最近は、シングルマザーの婚活って珍しくない。
僕自身も、父と母が離婚して母子家庭で育ったし、妻と死別してからは父子家庭として子供を育ててきた経験がある。
今はいろいろな男女の婚活をサポートする立場だから、シングルマザーで頑張ってる女性が、「再婚したいんやけど、なかなかねぇ」っていう厳しい現実も知ってる。
シングルマザーさんはな、たいてい、離婚した時は、
『もう、男はこりごり。絶対に再婚なんてしない』
って思ってる。
でも、時間が経って、気持ちが少しずつ変わってくる。
誰かを好きになったり、精神的な支えが欲しいって気持ちになるんやな。
その気持ちはよくわかる。
だってな、、、めっちゃ頑張ってるねんもん。幸せにならなあかんよ。
仕事と子育てを女性が独りで両立する大変さは、どんなに「スゴイ」「尊敬する」と褒め讃えても表現できへんわ。
世の中の男たちに知らせてやりたいんよ。どれだけ大変か。
お前には絶対にできないことをやってるんやで~って。
僕もシングルファザーになって、初めて思い知ったから言えるけど、そりゃあな、、、、子どもを育てるって、大変なのよ。
えげつないほど、理不尽なほど、自分を殺して、我慢して、耐えなきゃならん時が多いのよ。
男性には精神的に無理だと思う芸当を、日々やってる。
気を抜けば身も心も潰れてしまうようなことを、シングルマザーさんは頑張っているのよ。
そういうシングルマザーさんに、幸せになってほしいと心から願ってます。
初婚とは全く違う現実
離婚という辛い経験を乗り越えて「再婚したいなぁ」「誰かをまた愛したいなぁ」って思えるようになったのは、めっちゃええことやん!
ただね、子連れでの恋愛、そして再婚…これは、初婚同士の結婚とは大きく異なるんだよな。
僕がシングルマザーの婚活をサポートする時も、本当に本当に幸せになってほしいと思うけれど、なかなか上手くいかないのが現実だ。
成功率で言うと、最も結婚の可能性が高い結婚相談所の婚活でもシングルマザーさんの場合、1~2割だ。厳しいよ。
今日は、母子家庭で育って、シングルファザーとして子供を育てた僕の目線から、シングルマザー婚活の難しさについて話します。
2.母の恋愛を子どもが受け入れられないケース
3.新しい夫と連れ子がうまく行かないケース
4.男の覚悟が全然足りてなかったケース
5.自分の子どもが大事だと思いなおすケース
1.男性側の親に猛反対されるケース
男性が初婚の場合、男性側の親に反対されるっていうのは本当によくある話や。
お互いバツイチ同士の再婚やったら、女性側に子どもが居たとしても、『あんたらの好きにしいや』で済むことが多いんやけどな…。
結婚したことのない息子が『シングルマザーと結婚したい!』って親に話した場合、保守的な親ほど、結婚に猛反対する。
親がなぜ反対するかっていうと、いろいろ不安が先行してしまうからや。
両親は真面目に心配してる。
例えば、前の旦那との間に生まれた子どもを本当に愛せるの?
バツイチの女性って、性格に問題があるんじゃないの?
女に騙されているんじゃないの?
もっとイイ女性、この場合初婚の女性、を探したらええやんか。
とかね。
結婚と子育ての大変さを知っている親だからこそ、子どもの未来を案じてしまうわけや…
『わざわざシングルマザーと恋愛なんかせずに、もっと条件のいい女性がいるでしょ!この結婚をするなら、親子の縁は切ります!』
なんて言う、親もいるのよね…
これは、一つの試練や。
親に反対されるなら、この結婚は諦めようかなって折れてしまうか?
