アラフォー40代女性の婚活体験談-高身長に拘る女性①お見合い1回目
入会翌日にお見合い成立、条件ピッタリの高身長男性——それでも42歳A子さんは見送った
条件は、ほぼ完璧でした。
けれど彼女は、1回目のお見合いでその相手を見送りました。

42歳、身長170cm。
「高身長男性以外は見ません」と言い切ってウィルマインに入会したA子さんは、入会翌日にお見合いが成立しました。
お相手は45歳、年収700万円、身長177cm、建築設計関連。
プロフィール写真を私が見ても「シュッとしたイケメンの高身長」で、条件は彼女の希望を完全に満たしていました。
お見合い後、相手からの返事は「交際希望」。
それでもA子さんは、お見送りを決めました。
この連載では、男性カウンセラーである私、岡田がA子さん本人と、ウィルマイン代表の尾畠さん双方に詳細なヒアリングを行い、個人が特定されない範囲で、ほぼ事実のまま彼女の婚活を追っていきます。
1回目のお見合いで、何が起きていたのか——。
まず、事実関係だけを先に並べます。
入会翌日、お見合い成立。
お相手は45歳、年収700万円、身長177cm、建築設計関連。
A子さんの希望は「高身長」が唯一の必須条件で、177cmはそれを完全に満たしていました。
年齢も年収も彼女の希望ラインを上回っています。
写真はスーツがよく似合う、シュッとした人でした。
12月12日、初めてのお見合い。
結果、A子さんはお見送り。お相手からは「交際希望」。
ここだけ切り取れば、読者の方はこう思うはずです。
なぜ?
42歳、アラフォーと呼ばれる年代の婚活で、高身長・高年収・少し年上という条件が揃った相手を、自分から断る。
世間ではアラフォー婚活は厳しいと言われがちです。
だからこそ、このねじれは何なのか?
しかも、相手からは交際希望が返ってきている。
彼女の明るい人柄は、お見合いの場で好印象として届いていた。
それなのに、彼女の方が断った。
このねじれの裏側で、A子さん本人が何を見て、何を感じていたのか——まずは本人の言葉で語ってもらうのが一番です。
その前に、彼女がどんな人で、なぜ「高身長」をここまで譲れなかったのかを短くお伝えします。
42歳・身長170cmのA子さんが「高身長だけは譲れない」と決めた背景
A子さんのプロフィールを並べると、こうなります。
- 年齢:42歳
- 職業:会社員
- 年収:350万円
- 学歴:短大卒
- 身長:170cm
- 神奈川県内の実家マンションで両親と同居、結婚後も仕事を続けたい

初回面談で、お相手の希望条件を聞きました。
年齢はプラス10歳まで、年収は400万円以上、学歴は問わない。
そして、譲れない一点が「高身長」。
なぜ高身長なのか。ここが大事です。
彼女は「高望み」で言っているのではありません。
A子さん自身が170cmの長身で、お父様、お兄様が身長180cm以上。
身長の低い方は異性として意識できないので、高身長であることが必須条件——本人はそう話していました。
私には、これは単なる嗜好というより、身体感覚に近いものに見えました。
食卓を囲む父と兄が、いつも自分を見下ろす位置にいる。
リビングでテレビを観ている横顔も、玄関で靴を履いている後ろ姿も、全部自分より頭ひとつ上にある。
そういう風景の中で42年生きてきた人に、ある日突然「自分より背の低い人を恋愛対象に」と言っても、視線の高さそのものが合わない。
「背の高い人が好み」という嗜好ではなく、身体スケールの刷り込みです。恋愛対象として認識できるかどうかの手前で、感覚的に線が引かれている。
子供については、年齢的に授かることが難しいかもしれないので必須ではない、と。
条件を一つに絞れる人は、婚活では実は動きやすい。
なぜなら、何を見て、何を見送るかの基準が明確になるからです。
彼女の「絞り方」は、そういう意味で極めて自覚的でした。
そしてもう一つ。
A子さんは、ウィルマインを一人で決めたわけではありません。
婚活を始めるにあたってネットで情報収集をする中で、私が運営している「ジャパンマリッジ」にたどり着き、直接メールで結婚相談所の選び方を相談し、その上でウィルマインの初回面談を申し込んでいます。
入会を決めた日の夜、彼女から尾畠さん宛に届いたメールに、こんな一文があります。
尾畠さんのざっくばらんにお話してくださる所、また真摯に会員さんと向き合って『一緒に』活動してくださるという姿勢に『ここでなら私も頑張れそう…!』と思えましたので、ぜひ入会したいです!
前回とは全く違う意識で頑張りたいと思いますので、ぜひ宜しくお願い致します。
「前回とは全く違う意識で」。
この一文が、私には引っかかりました。
人が「今度こそ変わりたい」と言うとき、その前には必ず、変われなかった時間があるからです。
A子さんには、ここに来るまでの「前回」があった。
過去の婚活経験を経て、意識を変えて、ここに来ている。
入会翌日にお見合いが成立するまで|ウィルマインでの最初の動き
ウィルマインの尾畠さんは、入会時にA子さんへこう伝えていました。
システム登録が完了したら、仮交際が2〜3名になるまでは、お相手からの申し込みを待つのではなく、自分がお会いしたい、お話してみたいと思う方に積極的に申し込みをしてください——と。

