収入のために子連れ再婚をしたいと考えているアナタへ

収入のために子連れ再婚をしたいと考えているアナタへ

「生活が苦しいから再婚したい」と思った自分を、責めなくていい

夜、子供が寝静まったあと。

通帳の残高を見ながら、「このままだと進学させてあげられないかもしれない」と考えてしまう。

万が一、自分が病気で倒れたら、この子はどうなるんだろう、と。

そんな夜に、ふと「再婚」という言葉が頭をよぎる。

そう思った瞬間のあなたは、悪い母親でも、悪い父親でもありません。

子供を養い続けるための必死の選択肢として、再婚が浮かぶのは当然のことです。

ただ、その気持ちのまま突き進んだ結果、取り返しのつかない後悔をしているシンママ・シンパパの話を、私はこれまで何度も見てきました。

この記事は、「お金目的の再婚なんて最低だ」と責めるための記事ではありません。

あなたとお子さんの未来を、本当に守るための順番の話です。

夜、通帳を見ながら浮かぶ「再婚」という言葉

「再婚」という言葉が浮かぶのは、あなたが薄情だからではありません。

むしろ、子供のことを真剣に考えているからこそ浮かぶ選択肢です。

しかし「収入面が厳しいから……」という理由だけで再婚に踏み切るのは、少し危険な面もあります。

ここで一度だけ、ブレーキを踏んでほしいのです。

気持ちを否定するためではなく、その気持ちのまま走り出した先に、もっと辛い場所が待っていることがあるからです。

責められる必要はありません。ただ、順番を間違えないでほしい。

それだけの話です。

それでも、収入目的だけで子連れ再婚を決めてはいけない理由

ここから先は、綺麗事を抜きにして書きます。

その前に、一つだけ。

生活の不安の中で再婚を考えてしまう気持ちそのものは、痛いほど分かります。

そのうえで、聞いてほしいのです。

シンママさんもシンパパさんも、あなたを愛し、子供を我が子同然に愛情をもって接してくれるお相手は、確かにいるはずです。

しかし、そんな最高のパートナーと出会える確率は、決して高くありません。

これは婚活を勧める立場の人間として言いにくい話ですが、現場で多くの再婚事例を見てきた私の実感です。

「いい人さえ見つければうまくいく」という前提で動くと、その前提が崩れた時に、すべてが崩れます。

そして、もう一つ。

どんなに愛し合っている男女でも、子連れ再婚によって悲惨な結末を招く恐れもあるのです。

愛があるから大丈夫、ではありません。

あなたと相手の関係と、相手と子供の関係は、まったく別物として動きます。

これを混同したまま進むと、後から「こんなはずじゃなかった」が始まります。

そこに『収入のため』という動機が乗ると、何が起きるか?

つまり、お金目的だともっと厳しい現実が待っています。確実に。

理由は単純です。

お金で繋がった関係は、お金の話で揉めた瞬間に崩れるからです。

そして崩れた時、一番最初にしわ寄せがいくのは、自分の意思で再婚を選んだわけではないお子さんです。

これは責めているのではなく、構造として危ない、という話です。

再婚後に起きる、子供へのDV・虐待・モラハラという最悪のシナリオ

ここから書く話は、あなたを脅すためのものではありません。

ただ、起こり得ることとして、知っておいてほしいのです。

近年の虐待事件を見てみると、実の母親や実の父親から被害を受けていたケース以外に、「再婚相手が子供に暴力をふるった」「再婚相手である夫から、精神的に追い詰められていた」という例も増えています。

ステップファミリー(離婚経験のある人が、子供を連れて同居・再婚する家族のこと)は、社会的には増加傾向にあります。

その傍らで、同居中の実親のパートナーから子供が虐待を受ける事件が、多発しているのです。

加害者は「最初から悪人」だったわけではない

私がここで強調したいのは、加害者を一方的な「悪人」として描きたいわけではない、ということです。

最初は我が子として一生懸命育てていこうと決心していても、上手くいかない子育てに戸惑い、怒り、自分を抑えることができずに虐待してしまう。

これは、再婚相手だけの話ではありません。

実の親でさえ、その時の精神状態によっては怒り狂い、虐待してしまう人もいます。

それほど、子育てには難しいところがあるのです。

血の繋がった親ですら、追い詰められれば手を上げることがある。

ましてや、ある日突然「家族」になった子供と、ある日突然「父親役」「母親役」を背負わされた大人の組み合わせで、何の準備もないまま生活を始めれば、何が起きてもおかしくありません。

これは「悪人を見抜けば回避できる問題」ではなく、誰にでも起こり得る構造の話なのです。

重い話が続きますが、この記事は必ず「ではどうすればいいのか」という出口の話まで進みます。

もう少しだけ、お付き合いください。

経済的に依存した瞬間、「逃げる判断」ができなくなる

そして、ここからがもっと怖い話です。

仮に、再婚した家庭で子供への虐待やモラハラの兆候が出始めたとします。

あなたなら、すぐに気づいて、すぐに守れる――そう思っていませんか?

