【実話】バツイチ子持ちのシンママがスムーズに再婚できた理由
「彼氏すらできない」と思っていた女性が、この夏再婚します
離婚して2年。
「もう彼氏すらできないだろう」と本気で思っていた女性が、なぜこの夏、再婚を決められたのか。

岡田です。
今回は、その過程をきれいごと抜きでお話しします。
離婚届を出した夜、眠った娘さんの横で声を殺して泣いたことを、彼女は今でも覚えているそうです。
この子を一人で育てていくんだ。
それだけで精一杯で、恋愛も再婚も、自分には遠い話だと決めていたんです。
それでも今、その女性は、この夏の再婚を前にしています。
彼女は2年前に協議離婚し、シングルマザーになりました。
離婚後は娘さんと2人で生活を送っていましたが、この夏に再婚することが決まったのです。
最初にお伝えしておきたいのは、彼女自身、離婚した当初は「彼氏すらできないだろう……」と思っていて、再婚を意識したことはなかった、ということです。
この先の話は、そういう場所から始まっています。
バツイチ子持ちの女性が、子供の存在・彼との関係・再婚のタイミングで実際に何をしたのか。美談にせず、包み隠さず書きます。
再婚相手となる彼は、元々同じ職場で働く同僚だったため、お互い顔も名前も知っている間柄でした。
特別な出会いがあったわけではありません。
むしろ、特別ではなかったからこそ、無理なく距離が縮まっていったのだと思います。
離婚後、無我夢中で働いていた彼女と彼の勤務シフトは重なることが多く、帰る方向も同じだったため、一緒に帰ることがよくありました。
仕事の愚痴とか、明日のシフトの話とか、そんなどうでもいい話を駅までの道でしていただけです。
帰宅中に話した話題をLINEでもやり取りするようになり、お互いに惹かれ合っていきました。
異性として意識し始めたのは、たぶんこの頃からだったのでしょう。
ドラマチックな場面は一つもなくて、気がついたら隣にいた、という感じに近かったのだと思います。
最初から子持ちだと知られていた、その安心感
離婚前から顔見知りであり、会社の集まりにも子ども同伴で参加していたため、彼も彼女がバツイチ子持ちであることを知っていました。
彼女の場合、ありがたかったのは、彼が最初から子どもがいることを知っていたことです。

だから「いつ言おう」「引かれたらどうしよう」と隠す時間がありませんでした。
これは本当に大きかったはずです。
シンママの恋愛について相談を受けていると、「子どもがいることは早めに打ち明けたほうがいいですか?」という悩みはよく届きます。
たしかに、早めに伝えることは大切です。
でも、いざ自分がその立場になると、「いつ」「どう切り出すか」で胃が痛くなるほど悩むのも事実なんですよね。
子どもがいることを伝えた途端、距離を置かれてしまった
という話も聞きますし、黙っていること自体がストレスになることもあります。
その点、彼は最初から全部知っていました。
彼女が隠すべきことは何もなかったし、「どう言えば引かれないか」を計算する必要もなかった。
これは、恋愛のテクニック以前の話です。子どもの存在を隠さなくていいだけで、人はこんなにも自然体でいられるのです。
好きな人の前で、娘さんの話を普通にできる。
保育園のお迎えで会えない日があっても、理由を説明しなくていい。
「バツイチ子持ちの自分」を、ちゃんと全部込みで見てくれている人と一緒にいる。
それだけで、こんなに楽なんだと感じたそうです。
ただ、彼と距離が近くなっても、彼女はあえて2人きりの時間を増やさないようにしていました。
恋愛よりも、先に見なければいけないものがあったからです。
2人きりのデートを、意図的に減らした話
どんなに彼のことが大好きでも、子どもと良い関係を築いてくれなければ再婚はできません。
これは、付き合い始めた時点で彼女の中にはっきりあった考えでした。

