好きな相手はバツイチ|結婚を決断できないアナタの背中を押す考え方

好きな相手はバツイチ|結婚を決断できないアナタの背中を押す考え方

本当にこの人と結婚したい。

でも、「また離婚するんじゃないか」という考えが、頭の片隅から離れない。

親には「バツイチは危ない」と言われる。友人には「やめておけば」と心配される。

前の結婚と比べられたら。

子どもや養育費があるせいで、自分だけが我慢する結婚になったら。

——夜、ふと、そんな不安が押し寄せてくる。

結婚相談所で日々、バツイチ当事者と再婚を考える方の両方に向き合ってきて感じるのは、こうした悩みを抱える方が意外と多いということ。

そして、「バツイチだから危険」と一括りにする情報も、統計を持ち出す励ましも、当事者の不安をほとんど消してくれないということです。

この記事では、ただ背中を押すのではなく、「この相手なら進んでいい」のか、「ここで一度立ち止まるべき」なのかを、自分で判断できるところまでお連れします。

「また離婚するかも」と不安になるのは、本気で大切に思っている証拠

結婚を意識している彼氏、彼女がバツイチ。だからなかなか結婚に踏み切れない。

そう悩んでいる方は、意外と多いのです。

たしかに、離婚歴があるお相手だと「また離婚するんじゃ?」と予期せぬ方向へ考えてしまいがちです。

親に反対されたらどうしよう、前の結婚と比べられたらどうしよう、子どもや養育費の問題で自分だけが我慢する結婚になったらどうしよう——一度気になり出すと、夜中にも頭の中をぐるぐる回ります。

ここで「離婚率が何%だから安心」「バツイチ夫婦は増えているから珍しくない」と数字で背中を押されても、ほとんど効きません。

当の本人たちにとって、離婚歴がある夫婦が増えているという事実は、なんの励ましにもならないからです。

あなたが知りたいのは「世の中の傾向」ではなく、「目の前のこの相手と、この自分が、この先どうなるか」。

それは統計では絶対に答えが出ません。

ここを、まず正直に認めてしまいたいのです。

そもそも、なぜここまで悩んでいるのか?