これは、アラフォー婚活ではかなり現実的な方針です。
「待つ」婚活ではなく「動く」婚活に切り替えさせる。
受け身のまま申し込みを待っていても、出会いの母数が増えにくい年代だからです。
A子さんは、この方針通りに動きました。
自分から「高身長」の条件に合う方を選んで、しっかり申し込みをしていました。
そして登録した翌日には、相手からの申し込みも多数入ってきました。
ただし、A子さんの希望である「高身長」から外れた方は、全てお見送りです。
良くも悪くも、ここは彼女の中ではっきりしていました。
お見合い成立は、入会の翌日。
初対面のA子さんについて、尾畠さんの記録を引いておきます。
最初にお会いした瞬間からパッと弾けるような笑顔で挨拶してくれて、自然な笑顔が印象的な女性だった。
長身でスタイルが良く、クリッとした愛らしい目が印象的で、年齢よりも若く見える。
ヒアリングでは堅苦しい雰囲気にならず、冗談を交えながら自分のこと、家族や友人、結婚観について話してくれた——真剣に耳を傾ける姿勢と、ほぐれた話し方が同居した人だったようです。
その印象から尾畠さんが見立てたのは、A子さんの明るい人柄や、お相手条件が「高身長」のみに特化していることから、お子さんを希望している同年齢の方でなければ、いい出会いの機会に恵まれるのではないか、ということ。
そして12月12日、A子さんは初めてのお見合いに向かいます。
1回目のお見合い当日——A子さんが残した「生の記録」
ここからは、A子さん本人がお見合い後に書いた振り返り報告を、ほぼそのまま紹介します。
整理された感想文ではありません。

会ったばかりの熱が残ったまま、言葉を探しながら書かれた、ざらっとした手触りの記録です。
正直で、少し揺れていて、言い切れていない違和感がそのまま残っています。
私の解説は最小限にします。
ここは、本人の声の温度が残っている部分として読んでいただきたいです。
お相手について 良かった所
1. お話好きでいろいろ話題を振ってくれる所。
2. 沈黙になっても新たな話題を降ってくれる←大事なこと
「←大事なこと」という書き方に、初対面の場での安心感がにじんでいます。
お相手について 気になった所
1. お写真よりもだいぶ太ってる方で気付けませんでした…
2. 待ち合わせ時間2分前にきた(私は30分前到着→待ち合わせ場所には20分前にはウロチョロしてました)
3. 相手の話を最後まで聞かないで話しだす事が多い
4. 相手の意見に対して否定的な意見を述べる事が多々あり(やんわりとではあるが)←同意しないって感じですかね。
5. あまり仕事の話や自分自身については聞かれたくないのかな…って雰囲気がした。うまく言えないけど。
A子さんは30分前に着いて、20分前から待ち合わせ場所の周辺をウロチョロしていました。
相手は2分前。
もちろん、2分前到着は遅刻ではありません。
ただ、30分前に着くA子さんとは、待ち合わせに対する感覚がかなり違っていた。
このギャップは、指摘ではなく、ただの事実として書かれています。
そして「うまく言えないけど」。
この一言が一次資料として非常に貴重です。
整理された不満ではなく、会った直後の、まだ言語化しきれていない違和感。
婚活の現場で実際に起きているのは、こういう形のない違和感です。
自身について 良かった所
1. パッと見ガッカリしたけど『良い人かも!』とすぐ切り替えた。
2. 相手はどうあれ笑顔で楽しくお話できた。人の話、意見を聞くのは好きだから。自身の見聞を広める事ができるから。
3. お茶代にきちんと『ありがとうございます。ごちそうさまです』と言えた。当たり前ですね笑
ここは少し立ち止まって読んでほしいところです。
待ち合わせ場所に現れた相手は、プロフィール写真との印象に差があった。
A子さんはそれを見て「パッと見ガッカリ」した。
でも、その場で「『良い人かも!』」と自分に言い聞かせて切り替えた。
第一印象の落胆をなかったことにせず、それでも目の前の相手を一度見ようとする。
この数秒間に彼女がしたことは、婚活ではかなり高度な作業です。
第一印象の落胆を認めつつ、それで相手を切らず、一度フラットに戻す。
「人の話、意見を聞くのは好きだから」「見聞を広める事ができるから」と、自分の中で前向きに座る理由まで立てている。
「パッと見ガッカリしたけど」と自分で書けるA子さんの正直さ。そして、そこで席を立たず、相手を見ようとする姿勢。この両方が同時にある。
「当たり前ですね笑」と自分にツッコミを入れるところにも、彼女の人柄が出ています。
自身について 良くなかった所
1. 何回か腕組みしてた所。心理学的に腕を組んで話を聞くというのは相手を拒否してるらしいので気をつけたい
自分を責めているのではなく、次回の自分に向けた申し送りとして書いている。
この姿勢がいい。
婚活は、相手を採点する場であると同時に、自分の次回を改善する場でもあるからです。
今後の改善点
興味ない事を聞かれても話題を広げられるようにしたい。『スポーツ何か観る?』って聞かれて『観ないです』って言って終わってしまった。その後に繋げられなかった。
「スポーツ何か観る?」「観ないです」。
この2往復で会話が終わった瞬間を、A子さんは自分の落ち度として覚えていました。
相手の振る舞いへの違和感を書き連ねた後で、自分の側の反省もきちんと残している。
この往復の中に、A子さんの誠実さが出ています。
そして、最後の結論。
結論として、今回はお見送り致します。
最大の理由は『人の話を最後まで聞かない、否定しがち』だからです。
相手は「交際希望」だった|条件が揃っても見送りになった本当の理由
一方で、お相手からの返事は「交際希望」でした。
ここで、カウンセラーとして冷静に見ようとしても、私の中にも正直な心の声が浮かびました。