もちろん、2人の時間を大切にしなかったわけではありません。
好きな人とゆっくり話したい。
子どものことを気にせず、ただ恋人同士として過ごしたい。
そう思うのは自然なことです。
それでも、再婚を考えるなら、娘さんと彼の時間を後回しにはできませんでした。
だから、付き合い始めた当初から2人の時間は最小限にし、彼には積極的に子どもと触れ合える機会を作るようにしていました。
休日にデートをする際は、積極的に子どもを参加させ、みんなで出かけるようにしていたのです。
本当は、付き合い始めの浮ついた気持ちで言えば、2人で出かけたいに決まっています。
美味しいものを食べて、ゆっくり話して、そういう時間を望む気持ちもあったはずです。
でも、それよりも、子どもが彼と過ごす時間の総量を増やしたかった。
子どもにとっては、大人の恋愛事情など関係ありません。
再婚した途端に「知らないおじさんが家にいる」という状態にだけはしたくなかったのです。
基本的には子連れでデートを楽しむようにし、たまにお母様に子どもを預けることができたときだけ、彼と2人でランチへ行ったり映画を見たりしていました。
月に1、2回くらいです。それで十分だったのです。
外出時であれば特に、子どもと彼を2人きりにする状況を作ることは難しいものです。
だからこそ、家の中の時間を大事にしました。
彼が子どもを楽しませるのが上手かどうかよりも、子どもを邪魔者にしない人かどうか。彼女が見ていたのは、そこだったのだと思います。
雪の日の家で、台所から聞こえてきた笑い声
彼女の住む町は、冬は雪が降り、外出が難しい時もあったそうです。
そういう時は、家で会うようにしていました。
雪の日の家は、意外と何もすることがありません。
テレビをつけて、コタツに入って、それで終わってしまう。
外に出られない退屈な午後です。
でも娘さんは、彼が来ると途端に張り切って、おままごとセットやお絵かきセットを引っ張り出してきたそうです。
彼は、おままごとにもカードゲームにも付き合ってくれました。
特別上手だったわけではありません。
むしろ最初は少しぎこちなかったと思います。
でも、途中で飽きた顔を一切せず、娘さんのルールに最後まで本気で付き合ってくれた。
娘さんが話しかけた時に面倒くさそうにしない。
途中でスマホを見ない。
そこが彼女にとっては大きかったのです。
彼女はその姿を見て、「この人は子どもを邪魔者にしない人なんだ」と感じました。
彼女が台所で夕飯の準備をしていると、リビングから娘さんの笑い声が聞こえてきました。
彼が何か面白いことを言ったのか、娘さんが何度も笑っていて、その声を聞きながら、彼女は包丁を持つ手を少し止めたそうです。
ああ、こういう時間が続くなら、家族になれるのかもしれない
と、その時初めて思いました。
彼女が台所にいて、2人の様子を直接は見ていなかった、というのが、今思えば大事だった気がします。
見張っていない時に、子どもと彼が自然に笑えていた。
その事実が大きかったのです。
泣くほど感動した瞬間でもないし、「これで再婚を決めた」みたいな分かりやすい場面でもない。
台所で、にんじんを切りながら、「あ、笑ってる」と思っただけです。
でも、こういう地味な午後が何十回と積み重なったことが、たぶん一番効いていたのだと思います。
子供が4歳だった女性が、小学校入学を再婚の区切りに選んだ理由
彼女が彼とお付き合いするようになったとき、子どもはまだ4歳になったばかりでした。
付き合い始めの頃は、再婚することを前提にはしていませんでした。

