【本音調査:再婚の後悔と幸福】バツイチさんに聞く!再婚して本当に幸せ?後悔していない?

【本音調査:再婚の後悔と幸福】バツイチさんに聞く!再婚して本当に幸せ?後悔していない?

再婚3年目の彼が言った「後悔ではなく、心残り」

結婚相談所のカウンセラーとして日々多くの相談に乗る中で、ふと気になったことがあります。

再婚3年目のF井さん(40歳)は、取材の最後にこう言いました。

再婚して後悔はないんです。けど、心残りはあります

後悔ではなく、心残り。

この一言の差に、岡田は取材の手を止めました。

再婚した3人に「後悔していますか?」と聞いた時、3人とも「再婚相手には後悔していない」と答えています。

それなのに、全員が別の場所に小さな痛みを抱えていました。

F井さんは前妻との娘に、Y川さんは実母との時間に、O田さんは――その理由は、これからお話しします。

再婚して「後悔した?」と聞いたら、3人とも同じ答えだった

今回お話を伺った再婚経験者は3名。年齢も性別も再婚の経緯もバラバラです。

それでも、最初の質問だけは全員の答えが揃いました。

「再婚相手のことで後悔したことはありますか?」

3人とも、首を横に振ったのです。

  • O田さん(38歳・女性):「夫と再婚できてよかった」と即答
  • F井さん(40歳・男性):「今の妻には不満はない」と言う
  • Y川さん(47歳・女性):「夫は優しい人」と答える

表面だけ見れば、再婚は3人とも成功しています。

ところが、話を続けていくと、3人の口から少しずつ別の言葉がこぼれ始めました。

F井さんは「心残り」と言いました。

Y川さんは「後悔する瞬間がある」と言いました。

O田さんだけは別の角度から、自分でも笑いながら漏らした一言があります。

その全部が、再婚相手への後悔ではないのです。

再婚という決断そのものへの後悔でもありません。

痛みは、いつも別の場所にありました。

「再婚して後悔した瞬間とは何か?」という問いの答えは、思っていたほどシンプルではなかったということです。再婚=幸せ、再婚=失敗、その二択ではない第三の場所に、3人の本音はありました。

では、その「別の場所」とは具体的にどこなのか?

一人目はO田さん、子連れ再婚から5年が経った女性です。

【O田さん・38歳】子連れ再婚で後悔しなかったのは、夫が”恋人”より先に”おじちゃん”だったから

O田さんは22歳で結婚し、26歳で離婚。

当時2歳だった息子さんを連れてシングルマザーになり、33歳のときに再婚しています。

再婚から5年、息子さんは今14歳です。

子連れ再婚と聞くと、相手の男性と子どもの関係をどう作るかでつまずく話を思い浮かべる人が多いはずです。

岡田も取材前、そのあたりを丁寧に聞こうと思っていました。

ところがO田さんの再婚プロセスは、想像していた順番と違っていたのです。

再婚する前は、息子が20歳になるまでは再婚しないと思っていました。けれど離婚して数年たった頃、たまたま地元の同級生と再会。それが現在の夫です

その同級生とは、学生時代からよく遊んでいた間柄。

お互いの親も知っている関係でした。

再会してから恋愛が始まったのではなく、まず息子さんとの関係が先に始まったのです。

付き合っている?というよりは、息子とよく遊んでくれるおじちゃんみたいな感じで仲良くなったんです

恋人になる前に、おじちゃん。

この順番が、O田さんの再婚を支えています。

子どもにとって母親のパートナーが「いきなり現れた他人の男性」ではなく、「前から遊んでくれていた人」だった。

だから違和感の入る隙がなかったのです。

男の子ということもあり、私より夫との方が仲良しです(笑)

笑いながらそう言うO田さんの表情は、とても穏やかでした。

男の子は成長の過程で、父親役の人に強くなつく時期があります。

母親としては少し複雑かもしれませんが、子連れ再婚の家庭においてはこれ以上ない着地点でしょう。

夫はシングルマザー家庭で育ったので、息子の気持ちも私のこともすごく理解してくれています。もちろん喧嘩をするときもありますが、仕事にも家庭にも誠実で、この人と再婚できてよかったなと思っています

O田さんの話を聞いていて、岡田が感じたのはこういうことです。

子連れ再婚で後悔するかどうかは、再婚相手と子どもの「家族としての関係」が、恋愛より先に成立しているかで決まる場面が多い。順番が逆になると、恋愛感情が冷めた瞬間に子どもとの関係も崩れてしまうからです。

