【注意】結婚相談所の婚活で恋愛ノウハウを信じると幸せになれない3つの理由
結婚相談所で恋愛ノウハウを信じすぎる人へ|運営側だから話せること
結婚相談所で婚活している方から、よくこんな相談を受けます。
毎週末のお見合いで気疲れしている。

交際は成立するのに、なぜか3回目のデートで終わってしまう。
そんな風に悩み、ノウハウを片っ端から試している方たちの生の声です。
恋愛ノウハウを片っ端から実践しているのに、なぜか苦しいんです
カウンセラーやカウンセラー、スタッフと共に結婚相談所の情報サイトを運営している私も、普段はどうすれば結婚できるのかというノウハウを発信している立場です。
それでも今回は、あえて運営側として正反対のことを言わせてください。
結婚するために恋愛ノウハウを使いすぎると幸せになれないんです。
これは、自社サイトでノウハウを発信している人間が言うことではないかもしれません。
それでもお伝えしたいと思ったのは、ノウハウを信じすぎたまま成婚し、後悔する人を現場で何百人も見送ってきたからです。
成婚退会の時は笑顔だった人が、半年後にひどく疲れた顔で戻ってくる。
「成婚=ゴール」のはずが、ゴールテープを切った先でつまずく人があまりにも多いのです。
かくいう私も、10代の頃は恋に悩むと雑誌やネットの恋愛ノウハウを読み漁っていました。
たしかにタメになる情報もありました。
私も恋愛ノウハウを鵜呑みにしまくって、彼女ができたことがあるんです。
けれど、好きな人と付き合えたのに、決して幸せとは言えませんでした。
これはお説教ではなく、同じ落とし穴にはまった人間の振り返りです。
だから少しだけ、耳を傾けてもらえたら嬉しいです。
恋愛ノウハウを鵜呑みにすると婚活で逆効果になる2つの理由
なぜ、運営側の私がここまで「鵜呑みは危険」と警鐘を鳴らすのか。
その理屈の部分を、できるだけ簡潔に整理させてください。

理由は大きく2つあります。
理由1:自分が誰だったかわからなくなる
そうか、これをすれば結婚できるんだ!!
――と、女性なら料理上手や聞き上手、男性なら完璧なエスコートや頼りがいなど、片っ端からノウハウを詰め込み、自分に制限をかけすぎてしまうと、どうなるでしょうか?
あれ……私ってどういう性格だったんだっけ?
何をするのが好きだったんだ?
笑い話のようですが、現場で何十人も見てきました。
本気でこの状態に陥るのです。
元々あった自分の好き嫌いの上に、雑誌やSNSで仕入れた「モテる理想像」が一枚ずつ貼られていき、本来の自分の輪郭がだんだんと薄くなっていく。
お見合いから帰ってきた女性が「今日、私、何をしゃべったか覚えてないんです」と言う。
まさにこれが、その状態です。
恋愛ノウハウを取り入れているかどうかにかかわらず、誰だって最初は頑張ってしまうものですが、その「頑張り」がノウハウで武装した別人によるものだとしたら、いずれ息切れするのは当然のことです。
理由2:素のあなたで会っていないから、本当の相性がわからない
これは婚活において、より深刻な問題です。
ノウハウで作った自分に相手からOKが出ても、それは「ノウハウで作ったあなた」と相手の相性が良かっただけに過ぎません。
素のあなたとそのお相手が、何十年も一緒に暮らしていけるかは、まったく別の話です。
――と、ここまで理屈を並べましたが、実はこれ、すべて私自身が過去にやらかし、当時の恋人から答え合わせをされた話なのです。
次の章で、そのエピソードをお話しさせてください。
婚活男性に「演じてる感」でドン引きされる現場のリアル
理由1と理由2をお話しする前に、もうひとつだけ、現場で見ている景色を共有させてください。
女性が恋愛ノウハウを鵜呑みにしすぎると、婚活男性に「なんか演じている感が強くてドン引きされちゃいます」という反応も、現場ではよく目にします。