どうでもいい相手なら、『離婚するかも』なんて先のことは考えません。

会えれば楽しい、それで終わりです。

先のことを考えてしまうのは、この人と長く一緒にいる前提で物事を見ているからにほかなりません。

いろいろな悩みが出てきてしまうのは、恋人を大切に思っている証拠でもあります。

悩んでいる時点で、あなたはこの結婚を雑に考えていないということです。だからこそ、不安を「消す」のではなく、「何を確認すれば安心できるのか」に変えていきましょう。

実際に相談所で見ていても、不安をきちんと口に出せたカップルほど、その後の話し合いが進みます。

逆に「考えすぎだよ」で蓋をしてしまった人ほど、入籍後に同じ不安が形を変えて噴き出してきます。

離婚歴より、離婚後の向き合い方を見る

ここから先、私が現場で何十組も見てきた中での確信としてお伝えしたいのは、判断軸を「バツイチか否か」から動かす、ということです。

離婚歴の有無が、2度目の離婚に直結するわけではありません。

これは、結婚相談所で再婚されていく方々を見てきた立場として、責任を持って申し上げます。

多くのご縁を見ていると、離婚のリスクはバツイチの方だけにあるものではないと感じます。

初婚同士でも、向き合い方を間違えれば関係が崩れることはあります。

たしかに離婚経験は、まぎれもない事実です。

でも、離婚歴があるというだけでその人を候補から外してしまうのは、私は少しもったいないと思っています。

本当に見るべきなのは、離婚した事実そのものではなく、その後にどう向き合ってきたかです。

ただし、これは「バツイチなら誰でも大丈夫」という話ではまったくありません。

私が見てほしいのは、「この人が、前の結婚をどう受け止めているか」。

ここに、その後の人生がほぼ全部出ます。

全部相手のせいにする人は、慎重に見たほうがいい

たとえば、離婚理由を全部、元配偶者のせいにする人。

「あいつが悪かった」「相手が変わってしまった」だけで終わる人は、申し訳ないけれど、慎重に見たほうがいいと私は思っています。

なぜなら、その人の中で前の結婚は「自分が引き受けた経験」になっていないからです。

同じパターンが繰り返されたとき、また「相手が悪かった」になります。

そして、その「相手」は、次はあなたです。

もちろん、一度や二度の発言だけで決めつける必要はありません。

ただ、何度聞いても元配偶者への非難しか出てこないなら、そこは静かに見ておいたほうがいい。

自分の言葉で振り返れる人は、信頼できる

一方で、「自分のここがまずかった」「あのとき、ああ言わずに黙ってしまったのが間違いだった」と、自分の言葉で振り返れる人。

元配偶者のことを必要以上に悪く言わない人。

この人は、信頼に値します。

離婚を、自分の人生の一部として引き受けている人です。

よく言われる「相手が違えば結果も違う」という言葉も、私はそのまま使いません。

これは、前回の結婚から本人が学んでいる場合に限って成立します。

学びがないまま「次は違うから大丈夫」と言う人は、ただ場所を変えただけです。

学びがある人の「相手が違えば結果も違う」は、根拠のある実感です。

見るべきは「離婚した事実」ではなく、目の前の人が前回の結婚を語る、その語り方のほう。

ここがズレなければ、あとはたいてい、なんとかなります。

逆にここがズレていると、職業や年収や見た目がどんなに整っていても、歯車が合わない瞬間が必ず来ます。

「いつか話そう」を先送りしない|お金・子ども・前妻前夫・親

軸が決まっても、現実の生活は別物です。

私が何十組も見てきて痛感するのは、「いつか話そう」で先送りした瞬間に、必ず後で揉めるということです。

バツイチの方との結婚には、初婚同士にはない「もう確定してしまっている事実」があります。

  • 養育費の支払い
  • 前の結婚で残った住宅ローン
  • 月に何度かある子どもとの面会
  • 行事ごとに発生する元配偶者との連絡
  • 休日の使い方の優先順位

これらは「結婚してから整理する」では間に合いません。

聞きにくいまま入籍した人ほど、半年後、一年後に「こんなはずじゃなかった」となりやすい。

これは何度も見てきました。

お金は、聞きにくいから先に聞く

養育費、慰謝料、前の結婚で残った借金、住宅ローン。

30代後半でご相談に来られた女性は、結婚直前になって相手の月々の養育費の額と期限を初めて知り、こう泣かれました。

金額の問題じゃない、なぜ最初に話してくれなかったのかが悲しい

聞き方には、ちょっとしたコツがあります。

問い詰める口調ではなく、「これからのことだから、一緒に整理しておきたい」という入り方なら、相手も身構えにくい。

金額そのものではなく、話しにくいことを早い段階で口にできる関係かどうか。

それ自体が試金石です。

子どもがいるなら、「親になる覚悟」より先に「距離感の設計」

「血のつながらない子も自分の子として愛します」という覚悟だけが先走ると、たいてい行き詰まります。

子ども側にも、これまで生きてきた時間と、別れて暮らす実親への気持ちがあります。

最初から「親」になろうとせず、まずは「この人は、自分の親の新しいパートナー」という距離からスタートしてあげてほしい。

覚悟ではなく、設計の話です。

前妻・前夫との連絡は、頻度と内容を見る

子どもがいれば、相手側の元配偶者との連絡は完全には切れません。

子どもの行事や進学に関する連絡は当然必要です。

問題は、それを超えて生活相談や愚痴のやり取りが残っていないか。

あなたが気になっているなら、その違和感はだいたい当たっています。

「気にしすぎだよ」で片づけずに、線引きを言語化してくれる相手かどうかを見てください。

親の反対には、感情ではなく事実で

「バツイチは心配」と言うご両親に「でも好きだから」と返しても、平行線です。

親が不安なのは、あなたが損をしないかどうか。

だから、お金の話、子どもとの関係、相手の人柄、前回の離婚をどう振り返っているか——具体的な事実で順に説明していくほうが、結果的に伝わります。

すぐには納得されなくても、「この子はちゃんと現実を見ている」と感じてもらえれば、反対は徐々に弱まります。

結婚後のささいな不満は溜めずに、上手に相手に伝えることで乗り切っていきましょう、と私はいつもお伝えしています。

それは結婚前から始まっている話です。

今、聞きにくいことが、結婚後に聞けるようになることはありません。

バツイチだからこそ、結婚生活がうまくいくケースもある

ここまで慎重な話が続いたので、別の側面もお話しさせてください。

結婚相談所で活動している男女に、結婚で求めていることを伺う機会があるのですが——初婚の方の中には、まぁびっくりするほど結婚生活に大きな期待を抱いている方が、一定数いらっしゃるんですよね。

