳なさがあるかもしれません。
もちろん、相手を傷つけていいという意味ではありません。
それでも、自分の人生の主役は紛れもなく自分です。だからこそ、自分の気持ちには正直でいたいものです。
少し考え方を変えれば、結婚前に自分の正直な気持ちに気づけてよかったとも言えます。
相手の親への顔向けを気にしてフタをして、自分の感情を後回しにしたまま家庭を作る。
そちらのほうが、長い目で見るとよっぽど苦しい。
原因④:結婚の準備でケンカになった
両親への挨拶、新居選び、式場決め、仕事の調整。
結婚までの工程が多いのは事実ですが、現場で揉める本当の引き金はそこではありません。
揉めるのは、準備中に「責任感の差」が見えた瞬間です。
ドレスや料理どうしよう?
と相談したのに、
なんでもいいよ
と返される。
会場下見の日程調整を毎回こちらに丸投げされる。
両親への挨拶の段取りを「任せた」で済まされる。
一つ一つは小さい。
でも、面倒ごとから逃げる癖が見えた瞬間、ピシッと音を立てて何かが冷えるのです。
そして、結婚式にかける温度差は、思っているより男女で違います。
男性側にはぜひ知っておいてほしいのですが、「ウエディングドレスを着ること」が、幼い頃からの夢という女性もいるのです!!彼女の地雷を踏まないように、ひとつひとつ丁寧に対応していきましょう。
「なんでもいい」は優しさではなく、興味のなさとして受け取られます。彼女が大事にしているところを軽く扱わない。それだけで、ケンカの大半は防げます。
原因⑤:価値観のズレに気づいてしまった
「価値観の不一致」と言うと、なんだか抽象的でフワッとして聞こえます。
でも、現場で婚約破棄に直結するズレは、もっと生活の細部に出ます。
たとえば、こんな場面です。
- お金の使い方を見ているうちに、相手のことを信用できなくなってくる。
- 相手と相手の親との距離感を見て、結婚後の自分の立ち位置がうっすら見えてしまう。
- ケンカした後にどちらも歩み寄れず、何日も冷戦が続く。
- こちらが体調を崩したときの扱われ方に、根本的な思いやりの差が出る。
血のつながりがない他人どうしが家族になるのだから、ズレ自体はあって当たり前です。
ただ、譲り合いで埋まる程度のものか、根っこから違っているものかは、ちゃんと見分けないといけません。
これについては、後ほどあらためて掘り下げます。
原因⑥:義実家との関係
相手の両親と折り合いがつかない。
あるいは、自分の両親が相手を快く思っていない。
家柄や同居の話が出てきて、結婚そのものが宙に浮く。
こういうパターンも、現場では少なくありません。
ここで見るべきは、義両親そのものより、何かあったときにパートナーが誰の側に立つかです。相談を聞いていると、最終的に破談に進むカップルは、たいていここで分かれます。両家から祝福されたいのは誰だって同じです。ただ、最終的に生活していくのは親ではなく自分たち二人です。
原因⑦:金銭感覚の違い
金銭感覚は、同棲や婚約をしてからでないと、なかなか気づけないポイントです。
デート中の少し荒い使い方も「特別な日だから」で説明がついてしまいます。
ところが結婚を目前にしてお財布の中身を確認した瞬間、貯金がゼロ、しかも借金まで発覚――この組み合わせが出てくると、さすがに頭を抱えます。
でも、私の友人カップルはこのパターンであったにもかかわらず、とてもしっかりした奥さんと結婚して、その後はお金の管理もできるようになりました。
もちろん、借金を軽く見ていいという意味ではありません。
数字そのものより、隠さずに話せるか、二人で立て直せるかのほうが本質に近い。借金の額より、その事実を自分から切り出せる人かどうか。そこに、これからの生活の安心感が出ます。
別れるべきサインと、踏みとどまるべきサインの境界線
7つを大まかに分けると、こうなります。
- 話し合いで修復できる側にあたるのが、マリッジブルーと、結婚準備のケンカです。どちらも環境の変化や役割分担で起きる摩擦で、根っこに悪意があるわけではありません。お互いに言葉を尽くせば、たいていは越えていけます。
- 立ち止まって相談する側にくるのが、心移り、価値観のズレ、義実家、金銭感覚の4つです。これらは、すぐに「別れる/続ける」と二択で決めるには重すぎます。同棲してみる、第三者に話を聞いてもらう、両家を交えて話す。判断のための材料を集める時間が必要です。
- 距離を取るほうに傾くサインとして残るのが、繰り返される浮気です。一度の過ちで線を引くかは別として、婚約中の段階で繰り返している場合、入籍後に変わる可能性は正直かなり低い。

