【連載2】結婚相談所を成婚退会した後に破局したらどうなるの?業界人にリアルな話を聞いてみた
結婚相談所を成婚退会した後に破局することは、本当にあるのか
成婚退会した瞬間、「やっと結婚できる」と思った。
でも、その3ヶ月後、入籍を待たずに破局。

払い込んだ成婚料20〜30万円は戻らず、再入会するなら年齢は1歳上がっている。
しかも、再婚活市場では「一度破局した人」というラベルがうっすらと付いて回る——。
成婚退会したカップルが、入籍する前に別れることなんて、本当にあるのか?
率直に言います。あります。
ただ、そう書くだけで終わらせるとネット記事の煽りと変わらないので、実際に取材した話を置きます。
今回も、少人数制・専任カウンセラー型の結婚相談所B社の中の人に聞きました。
大人の事情で名前は伏せますが、いずれ公表できたらいいなと思っています。
中の人の答えは、こうでした。
成婚退会後に破局してしまう人の割合は、正確には分かりません。ただ、たまに弊社にもそのような方がご相談に来られることも。要するに、多くはなくとも少なくないのでは?というのが肌感覚でありますね
「分かりません」と先に認める人の話は、信用できると私は思っています。
データのない領域をデータがあるかのように語る人より、はるかに誠実です。
ここで一つ、読者の皆さんに前提として置いてほしいことがあります。
成婚退会=入籍ではない、ということです。
成婚退会とは「この人に決めた」と腹を括って婚活そのものを終了する瞬間であって、紙を出す瞬間ではありません。
成婚退会後、実際に入籍するまでの時間はカップルによってさまざま
で、3ヶ月で入籍する人もいれば、半年・1年と空くカップルも珍しくありません。
この「空白」が、実はクセモノなんです。
婚活というレールから降りたカップルが、二人だけで結婚という大仕事を進めなければならない時間。
ここで何が起きるのか?
お金のことも含めて、まず現実を見ておきましょう。
成婚退会後に破局したら何が起きる?成婚料・再入会・入籍までの現実
ざっくりと、現実の話です。
まず成婚料。

多くの相談所で20〜30万円前後、高いところだと50万円超。
これは「成婚退会の時点」で発生する成功報酬なので、その後に破局しても
原則戻りません
。
再入会は相談所によって優待があるところとないところがあり、「破局戻り」専用のプランを持っている相談所もごく一部存在します。
年齢は当然1つ上がっていますし、相手探しも一からです。
ここまでは、5分検索すれば出てくる話です。
私がB社の中の人に取材して引っかかったのは、別の点でした。
「結婚相談所」と一括りに言いますが、
結婚相談所ではプロポーズ終了後(ほぼ婚約状態)に成婚退会になる。一方、結婚情報会社は真剣交際で成婚扱い
——という、根本の定義のズレがあるんです。
つまり、あなたが「成婚退会」した瞬間、相手との関係がプロポーズ済みなのか、まだ真剣交際の入り口なのかは、契約していたサービスによって全然違う。
同じ「成婚退会後に破局」という言葉でも、置かれている場所がまったく別物です。
そして、ここが今回の記事で私がいちばん書きたいところなんですが——
3か月、6ヶ月ルールの受け止め方。成婚退会の定義は結婚相談所によって異なると思います。またフォローについても同じですね
、とB社の中の人は言いました。
成婚料が戻るかどうか、再入会できるかどうかを退会後に調べても遅いんです。
退会する前、もっと言えば入会する前に見ておくべきものがあります。
それは、真剣交際中に相談所がどこまで踏み込んでくれるか、という一点です。
破局を防ぐ相談所は、真剣交際中にここまで踏み込んでいる
ここからが、この記事の核心です。
今までの結婚相談所の流れとしては、プロポーズか告白程度で成婚退会手続きを行うのが当たり前でした。

