最近ではシングルマザーだけでなく、シングルファザーとして子育てに奮闘する男性も増えてきました。
一般的には女性より男性のほうが収入も多いため、経済的に安定しているシングルファザーは多いものの、シングルファザーの子育てや恋愛、再婚はシングルマザーより難しいといわれています。
どうしてシングルファザーは新しい恋愛に踏み込めないのか、その理由を知って解決策を考えてみませんか?
子育てと仕事との両立が難しいシングルファザー
シングルファザーにとって、仕事をしながら家事や育児をしていくことは非常に大変なこと。
たとえ共働き&家事・育児分担制だったとしても、男性のほうが家事や育児を苦手とするケースが多いため、子連れ離婚をした場合にシングルマザーよりシングルファザーのほうが苦労しやすいと言われています。
女性からすると「同じことをしているのに」と思ってしまうところですが、男性は女性より「マルチタスク(複数の作業を同時平行して行うスキルのこと)が苦手」だという説もあります。
育ってきた環境や無意識のうちに根付いた「男はこうあるべき論」から、マルチタスク能力を訓練する機会が少なかったとも考えられています。
ですから、仕事に加え、急に家事・育児の負担もすべて自分が担うようになったときに、男性は「慣れていないからこそ苦労する」という状況に陥ってしまうのです。
その1.育児休業制度の活用を検討する
企業は「育児・介護休業法(労働者の仕事と育児・介護を両立できるように支援するための法律)」により、1歳に満たない子を養育する社員(育児休業申出の直前の1年間、同じ事業主に継続して雇用されていることが条件となります)に、育児休業を与えることが義務付けられています。
休業中は給付金が支給されるため、安心して子育てに専念。
前妻の育児放棄や死別など、急に自分一人で幼い我が子を育てていくことになった場合、今まで通り仕事をしながら家事や育児をこなすことは至難の業だと思います。
お子さんが1歳に満たない場合は、ぜひ育児休業制度の活用を検討してみてください。
その2.使える制度を利用して両立を目指す
短時間勤務の措置や時間外労働の制限など、使える制度を利用して両立を目指すのも1つの手です。
以下のような制度があるので、自分に合った制度の活用を検討してみましょう。
- 3歳に達するまでの子を養育する労働者が希望した場合、短時間勤務(1日原則6時間)が可能
- 3歳に達するまでの子を養育する労働者が請求した場合、企業は所定外労働を制限する
- 小学校就学前までの子を養育する労働者が請求した場合、企業は1ヶ月24時間、1年150時間を超える時間外労働を制限する
- 小学校就学前までの子を養育する労働者が請求した場合、企業は深夜業を制限する
上記のように、子育てをがんばるシングルファザーを助ける制度は色々あります。
「男だから短時間勤務は難しいだろう」と諦めるのではなく、お子さんのことを考えて制度を利用することを検討してみてください。
また、上司や同僚に状況を伝え理解を得ることで、時短勤務中のある種の後ろめたさ(感じる必要はまったくありませんが)などが減り、自分自身の精神的な安定を図ることが可能となります。
ときには実家やファミリーサポートセンターに頼って、リフレッシュすることも大切です。
「自分のせいでパパが忙しそう、つらそう」とお子さんに思わせてしまわないよう、適度に息抜きを挟むようにしましょう。
シングルファザーが恋愛に前向きになれない理由とは
仕事をしながら一人で子育てをしているシングルファザーには、様々な悩みがつきものです。
シングルマザーならば比較的作りやすい「ママ友」がシングルファザーにはなかなか難しい。
また、周囲に相談できるような同じ立場の人が少ないこともあり、一人で悩みを抱えながら奮闘している人も多いのではないでしょうか。
シンパパは孤独なんです。
だからこそ、お子さんにまだまだ手がかかったり育児の悩みがつきなかったりと、「とてもじゃないけれど恋愛する気がおきない」のはしょうがないことなのかもしれません。
シンパパさんとの意見交換はおすすめ
先輩シンパパさんたちの知恵やアドバイスが、良いヒントになるかもしれません。
また、普段の生活の中で、シングルファザーを恋愛対象として受け入れてくれる女性が少ないことも、シングルファザーが恋愛に前向きになれない理由のひとつです。
「結婚したら、家事・育児は女性がするもの」という固定観念を持った女性もいるため、そういった女性はシングルファザーとの再婚に対して躊躇してしまう気持ちがあるのかもしれません。
シングルファザーと再婚した人がまだまだ少ないからこそ、モデルケースも少なく、結婚生活が想像できないという女性も。
「マッチングアプリで知り合った女性といい雰囲気になったが、子持ちバツイチだということを話した途端、連絡がこなくなった」という声も聞いたことがあります。
そういった事情から、なかなか恋愛に前向きになれないシンパパさんたちも多いのではないでしょうか。
シングルファザーが前向きになるための方法とは
シングルファザーのおかれた状況がたとえ厳しくとも、再婚に向けて進んで行きたいなら、一歩だけ今までと違った前進をしましょう。
ここではとても初歩的な誰でもできる前進方法を伝授します!
方法①バツイチさん向けの結婚相談所を探す!