正直に言うと、もう結婚というものに対してあまり良いイメージが持てていなかったし、娘さんと2人で生きていく覚悟のほうが強かったからです。
しかし、付き合ってみると、子どもとの関係が良かったこと、過去の結婚のトラウマを忘れられるくらい自分自身を大切にしてくれる彼の姿を見て、再婚してもいいかなと思うようになりました。
とはいえ、すぐに入籍を決めたわけではありません。
彼女が小学校入学を区切りに選んだのには、はっきりした理由がありました。
もしこのまま一緒にいるのであれば、苗字の変更に抵抗のない小学校入学が良いきっかけだと思ったのです。
4歳だった娘さんが、小学校に上がるまでには2年ほどありました。
その2年は、焦って入籍を決める期間というより、娘さんと彼の関係が自然に育つのを待つ時間、という感覚でした。
小学校に上がると同時に苗字が変わるなら、クラスメイトに「なんで苗字が変わったの?」と聞かれることもない。
転校もない。
娘さんにかかる負担が一番小さいタイミングが、たまたまそこにあった、というだけの話です。
ここは正直に書いておきたいのですが、岡田は「4歳だから再婚しやすい」と言いたいわけではありません。
娘さんがまだ環境の変化を受け入れやすい年齢で、彼が娘さんを自然に受け入れてくれて、彼女自身も生活を立て直せていた。
そういう好条件が揃っていたからこそ、比較的、自然に決めることができただけです。
誰にでもそのタイミングをおすすめできる話ではありません。
子どもがもう少し大きければ、苗字の変更ひとつとっても話はずっと複雑になります。
なかなか思うようにはいかないのが現実ですよね。
それでも、一つだけ書いておきたいのは、彼に“父親の立場”を押し付けない、ということです。
つい「父親になるんだから、もっと子どものことを見てほしい。叱ってほしい」と思ってしまうこともあります。
期待したくなる気持ちも分かります。
でも、そこを急がせすぎると、彼にとっても子どもにとっても苦しくなることがあるのです。
彼には彼のペースがあります。
彼女も、娘さんと彼の距離を急がせないことだけは気をつけていました。
再婚にすがらないために、自分を立て直す時間
タイミングのことを冷静に考えられたのは、彼女が精神的にも経済的にも倒れていなかったからだと、岡田は感じています。
彼女はずっと働いていたため、子どもを一人で養っていけるだけの収入もあり、経済的な心配はありませんでした。

これは本当に、たまたま運が良かった部分でもあります。
もちろん、誰もがすぐに経済的な安定を作れるわけではありません。
仕事、育児、生活費、気持ちの立て直し。
シングルで全部抱えるのは、きれいごとでは済まない現実があります。
ただ、正直に書くと、彼女は誰かに救ってもらうために再婚したくなかったのだと思います。
生活が不安定なまま相手に寄りかかると、また自分の判断が鈍る気がしていた。
好きで一緒にいるのか、助けてほしくて一緒にいるのかが、自分でも分からなくなっていく気がしたのです。
だから先に、仕事と生活と娘さんとの時間を整えることを優先しました。
再婚は、そのあとに考えるものだと思っていたのです。
彼女の場合、彼と再婚しなくても生きていける、という状態だったことが、たぶん結果的に良い方向に働きました。
すがらないで済んだから、相手を冷静に見られた。
相手のことをちゃんと好きかどうかを、迷わず考えられたのです。
完璧に自立していなくてもいいのです。ただ、「この人がいないと終わる」という状態で決めないこと。それが、自分と子どもを守るために大事なのだと思います。
子どもが保育園に行っている平日に、有給を取って何もしない日を作る。
休日に、お母様に娘さんを預かってもらって、ただ眠る。
そういう時間を、後ろめたく感じないようにしていました。
休むことまで、責めなくていいのです。
あなたはじゅうぶん、がんばっているのですから。
元夫からのDV。そのトラウマを、彼にどう話したか
ここからは、少し重たい話になります。
無理に読み進めなくても大丈夫です。

