シングルマザー婚活の難しさ
「成婚1〜2割」と言われる現場で、私が伝えたいこと
再婚したい気持ちはある。
でも、子どものことを考えると一歩踏み出せない。

そんなふうに悩んでいるシングルマザーさんは、決して少なくありません。
結婚相談所の現場感覚で、シングルマザーの成婚率は1〜2割と言われています。
厳しい数字です。
だけど、これを「シンママは選ばれない」と読むのは違います。
男性にも、もっと知ってほしいんです。
シングル子育てがどれだけ大変か。
簡単に「頑張っているね」で済ませられるような日々ではないことを。
私もシングルファザーになって初めて思い知りました。
えげつないほど理不尽で、自分を殺して耐えなければならない日々を、シングルマザーさんは一人でこなしている。
多くの人が簡単には耐えられないようなことを、毎日です。
本当に頑張っているんです。幸せにならなければいけません。
私は母子家庭で育ち、妻と死別してからシングルファザーとして子どもを育ててきました。
今は婚活サポートの立場にいます。
母の苦労も、シングル子育ての地獄も、再婚を望むシンママの「なかなかねぇ」という声も、全部、近い距離で見てきました。
その私が言います。
シングルマザー婚活が難しいのは、あなたの価値が低いからではありません。
難しい構造があるだけです。
今日はその構造を、綺麗事抜きで分解していきます。
1〜2割という数字を、脅しに使う気はない
最初に、ひとつ数字の話をさせてください。
結婚相談所の現場感覚として、シングルマザーの成婚率は1〜2割。

これは公的統計ではなく、業界の現場でカウンセラーたちが共有している肌感覚の数字です。
だから断定はしません。
けれど、初婚同士のカップルと比べて成婚率が低いことは、現場にいれば誰でも知っています。
この数字を「シンママは選ばれない」と読むと、心が折れます。だけど私は、この数字をそうは読みません。
シングルマザーさんは、たいてい、離婚した時は「もう、男はこりごり。絶対に再婚なんてしない」と思っています。
でも、時間が経って、気持ちが少しずつ変わってくる。
誰かを好きになったり、精神的な支えが欲しいという気持ちになるんです。
その気持ちはよくわかります。
だって、本当に頑張っているんですから。
仕事と子育てを女性が一人で両立する大変さは、どれだけ「すごい」「尊敬する」と褒めても表現しきれません。
子どもを育てるというのは、えげつないほど、理不尽なほど、自分を殺して、我慢して、耐えなければならない時が多い。
多くの人が想像する以上に、シンママさんは日々踏ん張っています。
気を抜けば身も心も潰れてしまうようなことを、一人でこなしているんです。
だから1〜2割という数字を、脅しに使う気はありません。
なぜそうなるのかを、一緒に解きほぐしていきたい。
これは絶望の話ではありません。見極めるための話です。最初の壁は、男性側の家にあります。
男性側の親の反対は、彼の覚悟を映し出す鏡です
男性が初婚の場合、男性側の親に反対されるというのは、現場では本当によくある話です。
お互いバツイチ同士の再婚なら、女性側に子どもがいたとしても「あなたたちの好きにしなさい」で済むことが多いんですけどね…。

結婚したことのない息子が「シングルマザーと結婚したい!」と親に話した場合、保守的な親ほど、結婚に強く反対することがあります。
中には、かなりきつい言葉を投げられることもあります。
「本当にその子を育てられるのか」「親としては賛成できない」
ひどい場合には、親子の縁を切るような言い方をされるケースすらあります。
ここで多くの女性が、「親に反対されたら、もう終わりだ」と思ってしまいます。
そう思ってしまうのは自然です。でも、そこで終わりと決めるのは早いです。
親の反対は、終わりの合図ではありません。彼の覚悟を可視化してくれる装置です。
シングルマザーとの再婚は、特に男性が初婚だったり、年齢が若かったりすれば、反対されるケースも珍しくない、くらいに思っていた方がいい。
問題は、反対された時に彼がどういう顔をするかです。
うちの親が、ちょっと…
そう言って、急に話を進めなくなる男性なら、どのみち厚い壁にぶつかった瞬間に折れる男性です。
逆に、「親には僕からちゃんと話す。あなたと子どもは僕が必ず守る」と腹を括れる男性なら、その後の何十年の生活でも踏ん張れます。
つまり、親の反対というイベントは、ふだん見えない彼の覚悟を、強制的に可視化してくれる。
これは判断材料として、これ以上ないくらい優秀な場面なんです。
男性に、自分の親も説得して、彼女も子どもも幸せにする!
という決意がなければ、シングルマザーとの再婚は難しいんです。
ここで観察すべきなのは、親の反応そのものではありません。
親の反応に対する、彼の態度のほうです。
ただし、もっと繊細でデリケートな相手がいます。
それは、あなたの子どもです。
子どもの「受け入れられない」は、わがままではありません。愛着のサインです
これは、子どもの年齢が小学校高学年以上の場合、特に多いです。
思春期の子は難しいんです。