現実は、そう動きません。

生活していくには離婚できないと思い込み、パートナーの我が子への虐待を止められず、悲しい結果になってしまった事件もあります。

この人の収入がなければ、明日からの食費が払えない
離婚したら、また一人で全部背負うことになる
子供の進学はどうする

そう考えた瞬間、人は目の前で起きていることから目を逸らし始めます。

これは性格が弱いからではなく、経済的に依存した人間に起きる、ごく普通の反応です。

辛い状況になると、我が子さえも守ってやれない精神状態に追い込まれることもある。

それを心に留め、慎重なパートナー選びをすることが重要なのです。

私がこの記事で一番伝えたいのは、この一行です。

「我が子さえも守ってやれない」という言葉の重さを、再婚を考える前に、どうか想像してほしい。

そんな悲惨な精神状態になる前に、我が子を守るためには、家を出るという勇気と強い心、そして周りに助けを求めることも必要になるのです。

ただ、これは「避けられない運命」ではありません。

だからこそ、再婚を急ぐ前に、自分の足で立てる準備を一段階だけ進めておく。

逃げるという選択肢を、自分から手放さないでください。

再婚より先に、いまの不安を一段階だけ小さくする

ここまで読んで、「結局ひとりで頑張れってこと?」と感じた方もいるかもしれません。

違います。

全部ひとりで背負え、という話ではありません。

シンママ・シンパパさんが経済面への不安を解消するためには、再婚より自立する方が早いのです。

ここで言う「自立」は、収入を倍にしろという意味ではありません。

むしろ逆で、働く時間を増やすことが、必ずしも経済的な安定に繋がるわけではないのです。

一生懸命勤務時間を増やして働いたとしても、体を壊してしまったり、お子さんとの時間が減ってしまったりすると、「なんのために頑張っていたんだろう……」と感じてしまいますよね。

無理に在宅ワークを増やさなくても、まずは一番重い荷物――たとえば借金、資格、今月の生活費の不安を一個だけ降ろすだけで、景色は少し変わります。

一番重い荷物を、一個だけ降ろす

だからこそ、考え方を逆にしてほしいのです。

まずは、あなたにとって最大の問題点をなるべく小さくしましょう。

収入を増やすことよりも、いまの不安の中で「一番大きい塊」が何かを特定して、それを一段階だけ小さくする。

これが順番です。

  • 借金で身動きが取れないなら、任意整理という選択肢があります。毎月の返済額そのものを軽くできる可能性があります。
  • 資格がなくて就職に困っているなら、職業訓練という制度があります。受講料がかからず、手当を受けながら学べる場合もあります。
  • 今月の生活そのものが回らないなら、生活保護を含めた公的支援を一度調べてみる。一時的に頼って、立て直しの時間を作るための制度です。

これは甘えではなく、自分と子供を守るために、逃げ道を一つ作るということです。

全部を一気にやる必要はありません。一番重い荷物を、一個だけ降ろす。

それだけで、再婚という一発逆転に頼らずに済む状態へ、確実に近づきます。

これが、本当の意味で子供を守る順番です。

自立してから再婚した人の方が、結果的にうまくいきやすい

これは綺麗事ではなく、婚活の現場で本当に何度も見てきたことです。

生活を立て直した人ほど、相手を見る目も落ち着き、焦って危ない相手を選びにくくなります。

これはシンママに多いケースですが、シンパパにもそのまま当てはまります。

結婚相談所で婚活をされている男性は、働いている女性を望まれる方が多く、シンママはむしろ求められる存在になるのです。

「子供がいる」「シンママだ」というだけで敬遠されると思い込んでいる方が多いのですが、自分の足で立っている人は、男女を問わず、むしろ高く評価されます。

そして、女性に限っては、意外にも「もう結婚はこりごり、私一人で子供を育てるんだから!」と頑張っている人にこそ、素敵な出会いが訪れ、再婚したというケースもあります。