ただ、再婚を考えるうえで避けて通れない話でもあります。
彼女は、元夫からのDVが原因で離婚をしています。
離婚してから時間が経っても、「また同じ目に遭うのではないか」という不安は、完全には消えません。
彼と付き合うことになったときも、頭のどこかで「もしかしたら」と身構えている自分がいました。
その不安を抱えたまま、彼女は彼と向き合うことになります。
そこで、彼女はお付き合いする前から、包み隠さず離婚の原因を彼に話していました。
「離婚する前から」ではなく「付き合う前から」、というのがポイントでした。
付き合ってから話すと、「もう好きになっているから」という引け目が出てしまって、うまく話せない気がしたのです。
付き合うかどうかを決める前に、お互いがフラットなうちに、事実を置いておきたかったのでしょう。
もちろん、被害をなかったことにする必要はありません。
ただ、彼女は彼に判断してもらうために、感情のぶつけ先にしないよう気をつけていました。
感情的に責める言葉だけで終わらせず、「こういうことがあって、トラウマがある」ということを、冷静に話したのです。
自分の傷の説明、という形に留めました。
彼は、そのときに何か劇的な言葉をくれたわけではありません。
分かった
と言ったくらいだったと思います。
「自分はあなたの元夫のような人ではない」を、行動で示してくれた
彼は、彼女が過去の話をしたあと、「自分はあなたの元夫のような人ではないよ」ということを、言葉だけでなく行動でしっかりと伝え続けてくれました。
- 大きな声を出さない。
- 彼女の話を最後まで聞く。
- 娘さんの前で彼女を軽んじない。
- 彼女が感情的になってしまった時は、言い返さずに一度距離を置いてくれる。
そういう小さな行動を、何ヶ月もかけて積み重ねてくれたのです。
安心は、一回の優しい言葉だけでは作れません。
日々の態度が、何度も何度も同じ方向を向いていることで、少しずつ積み上がっていくものです。
一つの場面で「大丈夫だ」と思えたわけではなくて、気がついたら怖くなくなっていた、というほうが近いでしょう。
だから彼女は、「この人なら大丈夫かもしれない」と少しずつ思えるようになりました。
元DV被害者の方に「話せば分かってくれますよ」と言うつもりはありません。
人によっては、話した瞬間に離れていく相手もいるでしょうし、話し方で傷が深くなることもあります。
この3つを守ったから必ずうまくいく、という話ではありません。
ただ彼女の場合は、付き合う前に、悪口にならないように、冷静に話した。
そのことが、そのあとの関係を少し楽にしてくれたのです。
まとめ|血のつながりより、信頼を一つずつ積むということ
離婚当初は恋愛する気力すら湧かないですし、男性に対して不信感を抱くかもしれません。
「また同じようになったらどうしよう……」「恋をしてもいいんだろうか?」と、いい人に出会えたとしても、何かと疑いの眼差しを向けてしまいますよね。

彼女もそうでした。
けれど相手が変われば、付き合い方も変わります。
当たり前のことですが、離婚した元夫と今の彼はまったくの別人なのです。
これから先、子どもとの生活、そして離婚しても消えない元夫への恐怖。
それらが全部消えることは、たぶんこれからもありません。
再婚したからといって、過去が書き換わるわけではないからです。
それでも、心の暗闇に、少しずつ光を入れてくれるようなご縁もあるものなのだなと、岡田はつくづく思います。
彼女は、再婚するにあたって、お付き合いしている時から、
・過去を包み隠さず打ち明けること・子どもを積極的に関わらせること
この2つだけは、最後まで手放しませんでした。
血のつながりより、信頼を一つずつ積むこと。それが彼女たち家族の形です。
テクニックでも、成功法則でもありません。
ただ、彼女と娘さんが今日を安心して過ごすために、手放せなかった2つです。
同じように悩んでいる方に届くかは分かりませんが、あなたのペースで、進んで大丈夫だと思います。
再婚を急がなくてもいい。恋愛を諦めきれなくてもいい。
大切なのは、あなたと子どもが安心できる順番で進むことです。