(心の声)
え~~~身長高くて条件に合う方なら良いって言ってなかった~??
言っていました。
初回面談で、はっきりそう言っていました。
年齢・年収・学歴は譲れる、必須は高身長だけ、と。
そして今回のお相手は45歳・年収700万円・身長177cm・建築設計関連。
プロフィール写真は私から見ても「シュッとしたイケメンの高身長」。
初めてのお相手が素敵な方で良かった、と尾畠さんも思っていたくらいです。
その条件表の上では満点に近い相手を、A子さんは見送った。
「え~~~」と心の中で声が出るのも、婚活の現場を見ている立場としては自然な反応でした。
でも、A子さんが見ていたのは条件表ではありませんでした。
見送った理由は、本人の言葉で書いた通りです。
「人の話を最後まで聞かない、否定しがち」。
年収でも身長でもなく、会話のキャッチボールで出た違和感。
「やんわりとではあるが」否定される感覚、自分のことを聞かれない感覚、話を最後まで聞いてもらえない感覚——条件表には載らないものが、彼女の判断を決めています。
婚活で最後に人を動かすのは、条件表に載る数字だけではありません。
会話の中で、自分が大事に扱われていると感じられるかどうかです。
もちろん、これは相手が悪いという話ではありません。
A子さんにとって、会話のテンポや受け止められ方が合わなかったという話です。
尾畠さんから見たA子さんは、こういう人です。
彼女の明るく人懐っこい人柄や、初対面でも相手に気を遣わせることなく雰囲気を和ませる力は、お見合いでは大きな強みになる。
その証拠に、その後A子さんには、尾畠さんが「お見合でお断りされない女」という称号を付けたほどでした——お見合いを重ねた後に、思わず尾畠さんが心の中で付けてしまった異名ですが。
つまり、お見合いの場にいるA子さんは、少なくとも相手に悪い印象を残しにくい人です。
初対面でパッと笑顔、雰囲気を和ませる、話を楽しく受ける。
相手からすれば「また会いたい」となる確率が高い。
その彼女が、自分の側で見送りを決めた。条件は揃っていたのに、です。
A子さんは「条件に合う人なら誰でもいい」と言ったわけではありませんでした。
高身長は、異性として認識できるかどうかの足切りラインであって、ゴールではなかった。
その線を超えた相手の中から、彼女は「自分にとって」合うかどうかを見ていた。
そして、今回は合わなかった。
それは、贅沢でも傲慢でもありません。条件に浮かれず、自分の違和感を見逃さなかったということです。条件を持つこと自体が悪いわけではない。問題は、その条件の先で相手を見られるかどうかです。
次回予告|高身長条件を持ったまま、A子さんはどう戦っていくのか
条件は一致していた。
それでもA子さんは、違和感の方を選んだ。

「パッと見ガッカリ」を自分で認めつつ、その場ですぐ切り替えて相手を見ようとしたA子さん。
話を最後まで聞いてもらえないという感覚を、自分の言葉で言い切ったA子さん。
——この人が、「お見合でお断りされない女」と呼ばれながら、これから何十回とお見合いを重ねていきます。
次に問われるのは、A子さんの選び方そのものです。
条件が合っているのに違和感を優先する選び方で、この先、本当に前に進めるのか?
「高身長」を握ったまま、彼女は自分の違和感とどう付き合っていくのか?
「断られない女」が、自分の側で断り続けたとき、何が起きるのか——。
条件に合っているのに迷うときは、相手のスペックだけでなく、一緒にいる自分がどう感じているかを見てください。そこに、次の判断材料が残っています。
続きは次回に。
高身長という条件を握ったまま、A子さんの婚活はここから一気に現実味を帯びていきます。