離婚後、まったく恋愛する気もありませんでしたが、いい人に出会えたら自分の気持ちも変わっていくものです。また、恋愛をするぞー!というよりは、タイミングとか、家族みたいな関わり合いから関係性を築けたので、子連れ再婚にも違和感がなかったのかもしれません

O田さんの話には、はっきりとした「後悔の瞬間」が出てきませんでした。

3人の中で、一番穏やかな取材だったと思います。

ただ、3人全員がO田さんのように”後悔ゼロ”だったわけではありません。

次のF井さんは、別の言葉を選んでいました――「後悔ではなく、心残り」と。

【F井さん・40歳】「再婚して後悔はない。けど、心残りはある」――娘と数年会えていない父親の沈黙

F井さんは30歳で結婚し、32歳で離婚しました。

お子さんは元妻が育てており、F井さんは37歳のときに今の妻と再婚しています。

一度目の結婚は、いわゆるできちゃった結婚でした。離婚した原因は僕にも妻にもあります

F井さんはそう前置きしてから、当時の状況を話してくれました。

はじめての子育てで不安がいっぱいだったのに、当時仕事が忙しくてなかなか家族の時間を作れなかったんですよね

離婚後、F井さんは養育費を払い続け、娘さんとも定期的に会っていました。

再婚するまでは。

離婚したあと、養育費の支払いと面会を続けていましたが、私が再婚する頃、前妻にも新しい夫ができたので、養育費の支払いも面会もしなくていいことになり……

両親が新しい家庭をそれぞれ持った。

それは形の上では、子どもにとっても安定した環境のはずです。

表向きには。

ただ、前妻の連絡先が変わってしまい連絡が取れない状態で、娘とも数年会っていません

F井さんは小さく息を吐いて、そう続けました。

「ただ」と言ったあとの沈黙は、少し長かった気がします。

これは僕が再婚したから……というより、娘にも新しい父親ができたことが原因かもしれません……

語尾が小さくなる、というのはこういう話し方のことなんだと思います。

F井さんは自分の中で、原因を整理しようとしていました。

再婚さえしなければ娘と会えていたのか?

それとも、自分の再婚は関係なく、前妻の再婚で会えなくなったのか?