母親の恋愛・再婚は、子どもにとって、そりゃあ複雑な気持ちになります。
実の父親の記憶がある子なら、なおさらです。
ここでひとつ、母子家庭で育った私自身の感覚としても、どうしても伝えておきたいことがあります。
実は、子どもが小さい頃は、ほとんどの子どもは、元のお父さんともう一回結婚してほしいと願っているものです。
これはわがままではありません。
子どもにとって、家族の元の形が戻ることは、世界のすべてが戻ることと同じくらいの意味を持ちます。
だから、新しいお父さんを受け入れられない子どもの反応を、「子どもがわがまま」と読むのは違います。
それは、子どもなりの愛着のサインなんです。
昔から「子連れ再婚は、子どもが小さいうちの方がスムーズ」なんて言われていますが、現場で見ていると実際にそれはあります。
中には、お母さんの再婚相手が、どこまで自分と本気でぶつかってくれるのか、受け入れてくれるのかを試す子どももいます。
これは表面的にはわかりにくい。
子ども本人にもわかっていないこともあります。
逆に、表面上は「いいよ、お母さんの好きにして」と言う子もいます。
けれど、これも要注意です。実際は不満を持っていても、親には不満を言えないこともあるんです。新しいパパとの関係に居心地の悪さを感じながらも、母の幸せを願うケースがあります。
お母さんが頑張ってきたのを、子どもは誰よりも見ています。
だから、自分の不満を飲み込んでしまう。
ここで母親が抱きがちな罪悪感――「私の恋愛のせいで子どもを傷つけている」――は、いったん横に置いてほしい。
子どもの反応には、ちゃんと意味があります。
母親が恋愛したから悪い、再婚を考えたから悪い、という話ではありません。
子どもが反応するのは、自分の心の中で大事なものが揺れているからです。
それは、母親が責められるべき出来事ではありません。
観察すべき現象です。
ただ、子どもの心が動いて、再婚へと進めたとして。
次に問題になるのは、再婚後に夫が見せる本当の顔です。
恋愛から入った再婚で、男が急に冷たくなる理由
ここで、順番として、結婚前の話を先にしておきます。
婚活からではなく恋愛から発展したケースに多いのですが、基本的に、子育てを実際に引き受けた経験がない男性ほど、その大変さを想像しきれていないことが多いです。

男性がシングルマザーのお母さんと恋愛をしている時は、「俺が助けてあげるんだ」と使命感が燃え上がることも多い。
「結婚しよう、子どものこともしっかり育てていくから」と平気で言ってしまう。
その時は男性なりに本気なのでしょう。
嘘をついているわけではありません。
でも、実際に再婚話が具体的になると、彼は急に現実的になります。
「えっっっ、俺は本当にこの親子を幸せにできるのか?」と、男性自身が我に返るんですわ。
燃えるような使命感と、日々の責任を引き受ける覚悟は、別物なんです。
ここで多くのシングルマザーが、自分を責めます。
「私に魅力がなかったから、彼は冷めた」「子どもがいるから嫌になったんだ」
そう感じてしまう気持ちはわかります。でも、私は少し違う見方をしています。
彼の覚悟が、現実に追いつかなかっただけです。
きちんと自分の気持ちに正直になって、「ごめん」と言ってくれるのはまだましな方です。
なんとなく優しくなくなったとか、よそよそしくなったとか、表面上は怖気づいた本心を見せないずるい男性もいます。
正直、「今さらそれを言うのか」と思ってしまうケースもあります。
これは、女性の魅力の問題ではありません。
男性の覚悟の問題です。
恋愛中の使命感は、本物のように見えても、現実の重みに耐えられるとは限りません。
「燃えるような愛情」と「日々の責任を引き受ける覚悟」は、別物なんです。
だからこそ、見るべきは結婚前の優しさではありません。
話が現実化した瞬間に、彼がどういう顔をするか。ここを観察してほしい。
そして、結婚後にこそ、見えてくる現実があります。
セメントベビーが生まれた後――現場で見てきた、本当にあってはならない話
少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、セメントベビーという言葉があります。
これは、連れ子再婚をした後、再婚した相手との間に生まれた赤ちゃんのことです。