本人は一生懸命なのです。
しかし、その一生懸命さが
“素の魅力”ではなく、”作り込まれた違和感”として伝わってしまう
ことがあるのです。
「上品に振る舞わなきゃ」「料理上手に見せなきゃ」「家庭的だと思われなきゃ」――その意識が強すぎると、声のトーン、目線、笑い方の一拍など、すべてに薄い膜がかかってしまいます。
男性は意外とこの膜に気づきます。
「悪い人じゃないんだけど、なんか距離が縮まらない」と感想を漏らす男性が、本当に多いのです。
頑張りが足りないわけではありません。
頑張る方向が、自分を消す方向に向かっているだけなのです。
これは誰かを責める話ではなく、現場で何度も繰り返されている、ごく一般的な構造の話です。
「思っていたのと違う」と言われた日|恋愛テクニックで作った私が崩れた瞬間
ここから先は、私が一番話したくなくて、それでも一番話さなければいけない過去です。
先ほどは女性の例を挙げましたが、実はこれ、男性である私自身も過去にまったく同じ罠にハマりました。

立場は違えど、本質は同じです。
実際に私も恋愛ノウハウを信じ込み、エスコートも完璧で頼りがいのある「パーフェクトな男性」を演じていたことがあります(笑)
けれどもともと、細かい気配りは苦手ですし、テキトーな性格でした。
なのに当時の私は、雑誌に書いてあった「スマートで、いつも余裕があって、女性をリードする男性」を完コピしようとしていたのです。
デートの前夜に話題のレストランを20件はしごしてリサーチし、当日は完璧なデートコースを下見。
彼女が好きそうな映画をチェックして、感想まで予習する。
今思えば、なぜそこまで頑張ったのか自分でも不思議ですが、当時の私は本気で「こうしないと選ばれない」と思い込んでいました。
その努力の甲斐あって(?)
、当時の彼女と一緒に暮らし始めましたが、やはり無理な努力は続きませんし、向こうも「スマートにやってくれて当たり前」と思っていたのです。
これが、いちばん効きました。
最初の数か月でメッキは剥がれ始めるのに、彼女の中ではもう「何でも完璧にこなせる理想の彼氏」がデフォルト設定になっています。
休日にダラダラしていると「珍しいね」と言われ、デートが近所の定食屋になると怪訝な顔をされる。
私は別に怠けていたわけではなく、ただ素に戻っていっただけなのですが、彼女の目には「劣化」として映っていたのですね。
結局、お互いにフラストレーションが爆発して別れてしまったのですが、そのとき彼女から言われた言葉を今でも覚えています。
彼女は関西の出身で、本気で動揺すると関西弁が出る人でした。
荷物をまとめる私の背中に、彼女はぽつりと言ったのです。
思っていたのと違う。
短い一言でした。
怒鳴られたわけでも、責められたわけでもありません。
ただ、心の底から困惑している声でした。
私はその瞬間、自分が何をしていたのか、ようやくわかった気がしたのです。
私は彼女に「思ってもらった通りの理想の彼氏」を見せ続けていた。
でも、それはもう私ではありませんでした。
結婚したら相手が豹変した、という話もよく聞きませんか?
このこと自体は悪いことではないのですが、豹変したというよりは、単に素の自分が出ただけなのです。
私が彼女から下された評価も、まったく同じ構造です。
豹変したわけではなく、最初から私はテキトーでマメじゃない人間であり、それが時間とともに表に出てきただけ。
彼女が惚れたのは、雑誌のデートマニュアルで武装した架空の私だったのです。
これは誰のせいでもなく、ノウハウで作った自分を本物だと思い込ませてしまった、私自身の大きな反省点です。
過去の失敗から言えるのは、恋のマジックで頑張りすぎてしまったせいで、相手にありのままの自分を見せられていなかったことも、関係が破綻した大きな要因だということです。
彼女に「思っていたのと違う」と言われた瞬間、私は先ほどの「理由1」も「理由2」も、すべて一気に体感したわけです。
自分を見失っていたし、相性も最初から測れていませんでした。
相談所の中でうまくいく自分と、生活の中で続く自分は、別人です。お見合いやデートの90分は演じきれても、毎日の食卓は演じきれません。
結婚相談所で本当に見てほしいのは「演じた自分」ではない
では、恋愛ノウハウはすべて捨てたほうがいいのか?
そういう話ではないと思っています。