  • 「結婚したら自然に分かり合える」
  • 「家族になれば、放っておいても安心できる関係になる」
  • 「好きな人なら、生活のリズムも自然に合うはず」
  • 「休日は二人で出かけるのが当然」
  • 「記念日は必ず祝ってもらえる」

一つひとつは普通の願いです。

ただ、それが「絶対に叶うはず」「叶わなかったらおかしい」という前提で語られることが、本当に多いのです。

一方で、バツイチさんのほうは違います。

言われてみると、結婚生活の現実を知っているぶん、期待しすぎず、幻想も抱かず——という具合です。

「相手も疲れている日がある」「家事の分担は理屈通りにいかない」「記念日を忘れる年もある」「機嫌が悪い日は、そっとしておくのが正解」。

それを最初から織り込んで結婚に向かっている方が、明らかに多い。

言ってみれば、離婚歴があるからこそ、次はうまくいく考え方ができているということです。

一度、現実の結婚生活を経験して、自分が何を譲れて何を譲れないのかを知っている。

これは、何冊の本を読んでも手に入らない情報です。

ただ、これは全員に当てはまる話ではありません。

「バツイチ=包容力がある、現実が見えている」という安易な話ではまったくないのです。

失敗から学んでいる人だけが、その学びを次の結婚に活かせる。

学んでいない人は、ただ同じパターンを繰り返します。

つまり、バツイチであること自体が強みになるのではなく、「離婚をどう消化したか」が強みになる。

だから前の章でお伝えした「離婚後の向き合い方」が、ここでも結局、効いてくるのです。

期待値が現実的で、相手の不機嫌や疲れを理不尽と決めつけず、自分の非も冷静に振り返れる——そういう成熟は、初婚の方にもあります。

バツイチでなければ得られないわけではない。

ただ、目の前のお相手にそれが備わっているなら、それは前の結婚という痛みを通り抜けてきたからこそ手にした成熟であり、決して軽くない財産です。

私が現場で「ここは進まないほうがいい」と感じるサイン

ここからは、これまでの話とは逆方向です。

「進んでいい相手」の輪郭を描いてきましたが、同じくらい大事なのが、「ここは進まないほうがいい」というラインを自分の中で持っておくことです。

警告リストとして読んでほしいのではありません。

私が現場で何度も見てきて、「ここは私なら立ち止まる」と感じてきた、その判断軸として読んでもらえたらと思います。

離婚理由を、すべて元配偶者のせいにする

前の章では「人を見る軸」として触れましたが、これは「立ち止まる線」としても、もう一度挙げておきます。

「自分は何も悪くなかった」「あいつがおかしかった」。

離婚の話をすると、出てくるのは元配偶者への非難ばかり。

こういう人は、自分の人生の難所を他人のせいで片づける癖があるということです。

次の難所——つまり、あなたとの結婚生活で起きるすれ違い——も、同じ片づけ方をされる可能性が高い。

私はここを見ます。

離婚したことよりも、その経験から何を受け取っているか。

自分にも至らなかった点があったと、自分の口で言えるか。

ここが言えない人と人生を共にするのは、私はおすすめしません。

子ども・養育費・前妻前夫の話を濁す

「その話は今しなくていいよ」「結婚してから整理する」と先送りされ続ける場合は、要注意です。

話したくない事情があるのか、自分でも整理がついていないのか。

どちらにせよ、結婚という大きな決断をする前に共有されないのは、不自然です。

あなたの不安を「気にしすぎ」で片づける

「そんなこと気にしなくていいよ」「考えすぎだよ」とだけ返してくる相手。

一見、優しく聞こえますが、あなたが感じていることをまともに受け取っていない、という意味でもあります。

30代前半のある女性は、こう相談に来られました。

不安を口にするたびに『大丈夫だって』で終わらされて、だんだん何も言えなくなった

結婚生活では、その何百倍も同じことが起きます。

言葉では再婚したいのに、具体に入ると逃げる

「いつか一緒になりたい」と言葉では言うのに、引っ越しの話、籍を入れる時期、家計、親への挨拶——具体に入った瞬間に話題を変える、忙しいと言う、機嫌が悪くなる。

言葉と行動のずれが続くなら、本人もまだ準備ができていないのだと考えたほうがいい。

私たちは本能的に危険回避能力をもっていますから、同じ過ちを起こすリスクがある環境に尻込みしてしまう性質をもっています。あなたが感じている違和感は、その本能の声であることが多い。「気にしすぎな自分が悪い」と片づけないでください。