あなたに少しでも「再婚したい」という気持ちがあるのなら、ぜひともその気持ちを大切にしてほしいと思っています。
色々とクリアしなくてはならない点はありますが、「自分はバツイチ子持ちだから、恋愛や再婚はもう無理だろう」と諦めることはないのです。
最近では、バツイチに特化した結婚相談所が多く登場してきています。
結婚相談所を通した婚活では、離婚歴があることや子どもがいることを相手に知ってもらったうえでお見合いができるため、自分の境遇を自ら明かす気まずさや「子持ちはちょっと……」という失敗はありません。
離婚者数・再婚者数が増加している現代、離婚歴があることはネックにはなりません。
むしろ、「一度結婚しているからこそ円満な家庭を築けるのでは」と離婚歴をデメリットに捉えない人もいるのです。
また、子どもが大好きでも、様々な事情から自分の子は諦めなければならなくなった女性など、「シングルファザー大歓迎!」というケースも。
さらに、結婚相談所に登録する際には、結婚していないことを公的に証明する独身証明書や戸籍謄本などの書類を提出しますから、マッチングアプリのように遠回りしたりトラブルに巻き込まれたりする危険性がありません。
仲人やカウンセラーのバックアップのもと、安全かつ効率的に婚活ができますから、お子さんの年齢や状況などが整っていて再婚を望んでいる人は、ぜひ検討してみてくださいね。
方法②子供と話し合う『十分な』時間を作る!
お子さんが中学生、高校生と成長していくにつれ、具体的に再婚を考え始める人も多いと思います。
そういったとき、何よりも大切にしなければならないのが、お子さんの気持ちとペースです。
照れくさいかもしれませんが、お子さんと再婚について、婚活や再婚の準備を始める前に話し合うことをおすすめします。
お子さんが思春期真っ只中であれば、話し合いはなかなかスムーズに進まないかもしれません。
しかし、そこで諦めてしまわず、親と子の枠を超え、ひとりの人間として真摯な気持ちで向き合い、ありのままを話すことを心掛けましょう。
ただし、絶対に焦ってはいけません。
焦らず急かさず、じっくりと話し合っていきましょう。
そうすることで、お子さんのことをより一層知ることもできますし、もしかしたら背中を押してくれる強い味方になってくれるかもしれません。
また、たとえ再婚したとしても、「いつまた新しいお母さんがいなくなるか分からない状況」を不安に感じる子どももいますから、絶対にそういった状況は避けなくてはなりません。
お子さんの気持ちとペースを一番に考え、どんな意見でも尊重するようにしてくださいね。
方法③シングルファザーとして生きていることに誇りを持つ!
仕事をしながら一人で子育てをしている実績は、そのままあなたの力量の証明となります。
それは未婚の男性にはない、バツイチ子持ちであるがゆえの大きな武器。
子育てで培ってきた深い父性や人間としての器の大きさ、包容力など、たくさんの魅力があなたにはあるのです。
シングルファザーとしてがんばっているご自身に、どうか誇りを持ってください。
「バツイチだから」「子どもがいるから」「シングルファザーだから」と、そのことをネガティブにとらえるのではなく
「だから自分にはこんな魅力がある!」と胸を張ってください。
方法④自分の人気をチェックしてみる!
最近は異性と話すこともなく、自分が異性にどう思われているか分からないなんてこともシングルファザーにはよくあることです。
自分が異性にどう思われているのか、どれくらい興味を持たれるのかを知ると、少しは婚活のモチベーションにもつながるかもしれません。
その意味では、結婚相談所よりはマッチングアプリの方が、気軽に始められるのでおすすめです。
もちろん、相手が安心な人かどうかは慎重にならざるを得ませんが。。。
自分の人気を確かめるという意味では、ちょうどいい方法です。
おそらく今まで真剣にシングルファザーとして活動してきた人なら、マッチングアプリでも人気が出ると思います。
さらに、マッチングアプリでは自分がシングルファザーであることを知らせることができる(プロフィールで)ので、シングルファザーとしての自分の人気も分かるわけです。
もちろん、会ってみて良い人であればそのまま結婚まで突き進むのもありです。
「バツイチ」はむしろメリット!
離婚に至った背景には人それぞれ様々な理由がありますが、「子どもを引き取って育てている男性」に対して、マイナスなイメージを抱く人がいるでしょうか?
いませんよね。
大半の女性は以下のように考えてくれるはずです。
「離婚の理由は元奥さんにあるのかも?」
「いろいろ苦労していて、逆に頼りになりそう」
「仕事と育児をこなせるなんて凄い!(シングルマザー意見)」
マイナスなんてそもそもないんですよ。
むしろプラスになってます。
お子さんが小さいうちは恋愛どころではないかもしれませんが、「自分には無縁だ」と決めつけず、「また恋愛をするかもしれない、してもいいんだ」と思うようにしてみてください。
多くのシンパパさんが、自分をマイナスな意味で特別な存在だと思ってしまっています。
でもそれは逆です。
世の中の多くの女性は、ちゃんと見ていてくれています。
だからこそ、シンパパさんは恋愛に成功しています。
そして、ちょっと前まで1人でがんばっていたシンパパさんもパートナーを得て幸せに暮らしているのです。
ぜひ、みなさんもがんばってください。
そして、くれぐれもシンパパにとって不利益となる女性との出会いには慎重になりましょう。
これ以上、お子さんに辛い気持ちはしてもらいたくないですよね?
まとめ
子どもはいずれ大きくなります。
中学生、高校生くらいになると、子どもも自分の世界を持って一人で行動しはじめます。
また、大学に進学したり就職したりすることをきっかけに、あなたの元から離れるお子さんもいますよね。
幼いお子さんがいるシングルファザーさんは「今はさすがに恋愛や再婚は厳しい」と思うかもしれません。
しかし、子どもの成長とともに、あなたの「自分の時間」も増えていくのです。
このタイミングで新しい恋愛に励んだり、再婚を考えたりする男性も多くいます。
子育て真っ最中に、恋愛について考える余裕がないのは自然なこと。
しかし、子どもの成長とともに、恋する余裕が必ず生まれます。
新しい恋、再婚に対して後ろ向きになりすぎないようにしてみませんか?