これ、業界の人が「当たり前でした」と過去形で言っているところに注目してください。
プロポーズしました、はい卒業、おめでとうございます——というモデルが、長らく結婚相談所のスタンダードだったわけです。
ところが、です。
再婚などでない限り、ほとんどのカップルが成婚退会後にどうすればいいんだろう?と悩むと思うのです
。
これは中の人の言葉ですが、現場で何百組も見てきた人の実感だと思って読んでください。
プロポーズはした。指輪はどうする? 両親への挨拶はいつ?
式は挙げるのか挙げないのか?
家はどこに住むのか? お金は誰が出すのか?
——婚活というレールの上では誰かが整えてくれた段取りが、退会した瞬間、いきなり全部こちら側に投げられる。
そして、
結婚相談所のカップルだけでなく、普通恋愛で婚約に至ったカップルでも、結婚の段取りで対立して不仲になり、破局するケースがあります
。これは肝に銘じたい。
婚活市場で出会ったかどうかなんて、結婚準備の前ではほとんど関係ないんです。
B社が真剣交際中にやっていることを、中の人に聞いた順番のまま書きます。
- プロポーズ前にお互いの家に軽く遊びに行き、軽く親御さんへ挨拶
- そして男性から女性へプロポーズ
- 二人の気持ちが固まったら、男性→女性の実家へ正式な挨拶/女性→男性の実家へ挨拶
- プロポーズ用の指輪&結婚指輪の紹介→購入
- 結婚式場の紹介(選び方、気をつける事、見積もりの見方)その他
- 両家の食事会の場所の紹介など
箇条書きで見るとあっさりしていますが、各段階に「カップルが揉めやすいポイント」がびっしりあります。
1の「軽く挨拶」を片方の親が「正式な挨拶のつもり」で迎えてしまって温度差が出る。
3の正式挨拶では、結納をやるかやらないか、手土産はいくらか、で両家の空気が一気に冷える。
4の指輪は予算で揉める定番ポイント。
5の式場では、どこまでお金をかけるか、誰を呼ぶか、宗教儀式をどうするか。
6の食事会は、店のグレードと費用負担で水面下のバトルが起きる。
私の友人カップルにも、式の段取りでお金のことで大揉めして、破局寸前まで行った二人がいました。
住む家の話、お金の話、義実家との距離感の話、全部地雷です。
ここまで一緒に相談できる相手がいたら、どれだけ心強かっただろうと思います。
ここまで一緒に歩いてくれる人がいるかどうかで、退会後の数ヶ月の景色がまるっきり変わる。
これを、二人だけでやれと言われたら、相当きついんです。
中の人はこう言いました。
だいたい上記のようなお世話をさせて頂いてから、成婚退会の手続きに来て頂いています。なので、弊社では破局はないと思います。(ただ、正式なデータがないので断言はできません。)
「破局はないと思います」と言い切った直後に、「断言はできません」と引く。
私はこの呼吸を信じます。
そして、B社が掲げている言葉も、編集せずそのまま置きます。
一生に一度。1回きりの結婚を、全力でサポートできるよう、両家のご挨拶・式の段取りまで、アドバイスさせていただいています
「昔ながらの、プロポーズしたら卒業」型の相談所と、「入籍までを逆算して伴走する」型の相談所。
同じ結婚相談所という看板でも、買っているサービスは別物だと思っておいたほうがいい。
「3ヶ月ルール」は危ないのか?業界人の率直な答え
ここまで読んで、それでも引っかかっている人が多いはずです。
3ヶ月ルール。

私自身、最初にこれを聞いたとき
「なんだか変なルールだなぁ」
と思いました。
正直なところ、3ヶ月で結婚できるかどうか、自分では決められそうにないです。
中の人にぶつけてみました。
3ヶ月ルールは目安。けれどもメリットかな?と感じています
時間を大切にできる、無駄な時間を過ごさないように考えて行動できる、ダラダラ交際を防げる——まあよく言われるやつですね。
でも決断力が足りない人には、タイムリミットが後押しになると思うんですよね、と中の人は続けました。
締切がないとなかなか腰が上がらない人っているじゃないですか。
あれと同じで、「3ヶ月で見極める」と決めているからこそ、毎回のデートで「この人とどうなりたいのか」を真剣に考えるようになる。
返ってきた答えは、思っていたよりずっと淡白でした。
そして、ここからが大事なところ。
B社では、その期間で成婚された方が9割以上だそうです。
ただし、これはB社固有の数字で、「3ヶ月ルールさえあれば9割成婚できる」という話ではありません。
ここを取り違えると相談所選びを間違えます。
問題は、「なぜ9割が3ヶ月で決められるのか」です。
中の人の答えはこうでした。
デートでどんなことが起きているか?/デートでどんなお話をしているか?/どんな気持ちになっているか?/今何回目のデートか?などなど、会員さんの交際状況についてはかなり細かくお伺いしています。こまめに連絡を取り合い、婚活状況を確認しながら次のアドバイスを送っています
つまり、3ヶ月で決めなさいというルールが先にあるのではなく、3ヶ月で決められるくらい状況を一緒に整理してくれている、という順番なんです。
ルール単体は危ない。ルール+濃いフォローなら、機能する。「3ヶ月ルールがある相談所」を選ぶのではなく、「3ヶ月ルールが機能する密度のフォローをしている相談所」を選ぶ。同じ言葉でも、見ているものは全然違います。
では、そのフォローが手厚かったとしても、見落とされてしまう危険はないのか。
次は、カップル側に出る予兆の話です。
成婚退会後に破局しやすいカップルに共通する”小さなサイン”
相談所のフォローがどれだけ手厚くても、カップル側に予兆が出ているのに見過ごしているケースがあります。
これがいちばん厄介です。