ここで一つ補足を。

撤退ラインの話を読むと、どうしても相手を裁くような気持ちになりがちですが、当然、最初の結婚にはそれなりの理由があり、離婚したはずです。

バツイチであること自体を責めているのではありません。

ただ、その経験をどう自分の中に置いているか、そこだけを見てほしいのです。

相手が再婚を決断できないとき|「怖い」を責めない

ここまでは、主にあなたの側から見た判断の話でした。

でも、もう一つよくあるパターンがあります。

これもバツイチさんとの結婚ではよくあることです——あなたは前に進みたいのに、バツイチ側のお相手が、なかなか再婚を決断できない。

理由は、こちらの想像以上にシンプルです。怖いのです。

ここを「優柔不断」「煮え切らない」で片づけないでほしい。

当然、最初の結婚にはそれなりの理由があり、離婚したはずです。

その問題が自分側にあったのか、相手側にあったのか、どちらだったとしても、結婚に対して嫌な気持ちを引きずっている人は必ずいます。

その怖さは、二層構造です。

  • 「もう一度同じ思いを、自分がするのではないか」という恐れ
  • 「自分がまた、誰か(つまりあなた)を傷つけてしまうのではないか」という恐れ

後者が、見落とされがちです。

離婚を経験した人ほど、自分が誰かを不幸にする可能性を知っている。

だから慎重になる。

これは弱さではなく、前の結婚をきちんと引き受けている証拠でもあります。

急かさない、証明しようとしない

このとき、やってしまいがちで、やらないほうがいいことが二つあります。

一つは、急かすこと。

「いつ決めてくれるの?」と何度も問い詰めると、相手は決断ではなく、決断を迫られている事実から逃げます。

もう一つは、「私は前の人とは違う」と証明しようとしすぎること。

気持ちはわかります。

でも、相手が怖がっているのは「あなた」ではなく「結婚という制度そのもの」だったりします。

あなた個人の魅力でねじ伏せようとすると、空回りします。

「何が怖いのか」を、言葉にしてもらう

代わりにやってほしいのは、相手に「何が怖いのか」を言葉にしてもらうことです。

せかさず、責めず、「具体的にどの場面が一番嫌だった?」と聞ける関係なら、相手は少しずつほどけていきます。

あなたが、ここまで読んで辿り着いた前向きな気持ちを、そのまま、相手に伝えてあげてください。

あなたが辿り着いた前向きな気持ちは、きっと相手に伝わります。

もちろん、「今すぐ結婚しよう」とはならなくても、何も言わないよりは前に進んでいくはずです。

相手が決断できるまで待つのも、大事なことです。

ただし、無期限では待たない

ここは正直にお伝えしますが——「無期限で待つ」は違います。

待つと決めるなら、自分の中に期限を持ってください。

「半年は、相手の言葉を引き出すことに使う」「一年経って具体に進まなければ、自分の人生を考え直す」。

期限は相手に告げる必要はありません。あなたの中にあれば十分です。

それがないと、待つことが我慢に変わり、いつのまにか自分の人生が止まります。

最後に|ラベルではなく、目の前の一人を見てあげてほしい

ここまで読んでくださったあなたが、「進む」「立ち止まる」のどちらの結論を出しても、私はその選択を尊重したいと思っています。

「●●だから」という考え方は、2人の可能性を狭めてしまいます。

「バツイチだから危ない」も、「バツイチだから経験豊富で安心」も、どちらも先入観です。

先入観は、目の前の一人の人間を、ちゃんと見る邪魔をします。

結婚は人生の中でも重要なターニングポイントです。

だからこそ慎重になってしまうもの。

慎重になっている自分を、責めないでください。

それは大切に考えている証拠です。

進んでも、立ち止まっても、あなたの選択です。大切なのは、バツイチだからと決めつけることでも、不安をなかったことにすることでもありません。目の前の相手が、過去とどう向き合い、あなたとの未来をどう作ろうとしているのか。そこを見てあげてください。

判断材料は、ラベルではなく、目の前にあります。

前回の結婚をどう受け止めているか。お金や子どものことを話し合えるか。

あなたの不安を「気にしすぎ」で片づけずに、一緒に確認してくれるか。

進む人も、立ち止まる人も、その選択を私は両方とも尊重します。

だからどうか、次に相手と会ったとき、ラベルではなく、その人自身の言葉を一つ、聞いてみてください。

あなたが出す答えが、誰かの受け売りではなく、あなた自身の目で見て決めたものでありますように。

心から願っています。

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