結婚相手の両親との関係で重要なこと(嫁姑問題を解決するのは夫)
23歳で結婚した私は、妻と母のケンカを止められなかった
今、夫が間に入ってくれず、孤独を感じているあなたへ。
あるいは、妻と母親の板挟みになって「面倒くさい」と逃げている男性へ。

夫婦関係の専門家として活動している私ですが、実はかつて、妻を孤独に追い詰めた「動かない夫」でした。
23歳で最初の結婚をした私は、まだ何も分かっていなかったのです。
妻と母がケンカするたびに、私はその場にいるのに何もできませんでした。
どちらの味方をしても角が立つ。
あなたは何も言ってくれない
黙っていれば妻からそう責められる。
あの子はもう少しうちのやり方に合わせてくれないと
母からはそう愚痴を聞かされる。
私はまだ若かったし頼りなかったから、両者の間をうまく調整することができなかった。
取り返しのつかない後悔
正直に言えば、面倒くさかった。
どうせそのうち落ち着くだろうと思っていた。
二人とも大人なんだから、自分たちで折り合いをつけるだろうと。
でもそうはならなかった。
私が何もしない間に、妻と母の関係はどんどん壊れていった。
そして妻は、私が36歳の時に胃ガンで亡くなりました。
なぜあの時、妻の側に立ってやれなかったのか
妻が亡くなった後に残ったのは、そんな痛切な後悔だけでした。
ケンカを止められなかったことよりも、止めようとすらしなかった自分が許せなかった。
もう妻に「ごめん」と言う機会は永遠に来ない。
あの時の後悔が、55歳になった今も私を突き動かしています。
嫁姑問題は妻の努力不足ではない。夫がどう動くかで、ほとんど決まる。2回の結婚で私が学んだことを、全部書きます。
若い男は嫁姑問題の深刻さが分からない。私がそうだった
なぜあなたの夫は、妻の苦しみに気づかないのか?
それは男性という生き物が、構造的にこの問題の複雑さを理解しにくいからです。

特に若い男には難しい。
私自身がまさにそうでした。
うちの両親は優しいから、そんなの大丈夫だ、問題ない
そう本気で思っていたのです。
母親が嫁に対して見せる、次のようなサインに私はまったく気づけませんでした。
- 微妙な態度の変化
- 味付けへの遠回しなダメ出し
- 息子にだけ話しかけてくる不自然さ
- 帰り際の冷たい表情
妻だけが気づいて傷つくようなサインに、私はまったく気づけなかった。
妻はきっと、何度もサインを出していたと思う。
でも私には見えなかった。
見ようとしなかったのです。
両親と結婚相手の関係は、そんな単純で理論通りには進まない。
世の中の多くの夫婦がこの問題で悩んでいるのが現実なのだから。
55歳の今、お互いの両親の介護の問題が実際に身に降りかかってきて、ようやく親との関係の重さが身近なこととして分かるようになった。
20代や30代の人にとっては、まだ現実味がないだろう。
でも、必ずその時は来る。だから若い人たちに伝えておきたい。
男が鈍感なのは、その人だけの問題じゃない。構造的に見えにくいようにできている。だからこそ、早いうちに夫が動かなければならない。見えないことを前提にして、仕組みで防ぐしかないのだ。
結婚前に見極めてほしい。「夫が親との間に立てるか」だけは確認しろ
ここで先に伝えておきたいことがある。
まだ結婚していない人、これから相手を選ぶ人に向けて。

自分が相手の両親に気に入られようとどれだけ頑張っても、夫や妻が協力的でなかったら好かれることはない。というか、それのみと言ってもいい。
これは私が2回の結婚で確信したことだ。
嫁姑問題がこじれるかどうかは、間に立つ人間が動くかどうかでほぼ決まる。
本人がどれだけ気を遣っても、配偶者が横で何もしていなかったら意味がない。
何も考えていなかったり、根回しをしなかったり、結婚相手に問題を丸投げしたら、嫁姑問題は絶対に解決しない。
1回目の結婚で、私はこの丸投げをやった側の人間だ。
結婚前にここだけは確認してほしい。
この人は、自分の親と私の間で板挟みになった時、ちゃんと動いてくれるか?
私の経験では、ここが一番大きかった。
2回目の結婚で私が母に最初に言った言葉
1回目の結婚で妻を亡くし、私はシングルファーザーとして二人の子どもを育てながら、長い間一人だった。
再婚を考えた時、真っ先に頭をよぎったのは亡くなった妻のことだった。