どちらにしても答えは出ないし、出ても何も変わらない問いです。

もしも僕が再婚しなかったら、娘とまだ会えていたのだろうか?と後悔というよりは、寂しい気持ちになることがありますね

この言葉を聞いたとき、岡田は少しの間、相槌を打てませんでした。

後悔と寂しさは、似ているようでまったく違う感情です。

後悔は「ああすればよかった」という過去への反転を含みますが、寂しさはただそこにあり続けます。

F井さんは、自分の再婚を間違いだったとは思っていません。

けれど娘と会えていない事実は、ずっと胸に残っている。

後悔という言葉では大きすぎ、忘れたという言葉では嘘になる。

だから「寂しい」なのです。

とはいえ、離婚は僕と妻の間の問題で、子供には罪がありませんから……。僕と会って、娘が悲しくなったり、混乱してしまったりするかもしれませんし

会いたくないわけじゃない。

会わない方がいいかもしれない、と自分に言い聞かせているのです。

F井さんの父親としての倫理観が、ここに出ています。

そして、最後にF井さんが選んだのが、あの言葉でした。

再婚して後悔はないけれど、ちょっと心残りがあるっていうのが本音ですね

後悔ではなく、心残り。

幸せの裏側に静かに残るこの感情を、岡田はこの取材で初めて、はっきりと言語化された形で聞いた気がします。

F井さんの心残りが「離婚した家族との距離」だとしたら、Y川さんの心残りは「これから始まる家族の問題」でした。

40代の再婚で、彼女が直面したのは介護です。

【Y川さん・47歳】再婚した翌年、義父の介護が始まった。実母と暮らせなかった夜のこと

Y川さんは29歳で結婚し、39歳で離婚。

元夫との間に子どもはいませんでした。

そして42歳のときに再婚し、現在の夫は5歳年上の男性です。

10年の結婚生活を経て離婚。元夫との間に子供はいませんでした。そして昨年、5つ上の男性と再婚しましたが、私も夫も、そしてその両親も高齢ですから……

40代での再婚。子どももいない、お互い大人同士。

一見、自由で身軽な再婚に思えます。岡田も最初はそう感じました。

けれどY川さんが直面したのは、20代・30代の再婚にはあまり登場しない問題でした。

再婚した直後、夫の父が体を壊してしまい、介護が必要となりました

再婚した翌年のことだったといいます。

ここで誤解しないでほしいのですが、Y川さんは介護そのものに困ったわけではありません。

もともと介護職をしていたので、介護自体に抵抗はありませんし、夫も優しい人なので、私へ気配りをしてくれます

介護のスキルがある人にとって、義父の介護を引き受けること自体は越えられないハードルではない。

同居にも抵抗はなかったといいます。

Y川さんと夫の関係は、ここまではうまく回っていました。

問題は、ここからです。

けれど昨年、私の実母が体を悪くしてしまったのです

実母も、介護が必要になったのです。

Y川さんは介護のプロです。

けれど身体は一つしかないし、住む家も一つしかない。

仕事として介護を続けてきた人でも、夫の親と自分の親を同時に抱えるのは別の話です。

私は義父の介護がありますし、実母と暮らすとなると、夫も転職をしなくてはなりません。本音をいうと実母と暮らしたかったのですが、いろいろな兼ね合いを考えて、義父の介護に専念することにしました

ここで起きていたのは、介護スキルがあるかないかという話ではありません。

実母と義父のどちらを取るか、という、誰が決めても傷を残す選択でした。

Y川さんはプロとして淡々と話してくれましたが、この選択の裏には眠れない夜があったはずです。

でも、やっぱり実母のことを考えると、再婚していなかったら、実母と一緒に暮らせたよな……と後悔する瞬間があります

「再婚していなかったら」。

この仮定法を、Y川さんはこのときだけ使いました。

再婚相手の夫を否定しているのではありません。

夫は優しいし、夫婦仲もいい。

それでも、再婚という選択をしていなければ、実母と暮らすという別の人生があり得た。

その「あり得た人生」が、実母を思い出す夜にだけ、ふっと顔を出す。

これは、再婚相手への後悔ではない。けれど確かに、再婚という選択がもたらした「選べなかった選択肢」への痛みです。

年齢的にも両親の介護を視野に入れて再婚した方がいいよ

Y川さんは自身の経験から、そうアドバイスをくれました。

40代の再婚では特に、「親が二組いる」という現実を最初から共有しておくこと。これは一般論ではなく、実母と義父のあいだで揺れた当事者だからこそ言える言葉です。

20代・30代の再婚とは違う重さが、ここにはあります。

3人の話を聞き終えて、岡田が感じたこと

3人の取材を終えて、岡田が手元のメモを見返しながら強く感じたのは、後悔の場所は人によってまったく違う、ということでした。

子どもとの距離に残る人もいれば、親の介護に残る人もいる。

子連れ再婚で家族関係を先に築けた人もいれば、離婚した家族との糸が再婚を機にぷつりと切れてしまった人もいる。

3人の人生は、それぞれ別の場所で痛んでいました。

けれど、共通していたことがひとつあります。

痛みは、再婚そのものから来ているわけではないのです。痛んでいたのはいつも、「再婚の前に見落としていた現実」のほうでした。

O田さんが痛まなかったのは、夫が恋人になる前から息子さんの「おじちゃん」だったから。

恋愛より先に、家族としての関係ができあがっていた。

逆に言えば、ここを後回しにして恋愛先行で再婚した人ほど、O田さんが避けられた痛みに直面しやすい場所でもあります。

F井さんが寂しさを抱えているのは、再婚した自分と、離婚した家族の側に残った娘さん。

両方が新しい家庭を持った瞬間に、糸はぷつりと切れることがあります。

離婚時の取り決めをどこまでしておいたかで、ここの痛みはかなり変わる場所です。

Y川さんが揺れているのは、自分の親と再婚相手の親、両方の介護。

40代以降の再婚で必ずと言っていいほど浮上する場所で、しかも、義父の介護を選ぶか実母の介護を選ぶかは、夫婦のどちらにとっても傷が残る選択になります。

加えて、結婚相談所の実情を知るカウンセラーとして付け加えたいのが「年齢差から来る老後の不均衡」です。

年齢が離れているカップルほど、若い側が一方的に介護を担う未来が見えてきます。

Y川さんの話は、これがすでに始まっている例でもありました。

つまり、再婚で揺れているのは「再婚相手」ではなく、再婚相手の周りにある関係――子ども、元家族、両家の親、二人の老後。再婚そのものを成功か失敗かで採点しても、本当の痛みの場所には届かないのです。

では、これらの痛みを再婚前に少しでも減らすには、何を話しておけばいいのか?