今の悩みは、話し合えば変わる問題なのか。
それとも、相手の根本的な姿勢に関わる問題なのか。
ここを混ぜてしまうと、まだ修復できる関係を壊してしまったり、逆に離れたほうがいい相手にしがみついてしまったりします。
そして、衝動で決めないことが何より大事です。
マリッジブルーの真っ只中に「もう無理」と言い切るのも、心移りに気づいた直後に「とりあえず予定通り進めよう」と無理に押し切るのも、どちらも危うい。
自分で判断するのも大事ですが、結婚相談所のカウンセラーや友人と真剣に相談して決めることも大事です。
一人で抱え込んだ判断ほど、後から「なんであのとき」と悔やみやすい。
3分類のどこに置くにしても、根っこを掘っていくと結局は同じ場所に行き着くことが多い。それが、価値観の不一致である。
婚約破棄の大元にあるのは「価値観の不一致」
ここまで7つを見渡してきて、現場の感覚として言えることがあります。
大体の婚約破棄の原因の大元は「価値観の不一致」です。

浮気も、お金も、家族問題も、結婚準備の揉めごとも、表面の出来事は違って見えます。
でも現場で見ていると、最後は「この人と一緒に生活していける感覚が、どうしても持てない」というところに行き着くことが多い。
逆に言えば、ここさえ噛み合っていれば、多少の摩擦は越えていけます。
本サイトの調査でも、価値観は結婚の決め手として上位に入っています。
みなさんも気にはしていると思いますが、あらためて並べてみると、こうです。
| 順位 | 結婚の決め手(女性編・本サイト調べ) |
|---|---|
| 1位 | ずっと愛してくれそう |
| 2位 | 価値観が一緒 |
| 3位 | 収入が安定 |
| 4位 | 直感 |
| 5位 | 年齢 |
| 6位 | 子供が欲しい |
| 7位 | 自分の仕事を理解 |
| 8位 | 両親の賛成 |
| 9位 | 子供ができた |
| 10位 | 趣味を後押し |
ランキングで上位に来ている項目は、どれも結婚生活の毎日に直結するものです。
つまり婚約破棄は、派手な事件よりも、日々の違和感の積み重ねで起きることが多いのです。
このランキングを見ると、1位の「ずっと愛してくれそう」を決め手に選びたくなる気持ちはよく分かります。
私自身も、それは美しいと思う。
ただし、「ずっと愛してくれそう」は自分から見た感覚なので、外れてしまう可能性もあります。
一方の「価値観が一緒」は、よほど意図的に隠されていない限り、会話や行動の中で見えてきます。
だから、結婚の決め手としておすすめです。
感覚は時間とともに揺れますが、価値観は会話と生活の中で確認できます。
検算ができる、ということです。
現場で見ていると、収入や直感を強い決め手にしていた人ほど、土壇場で揺れやすい印象があります。
条件で組み合わせた相手は、条件が変わった瞬間にバランスを崩す。
直感で選んだ相手は、直感が冷めた瞬間に拠りどころを失う。
土壇場で揺れるカップルほど、決め手のところで「価値観が一緒」が選ばれていない。
これが、現場で見てきた実感に近いです。
なので婚約破棄のように土壇場でひっくり返されたくなかったら、結婚の決め手として「価値観が一緒」はおすすめです。1位の「ずっと愛してくれそう」と組み合わせて持っておけるのが、たぶん一番強い。
7つの原因より、よっぽど問題なもの
ここまでに挙げた7つの婚約破棄の原因以外で、見つけたら即婚約破棄した方がいいものがあります。というか、7つの原因より、よっぽど問題です!!!
DV、そしてモラハラです。