これは精神論ではありません。

再婚を目的にしていない人は、相手を冷静に見られる。

だから、危ない相手を選ばない。

結果として、良い再婚に辿り着く。

それだけのシンプルな話です。

逆に、再婚しなければ生きていけない状態の人は、目の前の相手を冷静に見る余裕を失ってしまいます。

再婚前に必ず見てほしい、相手の小さな反応

ここから先は、実際に再婚を視野に入れた段階の話です。

お互いバツイチ同士の場合は、特に慎重になってください。

相手にも子供がいた場合には、子供同士の相性も絡んできます。

そして何より、相手の「前回の結婚で何が起きたのか」を、曖昧なままにしてはいけません。

結婚の意志を固めるまでには、相手の離婚原因を必ず聞いておきましょう。これは絶対です。

もちろん、DVやモラハラが原因だったとしても、すんなりとは答えないでしょう。

しかし、時間をかけて付き合っていけば、なんとなく分かってくるはずです。

モラハラなども、普段の会話から徐々に見えてくるはずです。

日常の中で観察してほしい、3つの場面

頭の良し悪しや学歴では見抜けないものを、日常の小さな場面で確かめてください。

  • お金の話をした時の反応:割り勘の時の細かさではなく、自分が損をした気がした時に何を言うか。お金が絡んだ瞬間に出る素の反応こそ、結婚後に何度も見る顔になります。
  • 立場の弱い人への態度:飲食店やコンビニの店員さんに、どう振る舞うか。自分より弱い立場の相手に向ける態度は、いずれあなたや子供にも向きます。
  • あなたのお子さんと初めて会った日の反応:子供が懐かなかった時、思ったような反応が返ってこなかった時、相手は何と言ったか。「子供だから仕方ない」と笑える人なのか、不機嫌になる人なのか。

これは、日常の小さな違和感を、見ないふりをしないこと。

それだけです。

「自分の相手は大丈夫」と思いたい気持ちは、よく分かります。

でも、その「大丈夫だと思いたい気持ち」こそが、後で一番危ない判断を生むのです。

子供と再婚相手が「家族」になるための下準備

ここまで警告ばかり書いてきましたが、再婚そのものを諦めてほしいわけではありません。

お子さんと再婚相手が家族になるための下準備も、必要です。

「下準備」という言葉を、私はあえて使っています。

家族は、入籍した瞬間に出来上がるものではなく、段階を踏んで作っていくものだからです。

結婚を前提としたお付き合いをしていたり、お子さんと恋人がお会いする機会が多かったりするのであれば、お子さんの意志もふまえながら交際しましょう。

子供は、大人が思っているよりずっと敏感です。

「ママのために我慢しなきゃ」と笑顔を作っていることもあります。

だからこそ、決定権を子供だけに渡すのではなく、子供の表情・口数・睡眠の変化を見ながら、進めるか止めるかを判断してほしいのです。

入籍前に必ず話し合っておきたい3つのこと

  1. 生活費の分担をどうするか
  2. 教育費を誰がどこまで負担するか
  3. しつけにどこまで関わってもらうか

ここを「なんとなく」のまま進めると、必ず後で揉めます。

揉めた時の最大の被害者は、いつも子供です。

下準備があれば、再婚は怖いものではなくなります。

まとめ|お金に追い詰められた状態で、相手を選ばない

最後に、一番伝えたいことを書きます。

一番大事にしなくてはならないのは、お金ではなく、あなたとあなたの子供の未来です。

再婚を諦めろ、という話ではありません。

お金に追い詰められた状態で、相手を選ぶな、という話です。

経済面の不安は、再婚で一発逆転を狙うより、自分の足場を一段階ずつ固めていく方が、結局は早く解けていきます。

順番は、こうです。まず、不安を一段階小さくする。次に、自分の足で立てる感覚を取り戻す。そのうえで、相手を冷静に見極める。

自立し、自分の足で立つ感覚を取り戻した女性は、自然と魅力的に輝き、結果として素敵な出会いへと繋がる。

そんなケースを、私は現場で多く見てきました。

その順番さえ守れれば、あなたは悪い母親でも、悪い父親でもないし、これからもそうなりません。

今夜できることは、たった一つで構いません。

あなたの「一番重い荷物」が何かを、紙に一行だけ書き出してみる。

降ろすのは、そのあとでいいのです。

焦らなくて、いいのです。

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