再婚で後悔しないために、再婚前に話しておきたいこと

3人の取材から見えてきた「話しておきたいこと」を、それぞれ当事者に紐づけて書きます。

一般論で並べても、自分ごとにはならないからです。

F井さんの場合だったら――子どもの面会は「お互いが再婚した後」まで決めておく

F井さんが寂しさを抱えているのは、離婚時点で「お互いが再婚したらどうするか」までは決めていなかったからです。

離婚直後は連絡が取れていても、お互いの再婚で連絡先が変わったり、新しい家庭への配慮で会いにくくなったりする。

離婚時に、「お互いが再婚しても、定期的に写真だけは送る」「面会頻度が減っても、いつでも連絡が取れる手段だけは残しておく」など、具体的な取り決めをしておくと、未来の心残りはかなり減らせます。仮に頻度が下がるとしても、最初から分かっていれば、F井さんが今感じているような「ぷつりと切れた感覚」にはなりにくいのです。

なお、自分が育てている側の場合は、ここまで神経質にならなくて構いません。

子どもの意志に任せていい部分です。

F井さんのように、再婚前は会えていたけど、お互いが再婚してからは音沙汰なし――頭では「お互いの新しい家族のため」と分かっていても、親としてはやはり胸が締め付けられるほど寂しいものです。

O田さんの場合だったら――子どもが小さいなら、再婚を急がない

O田さんが息子さんとの関係でつまずかなかったのは、再婚時点で息子さんが9歳になっていて、夫との関係性も先に出来上がっていたからです。

お子さんが小さい場合、再婚を遅らせるというのも一つの選択肢になります。

岡田が日々の相談業務を通じて感じる範囲では、子どもがある程度大きくなってからの方が、新しい家族の形を子ども自身が受け入れやすい印象です。

理想は子どもが成人してからの再婚、最低でも15歳以上。

ひとつの目安として「子どもの意思を言葉で確認できる年齢かどうか」を考えてみてもいいと思います。

Y川さんの場合だったら――両家の親の状況と、介護の役割を再婚前に共有する

Y川さんは結婚してから「親が二組いる」現実に直面しました。

再婚前に、以下のことを話しておけたら、選択の重さは少し変わったかもしれません。

  • 自分の親の年齢・健康状態・住んでいる場所
  • 相手の親の年齢・健康状態・住んでいる場所
  • もしどちらかに介護が必要になったら誰がどう動くか

特に40代の再婚だと、いきなりそんな状況になることも珍しくありません。

それに、自分の両親の介護を、いくら結婚したからといって妻や夫にまかせるのは忍びないですよね。

だからこそ、その忍びなさをどう分け合うかを、最初に決めておく価値があります。

年齢差があるカップルだったら――早めの再婚と、老後のシミュレーション

ズバリ、早めの再婚です。

「いずれ老後までに再婚できれば」と思っていても、相手の人生設計に大きな負担を強いる結果になりかねません。

やはり、40代前半くらいまでに再婚するのが、理想的なタイミングではないでしょうか?

そして年齢が離れているほど、若い側が介護を担う期間が長くなります。

これはどちらかが悪いという話ではなく、ただの現実的な問題です。

  • 健康状態
  • 年金
  • 住まい
  • 仕事をいつまで続けるか

話しにくいことほど、再婚前に話しておく方が後で揉めません。

3人の話を聞いて分かったのは、再婚で痛むのは「話していなかった場所」だということです。話してあった場所は、たとえ大変な現実が起きても、覚悟の中で受け止められます。

ここまで読んで、もしかしたら「再婚は大変そうだな」と感じたかもしれません。

最後に、岡田が3人の取材を終えて一番伝えたかったことを書きます。

再婚は人生のゴールじゃない

最後にハッキリ言っておきます。

再婚しないことが、幸福な選択だって、全然あります。再婚=幸福じゃないし、再婚が人生のゴールでもない。シングルマザーだって、シングルファザーだって、再婚せずに第二の人生を楽しんだって、バツイチ子持ちのままだって、それで全然いいんです。

そのうえで、するなら、ちゃんと未来の自分と家族のことを見据えて踏み切ること。

心構えができていないうちは、無理に決断を急ぐ必要はありません。

  • O田さんは恋愛より先に家族関係を築いていました。
  • F井さんは離婚時の取り決めの大切さを身をもって教えてくれました。
  • Y川さんは親の介護まで含めて再婚を考える視点をくれました。

3人とも、再婚相手のことは後悔していません。そのうえで、それぞれが別の場所に小さな痛みを持っていました。痛みを完全にゼロにする再婚はないかもしれない。けれど、痛む場所をあらかじめ知っておけば、選び方は変わります。

「しない」も「する」も、自分で選ぶ。

そのために材料を集めるなら、大きな数字や知名度よりも、一人ひとりの事情にじっくり付き合ってくれる相談相手を見つけることが大事です。

自分の人生に向き合ってくれる人がいるかどうか。

再婚を考えるときに大事なのは、結局そこだと岡田は思っています。

一人で抱え込まず、迷ったときはぜひ気軽に声をかけてください。

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