それとも、『説得してみせる!絶縁されようと、結婚する!僕が彼女も子どもも大事にする!』くらいの意気込みがないと、先へは進めないんや。
実際、子連れ再婚は簡単じゃないねん。
普通の結婚でも大変やねんからな、もう一人の人格も運命共同体となって、一緒に生活していくねんから、当然のことやんな。
これくらいの試練で『はい、分かりました』と、諦めるくらいやったら、最初からやめといた方がいいのかもしれんわ。
親にキツク言われて… 不安そうな彼を見て…
もうこの人との結婚は無理かもって、彼女は不安になってしまうよ。
シングルマザーとの再婚は、特に男性が初婚だったり、年齢が若ければ反対されるのが普通や、くらいに思っていた方がいい。
男性にな、自分の親も説得して、彼女も子どもも幸せにする!っていう決意がないと、シングルマザーとの再婚は難しいねん。
自分の両親とじっくり話し合って説得してくれる、そんな素敵な男性と出会ってほしいな。
2.母の恋愛を子どもが受け入れられないケース
これは、子どもの年齢が小学校高学年以上の場合、特に多い。思春期の子って難しいねん。
お母さんの恋愛・再婚って、そりゃあ複雑な気持ちやん。
もし、その子どもに実の父親の記憶がある場合は、なおさらのこと。
『本当のお父さんがいるのに、新しいお父さんなんて受け入れられない』
そんな気持ちになるのも分かるよなぁ。
昔から『子連れ再婚は、子どもが小さいうちの方がスムーズ』なんて言われてるんやけれど、実際にそれはある。
もちろん、子どもが大きくなってからの再婚で、うまくいっているケースもあるから、100パーセントダメってわけじゃないよ!
ただね、これはほんと、デリケートな問題。
なぜなら正解がないやんか?
どんなに親が頑張っても、子供の性格上、どうやっても受け入れられへん!となることもありえるからなぁ。
子供と元の旦那さんの関係にもよるしな。
どうしようもないダメダメ夫やったけれど、子供のことだけは可愛がってた、とかもある。
正解がないこと。
そして大人の努力だけでは子供の気持ちはどーにもならへんことをまずは認めて、再婚をしたいのであれば、本気で男性が子どもに向き合っていく覚悟が必要や。
中には、お母さんの再婚相手が、どこまで自分と本気でぶつかってくれるのか、受け入れてくれるのか、を試す子どももいる。
子どもがある程度大きい場合は、再婚ということにとらわれない方が良い場合もあるよ。
実際は不満を持っていても、親には不満を言えないこともあるねん。
新しいパパとの関係に居心地の悪い思いをしながらも、母の幸せを願うケースがね。
実は、子供が小さい頃はね、ほとんどの子どもは、元のお父さんともう一回結婚してほしいと願ってるもんや。
難しい問題やな。
3.新しい夫と連れ子がうまく行かないケース
これもなぁ、本当によくあるケースや。
セメントベビーって知ってる?
これは、連れ子再婚をした後、再婚した相手との間に生まれた赤ちゃんの事。
セメントベビーが生まれた途端、夫は、やっぱり我が子が特別に思えてしまうこともあるんや。これは、悲しいけれど実際にある。
結婚前にはもちろん、新たに子どもが生まれても分け隔てなく接するって本心から誓ったとしてもや。
これは、人によるんだけれど、子どもと血の繋がりがなくても愛せる男性もいるし、やっぱり愛せなかったという男性もいる。
ある時な、シングルマザーと結婚した後に、夫婦の子どもが産まれた後、
『やっぱり他の男との間に生まれた子は愛せない。施設に入れてくれ!』
って言ってきた男がおったそうや。
子どもに罪はないのに、あんまりや!
って奥さんは泣いて、怒った。そして、同時に再婚を後悔して、自分の見る目のなさを嘆いた。
最終的には、この夫婦は離婚することを選んだ。当たり前やんな。殴ってやりたいわ。
シングルマザーの再婚は、夫が子どもへ本当の理解があるかどうか、男性側の度量が本当に大事になってくるねん。
結婚前のカップルはある意味ラブラブ期間やからな。男の方も女性のことが大好きやから、女性の子どもに対しても優しく接することができているのかもしれない。
結婚生活を送る間には、ほんと様々なことが起きるよ。
家族で喧嘩をすることもあるし、夫婦関係が冷えることもあるし、子どもが反抗期にもなるだろうし、夫が仕事でストレスが掛かりまくって自分一人で精一杯、なんてこともある。
そんな時でも、父親として分け隔てなく子どもを愛せるのか?