セメントベビーが生まれた途端、夫は、やっぱり我が子が特別に思えてしまうこともあります。
これは、悲しいけれど現場で実際に起きることです。
結婚前にはもちろん、新たに子どもが生まれても分け隔てなく接すると本心から誓ったとしてもです。
ある時、シングルマザーと結婚した後、夫婦の子どもが生まれてから、「やっぱり他の男との間に生まれた子は愛せない。施設に入れてくれ!」と言ってきた男性がいたそうです。
子どもに罪はないのに、あまりにもひどい話です。
奥さんは泣いて、怒りました。
そして同時に、再婚を後悔して、自分の見る目のなさを嘆いた。
最終的には、この夫婦は離婚することを選びました。
当然です。本当にあってはならないことです。
この話を聞いて、「再婚自体が怖い」と思ってしまうかもしれません。
もちろん、これは極端なケースです。
ただ、極端だからこそ、結婚前に見ておくべきものがあります。
ここで思考を止めないでほしい。
考えるべきは、
「こうならない男を、どう見抜くか」
です。
結婚前のカップルは、ある意味ラブラブ期間です。
男性の方も女性のことが大好きだから、女性の子どもに対しても優しく接することができているのかもしれません。
問題は、ラブラブ期間が終わった後――家族で喧嘩した時、夫婦関係が冷えた時、子どもが反抗期になった時、夫が仕事のストレスでいっぱいいっぱいの時。
こういう「余裕のない時」に、どう振る舞うかです。
シングルマザーの再婚は、夫が子どもへ本当の理解を持てるかどうか、男性側の度量が本当に大事になってきます。
つまり、結婚前の優しさは、判断材料として弱い。
判断材料として強いのは、揉めた時の彼の態度です。
具体的には、こういう瞬間を観察してほしい。
- 彼が疲れている時
- 子どもが理不尽なことを言った時
- 予定が狂った時
- 彼が怒ってもおかしくない場面が来た時
そこで彼が、子どもにどう接するか。
子どもを切り離さずに、家族の一員として扱い続けられるか。
けれど父親からの「分け隔てなく愛そう」という態度が大事なんです。
そういうものは、子どもにもちゃんと伝わります。
最初から完璧な父親になれる男性は、たぶん、いません。
けれど、「分け隔てなく愛そう」と意識し続ける男性は、確かに存在します。
観察すべきは、彼の感情ではありません。
彼の意志のほうです。
「子ども第一」は弱点ではありません。シングルマザー最大の武器です
ここまでで、現場で私が見てきた壁を並べてきました。
男性親の反対、子どもの心、男性の覚悟、再婚後の現実。

読みながら、しんどくなった人もいるかもしれません。
だけど、ここからが本題です。
シングルマザーの女性たちが、再婚を考えた時に陥りがちな思考があります。
今度こそ失敗できない
この思考、めちゃくちゃ危ない。なぜか。
「失敗できない」と思った瞬間、女性は男性の顔色をうかがうようになります。
気に入られようとする。
多少の違和感を飲み込む。
その結果、合わない男性にしがみつくことになる。
だから、思考を反転させてほしい。
今度こそ失敗は出来ない、と思うのではなくて、「バツ2上等、いざとなったら別れる覚悟もある。私は子供が一番大事ですから」くらいの気持ちで考えてください。
これは投げやりな話ではありません。
もちろん、簡単に別れろという意味でもありません。
むしろ逆です。
「子どもが一番大事」という軸をしっかり持つこと。
子どもの幸せを考えてくれない男性とは一緒になれません、という線を引くこと。
これは弱点ではなく、シングルマザーが持てる最大の武器なんです。
なぜか。
自分の軸を持っている女性は、合わない男性に流されにくいからです。
そして何より、その軸が、合わない男性を最初の段階で振るい落としてくれる。
「失敗できない」と思っている女性のところには、「子どもごと幸せにする覚悟のない男性」も寄ってきてしまいます。
「子どもが一番」と言い切る女性のところには、それを受け止められる男性だけが残ります。
個人的には、こういう女性にはなおさら幸せになってほしい、素敵な男性と出会ってほしいと思います。
やっぱり子どもが第一ですから。
それと、いざとなったら別れてもいい、という潔さです。
この潔さがあるかないかで、再婚生活の景色は全然違うものになる。
現場で見てきた、再婚で後悔しないための3つの判断基準
軸を持ったとして、実際の進め方をどうするか。
一般論ではなく、私が現場で見てきて「これは外したらいけない」と思うことを3つだけ書きます。