少しでも怖い、支配されている、人格を削られていると感じるなら、その感覚を軽く扱わないでください。
普通は、結婚してから始まるものだと思われがちですが、婚約中で少しでもその気配があったら婚約破棄をおすすめします。
エスカレートする方向にしか動かないからです。
籍を入れたあと、住まいを共有したあと、子どもができたあと――引き返す難易度は、段階を追うごとに跳ね上がります。
DVは婚約段階ではまだ表に出にくい。
一方でモラハラは、何気ない一言での人格否定、機嫌で態度が極端に変わる、こちらの親族や友人との連絡を妙に嫌がる、といった形で、比較的早く兆しが出ます。
そしてここが大事なのですが、モラハラは、価値観の不一致の延長上にあるといっても過言ではありません。
「人をどう扱っていいか」という根っこの考え方が違うと、それは生活の中で必ず出ます。
違和感を覚えたら、自分ひとりで抱え込まず、信頼できる第三者に話してほしい。
我慢を続ける場面ではありません。
婚約破棄して正解だったケースもある
婚約破棄というと、響きはどうしても重いです。
ただ、現場で「あのとき決断してよかった」と話す人にも、私は何度か会ってきました。

義実家の考え方と、自分の両親の肩ばかり持つ婚約者にうんざりしてしまい、婚約破棄した友人も、
あのまま結婚していたら、ゾッとする
と言っていました。
彼女が引っかかっていたのは義実家そのものというより、何かあるたびに自分の側ではなく親の側に立ってしまう婚約者のスタンスでした。
そのときは苦しかったと思います。
でも後から振り返ると、あの違和感を無視しなくてよかった、という話になる。
生活が始まれば、その立ち位置はもっと固まります。
ポジティブに考えると、籍を入れる前に現実を知れてよかったということです。
そうなんです。
少なくとも、入籍してから同じことに気づいて離婚するより、はるかに損失は小さい。
ただし、勢いだけで破談に持ち込むのはまた別の話です。
マリッジブルーや、話し合えば埋まる程度のズレで衝動的に婚約破棄に至ると、運命の出会いだったかもしれない相手を、自ら手放してしまうことになります。
冷静に見て「やっぱり無理」と腹落ちしたなら、それは正解の破棄です。揺れの只中で勢いに押されているなら、もう一拍だけ置いてほしい。
婚約破棄を防ぐために、結婚前に確認しておきたいこと
では、婚約破棄を防ぐために、結婚前に何を見ておけばいいのか?
最後に、4つの領域に絞って整理しておきます。

チェックリストにすると味気なくなるので、それぞれで「何を見れば価値観が分かるか」を添えておきます。
- お金については、貯金額そのものよりも「問題が出てきたときに、隠さず共有できるか」のほうが本質に近い。借金の有無より、その事実をどう伝えてくるかに、その人の誠実さが出ます。
- 家族との距離感については、相手の親と自分たち夫婦のどちらを優先するかを見ておきたい。何かあったときに親側に立ち続ける人なのか、夫婦の側に立てる人なのか。義実家との不仲は、たいていここで決まります。
- 結婚準備の進め方は、面倒な作業を片方に押しつけないかどうか。ドレス選びも親への挨拶も、温度差そのものより「合わせる気があるか」のほうが見るべきポイントです。
- 感情の扱い方については、こちらが不安や弱音を口にしたときに、向き合うか、逃げるか、否定するか。ここに、長く一緒に暮らせる人かどうかが、わりとはっきり出ます。
そして繰り返しになりますが、自分で判断するのも大事です。
ただ、結婚相談所のカウンセラーや友人と真剣に相談して決めることも同じくらい大事です。
一人で抱えた判断は、どうしてもその瞬間の感情に引っ張られます。
客観的に話を聞いてくれる第三者の存在は、思っているより大きい。
人間ですから、気持ちが揺れるのはある意味しょうがない。だからこそ、揺れたときに一人で結論を急がないことです。婚約破棄に至るカップルも、踏みとどまったカップルも、私はどちらも見てきた。違いは、土壇場で慌てたか、その前に冷静に確認していたかだ。まずは、お金、親、結婚準備、不安の扱い方。この4つのうち、一番話しにくいものから一つだけ話してみてください。今日からでも、相手と少しずつ話していけばいい。それで十分間に合う。