という、結婚前にどれだけ考えても、答えの出ない難しさもあるんだ。
本当に分け隔てなく愛するっていうのは難しいのかもしれん。
けれど父親からの『分け隔てなく愛そう』っていう態度が大事なんだよなぁ。
そういうのって子供にもちゃんと伝わるねん。
4.男の覚悟が全然足りてなかったケース
婚活からではなく恋愛から発展したケースに多いんだけれども、基本、男ってのは子育ての大変さを理解していないことが多い。
男がシングルマザーのお母さんと恋愛をしている時は、「オレが助けてあげるんだ」と使命感が燃え上がることも多いねん。
「結婚しよう、子どものこともしっかり育てていくから・・・」
みたいなことを平気で言っちゃう。その時は男性なりに本気なんだろうけれど。
で、実際に再婚話が具体的になると、急に現実的になるんよな。
えっっっ、俺は本当にこの親子を幸せにできるのか?
って。
おいおい。なんやそれ?
今さらそんなこと言うかな。みたいな。
急にイモ引くというか、勇気が無くなってしまう。
きちんと自分の気持ちに正直になって、「ごめん」と言うてくれるのはまだましな方で、
なんとなく優しくなくなったとか、よそよそしくなったとか、表面上はイモ引いた本心を見せないズルイ男もいる。
ただでさえ結婚するには覚悟がいるんだから、シングルマザーとの結婚は更なる覚悟がいることは当然やで。
ここでも「うまくいかんこともよくある話や」くらいに考えておいた方がええねん。
5.自分の子どもが大事だと思い直すケース
シングルマザーの結婚は、乗り越えなくてはならない問題が多いんだ。
シングル同士の結婚でも、何から何まですんなり進むことって稀やもんな。
子どもと父親になる男性との関係って簡単ではないから、
どうしても、子どもを巻き込んでしまって、子どもを不安にさせることになる。
例えば、子どもが男性と仲良くなった後に、別れることになったとか。
小さい子どもからすれば、「もう一度あの人に会いたい~」と事情を理解できずに悲しむこともある。
中学生や高校生の多感な時期の子どもの場合も、どこか寂しそうにしていたり、情緒が不安定になることもある。
そんな時にシングルマザー自身が、今は婚活をしてる場合じゃない、まずは子どもに向き合おうと思って、結婚を諦めることもある。
個人的には、こういう女性にはなおさら幸せになってほしいなぁ、素敵な男性と出会ってほしいなぁ、と思う。
やっぱり子供が第一やからな。
だから、僕からシングルマザーに、こんなアドバイスを贈りたい。
シングルマザーの女性たちが、再婚を考えた時、
今度こそ失敗は出来ない、と思うんじゃなくて、
「バツ2上等、いつでも別れてやりまっせ! 私は子供が一番大事ですから~」
くらいの気持ちで考えてください。
まとめ
シングルマザーの再婚っていうのは、簡単ではないねん。甘くないねん。
それだけしっかり考えないといけないねんな。
だけど、実際に幸せな家庭を築いている人もたくさんいる。
子どもとお父さんになる人との相性も大事やから、再婚までにはたっぷり時間をとって、焦らないことがとっても大事やねん!
それと、イザとなったら別れてもええねん、という潔さな。
「子どもの幸せを考えてくれない男性とは一緒になれません!」
っていう自分の軸をしっかり持っていてほしい。
そういう自分の軸をしっかり持っている女性の方が、男性にとっては魅力があるもんやから。
そんな自分に自信を持ってください。
再婚はゴールではなくて、なおさらスタートだと思ってな、しっかりと家族の絆を深めていって欲しいと思う!
優しくて責任感のある、愛情深い男性もたくさんおる。
大丈夫、子どもはお母さんのことを大事にしてくれる男性のことを、時間は掛かるかもしれないけれど、必ず好きになってくれるからさ。
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