B社が真剣交際中にやっている段取りを、逆算してみましょう。
やっていないこと=サイン、です。
責めるつもりはまったくないので、自分たちのカップルに照らして、軽い気持ちでチェックしてみてください。
サイン1:親への挨拶を後回しにしている
「もう少し落ち着いてから」「タイミングがなくて」が口グセになっている。
実は、親が何を心配しているかを把握しないまま入籍まで突っ走るカップルは、入籍直前に高確率で揉めます。
サイン2:指輪・式・住まい・お金の話を、笑って先送りしている
「そのうち話そう」が3回続いたら危険信号。
お金と住まいは、価値観のズレが最も剥き出しになる領域で、ここを後回しにすると後で爆発します。
サイン3:担当カウンセラーに、本音や違和感を共有していない
「相手にバレたら気まずいし」「こんな小さなこと言うのも」と思って黙る。
ここで黙る癖がついているカップルは、入籍後の夫婦間でも黙りがちです。
ただ、これは性格ではなく”癖”なので、今からでも変えられます。
違和感を早く出せる関係を、退会前に作っておけるかどうか。
サイン4:「好きだから大丈夫」で段取りを飛ばしている
これが、いちばん多い。
気持ちさえあれば乗り越えられる、と本気で信じてしまうカップル。
普通恋愛で婚約に至ったカップルでも段取りで破局する、という話を思い出してください。
気持ちと段取りは、別の筋肉です。
気持ちがあるからこそ、段取りという筋肉も一緒に鍛えておきたい。
中の人いわく、他社のカウンセラーと連絡を取り合うときに交際状況を伝えると、びっくりされることも(笑)だそうです。
フォローの濃淡には、それくらい差がある
。
だからこそ、自分たちの相談所が「サインを拾う側」なのか「サインが見えない側」なのかは、入会前に見極めておく必要があります。
では、その見極めを面談の場でどうやるのか。
次は、入会前に聞いておきたい具体的な質問です。
成婚退会後の不安を減らすために、入会前に聞いておきたいこと
あれもこれもと聞きたくなりますが、面談の場で本当に効くのはこの5つです。
無料相談に行くときは、スマホのメモか紙に印刷して持って行ってください。

1. 「御社では、成婚退会の定義はどの段階ですか?プロポーズ後ですか?真剣交際の時点ですか?」
ここで答えが曖昧、または「人によって違う」という相談所は、定義そのものが運用任せになっている可能性があります。
2. 「成婚退会後、入籍までの相談はどこまで対応してもらえますか?」
「退会後は基本的にご本人同士で」と答える相談所と、「両家挨拶や式場まで伴走します」と答える相談所では、買っている商品が別物です。
3. 「親への挨拶や両家顔合わせの段取りまで、具体的に相談できますか?」
「アドバイスはできます」と「実際に毎回お受けしています」では、違います。
具体例を聞いてください。
4. 「真剣交際中、どのくらいの頻度で状況確認をしてもらえますか?何を聞かれますか?」
B社は「デート内容・話題・気持ち・回数」まで聞きます。
あなたの相談所はどこまで聞いてくれるのか。
5. 「万が一、成婚退会後に破局した場合、再入会の優待や費用ルールはどうなりますか?」
縁起でもない質問ですが、ここを正面から答えてくれる相談所は、退会後のことまで責任を持って考えています。
逃げる相談所は、運用が固まっていません。
5つで足りない、と感じる人もいるかもしれません。
でも、面談の場で10個も15個も質問できるカップルはほぼいません。
5つを丁寧に聞いて、答え方の質感を見たほうが、リストを増やすより的確です
。
まとめ|成婚退会後の安心は、フォローの深さと担当者との相性で決まる
成婚退会後に破局するかどうかは、退会後に分かれるのではなく、どの相談所を選ぶか、誰に担当してもらうかの段階で、半分以上決まっているんですよね。
ここまで読んでくださった方には、もう見えていると思います。

中の人の言葉で、いちばん芯にあったのはここでした。
要は、結婚相談所のフォローと会員様との信頼関係で随分違うのでは?という感じがします
会員数でも、料金でも、口コミ評価でもありません。
フォローの深さと、その人との信頼関係。
成婚退会後のことで不安がある人は、アフターケアまで対応してくれる結婚相談所がおすすめですね
、というのが中の人の率直な推奨です。そして、
どんなに評判が良い結婚相談所でも、結局のところ、結婚相談所のメリットを感じるためには、カウンセラー・カウンセラーの相性が重要
だということ。
最後に、B社の中の人がぽろっと漏らした一言を置いて終わります。
コミュニケーションには自信がありますね
ここまで言える担当者に、自分のときに出会えるかどうか。
多くの相談所は、無料相談を1回受けられます。
まずは1社だけでいい。
さっきの5つの質問を持って、その人の言葉の手触りを、ご自身の目で確かめに行ってみてください。
そこからが、退会後の安心への最初の一歩です。