あの時、間に立てなかった自分。
もう二度と同じ後悔はしない
母と妻のケンカを「面倒くさい」と放置した自分。
もう同じことは絶対にしたくなかった。
だから2回目の結婚では、腹を括って最初に母にこう言った。
「これからの人生は奥さんのことを一番大切にする。」
母の顔は少し曇ったと思う。でも私はそれを言わなきゃいけなかった。
1回目の結婚で何が起きたか、母も知っている。
あの後悔を二度と繰り返さないために、ここだけは最初に宣言しなければいけなかった。
ただし、宣言だけで終わらせたら母を傷つけるだけになる。
奥さんを大事にすることを前提にした上で、今まで以上に母に感謝を伝えたりプレゼントを欠かさないようにして、大切にした。言葉と行動を両方揃える。片方だけでは意味がない。宣言して母を突き放すのではなく、宣言した上で母への愛情を以前より増やす。
1回目の結婚の失敗がなければ、私はこんな行動を取れなかったと思う。
あの後悔があったから、2回目では最初の一歩目から変えることができた。
根回しとは何か。私が実際にやっている3つのこと
私が実際にやっている根回しはこれだけだ。突き詰めると3つしかない。
1つ目。親に「奥さんを一番大切にする。でもお母さんのことも大事に想っている」と伝え続けること

これは先に書いた母への宣言と同じだ。ただし一度言えば終わりじゃない。
折に触れて「お母さんのことも大事に思っているよ」と言い続けている。
1回目の結婚では、こういう言葉を母に一度も言ったことがなかった。
言わなくても分かるだろうと思っていた。分からなかった。
2つ目。行動で親への思いやりを見せること
- 感謝を口にする
- 誕生日を忘れない
- 体調を気にかける
1回目の結婚の時、私はこれすらやっていなかった。
妻とのことで手一杯で、母のことは後回しにしていた。
母はそれを感じ取っていたはずだ。だから妻への当たりがきつくなった。今はそれが分かる。
3つ目。配偶者のことを親の前で褒めること
いつも私を大切にしてくれている
陰でお父さんとお母さんのことを気にかけてくれている
こういうことを、母の前で意識してやっている。
間違っても、自分の両親と一緒になって結婚相手の悪口を言ってはいけない。悪口が言いたくなったら友達に言おう。
親に言った瞬間、親の中で配偶者の評価は確定してしまう。
盆や正月に親戚で集まる時、結婚相手がイヤイヤ行く感じだったら悲しいだろう?
自分の両親や家族が原因で、結婚相手を悲しませるのは嫌なはずだ。
その状態を防ぐのが根回しであり、これは夫の仕事だ。
1回目の結婚では、妻がイヤイヤ実家に来ていたことに私は気づいていたはずだ。
気づいていて、見て見ぬふりをした。
あの時の妻の顔を、今でも思い出す。
それでもダメな時は、頑張り続けないほうがいい
ここまで書いてきたことを全部やっても、うまくいかない場合はある。
人と人の相性は努力だけでは埋められないことがある。

それは認めなければいけない。
夫婦のどちらかと相手家族がうまくいかない、となった時は、こういう努力を頑張り続けない方がいい。
その時は夫婦でしっかり話し合って、お互いが自分の家族を説得して納得させる義務がある。
お前が母さんとうまくやれ
妻にそう丸投げするのは最悪の対応だ。
私は1回目の結婚で、それに近いことをやってしまった。
特に妻と姑の問題が悪化しそうな時は、男性が自分の母親に「これからは妻の幸せを第一に考える」と宣言すること。そして「お母さんのことも大切だし、大事にする」とフォローをすること。
面倒なことかもしれないけれど、新しい家族を作るなら、これは夫が引き受けなければならない責任です。
面倒から逃げた代償がどれほど大きいか、私は身をもって知っています。
あの時もっと動いていたら、妻が病気と闘っている間、少なくとも家族関係のストレスだけは減らしてやれたかもしれない。
そう思うと、今の「面倒」なんて何でもない。
頑張り続けなくていい。でも、投げ出すのではなく、夫婦で話し合って、それぞれが自分の親に向き合う。それだけは放棄しないでほしい。
まとめ|嫁姑問題は夫が動けば「防げる問題」に変わる
私は2回の結婚生活で、奥さんと自分の家族との関係が良好であることがどれだけ幸せなことかを痛感している。
1回目の結婚では、この当たり前の幸せを守れなかった。

面倒がって、丸投げして、見て見ぬふりをした。
その結果がどうなったかを、私は一生背負って生きていく。
夫が動けば、防げる問題に変わる
今の奥さんが自分の両親を大事にしてくれている姿を見ると、本当にありがたいと思う。
1回目の失敗で、家族間の関係がギスギスしないように細やかな気配りをすることが大切だということを、心の底から学んだ。
だから今の結婚ではそこに全力を注いでいる。
嫁姑問題は、放っておけば壊れる。でも夫が動けば、防げる問題に変わる。
私にはもう、亡くなった妻に「ごめん」と言う機会はない。
だからせめて、同じ後悔をする人が一人でも減ればいいと思って、この記事を書いた。
もし今、あなたが夫の無理解に苦しんでいるなら、この記事をご主人に読ませてみてください。そして男性の皆さんは、今日、奥さんの話を否定せずに聞いてみてください。そこから、すべてが変わるはずです。