急いではいけません。子連れ再婚を恋愛のスピードで進めると事故ります
恋愛から半年で結婚、みたいな進め方は、シンママ再婚ではリスクが高すぎます。
子どもとお父さんになる人との相性も大事ですから、再婚までにはたっぷり時間をとって、焦らないことがとても大事です。
彼の本性も、子どもとの相性も、半年では見えません。
1年、2年かけて、季節を一周二周してから判断してほしい。
幸せになってほしいからこそ、焦って相手に合わせてはいけません。
子どもを後回しにしてまで選ぶ男性なら、その時点で違うんです。
彼は、予定が崩れた時に不機嫌を子どもへ向けないか。
子どもの存在を「仕方なく受け入れるもの」ではなく、家族として向き合おうとしているか。
そこは、時間をかけないと見えません。
口では何とでも言える。男の本性は、子どもがぐずった時に出る
「子どものことは大切にする」と言う男性は山ほどいます。
けれど、子どもが熱を出した時に何をするか、子どもの行事に来るか、子どもが理不尽なことを言った時にどう振る舞うか――こういう小さな行動の積み重ねの方が、何百倍も信用できます。
「言うこと」は無料です。「やること」にはコストがかかります。
子どもがぐずった時、予定が崩れた時、彼が疲れ切っている時。
そこで男性の本性が出ます。
コストを払ってくれる男性かどうかを、そういう瞬間で見るんです。
子どもの話を面倒くさがらずに聞けるか。
母親であるあなたの負担を「大変そうだね」で終わらせず、具体的に手を動かせるか。
そういうところに、覚悟は出ます。
最初からシンママ再婚に理解がある場を選んだ方がいい
シングルマザーであることをマイナスに扱わない場、子持ち再婚の難しさを理解しているカウンセラーがいる場で婚活した方がいいです。
説明から始めなければならない相手ばかりだと、心が削られるからです。
具体的には、シンママ案件の経験が豊富な結婚相談所を選ぶことです。
「うちはシンママさんも歓迎です」と言うだけの場ではなく、過去の成婚事例まで聞ける場を選んでほしい。
料金や会員数だけでなく、子持ち再婚への理解を必ず確認してほしいんです。
実際に、シングルマザーさんの成婚をサポートしてきた現場でも、ここを確認している人ほど後悔しにくいと感じます。
最後に、忘れないでほしいことを伝えさせてください。
まとめ|難しい。でも、あなたが幸せになっていい理由は減りません
シングルマザーの再婚は、簡単ではありません。
甘くもない。それは認めます。

1〜2割という数字も、現場の実感として、あります。
だけど、子持ちであることが、あなたが幸せになっていい理由を減らすことには、なりません。
優しくて責任感のある、愛情深い男性は、確かに存在します。
数は多くないかもしれません。けれど、確かにいます。
派手な言葉を言う男性ではなく、子どもの小さな不安に向き合える男性は、確かに存在します。
そして、子どもごと大切にできる男性だけを選べばいい。
それ以外は、軸の力で振るい落としていけばいいんです。
「私は子持ちだから不利だ」という発想を、「子どもごと大切にできる人だけ選べばいい」という発想に置き換えてほしい。
同じ事実を見ていても、立っている場所が、まったく違う場所になります。
仕事と子育てを両立してきた女性が、これ以上、自分を低く見積もる必要はありません。
だから、焦らず、遠慮せず、子どもごと大切にしてくれる人だけを選んでください。
あなたは幸せにならなければいけません。本当に。