恋愛ノウハウのすべてを信じ込む危険性は、人によって「合う・合わない」があるという点です。
完璧なエスコートが刺さる相手もいれば、「自然体で一緒に楽しみたい」と最初から思っている相手もいます。
インドア趣味が好評な人もいれば、休日に一緒に山に登ってくれる人を探している人もいる。
万人に通用するマニュアルなんて存在しないのです。
だからこそ、第三者の視点が必要になるというのが私の考えです。
結婚相談所では、カウンセラーやカウンセラーが婚活中の人の性格や将来のビジョンを踏まえながら、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのアドバイスを行います。
これは「あなたを型にはめる」ためではありません。
まったくの逆で、あなたの素を消さずに婚活を進めてもらうためのものです。
ここで正直に明かすと、私たちは自社で発信しているノウハウでさえ、過信していません。
「スマートな男性はモテる」と自分のサイトに書いてあっても、気配りが苦手な相談者さんに「じゃあ無理してエスコートを頑張りましょう」とは絶対に言いません。
その人にはその人の持ち味があり、それを消さずに活かせる相手を探すほうが、何倍も成婚後の生活が長続きするからです。
雑誌のノウハウも、自社のノウハウも、万人向けに書かれているという点では同じです。
あなた個人のテキトーさやお酒好きを押し殺してまで、無理に従うべきものではないのです。
だからこそ、私たち結婚相談所が存在するのです。
これは自社サービスの宣伝として書いているのではなく、ノウハウを一人で抱え込んで自滅した経験者として書いています。
あのとき隣に、「あなたはテキトーなままで大丈夫だから、そのテキトーさを許してくれる人を探そう」と言ってくれる第三者がいたら、私はあんな悲しい別れ方をしなかったと思うのです。
そして、もうひとつお伝えしたいのは、結婚相談所のゴールは成婚退会ではないということです。
書類上はそこで終わりますが、実際の生活はその先から始まります。
私が思う結婚生活は、平凡でいいんです。
愛する人と毎日食卓を囲んで、ぼんやりテレビを見て、明日の仕事も頑張れる。
そんな日常が続くこと。
これが続くためには、食卓に座っているのが演じた自分ではダメなのです。
まとめ|恋愛ノウハウは使っていい。ただし、自分を消すために使わない
長い話になりました。最後に、私の結論をお伝えさせてください。
結婚や恋愛は、人と人が行うものです。

だからこそ、すべてをマニュアル化することはできません。
清潔感を整える、会話の間を意識する、感謝を言葉にする――こういうものは、素のあなたを消さずに「足し算」ができるノウハウです。
一方で、マメじゃないのに完璧なリードを演じる、お酒が好きなのに控えめなフリをする、本当はアウトドア派なのにインドア趣味に合わせる――これは引き算ですらなく、まったくの「別人」を作り上げる作業です。
私は過去にこれをやって、「思っていたのと違う」と言われて終わりました。
だからこそ、皆さんには同じ轍を踏んでほしくないのです。
本当の幸せは、ありのままの自分でいられるかどうかで決まります。
恋愛ノウハウばかりにとらわれず、自分の素直な気持ちにしたがってみるのも、結婚の秘訣ですよ。
無理して別人になる必要はありません。
あなたのテキトーさも、不器用さも、お酒が好きなところも、全部ひっくるめて一緒に暮らせる人を探すほうが、結局は幸せへの一番の近道なのです。
もし今、少しでも無理をしていると感じるなら。
まずは、担当のカウンセラーに「実は〇〇が苦手なんです」「最近少し疲れてしまって」と本音を打ち明けるところから始めてみませんか?





